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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

スペイン、修行、ならぬ苦行旅




昨年に続き、今年も夏休み第一弾は、スペインでした。日曜から日曜までのきっちり1週間、駆けずり回ってきました。




文字通り、駆けずり回りの旅で、もはや修行を超えて苦行的なレベルの日々もありました。特に今年は暑さが厳しく、車の温度計が43度をしるしているのを見たときには、卒倒しそうになりました。
とは言え、スペインは湿度が低く、要はアフリカ的な気候なので、朝晩はかなり涼しくなり、ミラノよりは楽だったかもしれません(わたしが不在中のミラノは、まさに最悪の暑さだったようです)。




さて、目的はもちろんロマネスクで、行き帰りにはサラゴサ空港を使いました。これはひとえに、格安ライアン・エアの直行便があり、それが異常に安いことが理由です。
サラゴサは、その理由のために、過去二回活用しているので、一部訪問が重複するのですが、直近で訪ねたのは、もはや十年前。当時はロマネスク駆け出しの頃だし、かなり行き当たりばったりに歩いていたので、改めて歩きたいとも思っていました。

ナバッラを一番の目的と思っていたのですが、事前に調べているうちに、ラ・リオハも面白そうな気がしてきたり、アラゴンも行ってみたいところが満載で、結局、ホテルの選定も事前までキャンセルと予約を繰り返すというあわあわの状態。また、仕事も忙しかったので、もちろん肝心の教会情報もあまり得る時間もないまま、取り急ぎ出発しました。




結局、ロアーレ近くの村に一泊、ハカに一泊、オリーテに二泊、ログロニョ近郊に三泊というスケジュールで、アラゴンもナバッラもラ・リオハも、ある程度見たけれど、なんだか半端なスケジュール感だったかもしれません。もうちょっと一地域に集中した方がよかったかも。




トータルの走行距離はほぼ1500キロ。
写真は三千枚くらい撮ったようです。まだ、荷物の片づけすらしていませんから、写真も、ゲットした資料を見るのも、これから。
何はともあれ、事故もなく無事に戻れて、ほっとしています。

写真整理は、当分先になってしまいますが、お楽しみに。
また、この辺りを訪ねる予定のある方で、何か情報が必要だったら、どうぞお気軽にお問い合わせください。特に、地味目で情報も少ないラ・リオハについては、かなり貴重な情報を得たかも!

では、引き続き、中途半端になっているいろんな記事を継続アップしていきますね~。

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  1. 2015/07/28(火) 06:19:15|
  2. スペイン・ロマネスク
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夏休み第一弾、スペイン北部、プロローグ

ずいぶんとご無沙汰してしまいました。




7月18日から25日まで、ちょうど1週間に渡り、スペイン北部へでかけ、プレロマネスクおよび、おなじみのロマネスクをめぐる修行旅に出ておりました。




具体的には、スペインのアストゥリアスおよびカンタブリア州となります。
オヴィエドに三泊、レイノザに二泊、そしてサンティジャーナ・デル・マルに二泊という旅程。ミラノからは、ライアン・エアで、サンタンデールにダイレクト・インしました。




今年は、春にカタルーニャを訪ねて、スペイン・イヤーかな、と漠然と考えていたこと、そして、アストゥリアスのプレロマネスクが、とても気になったこと、さらには、ミラノからダイレクトで入れるエアラインの航路などから、行き先が決まりました。

スペインは、言葉がなんとなく通じるし、ラテン系という意味では、フランス人より全然分かりやすいし、物価が安いし、いろいろな意味で旅しやすい土地で、楽しかったです。




さらに、ネットで知り合った同病(ロマネスク病)の方々と、途中で合流するというプラスアルファの楽しみもありまして、本当によい旅となりました。

アストゥリアスもカンタブリアも、基本的には超地味地域であり、観光地としての成熟度はいまひとつ。だから、不具合もありましたし、むっとする対応にも多々出会ったのですが、逆に言えば、観光的にすれていないための、素朴な出会いや優しさというものもある地域。様々な意味で、忘れがたい、いろいろなシーンがありました。




7日間、1300キロの旅、じっくりと紹介していきたいと思います。まずは、他を片付けてから。
気を長く、お待ちくださることをお願いします。

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  1. 2014/07/28(月) 05:41:28|
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スペイン語、忘れてる~!

