2020年一時帰国の報告おしまい
ま、こんな一時帰国でありました。
母のことで、一昨年から昨年は、なんとなく落ち着かない滞在が続きましたので、久しぶりに、本当の休暇、という感じで、のんびりと過ごすことができてなによりでした。
そういうこともあるのか、今回は、時差ボケもほとんどなく、インフルエンザとぎっくり腰直後の割には、体調は良かったのです。こんなに連続で、それも結構な量のお酒を飲んだのは久しぶりだったと思います。

というのも、滞在の半分は姉の家に寄せてもらったせい…。毎晩、ビールやサワー系から始まって、日本酒やワイン、最後はグラッパという激しいちゃんぽん…。

でも、体調がいいし、お酒もいいし、ちゃんと食べるし、二日酔いはなし。よいお酒でした。

一年ぶりに会う友人、もっと久しぶりにある友人との外ご飯も、充実しました。
本場のカレーだったり、タイ料理やベトナム料理など、東京では本当に様々な食があふれていて、そして、ランチだとお安くて、びっくりしてしまいます。
これは、下北沢のカレー。最近、下北沢には、カレー屋さんがすごくあるみたいです。

こっちは錦糸町のベトナム料理だったかなぁ。チョイと重かった、これは。

東京駅を見ながらの船盛。ぜいたく~!

今回特筆すべきは、約30年ぶりという古い友人との再会。
友人、というのもはばかられると言うか、私がイタリア滞在を始めて間もなくの1992年ではなかったかと思うのですが、私の唯一のアメリカ訪問のとき、マンハッタンの道端で知り合った人なんです。
何を食べてもいまいちだなぁ、という滞在中、チャイナタウンのはずれの道端で、肉まんの屋台を見つけたんです。ホカホカの湯気に吸い寄せられるようにして、よだれをたらさんばかりにして、蒸し上がりを待っていたら、そこにいたのが、ニューヨーク在住の彼女でした。
何とはなしに話だして、どうやら住所の交換とかしたのでしょうねぇ。よくは覚えてないんですが、当時は、ネットもスマホもない時代なんですからねぇ。
で、私同様に、彼女も筆まめだったというわけで、細々と文通でつながっていたのです。
私もミラノ市内で、結構引っ越しをしたし、彼女はその後すぐ日本に帰国したりと変化があったのですが、それでも続いて、いつか会おうね、と言いながら、なんとなく機会ないまま、今日まで来たんです。で、とうとうお会いすることができました。
お互い顔もわからないだろうから、洋服で探してもらうことにしてもらって、ふふ、なんか昔の文通の時代の出会いみたいで、すごくドキドキしました。
でも、なんでしょうね。ここまで続いた縁は侮れないっていうんでしょうか。ほとんど他人、限りなく他人に近いような間柄なのに、会ってすぐ、意気投合というんですかね、違和感ゼロ。まるで長年付き合ってきた友達で、つい最近もあったばかり、というようなそういう空気感で、普通におしゃべりが始まって、すごくびっくりしました。
そういうことってあるんですね。っていうか、そういうのが縁なのかな、としみじみ思いました。
長く生きていれば、終わってしまう関係もあるけれど、同時に、新しい関係や、温故知新的な関係との再会もあって、やっぱり人生は面白い。
とはいえ、これは手紙という関係だったから、こうなったのではないか、とも思ったりします。今はつながるのが簡単な時代ですが、それだからこそ、続けるのが難しいところもあるような気もするのです。

まだまだこれからも、人でも土地でも、思いがけない出会いがあるんだろうな、と気持ちも新たに、また一年。
お時間をくださった皆様、ありがとうございました。
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- 2020/02/16(日) 02:40:25|
- 日本徒然
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2020年一時帰国の報告4
銚子の帰りに、何度もかすりながら、一度も訪ねたことのない土地に立ち寄ることにしました。

