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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

町角のお稲荷さんのご利益(東京滞在その2)

今回の一時帰国の目的の一つは、墓参り。
父親の二十七回忌?三十回忌?なんか、もうこれで最後にしよう、ということで、私の一時帰国に合わせて法事をしたときに訪ねた以来、3年ぶりのお寺さんでした。




市川にある日蓮宗のお寺なのですが、本当に素敵なロケーションなんです。かつては周辺多くの土地も所有していて、寺町として栄えていたのだろうなぁ、というような歴史も髣髴とさせる、そんな土地です。この、長い石段、いいですよねぇ。昔ながらの石段だから、一段が高くて、登るのは骨が折れます。
由緒も正しくて、古い建造物も、とても良い様子で残っています。




いつもは、イベントで来るばかりで、バタバタしているのですが、今回は純粋に墓参りだったので、墓石の建つゾーンをうろうろしたり、他人様の墓を観察したり、日本のお墓も結構味わい深いじゃないか、と変な感心をしましたです。

田舎のお寺ならでは、ですかねぇ。近所の中高生が、トレーニングコースに使っていて、トップの写真にある石段を含めたルートを、走っていました。そういう活動にも、普通に境内を開放しているという開けたお寺であるのも、なんかよい感じでした。




次回の一時帰国にも、また墓参り行こう!と強く思ったのは、でも、お寺が素晴らしいというよりも、鉄道駅に向かう道で、素敵な古本屋さんに出会ったからなんです。

住宅や会社ビルに埋もれるようにあるお稲荷さんが目についたので、ちょっとお祈りした際、その脇にある小さなお店に気付きました。何も墓参りの帰りに立ち寄る必要もないのですが、ついのぞいたところ、なんとまぁ、美術書専門の古本屋さんで、棚に、興味深い本があふれていたんです。
中世から現代ものまで、これだけ手に取ってしまう本が並んでいる古本屋が、こんなところに隠れていたとは。あれもこれもほしい状態でしたが、勿論、カバンに詰めることを考えると、断念せざるを得ず、結局、以下の二点を求めました。




どちらもドンピシャロマネスクで、結構美本。いや、右側の雑誌は、相当古いものなので、紙は黄ばんでいるし、いかにも古い!って本ですが、それでも、破れや傷はないので、かなり良い状態と言える本だと思います。なんと言っても、1963年の本ですからね~。
どちらも、ミラノに戻ってから、ぱらぱらと眺めただけですが、大満足です。

古本屋にいざなってくれたお稲荷さんに敬意を表して、じゃないですが、たばこと塩の博物館を訪ねた時も、錦糸町の商店街のはざまに、隠れるようにしてあったお社、ちゃんとお参りしてみました。




ウナギの寝床のような敷地にも関わらず、奥の方には、池と太鼓橋があつらえてあったり、とても日本的、と言ってよい箱庭的な面白さがありました。津軽とあるのは、もともと津軽藩下屋敷にあったものとか、そういう由緒が説明してあったように思います。
こういう通りすがりのお稲荷さんや、近所のお寺を、さりげなく尋ねるというのは、なかなか楽しいことですね。東京、都会とはいえ、びっくりするくらいたくさんありますよね。

そんな街歩きを楽しみつつ、勿論一時帰国にはつきものの、おいしいお食事やお酒も、しっかりと楽しんできました。

いつも素敵なお店に連れて行ってくださる昔馴染みのご夫婦とは、なぜかバスク料理のお店へ。




パイス・バスコ
中央区銀座7-3-16

スペイン料理じゃなくてバスク料理、というのが、日本人のこだわりというか、なんですかねぇ。でも、ここだけの話ですが、シェフは、スペインよりイタリア修行の方が長いということでした、笑。