カタルーニャ・ロマネスクめぐり、プロローグ

お久しぶりです。
ここしばらく忙しく、ブログをつづることもままならない日々が続いていました。長期休暇以外で、こんなに休むことはめったにないくらい、間が開いてしまいましたよね。
仕事が忙しい上に、出張続きという状態ではあったのですが、実は、出張に引っ掛けて、遊びもしっかりしていたんです。その準備がまた忙しくて。
そう、タイトルにもあるように、カタルーニャに行っていました。




いつもこの時期は、会議のためにロンドンに行くのですが、今年は会場がバルセロナになりました。集合は日曜夜だったので、週末遊ばないともったいないな~、と思ってはいたのですが、諸事情から、予定を組むのがかなり事前になったために、最後は旅の情報集めでバタバタ。それもブログどころじゃなかった原因です。




金曜日の早朝にミラノを出発して、日曜日の夕方まで、カタルーニャの田舎で、これまで行けていない場所で、かつ地域では比較的メジャーな場所を中心にチョイスして、おおよそ調べた場所は三十箇所くらい、結果的には、半分位行けた感じです。2泊2.5日というスケジュールで、ランチも夕食もゆったりいただいたことを思えば、まぁまぁでした。

カタルーニャ、そしてバルセロナは、どこよりも訪ねている場所と思うのですが、バルセロナ近郊は、意外と行ってないことに、改めて気がつきました。そしてまた、この地域、修道院が本当に多いという事実にも。
今は、教会と回廊だけが残っている場所がほとんどなのですが、回廊があるということは、つまり修道院だったということなのですね。




去年の春先に訪ねたラツィオ北部では、びっくりするくらい多くのクリプタを訪ねることとなりましたが、今回は同様の多さで回廊に出会いました。
規模もタイプも実に様々。それぞれにそれぞれの面白さがあり、そしてどこでも、びっくりするくらい素晴らしい柱頭があります。




起源のずいぶんと古い教会にも出会い、そういえばこの辺りの初期キリスト教というのはどうなっているのか、と考えながら歩きました。
ある場所でガイドをしてくださったおじさんが、当時、いかにイスラム文化が素晴らしかったか、という話をしてくれて、イタリアでロンゴバルドが活躍していた時代、7/8世紀、この辺りはイスラム文化があったことに思い当たりました。

わたしが好きなロンゴバルド風のプリミティブな装飾にも通じる何かがあったり、アラブ風の精緻な幾何学模様だったり、パレルモの教会にも通じる、おそらくアラブ起源の建築スタイルだったり、なるほど、スペインの中世にはまる人がいるのもうなずける気がしました。




面白い柱頭が数多くあったこともあり、撮影した写真は千枚を超えています。整理するのが、また大変…。興味のある方は、気長にお待ちくださいね。
昨年と一昨年はフランスに集中しましたが、今年は久しぶりにスペインと思っており、このカタルーニャを皮切りに、夏休みも、おそらく、の予定です。

で、愕然としたのが、自分のスペイン語…!
こんなにできなくなっているんだ、という事実に、もうがっくりです。相手の言ってることは、まだなんとなく分かるんですが、自分から話すのが相当辛くて、ほとんどイタリア語じゃん、オレ、という状態で…。いやはや。フランス語は全然ものにならないまま、既に何度目かの挫折をしている上に、頼りのスペイン語までこれではね。いかんです。

ということで、また平常営業に戻りますので、よろしくお願いします。

そうそう、バルセロナは、日によっては20度。半そでのTシャツ一枚で歩いている若者多数。いつでも温暖な土地とは言え、ちょっと変。

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  1. 2014/02/19(水) 05:44:48|
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カタルーニャ・ロマネスク-カルドナ2