成田山新勝寺です。
節分のちょっと前、平日ですから、かなりすいていましたが、立派なお寺さんですね~!よく、ニュースで、豆まきの光景を見ますが、なるほど、この広々とした境内があるからこそ、あれだけの人出を収容できるのだな、とわかりました。
銚子の方から入って、駐車場を探してうろうろして、JR駅近くの公共駐車場へ。お寺至近にも、狭い駐車場がいくつもあるのですが、公共の駐車場は、料金が破格に安くてびっくりでした。
それにしても、これだけ立派で有名なお寺ですから、多少遠くても、広々とした駐車場があると思い込んでいましたが、日本ってやはり車社会じゃないんですね?
駅だと結構歩くのかと思っていましたが、駅前から参道が始まるくらいの感じで、楽しい商店街が続いていて、至近距離の駐車場に停めるより、よかったみたいです。
お寺に近づくほどに、参道の両脇の家並みも、再建も含めて美しくて、楽しい散歩です。

今はウナギ屋さんとなっているこの由緒正しそうな建物、かつては旅籠だったようですね。

往時の面影そのままで、うっとりのたたずまい。
上に突き出ているのは、火の見やぐらでしょうか。とすると、本元は商店だったのかもしれませんね。微妙にゆがみが見えるガラス窓にぐっと来ます。
蔵造りの頑丈そうな薬屋さん。

クスリは、今でも高価なものですが、往時はさらに高価だったのではないでしょうか。西洋の建造物の歴史に比べると、日本の建造物については、知識がないんですけれど、それで、こういった蔵造りのお店なのかなぁ、とか思ったりしましたが、どうなんでしょうか。

雰囲気のある造り酒屋さんもありました。今でもここで醸造しているらしいですよ。店頭で、スパークリングのお酒などを試飲販売していましたので、すかさずいただきました!

で、こちらを求めまして、夕食でいただきました。おいしかったです。
千葉って、あまり有名じゃないですが、結構日本酒作っているのですね。銚子でいただいた純米酒も、なかなかよかったですよ。
おっと、脱線しましたが、こんな楽しい参道をそぞろ歩きして、新勝寺につきます。トップの山門からは、結構急な階段を登ります。すると、古そうな山門がもう一つ。

この山門から、さらに登ります。同じ山門を、上の方から見ると、こんな感じ。

すごい結界張ってる感じですよね。
今は、足の不自由な方のために、どこかにエレベーターなどがあるのかしら?足腰が悪くなったら、参詣もできなくなってしまいますね。

で、天辺に着くと、立派な本堂です。中で、ミサ、ではなくて、なんというのでしょうか?お祈りの時間で、ここは誰でも入れるようでした。荘厳な様子でちょっと興味はあったのですが、靴を脱いだりなんだり面倒で、入るのはやめました。
でも、誰にでも開放しているのって、なんだかいいですね。お寺って、ちょっと閉鎖的なとこ、ありますよね、教会と違って。っていうか、お金を払わないと、何にも参加できないみたいな…。本堂って、普段は閉まっていますしね。
まぁ、経営は楽ではないのだと思います。成田山は、きっと商売がうまいんですね。
境内は、本当に広くて、がらんとしているんですが、その中に唐突に、こんな立派な塔が。

