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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

鳩サブレなど、素朴です(ネリ・レ・バン03 その2)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その123(オーヴェルニュ、アリエ)

ネリ・レ・バンNeri-les-Bainsのサン・ジョルジュ教会Eglise Saint-Giorges続きです。
本来なら、真っ先に載せているだろう柱頭をずらずらと並べてみますね。

ここの柱頭に関する解説はありませんでした。基本、シンプルなものが多いですが、素朴な浮彫が好きだと、萌えます、笑。久しぶりに勝手な御託、並べます!

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植物系が下段を取り巻き、上に人物とか、これはベリー風と言ってもよいような?
馬蹄みたいのが見えますが、とりとめのない意匠ですね。全体に丸っこいのがかわいいわぁ。

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まんま、鳩サブレ!
触れないけど、触感も絶対鳩サブレの自信ある!笑
上の柱頭と、上部のつぶつぶモチーフが一緒だから、同じ石工さんと思料。

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キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
これはもう基本中の基本だよね。植物系お尻尾も、超素朴で、顔もヘタウマ系で、なんかもう素朴のお手本レベル。

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こちらは、モチーフが典型的なグリーンマン。
一部が削られているのが残念。なんか、平らにしているみたいだから、梁とか?建築的に何かやっていたかやろうとしたんだろうけど、いつの時代か不明だが、大胆なことするよね。迷惑な、プンプン。

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同じグリーンマンだけど、素朴さが勝つね~。

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前回、全体をアップした祭壇後ろの、小人さん専用周歩廊の柱頭は、二つともなぜか溶けちゃってて、ドロドロな様子になっています。場所は良いのに、なぜこんなに傷んでしまったのかなぁ。もしかして後陣の開口部があまざらし状態になっていた時代とかがあるのかしらん。

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正直、大物はないのだけど、11世紀とかの古いテイストが満載で、その辺好きだと、相当楽しいよね、という柱頭でした。

では、外へ。

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解説。
「外側の特徴:
・ファサードはセメントの接合部がはみ出しすぎて地味です。扉は厳密なロマネスク様式で、タンパンはありません(ベリー風)。
・ファサードの切妻は、オーヴェルニュと同様に屋根をはるかに超えて伸びています。
・レンガが並ぶローマ時代の北壁(前回の記事をご参照)。
・注目すべき支え壁
・四角い基部の上にそびえる八角形の鐘楼はまさにオーヴェルニュらしい佇まい。3 つのピラミッドの幹を重ね合わせて形成された枠組みは屋根板で覆われています。
・鐘楼は傑出しています。八角形で、地元のピンク色の砂岩のブロックで建てられ、ブラインド アーチで装飾されています。3 つの木材を重ね合わせた栗材のこけら葺き屋根でそびえ立っており、1983 年に修復されました。」

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ファサード

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鐘楼、ディテール

鐘楼の石は、明るいですね。内部は、暗い色と思いますが、外側は、壁も、特に鐘楼は明るい色で、材質も若干違うように見えます。

以上が、教会となりますが、目の前にネクロポリスの跡があるので、言及しておきます。

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「ネクロポリス
メロヴィング朝及びカロリング朝の時代に、現在ある場所に置かれました。6世紀以降何世紀にもわたって、この墓地は論理的に教会の周囲に位置しており、地面の埋葬と石棺で構成されており、多くの場合ローマ時代のブロック(柱軸、彫刻されたコーニス)で切断されており、その一部は故人の頭と肩の形をしています(9/10世紀)。
この墓地は 1966 年に敷地の改修工事中に明るみに出ました。250平方メートルにわたって調査が行われ、発掘現場からは65個の棺が発見された。11 世紀には、町の要塞化された城が実際には墓地の上に建てられ、メロヴィング朝とカロリング朝の石棺を覆いました。そのため、基礎が脆弱だったため、17 世紀には城は急速に廃墟となってしまいました。現在、石棺がまだ埋め込まれている中世の城の壁の一部がガラスのピラミッドの下に見えます。」

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  1. 2024/02/19(月) 13:50:55|
  2. オーベルニュ 03-63-15-43
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ローマの技術力と緻密さにはあきれるっていうか(ネリ・レ・バン03 その1)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その122(オーヴェルニュ、アリエ)

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次に訪ねたのは、ネリ・レ・バンNeri-les-Bainsのサン・ジョルジュ教会Eglise Saint-Giorgesです。

早速入場します。

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石肌が見えていて、良い感じです。
ここね、柱頭の浮彫が面白いので、ついそっちに気を取られつつ、この石がむき出しになっている様子が、フランスとしては珍しい部類に入ると感じたのか、結構撮影をしておりました。
解説もちょっとあるので、まずは構造的な部分を載せてみますね。