高い場所から注ぐ、バスクの白の発泡酒。
アストゥリアスでいただいたシードルを髣髴とさせる様子ですが、これは、れっきとした白ワインだそうです。

いつも素晴らしいコース料理をふるまってくださる友人宅では、今回は洋風のコースで、三人でワインを3本開けてしまいました~。




白子の前菜に始まり、魚のお皿とお肉のお皿と、これじゃ確かに3本開いちゃうよねぇ、笑。







そして、今回は、これまで母のことがあり、なかなかできなかったのですが、姉の家にも一泊お世話になって、手作りご馳走で、ビール、缶チューハイ、数缶に加えて、日本酒四合瓶を2本、カラにしました。呑兵衛姉妹、これは父親の血なので、仕方ありません、笑。




浦安の方から、週末だけトラックで売りに来るという魚屋さんから買ったというお魚各種。特にホタテとタイの刺身は、絶品でした。お魚屋さん手作りのしめさばも、みっちりしていて、そこらで売っているしめさばとは、一味違う代物でした。




手前にある、あまりフォトジェニックじゃない代物は、姉手作りの塩から。実は、塩辛、大好物なんですが、好物な分、おいしいものしか食べたくないタイプ。これは、イカもよいのでしょうか、薄塩でイカのおいしさが際立つ、手作りならではの味わいでした。
飲む人は、やっぱり料理うまい比率が高いですよね。

出発前日に、あ、いかん!と慌てて購入したイチゴ。




日本のイチゴって、なんでこんなにおいしいんでしょうかね。これを食べてしまうと、イタリアのイチゴには手が出ません。
そして、出発直前、はっとしました。
今回、お蕎麦をいただいていなかった~!




というわけで、搭乗前の成田でのブランチは、おなじみの更科蕎麦。おいしかったです。

いつもよりは、若干短い日程ではありましたが、やるべきことは一通りやって、いただくものは一通りいただいて、ミラノに戻り次第、忘れていたことが色々出てきましたが、まぁまぁ満足な一時帰国となりました。
お会いできた方々、お世話になった方々には、感謝感謝。ありがとうございました。

さて、次回より、いよいよロマネスク再開といたします。
今年は、とにかく飛ばす予定でいますので、お楽しみに。なんせ、ためすぎです!

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  1. 2019/02/26(火) 05:36:20|
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再開のご挨拶(東京滞在その1)

ご無沙汰です。
2週間弱の東京滞在を終えて、先日ミラノに戻ってきたのですが、すぐに仕事再開、お休み前の状況がさらにひどくなっている、というありさまで忙しく、ブログ再開は、予想通り週末となってしまいました。

出発のときは、連日零下にまで冷え込んでいたミラノですが、戻ってきた日は、夕暮れ後だったというのに、なんと10度を超える陽気。2月というのは、天候的には、まったく旅に向かないですね。

そもそも、成田到着が、このありさまでしたからね。




これにはびっくりしました。これまで、一時帰国は、大抵お正月時期。ミラノで雪のために危うく出発できないかも、という事態にはあったことがありますが、そんな状態でも、成田に着くと暖かさに、身も心もとろける気持ち、ということが多く、大雪というのは、おそらく初めての体験だと思います。
成田からは、京成列車で都心に向かいましたが、完全なお上りさん観光客と化して車窓の写真を撮影しまくってしまいました。




成田周辺は、今でも日本家屋が多くて、雪景色が本当に絵になります。同じ列車には、旧正月の休暇なのか、中国人がとても多かったですが、皆さん興奮してらっしゃいました。いや、私も同様でしたが、笑。

今回は、実家に向かう前に、千葉県との県境も近い下町地域に暮らす姉の家に立ち寄るつもりにしていましたので、都心の雪の様子が心配でしたが、東京が近づくにつれて雪は消えていき、降り立った駅では、もはや積もった雪はどこにも見当たりませんでした。

さて、今回の東京滞在は、基本的に実家の掃除と、母の遺品整理が目的でしたが、その合間を縫って、最低限、やりたいこともやってきました。
まずは、昨年、予約が取れなかったこちらの訪問です。