極彩色、中国的な塔です。18世紀当たりの、新しいものでしたが、彫り物、素晴らしいものでした。

色が派手なので、惑わされますが、私の愛するロマネスクだって、オリジナルはかなり派手な彩色がされていたわけで、金のあるところ、派手になっていくのが当たり前。
これも、あと200年くらいたって、彩色が剥げたりしてくると、いい味になるのかもしれませんよ。
そんなわけで、これまで何十回も、ただ通過してきた成田ですが、初めてお近づきになれて、嬉しく思います。
お寺の裏手には、庭になっているようだったので、今度はお天気の良い時に、是非そちらの方まで訪ねてみたいものです。
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- 2020/02/16(日) 01:47:29|
- 日本徒然
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2020年一時帰国の報告3
先にも言及しましたが、今回の一時帰国は、ぎっくり腰直後だったので、いつも以上に温泉を楽しみにしておりました。
姉の家から近い船橋法典、そして、弟の家から近い仙川などで、気軽に楽しめる日帰り温泉にも行ったのですが、久しぶりに、泊まりでも行ってきたんですよ~。
母が身罷って直後だった昨年は、なんだかちょっとバタバタしていたし、今回は、久しぶりにリラックスできる一時帰国だったし、ちょうどよいタイミングでの温泉旅行でした。考えると、一泊で、あれもこれも、という旅行スタイルって、すごく日本的で、これはこれですっごくいい気分転換になるなぁ、としみじみ思いました。

行き先は、銚子です。
箱根方面とか考えたのですが、天候不順で、運転が大変になる危険を避けて、房総半島にしたんです。
まずは、犬吠埼の漁師飯でランチです。
なんか、ドカンドカンで、すごかったです。

外川にある「いたこ丸」というお店です。その日に取れたお魚がメニューになっているので、人気のお皿はどんどん売り切れになっていく感じでした。11時半くらいに着いたと思うのですが、すでに最後の席でびっくりです。人気店です。
上の写真は、私が頼んだいたこ丸定食(並)、1300円。お刺身四種に、マグロ串フライ。この日のお刺身は、生マグロ、メカジキ、サワラ、マダコでした。わざわざ生、と書くということは、冷凍ものじゃない、ということなんでしょうね。房総でマグロ取れるの?と疑問でしたが、取ってるみたいです。
きょうだいは、いたこ丸定食(上)、1700円で、それぞれ、お刺身とイワシ煮、そして、お刺身とヒラメてんぷら。ヒラメてんぷらとのセットは、あっという間に売り切れになっていました。

量が半端なし。イワシが安いのはわかりますが、何もここまでたくさん盛らなくても、というボリュームです。

お刺身がおいしいのは勿論ですが、揚げ物が、てんぷらもフライも、なんだかびっくりするくらいサクサクで、おなかに優しい揚げ物でした。
お水やお茶はセルフサービスで、「孤独のグルメ」のロケ地になりそうなたたずまいです、笑。
お店の目の前が漁港です。

この辺りには船宿や漁師さんのお家が並んでいる様子でした。観光地感、ほとんどなしです。
でも、実は素敵なたたずまいの町なんですよ、この外川って。

港から、結構な急坂を登ってきて、海を振り返ったところ。ひなびた、昔ながらの家並みが、何ともしっとりとよい感じです。
極め付きは、こちら。

銚子電鉄の外川駅です。
昔ながらのたたずまいをそのままに、今でも単線で、電車が運行していますよ。古い住宅地を縫うように走る姿、とってもかわいいです。
こんなに観光地感がないのに、駅のトイレはウォシュレット付きの清潔なもので、びっくりしました。

しかしですね。外から撮影した写真に写っている大型の車。邪魔ですよねぇ。
なんか、「映え」のためなのか知りませんが、ひたすら連れの女性の写真を撮影する人がおりまして、それはそれはうっとうしかったですねぇ。大体、素晴らしい外観を壊す場所に、こんな無粋な車を置かなくても、もっと隅っこにおけるのに…。ひなびたホームでも、延々と場所を変え、角度を変え、何百枚レベルで、撮影していたと思います。プロの撮影会ならわかりますけどねぇ、ただの普通の人たち…。他人事ながら恥ずかしかった…。
何なんですかねぇ。おばさんには理解できない行動です。

柱の陰に映ってますけどね。他の人がいる時くらい、ちょっと恥じらえよ、と思ってしまいますなぁ、笑。
さて、ランチを食べたら、あとはホテルに行って、夕飯に備えるだけですが、あまり早く行ってもチェックインできないので、ちょっとぶらりとすることに。
で、小雨もぱらついてきましたが、めげずに、「地球の丸く見える丘展望館」のある公園に行ってみました。