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中央身廊は、身廊を支える柱にくっついたつけ柱から、アーチが持ち上げられたトンネルヴォルトですね。
この、ヴォルトのつくりというのか、身廊の構造というのか、素人目には、これでもかの強固な作りになっているように見えて、そして、石積みが見える分ますますそういう頑固一徹!みたいな雰囲気で、ちょっと目を奪われます。

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側廊部分も、こんななんです。
柱からアーチで、そこにも仕切り壁っていうか、補強的な感じですよね。
ここまでやったのは何だろう。構造に自信がなかったのか、こういう武骨な工業的テイストを持つ棟梁だったのか(工場萌え的な、笑)。だって、建築的にはここまでの必要は絶対ないですよね?

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クーポラの持ち上げ部分、最近の記事で言及したかまぼこ状になっています。オーヴェルニュ風だったっけね。あとで触れますよ。

それにしても、このなんだかズレ感もある石積み、よいわぁ。

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図面と、各所の年代です。この教会、起源が古くて、最も古い部分は、2世紀のローマ時代の異教の教会となっているようで、一部、Romain、つまりローマ時代の名残が見られるという激しい年代物なんです。

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解説行ってみましょう。
「初期の教会:
ブルボネ最古のキリスト教の建物で、6 世紀、11 世紀、12 世紀に建てられました。それぞれの時代がそこに痕跡を残しているため、美術史にとって非常に興味深い記念碑です。
この教会は、2 世紀に建てられたローマの民間大聖堂の跡地に建てられ、4 世紀から 6 世紀にかけて再建され、北壁が残っています。この壁はローマ時代の壁の特徴をすべて示しています。厚さは 86 cm で、3 つのレンガを連ねた立方体の石を 6 列並べた小さな表面で覆われています。」

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この、ローマの壁は、イタリアでも結構あるタイプじゃないかと思いましたが、どこ、というのは思いつきません。上は内部ですが、外壁も同様の様子が見られますよ。

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建築上の必要から編み出された技術と思うのですが、見た目も美しく、さすがローマと思わされますよねぇ。

解説、続きです。
「6 世紀、ベリー出身の隠者パトロクルがネリとその地域に福音を伝えるためにやって来ました。彼はこの民間大聖堂を聖マルタンに捧げられた礼拝堂に変えました。 この長方形の建物は現在の教会と同じ幅です。」

フランスで大人気のマルタンさん。

「ロマネスク教会:
およそ 536 年から 556 年の間にパトロクルが滞在した後、ネリは宗教生活の中心地となり、その名声は古代ブールジュ教区のナルゼンヌ大助祭l'archidiacone de Narzeneの住居に選ばれるほどでした。その後、ネリの教区教会は、ブルボン王アルシャンボー 2 世によって、その再教化に着手したエヴォー修道院monastere d'Evauxの正規参事会に与えられました。しかし、ネリ修道院の財産はブルボン卿の管理下にあります。
11 世紀には、後陣、トランセプト、塔が建設されました。12 世紀後半に、元の教会、大幅に変更され盛り上がった側壁、ファサードの壁を残しながら、身廊と側廊が改修されました。聖ジョルジョに捧げられたこの教会は、長さ 31.10 m、幅 10.70 m です。後陣は北東を向き、ファサードは南西を向いています。」

ざっとこういう歴史です。
次の解説に行く前に、位置を見ておきたいと思います。というのも、解説に、「この教会は、オーヴェルニュ派、ベリー派、ブルゴーニュ派の三重の影響を受けています。」とあったからなんです。

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緑の線の向こうが、左側の方はベリーで、右側の方はブルゴーニュという感じですが、こう見ると、そう近いわけではないですね。
とはいえ、まぁまぁ境界状にある、ということにはなるのですかね。他の地域との往来が頻繁にあったと言えばあるわけで、オーヴェルニュの中でもアリエは最北に位置するので、そういう場所ということになるのでしょう。

では、それぞれの様式が、この教会にどう反映されているかというと、以下と説明されていました。

「・身廊の独創性は通路のアーチ型のプロセスにあり、各柱間は身廊の軸に対して垂直に設置されたトンネル・ヴォルトで覆われています(ブルゴーニュ様式)。
・八角形のドームは、四つの角それぞれで、水平に置かれた三角形の板で切り取られた隅迫持ちをもって、翼廊の正方形を覆っています(オーヴェルニュ様式)。
・後陣には、11 世紀の長持ちの上に 一連の三個組のブラインド アーケードが置かれています (ベリー様式)。
・柱頭には、11世紀及び12世紀の彫刻。」