草間彌生美術館
東京都新宿区弁天町107
www.yayoikusamamuseum.jp

すっごい住宅地の只中に、ひっそりと水玉って感じの小さな建物で、それはそれは想像以上の小ささでした。




予約で、各回50人ほどが入場でき、90分間ありますが、正直、90分いるのは難しいな、小さすぎて。小さいということは、勿論展示スペースも小さいので、展示数は少ないし、迫力も、感じにくいかな。ちょこちょこと入れ替えをしているようなので、マメに通えば、それなりに見ることができるのでしょうけれど、でもあの狭さでは、限界があるのかなぁ、という印象です。
でも、勿論彌生ちゃん自身の肝いりでできている美術館だし、あえてそういうコンセプトもあり、ということなんでしょうね。強いて言えば、ダリ的な?というか、ガラ的な?カタルーニャ地方に点在する彼の住居博物館を髣髴する狭さ。そういう彌生ちゃん脳内ワールド、みたいなものを目指したのかな。

1階が入り口兼ショップで、隅っこに上のような地味な作品。
2階及び3階は、絵画の展示。
登りは階段オウケイですが、下りはエレベーターしか使えません。というわけで、階段で登ったのですが、まずは2階のとっつきにあった個室へ。




個室、そうトイレです。無間水玉空間でした!
この写真では、絶対にわからないですが、それにしても、トイレすら狭くて、いやこれはもう、なんというか、墨田区にある北斎美術館と双璧をなすミニ美術館かも。いや、北斎美術館は、とりあえずトイレは、普通に公共トイレ的な広さを取っていましたね。ここはね、普通の自宅とほとんど変わらない広さで、それも、美術館スペースの壁から直接個室なんで、びっくりしました。

2階3階の絵画スペースは撮影禁止です。相変わらず、せこいこと言ってますよね。
4階は、もう本当に猫額のスペースなんですが、みんなが期待しているこれがあります。




黄色いカボチャの大群。
これまた、もう唖然とする小さなスペースですから、これをこう見せるっていうのは、なんか芸術的にも技術的にもすごいなって感心でした。




鏡を多用しているので、奥行きが異常に出るんですよね。
ずいぶん昔、ミラノの現代美術館で、彼女の展覧会があった時、当時は今よりもずっと無名(日本では知る人ぞ知るレベル)でしたので、ガラガラだったんですが、そこで、有名な、タイトル知りませんが、ガラス張りの個室に入り、無限の灯りを楽しむ展示を独り占めできたんですけれど、これもそういうスタイルだったら、もっとのめり込めそうです。これは、一方から見るだけなんで、面白いんですが、のめり込みにくい。
見られるかどうかわかりませんが、動画を張ってみます。


そして、最上階に、キラキラピカピカタイプが、ドッカン。




これは美しい色でした。晴れていたら、もっとキラキラと存在感を主張していたはず。

わたしは好きなものを見られれば、満足できるタイプなんで、もうあっという間に見学終了しました。ショップは、高くて、手が出ないものばかりで、品物も少なくて、これは残念だったな。

帰りに、この美術館のある弁天町から新宿駅まで、ぶらぶらと散歩したのが、思いの外楽しかったです。いつもはついスマートフォンで地図を見てしまうのですが、東京ではWi-Fiでしかつながれないので、人に聞いてみたり、町角の地図を見たりして、迷いながら歩くのは、結構今どき新鮮です。

もう一つ気になっていた箱ものも、今回訪ねることができました。




たばこと塩の博物館
東京都墨田区横川1‐16-3
www.jti.co.jp/culture/museum

渋谷にあるころから気になっていたのですが、長い人生で、一度も訪ねたことはありませんでした。今は墨田区に移って、姉の家から比較的近いし、それも、江戸の園芸熱をテーマにした、面白そうな浮世絵の展覧会をやっていましたし、散歩がてら行ってみたのです。

錦糸町駅からも近く、なかなかよいロケーションです。近くにはこんな有名観光地もあるので、錦糸町の駅は、すごい人出でした。




そして、この地味な博物館も、かなりの人出。なんと言っても、入館料100円という手軽さが、人気の秘密だと思います。それに、ここのショップ、とても充実していて、お手軽値段のかわいいもの満載です。入館料の安さを考えると、つい買ってしまう、というのもありそうです。実際、文具系かわいいもの好きには、かなりおすすめ。