展望館には入りませんでしたが、丸い水平線は、見ることができました。空が広いです。
写真にあるのは、日本とフィリピンの友好の碑、みたいなやつです。海の向こうに、フィリピンがあるんですね~。
観光地というか、歴史的な資産というか、この展望台からも目視できる屛風ヶ浦にも行ってみました。

タモリさんとかが大好きそうな場所で、一応、遊歩道の整備などはされているんですが、店も何もなくて、おいおい、千葉よ、少しは観光も考えようよ、と嘆きました。だって、すごくきれいな公園に整備していて、ちゃんと機能する清潔なトイレまでは作って、そして、大学があったりするのに、そして、サーファーとかが結構来るらしいのに、あるのは、広大な駐車場と自販機が2台くらい。カフェの一つもあってもいいんじゃないのか?
屛風ヶ浦の遊歩道をぶらぶらしていたら、俄かにすさまじい爆音がしました。
なんだなんだ?と海の方を見ると、グワーッとすごい勢いで、現れたのが…。

水上バイクとかいうんですかね?そりゃすごい迫力でした。
最初3台くらいだったのが、あっという間に10台以上となり、爆音もすごいし、同じ軌道を走り出したら、カーブの技術など、バイクと同じで、見ていて面白くて、屛風ヶ浦を背中に、かなりの時間、見学してしまいましたよ。私、モトGPというバイクのレースが大好きなもので、同じ匂いを感じました!
しかしこんなスポーツ知らなかった~。どうやら、そういうチームの練習時間だったようです。おそらく、彼らが全部の入り江を使える日や時間は決まっているんでしょうね。きちんとコースにブイが浮かべられていて、それで練習していたようです。
犬吠埼の灯台にも行きました。

すごく昔に来たような気がしていましたが、銚子までは来たけど、おそらくここは来てない。というのも、ここまではやはり車がないと難しそうなので。
この灯台脇には、お土産屋さんなどがしっかり並んでいて、きょうだいは結構買ってたかも。日本人、そういえばお土産好きだった、笑。
その後、夜に部屋飲みするためのお酒などを探してうろうろしていたら、結構いい時間になってしまったので、慌ててホテルへ。

地味な写真ですが、お部屋から海が広がる素晴らしいロケーションのホテルなんです。犬吠埼観光ホテルって、かなり古くて、今どきあまり流行らないスタイルのホテルかもしれないんですけれど、お部屋は広いし、海は目の前だし、そして、温泉も、この素晴らしい海を直に見ながら入れる露店があるんですよ。
1月後半の平日ですから、ガラガラで、お風呂も貸し切り状態で、本当にじっくりのんびりとつかれました。露店はいいですよねぇ。特に、私は眼鏡人間なんで、露天だと曇らないのも好きです、笑。
夜も波の音を聞きながら、という夢のようなお部屋で、古かろうが何だろうが、本当にお勧めのホテルだと思います。スタッフも、すっごく感じいいし。
本当は、食事もお勧めらしいのですが、割と食べ歩いたりしているきょうだいは、旅館飯よりは、勝手に食べる飯の方がいい、ということで、外で食べました。

「一山いけす」といういけす料理店(銚子市黒生町7387-5)。
店の真ん中に大きないけすがあって、この日は、大きなイカが悠々と泳いでいました。子供と一緒に、口を開けて見入ってしまいましたよ。水族館状態、笑。

食べる前も、食べた後も温泉に入って、地元の四合瓶をゆっくりと開けてから眠り、さて朝はまた、温泉に入って、幸せを感じました。
朝ごはんも、外食べです。
トップに乗せた写真が、まさに、朝、漁港に戻ってきた漁船の水揚げの図だったんですが、その光景を見ながら、港にあるお食事処「うおっせ」で、ブランチ的な朝ごはんです。
暖かいものがいただきたかったので、大好きなアジフライ。思わず、一口かんじゃってますが。