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上の説明の後陣にある、小人さん用周歩廊みたいな印象もあるアーチ構造、とても好きです。確かに古いイメージですよね。
そしてその前に置かれているこれ。

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オリジナルの書見台というか、これはなんと呼ぶべきアイテムなんですかね。
柱を再利用したものかもしれませんけど、なんか植物アイテムっぽくて素敵。石色もピンクっぽくて、好みです。

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  1. 2024/02/18(日) 12:09:17|
  2. オーベルニュ 03-63-15-43
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ふかふかシナモンロールと聖祖母伝説(シャップ03 その2)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その121(オーヴェルニュ、アリエ)

シャップChappesのサンタンヌ教会Eglise Sainte-Anneまたは、サント・マリー・エ・サンタンヌ教会Eglise Sainte-Marie et Saint-Anne、続きです。

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再訪なので、さらりと行きたいのに、ついついあれもこれも写真を載せたくなるし、解説にも触れたくなっちゃって、最近冗長でダメですねぇ。

でも、こういう得体のしれない柱頭を見るとね、どうしても備忘的にあげておきたくなります。

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こういう風に並んで、なんか持って、という図像、どこかで見た記憶はあるのですが、これまた意味は覚えておらず…。
それにしても、中央に置かれた女性でしょうか。クリームパン、またはコロネみたいなお下げが素敵、笑。

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横の方にいる人も、なんだか変なポーズだしね。
こういうの、意味あるに決まってると思うけれど、こうなると、当時の人たちだって、本当のところどこまで分かってたの?と疑惑です。まぁ、その土地の伝承とか地域性もあるかも知らんしなぁ。
もしかして聖アンヌだったりする?って、それは直接的すぎ?

そう、この教会は、マリアの母親であるアンヌに捧げられているのですよね。

解説。
「聖アンナは、「聖者の生涯」で伝説を紐解くと、聖母マリアの母です。20年間の不妊生活の後、彼女は母親になるという幸運を得て、偉大な計画を達成するための子供として娘を育てた。ブルターニュとすべての教育者の後援者である彼女のファーストネームは、ルイ11世の娘で最も有名なブルボン公爵夫人の名前でもあり、宮廷に滞在したブルターニュのアン女王の名前でもありました。」

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もしアンヌさんだったら、きっと解説版でも触れられているだろうから、そうではないと思いますが、何とも不思議な、そして、丸っこい彫りがチャーミングな柱頭です。

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聖母子が飾られているのは、アンヌさんへのオマージュとなるんでしょうか。
おばあ様ですもんね、キリストの。それにしても、アンヌさんは、不妊で苦労されたとか、聖人伝説というのは面白いなぁと思います。旧約聖書音人々は、何百年も生きるのが普通だったから、そこから言えば20年の不妊なんて大したことないけど、でも、あえて不妊設定する面白さ。かけがえのないという貴重感を出すためなのか…。キリスト教って、とにかく戦略的な布教をしているから、そういうところも何か布教のための戦略を感じたりもします、笑。

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鉄扉の内側に置かれていた、おそらくオリジナルの扉。
鉄扉は素通しなのですが、この木の扉が閉まる様子はないんですよね。ってことは、常時素通しなのかな?それもすごいわ。換気ができた方がいいのかもしれないけど。でも、ミサの時も素通しだったら、冬は寒いね。

外に出る前に、も一個だけ、連続系の装飾を。

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シナモンロールだよね。ふかふかで甘くて美味しそう。そして、これ、ファサードにもあったのよ。アーキボルトの根元のところね。

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こっちは傷んじゃって、あまり美味しそうじゃないけど、保存状態が良いと、あれだけふかふか感があるんですよ、ということで、笑。
ファサードは、前の訪問時に、結構見たので、今回はサラリで。

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解説。
「扉口は、アカンサスの葉に似た鉤状の柱頭が頂上についた柱で支えられた平らなアーチで構成されています。それらは張り出した軒持ち送りまで伸びており、それに沿って一連の絡み合ったアーチがあります。
タンパンはオーヴェルニュ地方に特有の、無地のまぐさで作られています。 対称的なドアは、蛇の形に作られた 12 世紀の鍛造ヒンジで支えられています。」

鐘楼の開口部装飾にもあったね、シナモンロール帯。

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軒持ち送りにも、いくつか楽しいのがあるけど、それは、2016年の記事を見てくださいね。

内部も、想像以上によかったですが、やはりこの教会の愁眉は、周囲の雰囲気も相まって、この美しい後陣の眺めですかね。

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これを眺めながら、友人手作りの素敵なランチでピクニックしました。至福ってこのことよね!