さて、展覧会も、1フロアだけですが、結構な充実ぶりでした。




やっぱり、江戸の浮世絵っていうのは面白いんだよね。細部を見れば見るほど楽しいので、つい目を凝らしてみてしまいます。

ただ、オリジナルの浮世絵は、光に弱いので、全体が薄暗くて、若くないと判読が結構つらいのが、難点かな、笑。




ちなみに、この展覧会は、3月10日までやっているようなので、ご興味があったら、是非。100円で、半日遊べますよ!

久しぶりのブログは、息切れします。ということで、スミマセン、たいした内容が続くわけじゃないけれど、一旦切らせてくださいね。

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  1. 2019/02/25(月) 01:33:08|
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結構ちゃんと食べてたかも。

東京、その2

今回、唯一の遠出は、こちら。




東京駅!
正面からの眺めは、駅前広場の工事も終わり、美しくなりました。
後ろの高層ビルがなければ、もっと雰囲気があるのでしょうが、明治的なレンガの建物と、現代的な光あふれる四角いビルとの組み合わせもまた、とても東京らしいかもしれませんね。
駅近くにある書店丸善が好きで、今回も立ち寄り、ロマネスク関連の本を一冊求めました。ここの専門的な蔵書は、やはり都心ならでは、という感じがします。
そういえば、今回立ち寄った大型書店、結局ここだけだったなぁ。

新丸ビルのレストランで、毎年お会いする昔の上司と、信州の日本酒をいただきながら、楽しい一夕を過ごしました。




純米酒を中心に、三種ほどいただきましたが、どのお酒もとてもフルーティで飲み口がよかったです。こういうワイン的なテイストは、海外を意識したものかもしれませんね。本来の日本酒らしい日本酒とは、ずいぶんと違う方向と感じられますが、それが今の日本酒業界の方向性なんでしょうねぇ。

いつもお世話になる実家近所の酒屋さんで求めたお酒も、どちらも微発泡で、そういう傾向のある飲みやすいものでした。




これは濁り酒ですが、しつこさもなく、すいすい飲めちゃう。




こっちは透明ですが、やっぱり微発泡。これだったら、ワイン並みに行けちゃうなぁ。
酒屋さんでは、一年に一回だけのお得意さんですが、10年くらい寝かしたという珍しいお酒を利き酒させてもらったり。




ラベルが、かなりボロボロになっているのが、長年の保存を物語っています。ワインと違って、寝かせたからフルボディになるというのではなく、さらりとしていて、それでいて奥深い、っていう感じ。いつか日本に帰ったら、日本酒三昧したいもんですが、そのころには、量を飲めなくなっているんでしょうねぇ。うう、寂しい。

今回は、夜出ることも少なく、ほとんど実家のおさんどんしていたんですが、たまにランチできた時は、家では食べられないものを。




カツ重。とんかつは、ミラノの和食屋さんの昼定食でも、たまにいただくのですが、日本で食べると、やはりレベルが違う気がします。なんでだろうなぁ。
そして、今回初めて食した、本格的なスープカレー。




札幌出身の友人と、下北沢の住宅街にあるお店でいただきました。もともと札幌のお店ということで、味は太鼓判でしたが、彼女によれば、北海道では、もっと野菜がゴロゴロ入っているということでした。いや、これでも十分ごろ頃でしたけどね。鶏肉も、もも肉がどさっと入っているし。
ずいぶん昔、スープカレーが流行っていたことに、一度いただいたことがあるのですが、その時は、「なんでこんなものが流行るんだろう」と思ったくらい、しょぼいお皿でした。今回は、ちゃんとした店で、ちゃんとおいしくて、以前食べたスープカレーは、まがい物だったんだ、ということがわかりましたね~。
でもさ、これって絶対日本で誰かが作り出したものだと思うんだけど、店の内装が思いっきりインド的で、なんというか、不思議な混とんを感じました。こういうのって、すごく日本的かもね。

そうそう、ファミレスにも行きました!