奥の方にあるのは、やはり魚の浜汁。
面白かったのは、背黒イワシの刺身を頼んだら、今朝はまだとどいてないんですよ~、ということで、一旦断られたのですが、その後、今、届きましたんで、お出ししますね、と。まさに、目の前の漁港で水揚げされたばっかり、ということなんだと思います。すごいですよねぇ。

ブランチの後、東京方向に戻りますが、港沿いの道を走るのは、水揚げされたばかりの魚を積んだトラックです。「垂れ流し走行禁止」という看板がありましたが、水は巻き散らかすわ、道端に点々と魚が落ちてるわ、完全に禁止、守られていませんでした、笑。
それにしても、銚子の観光地度の低さには、驚いた~!
だからいい、という人もいると思いますが、もったいないような気もしました。いずれにしても、再訪したい温泉です。
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- 2020/02/15(土) 02:18:18|
- 日本徒然
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2020年一時帰国の報告2
都心散歩、と言っても、昔で言う都心、とでもいいますか、欧州的に言うなら、旧市街とでも言いますか。
今回は、滞在の半分以上、墨田に住む姉の家に滞在したので、下町散歩を楽しみにしていました。最近、よく歩いているので、距離感がわかりやすくなりました。で、地図を調べると、姉の自宅からは、浅草までも、十分徒歩圏内なのがわかり、これは散歩だ!となったわけです。
まずはスカイツリー。

姉の家から見えるので、毎日飽かずに眺めてしまいました。600メートル以上もあるので、天候不良の時は、こんなに近いのに、まったく見えなかったり、半分しか見えなかったり。

まだ、建設途上の頃に、近くに行ったことあるけれど、完成してから近寄ったのは、初めて。よくこんな場所に、こんなものを建てたよな、それも東武…。いやはや。

眺め的には、こっちの方が絵になる。

あ、違った。これは相変わらず建材のう〇こビル、笑。ランドマークとしては見事なり。

浅草側から川を挟んだこの辺りが、フォトジェニックなポイントですね。外国からの観光客の方も、たくさん映え撮影にいそしんでいました。
墨田側は、なんとなく、田舎臭い住宅地が続く感じ。あ、こういうのも見た。

ちょっとレトロな感じもあって、かっこいい!墨田での唯一のオリンピックゲームは、ボクシングなんだそうです。国技館で、立つんだジョー!このポスター作った人、センスある~。
で、橋を渡ると、もうすぐ超観光地となります。浅草寺、すぐだしね。

すごい賑わいだったけど、平日の昼間なんで、待つこともなくお参りはできました。それでも、参道はぎっしり。長年暮らしている姉によれば、やはりこの数年の混雑ぶりはすごいそうです。いわゆるオーバーツーリズムは、もはや世界減少なんだね。
以前は、普通にふらりと立ち寄れた飲食店も、今や予約なしでは無理、と言ったことも増えたそうで、それは、暮らす側からは、嬉しくないことですよね。
商業都市だったミラノですら、今は通年観光客が増えて、夏にクローズするホテルもなくなって(ミラノは、ビジネス都市なので、ビジネスユースのホテルは、8月の一か月とか閉まっていたんです)、よい部分もあるけれど、なんだかな~、というのはあります。
地元っ子の姉に連れられて、近所のお店を見たりしながら、ホッピー通りへ。写真撮り忘れたけど、ここは、ホッピーを飲ませるオープンエアのお店が、ずらりと並んだ通り。
オープンエアと言っても、冬は、ちゃんとビニールハウス状態になっているから、寒くないですが、なんか壮観。そして、自分たちを棚に上げて言うのもなんだけど、平日の昼間にめちゃくちゃ盛り上がっている女子会とかあって、皆さんに、あなたは何をしている人なのか、尋ねたくなるような様子でした、笑。