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  1. 2024/02/14(水) 13:46:04|
  2. オーベルニュ 03-63-15-43
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3年後のリベンジです(シャップ03 その1)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その120(オーヴェルニュ、アリエ)

次にお連れいただいたのは、2016年にオーヴェルニュ全体を回った時に訪ねたものの、鍵が分からずに入場できなかった教会です。

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シャップChappesのサンタンヌ教会Eglise Sainte-Anneまたは、サント・マリー・エ・サンタンヌ教会Eglise Sainte-Marie et Saint-Anneです。

2016年の時は、役場を探したり、ちょっとうろうろした記憶がありますが、なんのことはない、教会至近のお家が、鍵を管理していらっしゃいました。
現場での鍵探し、いきなり人様の家の呼び鈴を押すのってためらわれますからねえ。その上、外国で言葉が不自由だと、どうしても躊躇が先に立つことも多くて、例えば、鍵のことを尋ねた方が、「あの家よ、大丈夫だから訪ねてみなさい」とか勧めてくださったりすればね、気楽ですけども、なかなか難しいですよね。
この時は、在フランスの友人が率先して、なんでもやってくださったから、そういう杞憂もなく、鍵をゲットできた次第。

前回は、中には入れなかったのですが、その分外側の撮影などはきちんとしていたので、そのあたりは、当時の記事をご参照ください。

2016年訪問の記事

今回は、内部の様子と、ちょっとだけ解説、という内容になります。

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前回、編み編み越しの撮影を試みた鉄扉。3年後に、内側から見ることが出来るなんて、感激です。

まずは、解説もあるので、構造から。

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なんでも、もともとは修道院教会だったということですが、時代を経るにしたがって、どんどん長く、つまり縦に拡張されたようです。
この時も、鍵守りさんが、ちょっとガイドをしてくださったようで、とてもわずかながら、メモ書きがありました。

上の図、分かりやすいのですが、黒塗り部分が、11世紀で、おそらく最初はこれだけの小さな教会だったのが、12世紀に、格子状及び斜線部分まで拡張されたようです。バットレスなどが、15世紀以降の付けたしということで、教会のほとんどは、ロマネスクの時代のものとなるようです。
拡張の際、良い柱頭を、手前、つまり入り口の方に移すなども行われた、とメモがあります。

構造に関する解説は、以下のように案内板に書かれていました。
「2 つの通路に隣接した 4 つの区画からなる中央身廊、後陣と 2 つの半円形の後尖塔によって延長された 3 つの直線的な区画が開いている、突き出ていない翼廊で構成されています。八角形の鐘楼が身廊の右側のベイの上にあります。 南玄関の上には「カクトワールCaquetoire」と呼ばれる大きなポーチがそびえ立っています。それは、17世紀に南壁に取り付けられたもの。
身廊と側廊全体を覆う緩やかに傾斜した屋根には瓦が使用され、階段塔は鐘楼と小さな平らな瓦で作られたCaquetoireの北東の隅に追加された。一方、尖塔は現場で手作業で形づくられた栗色の屋根板で覆われています。 1973年から1974年の冬に設置されました。南側ファサードのバットレスは、建物の補強目的で、19世紀に取り付けられました。」

カクトワールという構造物は、過去の教会でも出てきたことがあって、ちょっと意味が分からなかったんですが、ここでは英語版解説もあったおかげと、分かりやすい図版のために、やっと分かりました。ポーチのことだったんですね。

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後代のものですが、「そのカクトワールという構造物により、悪天候の日であっても、礼拝後に教区民がおしゃべりできるようになった。」とありました。歴史的または構造的な意味があるわけじゃなくて、要は井戸端会議のスペースだったのですね、笑。カクトワールを辞書で調べると、鶏の鳴き声とかおしゃべりとか出てくるので、なんのこっちゃだったんですが、まさに姦しいおしゃべりスペースだったんですねぇ。

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内部は、こじんまり感のある田舎の教会。こういうのが、やっぱりホッとするし、好ましいです、個人的には。しょせん田舎教会が好物なのよね。
そして、たたずまいにふさわしい、これまた好物系の柱頭があります。

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どすこいポーズの髭のおっさん、笑。
口がひん曲がっているのは、世良梵ぬでしたっけ、ジュベ構造の顔で、ひん曲がっているのが沢山あったことを覚えていますが、意味は何だったっけな。こうやって、肝心な知識は忘れちゃうんですよねぇ、涙。
それにしても、角っこに向かっておかれた渦巻きが、ちょっと羽根にも見えて、おじさんのくせに、妖精かよ、みたいなイメージもありますよね。