何年ぶり~!?
カキフライとハンバーグの定食というのをいただいたけど、意外とおいしかったな~。でもファミレスって、安いのか高いのか、よくわからないのが不思議。
白玉とあんこの、こんなデザートもいただきました。これって、なんていうんだっけ。白玉ぜんざい?いや、冷たいし、アイス盛りだし。




本来甘味に興味ないのに、なんでこんなもん頼みたかったのかな、と考えたら、ちょっと前に読んだ漫画「三月のライオン」のせいだったのでは、と思いつきました。そんなもんよね。白玉は、ミラノでは作れないし。
いや、作れるのかな。粉売ってるんだろうか。

深大寺の初詣は、平日に行ったので、お気に入りのお蕎麦屋さんも、さほど並ばずに入ることができました。最近は、かなりの人気店で、行列がすごいんですよ。




十割蕎麦もありますが、私は二八の方が好みです。
冷水できっちり冷えていて、本当においしいお蕎麦です。
つまみも、種類は多くないけれど、おいしい上に、お値段が良心的。




この小さいお鍋はあさりがザクザク入っているんですが、わざわざ卓上で火をつけてくれるひと手間をかけてくれるにも関わらず、なんと500円。今回の一押しです。
昨年のフランス以来食べたかったカモ肉も、おいしかった~!カモは、ワインもいいけど、日本酒にも合いますよね。イタリアは、あまり食べないんですよね。カモも家鴨も。

ミラノに戻る直前に、いつもお招きいただく友人宅で、素敵なフレンチ・ディナーをごちそうになりました。




いつもは和食なのですが、今回は、松が明けてからずいぶん経つのにクリスマスに戻って、なんか東京というよりはミラノの雰囲気でしたね。

お魚の前菜に始まって、お魚、お肉、とどっさりのお皿。




お酒も、シャンパンから始まって、白、赤、と、すべてフランスの、よいもの続き。あれ?3本、開いちゃったんですかね?テーブルを囲んだのは3名なんですけど~!




お食事もワインもおいしくて、いい調子でやってしまったようです。毎日おさんどんで嫌気がさしていた分、ついつい…。本当は、早めに辞去する、と決めていたのに、ずいぶんと遅くまで話し込んでしまって。いつものことながら、本当に図々しいもんです。




こんなチーズまでいただいてしまったんですね。ほんと、オーベルニュの、田舎のいいレストラン状態でした。満足~!




というわけで、いつもよりは断然、飲みも少なかったけれど、やっぱり振り返れば、ちゃんと食べてますね。それに、おさんどんしていたので、自分の食べたいものを中心に作れて、それはそれで楽しいものもあったんです。食べたいものって、お豆腐だったり、お稲荷さんだったり、結構普通のものなんですけどね。

そして、自分土産も。




消しゴムハンコ用のスタンプ台。百均の商品も進化していました。でもスタンプ台は、やはり質的に、よいものじゃないと発色がいまいちなので、文房具屋さんを見つける度に立ち寄って、少しずつ。今や、本格的な文房具屋さんも少なくなって、目的的に商品を探すと、見つけにくい世の中になっていますね。
自分自身が、百均のヘビーユーザーなので、百均は本当にありがたいのですが、ある程度以上の品質を求めると、やはり違うんで、文房具屋さんになくなってもらっては困ります。

そして、嬉しいお土産がこちら。




遠藤さんという方の砥部焼の食器。
母が昔からファンで、年末の個展で購入してくれたそうです。遠藤さんとその奥さんの作品で、どちらも素敵~!早速日々のごはんに使っています。
この数年、よいご飯茶碗がほしくて、陶器で有名なファエンツァという町まで探しに行ってみようか、と思っていたのですが、当面、行かなくてもよくなりました。

では、次回からは、またロマネスクに戻ります。
まずは、年末に尻切れトンボになってしまったスペインをコンプリートして、そのあとは、フランスに戻るか、または久しぶりにイタリアのものを紹介するか、思案中ですが、どうぞお楽しみに。
あ、寄り道、という可能性も大です、笑!