カルドナ全景。

カルドナは、歴史のある古い町なんですが、おそらくパラドールが出来るまで、旅行者などはほとんど来なかったと思われる町です。パラドールは郊外の丘の上にあるので、そこに直行して、町を見ることもなく去っていくツーリストも多いはずなので、ちょっと哀しいものもあります。
5年前に訪れたときは、予定外の行動だったので、予約もなくパラドールに電話したところ、今日は満員だけど明日ならあるよ、ということで、一泊目はカルドナの町に泊まりました。木賃宿みたいな、ある意味すごく雰囲気のあるホテルでした。そして町をうろうろしていると、子供たちが、わーい、Cinoがいるぞ~、なんて嬉しそうにはやしていったり、どこから来たの?なんて聞かれたりしたもんです。たったの5年前のことですよ。
それが、今回は全くなかったので、多分町に立ち寄る観光客も増えたんでしょうねぇ。よかった。

とは言え、カルドナの町に、すごい見ものがあるわけではないのです。ただこじんまりとかわいらしい、ちょいと中世の香りなんかもにおわせる町というだけのこと。


中世の町にありがちな、このようなアーチのあるアーケード。これを目にすると、おっ、と気持ちが入るあなたはロマネスク病です。
この前には、ゴシックの教会、サン・ミケルがあります。



何かロマネスクの名残でもないものか、と内部を物色。


思いっきりゴシック。
おや、でもちょっと待って、あの柱頭は?


クリプタに続く階段の手すりにある獅子像は?(ちょっと暗いですけど)


意外とロマネスクですよね。こういう宝探しもあるんだな~、なんて思った次第。いつもはゴシックだと思うと、さっさと通り過ぎちゃうわたしですけども。

カルドナの項、お仕舞い。また五年後くらいに行けたら楽しいな~、と思います。次回こそ、自分の運転で行けるかな。
  1. 2009/11/03(火) 03:23:41|
  2. スペイン・ロマネスク
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カタルーニャ・ロマネスク-カルドナ1

久しぶりのカタルーニャ。今回はバルセロナ2泊、カルドナ1泊という短い旅なので、ロマネスク探求は置いといて、ただの旅人。カルドナも、ロマネスク目当てというよりは、パラドールに泊まる、ということが目的でした。

サン・ビセンス、4年ぶりです。


城砦、塔、そしてサン・ビセンスと、カルドナの町外れから眺められるコンプレックス。美しい眺めです。


後陣。堂々としていて、すばらしい荘厳ぶり。この周辺は、この数年で、かなり整備されていると見受けられました。
そして教会内部。


石好きの人にはたまらない重厚さです。とにかく石、って言う潔さ。装飾排除のストイックさ。すばらしいです。


クリプタもまた、石で押してきます。柱頭も装飾のないもので、それに続く重量感どっしりのアーチがまたよい感じです。それを支える華奢といってもいいような小さな円柱が、重厚感を優雅に受け止めている姿がたまりません。
4年前に来たときは、まだロマネスクに特別はまっていたわけではないので、細かい部分までは見ていないし、受け止め方も随分と違っていたと思います。今ではディーテールが気になるわたくし。
この鋳鉄の柵も、以前は目にも留めなかった作品。これまた12世紀のものなんですねぇ。身廊と内陣を分けている柵です。



装飾が全くないに等しい、このようなストイックな空間というのもよいものですねぇ。ベバーニャのサン・シルベストロがこんな感じに近かったでしょうか。柱頭装飾が好きなわたしですが、このようなタイプというのは、これはこれでぐっと来ます。



それにしても、このカルドナのパラドールは、価値があります。お値段もお安いし。パラドールのレストランは今ひとつ、とよく言われますが、ここのレストランは、空間的な美しさに加えて、料理もなかなかよいです。城砦を巡るだけでも楽しいし、ホテル・ライフを堪能できるパラドールです。バールなんかも安くて、うれしくなってしまいます。


これも古い塔。カルドナの町を見下ろす場所にあります。

せっかくなので、次回、カルドナの町も紹介しましょう。
  1. 2009/11/01(日) 07:12:55|
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