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ブランサにもありましたけど、下をビローンと突き出している変な怪物系。
これは嘘つきダメよ的なやつなのかな。それにしても、二連発はすごいな、笑。そして、ブランサの写実性に比べたら、ここはやはり11世紀なんですかね。

同じ柱頭の反対側も、すさまじいビロンチョぶりですよ。角っこのビロンチョは、なんかメインのフィギュアと絡んでも様子もあり。

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そして正面は、なんですかねぇ。衣が聖職者っぽい人と、頭巾をかぶった修道士でしょうか。

おっさんぽくて、シックスパックにも見える鍛えた系の二股人魚は、前回訪ねたとき、涙ぐましい努力で、編み編みから撮影していました。素朴感、半端なし。

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植物系も、古いやつは、刺さります。ただかわいい。

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彩色も、僅かに残っているようですね。

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単純な帯装飾も、なんだか好き。
リピートする系が好きって、縫物好きだったりすることと共通するのかなぁ。全然きちんとしてないんだけど、チマチマしたことを連続してやっていく作業が好きなんですが、そういうのって、DNAになんかあるって聞いたことがあります。面白いよね。

続きます。

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  1. 2024/02/13(火) 13:00:10|
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どーだどーだ!のアダムとイブ(ブランサ03 その2)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その119(オーヴェルニュ、アリエ)

ブランサBransatのサン・ジョルジュ教会Eglise Saint-George、続きです。

前回、技巧に優れた柱頭と、変な味のある柱頭を見たのですが、もう一種類、場違い感の激しいやつもありました。

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ムキムキの人たちが、どーだどーだ!みたいな。

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右側の人は、胸があるから、どうやら女性らしいけど、どちらも全裸でどーだ!ポーズ。
なんかね、鍵の人、とてもおしゃべりで、沢山説明をしてくださったのだけど、なんせフランス語分からないから、ほとんど聞いてなかったの。大失敗。この柱頭の話もしてくださっていたのは記憶しているけど、内容はトンと…。勿体ないことでした。

前回紹介した音楽家の彫りのディテール。

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そして、この妙なヌード。

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写実的な裸像は、ある意味、ローマやギリシャ回帰みたいにも感じるけど、どしてだろう。
というところで、次に行こうと思ったんだけど、やっぱり調べちゃって、そしたら、単純にアダムとイブらしいね。確かにこの時代で全裸と言ったら、彼らをおいてないわ。
それにしても、なんでこんな挑戦的な様子をしているんだろうねぇ。やっぱり謎だわ~。

ちなみに、内部の状態、かなり傷みが進行しているわけですが、鍵守りさんのガイドによれば、このブランサ、今の人口は400人程度で、とても教会の修復を自分たちでする力はない、ということなんだそうです。
壁の彩色漆喰も、相当剥がれ落ちていて、カビもすごいようです。このまま放置されていたら、きっと取り返しのつかない状態まで行ってしまうかもね。剥落が進んだら、入場禁止になる危険もあるので、そうなる前に、最低限の修復のめどがつくとよいのですが。

下の、キリストの上あたり、剥落している部分は、その下にも、何か描いてあった様子が見えましたから、いっそ、表面を全部はがしてしまうのもありかもねぇ。

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では、外に出ます。

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ファサードは、革命で破壊されしまったそうです。
側壁や後陣には、軒持ち送りが並んでいます。

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建物に比して、小さ目サイズで、ほとんとは鉋屑みたいです。

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後は、ちょっとしたバリエ。いずれにしてもかなり地味ですね。

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教会の周りは、墓地になっていて、要は墓地の教会なんですね。お葬式があれば、ミサのために教会が開けられるっていう感じなんですかね。

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最後に、この教会が捧げられた聖人ジョルジュさんのことを記しておきます。
「ブランサット教区の守護聖人である聖ジョルジュは、中世に非常に賞賛された兵士の姿を表しています。ペルセとアンドロメダの古代の伝説を思い起こさせるエピソードの主人公である彼は、小アジアのトレビゾンドの街を脅かし、若い男性と若い女の子を食い荒らした悪魔を退治します。こうしてジョージは王の娘を解放したのです。それ以来、軍や十字軍によって信仰されてきました。その物語は、クレルモン大聖堂のサン ジョルジュ礼拝堂にある 2 枚の壁画と 14 世紀に遡る装飾のステンド グラスの窓によって語られます。」
別にひねりなく、あのジョルジョさんでしたね。

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  1. 2024/02/11(日) 13:24:01|
  2. オーベルニュ 03-63-15-43
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