どれもおいしかったし、昼のみすると、バカンス感が強く感じられて、じんわりと幸せになります。
その後、今回お初となる合羽橋へ。

プロ向きの店も、見てるだけで楽しいし、ここは実に面白いですね。馬毛の歯ブラシとか、珍しいので、つい買っちゃったぜ。お箸も、自分好みの細いタイプが結構あって、次回買うならここだ!と思いました。
あとは、合羽橋と言えば、やはりこれでしょう。

食品サンプル。
この特大チャーハン、でかさもすごいけど、「予約済」というのがすごい。
驚いたのはね、高いんですわ、これ。

蕎麦が5000円とか、なんかね、信じがたいお値段。ってことは、何種類も並べているレストランの、あのサンプル総額って、とんでもないお値段ってことなんじゃないか、とびっくりです。でもまぁ、一生もんだから、仕方ないんでしょうけれど、サンプル並べるだけで、数万円。飲食業も大変ですな。
とはいえ、やはりこれは便利ですよねぇ。言葉がわからない旅行者は本当に助かると思います。
浅草寺よりも、もっとずっと近い亀戸天神にも行きました。

カメは冬眠中でしたが、鯉が入れ食い状態で、怖いくらいでした。藤の季節に来てみたいものだなぁ。この棚、全部藤です。端っこの方には、梅もたくさんありました。天神だから、菅原道真ゆかりということで、そりゃ梅もありますわねぇ。

訪ねた日に、鷽替神事の幟が出ていて、結構人でも多かったんで、あら、鷽替えって聞いたことある!とお祭りを期待して嬉しくなったんですが、すっごく地味な神事でした、笑。

おそらく、古いウソを奉納して、新しいウソを求める、というだけで、なんか粛々とウソを買う人たちだけがいる神事でした。一応お神楽も出ていましたけれど。

立派な神楽堂で、細部の彫り物とか検分するのは、楽しかったですよ。そして、教会巡りにならって、隅々まで見ないと気のすまない私は、神楽堂の裏に入り込み、塩で覆われたお犬様を発見。

何でも、痛いところに塩をすり込むと、ご利益があるということでした。頭と腰、一杯いっぱいですね。
脚が痛いから、とお堂の中に潜り込んで脚に塩をすり込んでいたおばちゃんが、出る時に転びそうになったんで、ひやひやしました。転んでたら、ご利益どころか…。
裏の方には、こんな倉庫も。

こういうのは、さすが下町。実はお神輿蔵。
町を歩いていると、必ず、商店街とかに、神輿蔵があるんですよね~。ちょっと感心しちゃったな。町によって、神輿担ぎの流儀も違うんだそうですよ。趣味でプロ担ぎやっている人もいて、神輿直前に流儀を習うとか。なんか、いいねぇ。
歩いていると、すごく昭和な街並みとかあちこちにあって、下町散歩は、実に楽しいです。

お、いいねぇ、なんて惹かれて行ってみると、奥にお寺があったりとか、そういうところ。浅草寺や亀戸天神などの立派な寺社に加えて、町角のお稲荷さんとか、様々な寺社があって、どれも、頑張って経営していて、日本人の宗教観って、実に独特だと改めて思うのでした。

これは、亀戸の香取神社だったと思うけど、亀戸大根の碑。なんかすごいよね~。
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- 2020/02/09(日) 20:29:07|
- 日本徒然
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2020年一時帰国の報告1
満身創痍、という状況での帰国となりましたが、到着日の成田は、春のように暖かい穏やかなお日和で、癒されました。
しかしながら、今回は滞在中、雨が結構多く、また雪にまでたたられ、年初の体調不良で、晴れ女の威力も衰えたか、というありさまではありました、笑。
とはいっても、晴れ間があれば、気温は春並みに上昇しますから、あちこちで、梅がほころんでいて、やはり東京は温暖化著しい。