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  1. 2018/01/19(金) 06:55:02|
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遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

東京滞在、その1

昨年末は忙しさと疲れで、最後の最後はブログ更新もできず、ご挨拶もせずに、失礼しました。連日8時出勤で19時まで、ノンストップ、という、通常の私にはありえない状況だったんです。それで、最後の日々は、ブログどころではなくて、なだれ込むように一時帰国となりました。

年末年始の2週間を、東京で過ごしました。
今回は、年末が週末だったので、30日にミラノを出発し、なんと大みそかを東京で過ごすことができました。別に特別なことをするわけではないですが、紅白やゆく年くる年を見ながら、年越しそばをすする、という体験は、何年ぶりのことだったでしょう。このところずっと、年越しは機上だったので、気持ちが、ちょっと安らぐ気がしました。

実は、12月に老母が倒れたということで、この一時帰国は介護、というより家事が主で、最も遠いお出かけは東京駅くらい、あとは自宅周辺で過ごしていました。それでも、最低限お会い人たちにはお会いすることができたので、十分です。

今回、往復とも、東京では羽田空港を利用しました。




着いた時は、クリスマスからそのままお正月飾りに転用したような装飾と、生の合唱に迎えられました。
帰りは、なんだか会津の特集だったようで、赤べこがドカンと。




それにしても、羽田は小さくて、レストランもお店も少なくて、アクセスが楽ながら、ちょっと寂しいものがあります。今回、ミュンヘン経由だったのですが、確かちょっと前までは結構しょぼい空港だったはずなのに、今や巨大になった空港にびっくりしただけに、羽田の狭さは、ことさらに感じられたように思います。なんというか、天井が低かったり、スケール感がね。
それにしても、ANAとの共同運航便で利用したルフトハンザは、サービスもひどいし、食事は激マズで、あきれるほどでした。数年前に利用したときは、サービスに感動した記憶があるのですが、様変わり。ほとんどローコスト航空に近づいている感じです。それでいて、アリタリアほどインパクトのある安さで出すわけでもないし、謎。
ANAも、JALに比べると、やはり色々ダメだなぁ、と思うこと多数。
実は、来月もう一度帰国する予定なんですが、そして、ANAも安いチケットが出ているようなのですが、買う気がしません。

ま、往路は空港で、復路は前日に、席をゲットした割には、ちゃんと通路側が取れたので、もしかすると、サービス低下が原因で、若干乗客に敬遠されている可能性も、なくはないかもね。少なくとも私は、ルフトハンザは当分使いたくないしね。あの激マズはありえない。

東京は、一回ほど雨が降りましたが、あとは好天続きで、気持ちの良い毎日でした。




これは、出発時に羽田空港から見えた富士山。
東京では、電車の車窓から、ビルの窓から、などなど、あらゆるところから、富士山を拝むことができますね。住んでいる人たちにとってはあまりに当たり前で、今更誰も注目しないのでしょうが、私は一年に一回のことなので、見えると、それがどんなに小さくても、なんだか得した気持ちになります。
江戸の人たちが、富士山信仰をした気持ちや、富岳三十六景が人気だった理由、わかる気がします。今よりもっと容易に、あちこちから見えたことでしょうからねぇ。

正月早々はいけなかったのですが、成人の日の連休直後に、恒例の深大寺初詣も、行くことができました。




いつのは参拝客でぎっしりの山門も、このすき具合。返ってよかったような気がします。
本堂前も、この通りのスカスカぶり。




ただ、境内のお土産物屋さんが、ほとんど閉まっていたのは、ちょっと寂しかったです。鬼太郎茶屋もしかりで、それを目当てに来たらしい子供が、ぐずっていました。




でも、この落ち着いた様子、いいですよね。
ちなみに、どうやら、昨年、この深大寺にある白鳳時代の仏像が、国宝に認定されたようですね。あちこちに、「祝」の印があり、気付いた次第。
今回は人も少なかったので、久しぶりに拝んできましたが、何とも美しい像です。8世紀のものなので、こちらではロンゴバルドの後期。オリエントの繊細な技術がいかにすごかったかを、目の当たりにしました。

人が多い時には、目に留まることもない小さな祠も、ゆっくりと見ることができました。




いただいた美味しいものも、記しておきたいと思いますが、次回。

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  1. 2018/01/18(木) 07:14:14|
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Yuri on Iceは発見でした~!(やっぱり漫画好き)

恒例、東京の冬休み5

お蕎麦以外にも、恒例の女子会とか。




尊敬するご師匠宅での超絶技巧お料理とか。




近所のお魚屋さんで、簡単に出会えちゃう素敵に新鮮なお魚とか。




はたまた、近所の日帰り温泉とか。




東京の休暇は、楽しくてリラックスできて、長旅する甲斐があります。
なーんにもなくても、家で、アニメとか見てるだけでも幸せだったりして~。

今回、弟のアマゾン・プライムのおかげで、いろいろな番組を大人見!
友人宅で教えてもらった「勇者ヨシヒコ」とか、アニメでは、「舟を編む」「Yuri on Ice」「弱虫ペダル」「昭和元禄落語心中」などを一気に見て、病気になりそうでしたが、楽しかった~!
日本のテレビ、普通に見ていてもあまり面白くないと思ったのですが、アニメとか、くだらないお笑い系は、面白いですね~。特に、超ミーハーなフィギュアスケートファンの私にとっては、「ユーリ・オン・アイス」は、むちゃくちゃ受けました。
「舟を編む」なんかも、もしかして原作よりも面白いんでは、とか、失礼なことを思ってしまいました。

東京滞在の余韻は、自分用のお土産で、まだまだ楽しめます。
今回、一番ほしかったものがこれ。




実は、昨年より消しゴムハンコに凝っていて、最近、消しゴムスタンプに特化したインスタグラムのギャラリーもオープンしてしまいました。去年、ハンコを作ろうと思ったとき、たまたま当地のフライング・タイガーで、ゴム版を発見したこともあり、それで始めたのですが、最近、見当たらなくなっていたので、文字通り、普通の消しゴムを使っていたんです。
今回、ダイソーやセリアで、一年分と思い、とりあえず2ダース位購入してきましたが、さて、どうなることやら。消しゴムハンコは、そのうち記事にしたいと思います。

それから、これも、ほしかったもの。




フランス語の教材と、小型辞書。
一応細々と独習は続けているんです。細々で、上達とかないんですけれど。そして、こういう教材とか買って、その時点で変な達成感とか覚えちゃっているレベルなんですけどね。
辞書は、私にとっては、フランス語-イタリア語の方が、実用的なのですが、こちらでは、日本の辞書のように、小型で収録言語数が多い、というのがないんですよね。
日本の辞書の紙って、薄くて丈夫で、すごいと思います。他の国ではどうなのか知りませんが、少なくともイタリア語の辞書の紙は、厚くてごわごわで、すごく質が低いと思います。なんででしょうね?日本の製紙会社、海外には売ってないんですかね?すっごく不思議です。
まずは、教材の付属CDの内容を、ウォークマンに録音しないといけないんですが、すでにそこで停滞していて、いったいいつになったら勉強できるのか!

本屋さんで見つけたこれも、ちょっと嬉しかったもの。




えー、なんで今更、と思ったのですが、内田百さんとの対談に惹かれて買ったところ、10年くらい前の復刻ムックだったです。でも面白い。どしても昔の名人から離れられません。

というわけで、自分へのお土産も充実して、今回の一時帰国も、無事終了です。
貴重なお時間を割いて、お会いしてくださった皆様、ありがとうございました。
また次回を楽しみに、今年も、いろいろ頑張って生活していきたいと思います。

中断のロマネスク、次回より再開します。どこから始めようか、思案中です。

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