梅の香は、まさに春の代名詞って感じで、嬉しくなりますよね。開化も早くて、香りもひときわ素晴らしい蠟梅。見た目は、なんかぬめっとしていて苦手ですが、うっとりする香りですよね。これは、イタリアにはないなぁ。

次回は、梅が満開するくらいに来たいものよ、と思いましたが、なかなか難しそうです。
ある意味東京らしい様子というのか、人も家もひしめいている割に、緑とか自然を内包していますよね。欧州は、整備された公園や、外から遮断されている住宅の中庭は緑を置きますが、市街地の自然、という発想はないですから、大きな違いです。
お寺や神社が、必ず境内を持ち、必ず植物があるというのも大きいですし、川がたくさんあるのも大きいですね。きょうだい二人が、それぞれ川の近くに住んでいるので、まるで田舎のような風景も楽しめます。
今回は、嬉しい出会いがありました。

朝散歩中に、気付いたお姿。わかりますでしょうか。

カワセミ君です!
この川、都内でもカワセミ出現率が高いということで、結構有名らしく、常日頃、すっごい望遠レンズを担いだ人たちが川岸にいるんですが、このときはノーマークで、誰もいなかったんですよ。ちょうど朝ごはん中だったようで、この木から、何度も水に飛び込んでいて、うっとりと見とれてしまいました。日が差すと、エメラルドグリーンがキラキラして、本当に美しい姿です。
残念ながら、スマホしか持っていなかったんで、ズームアップしても、上がいっぱいいっぱい。しばらく見た後で、ちょっと近寄ったら、逃げられてしまいました。
川沿いを進むと、望遠レンズのおやじが二人ほどいて、あちらでごはん中でしたよ、と言うと、悔しそうでした、笑。
もう一つの川では、図々しいコサギ君。

右の方で、おじさん達が釣果をしまい込んでいるんですけど、おすそ分けがもらえるんじゃないか、とひたすらおねだりの姿です。わんこだっているのに、気にせず近寄る姿、野生を忘れてる都会のサギですね~。
カワセミ君のいる川では、サギは、ちゃんと野生で、人が来たら逃げていきます。都会っ子には都会っ子の生き方があるみたいで、面白いですよね。
サギと言えば、よく立ち寄る場所で、初めて遭遇して、びっくりしました。

わかりにくいと思いますが、上よりの木に羽根をたたんでとまっているんです。
ここ、隣駅までの散歩で、よく立ち寄る武者小路実篤邸のお庭です。武蔵野丘陵の斜面を利用して建てられた邸宅で、素晴らしいお庭があるんです。下の池と上の池がありまして、まずは下の池で、立派な錦鯉にびっくり。これまで知らなかったんです。そして、上の池でも、ニジマスがたくさんいて、これまたびっくりしたんです。
邸宅は、週末だけ、ボランティアの方の管理でオープンしますが、この日は、クローズ。でも、庭のお手入れをされている方が、カエルの声が聞こえますよ、というので一緒に戻り、そこで、サギのことも教えてくれたのです。
ニジマスを食べに来ているんだそうです。多分、カワセミ君のいる川から。
すごいですよね、この庭は、住宅地の真ん中にあり、川からの距離はたいしたことないとはいえ、よく、わかるもんですよね。カワセミ君が来たこともあったそうです。野生の本能ってすごい。
木にとまって微動だにしないサギは、まるで水墨画のようで、しばし、見とれていました。

こんな立派な竹藪もあるんですよ。
この辺りは、以前は、公園の外にも、まだまだこういった竹やぶや小さな林みたいな土地がたくさんあって、それで散歩も楽しかったのですが、毎年、そういう土地が、建売住宅に姿を変えてしまって。仕方のないことではありますが、寂しい限りです。
次は、都心散歩です。

東京駅、駅前も含めて、やっときれいになりましたね。

駅前広場もゆったりしていて、美しい姿です。
続きます。
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- 2020/02/09(日) 19:20:43|
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