秋のグラッパ合宿、ピエモンテ、おまけ食事編1
グラッパ合宿で楽しいのは、一年に一度のピエモンテ料理、がっつり。
と言っても、別に事前に調べるなど、そういうタイプのグルメ・メンバーではないので、行き先は行き当たりばったりですが、それでもはずれがないのが、さすがピエモンテと思います。
初日のランチは、ちょい悪おやじ風、マーニョベルタ蒸留所のオーナーさんお勧めのレストラン。
La Cucina come una volta (ラ・クチーナ・コメ・ウナ・ヴォルタ)
Str.Alessandria 6/b, Casale Monferrato (AL)
街道沿いで、建物はちょっと掘立小屋というか、テラスを建て増ししている感じが、かなり安普請ではありますが、中に入ると、レストランの名前通りに、懐かしいような、おばあちゃんのお家ってこんなだったよね、的な、そういう空間です。
で、ここは、先のおやじによれば、ニョッキが絶品、ということだったんで、迷いなくニョッキを頼みました。
所詮ニョッキなので、写真的には超地味ですが、まさに絶品でした!
ニョッキって嫌いではなく、どちらかと言えば好きと言ってもいいのですが、大体、二口三口で飽きちゃって、一皿完食するのが難しいので、自分で頼むことはないというお皿なんです。それが、このときはイノシシのラグーを選びましたが、ソースが云々というよりも、とにかくニョッキが、軽くてふわふわで、それでいてもちもち。ツルツルと入ってしまって、あっという間に間食で、自分でもびっくりでした。
厨房で、作ったそばから料理しているようでしたから、やはり新鮮なものがおいしいということなんですね。いやはや、感動しました。ちょい悪おやじに感謝です。
地味ついでに、これもアップしちゃいますが。
前菜に頼んだ野菜団子。
これまた軽くてふんわり、そこはかとなく、なぜか紅ショウガ風な香りがして、不思議なおいしさでした。このあたりの家庭料理と思いますが、初めていただきました。あの香り、なんなんだろう?
わたし的には、しょうがと赤ワインは合わないと思うのですが、地元産のバルベラとバッティングすることもなかったので、しょうがではないはず。うーむ。
二日目のランチは、まったくタイプの違うお店です。
Trattoria Pautassi
Via Boetti 21, Govone (CN)
ゴヴォーネの住宅地、微妙なロケーションに建つレストランで、外観は、昔からあるトラットリア的なんですが、入ってびっくり。
古い建物をリストアして、完全にコンテンポラリーな内装なんです。打ちっぱなしの壁や、モダン・テイストの家具や小物。もとは普通のお家だったと思われますが、古めかしい階段はそのままに、周囲はモダン。かなりおされな店です。
メニューも見ずに入っているので、ちょっとお値段が気になりましたが、非常に良心的な設定で、一気に嬉しくなってしまいました。
20ユーロと30ユーロのメニューがあり、ランチなので、前者を頼みました。選択肢がいくつかあった中で、私が前菜に選んだのはこちら。
ピエモンテに来たら、一度はいただきたい生肉~!あっさりしていてとてもおいしかったです。生肉は好きですが、量はいただけないので、前菜扱いが一番うれしいです。
そして、プリモは、地元のパスタ、プリン。
これも、いかにも手作り手打ちで、つるつると驚くくらい簡単に間食。こういうパスタって、なんでこんなにおいしいんでしょうねぇ。
友人たちが選んだのは、チーズと胡桃とセロリのサラダ。
サラダと侮ってはいけません。チーズの量が多くて、結構なボリュームだったようです。
デザートは、チョコレートムースに、大粒の塩とオリーブオイルがかかっているという変わり者を頼んでみました。
見た目、ちょっと改良の余地ありですよね。後、量が多すぎ。
オリーブオイルは邪魔にはならなかったけど、あまり理由がわからず、ただ、大粒の塩はナイスなマリアージュでした。チョコレートが、もうちょっと甘み控えめでもありだったと思いました。
一人は、セミフレッド。この方が、食後にはさっぱりしたかも。
いずれにしても量がどっさり過ぎて、盛り付けがもっさり過ぎですかね。少なくていいから、見た目をもう少し洗練した方がいいなぁ。
帰りにカウンターに出されていたトリュフに気付きました。
思いっきり匂ってました。
このために世界中から来るわけで、こういったアルバから離れたレストランも潤っているわけです。
オーナーさんとちょっと話したら、レストランは5年前からやっているということでした。おそらくトリュフ祭りが大規模になってきて、観光客も増えてきて、不動産もあるし、いっちょやったるか、とそういう感じ。だって、年金生活とかしてそうなお年の方でしたから。
いい決断をされたと思います。って私がいうことないか!
最終日のランチは、また全然違うタイプのお店に。
Le quattro stagioni d'Italia
Via Volta 21, Saluzzo
サルッツォという古い町の住宅街を抜けた、地味な商店街に、いきなりこういう、なんていうか軽い看板っていうか、ちょっとファストフード的な、チェーン店的なメニューなどがドン、という感じである店なんです。
建物は古いのに、入り口はこんなで、中はキラキラ、相当奥に広い様子。
実際、入った時はほぼ満員で、びっくりするくらい大きなホールでした。ウェイターもたくさんいて、ファミレスみたいな感じもありながら、オサレ空間でもありました。
メニューは幅広くて、選ぶのが難しかったのですが、前菜には、なぜかイワシのフライ。
イワシのフライは、あまりアジが売っていないミラノで、最近よくやるのですが、ここのイワシが膨らんでいるのは、なんとリコッタを詰めているからなんです。
うーん、どうだろう。あまりリコッタが感じられず、やはりイワシだったんですが、リコッタ分ボリュームがあって、人とシェアしてちょうどよい感じ。一人で5匹食べたら、満腹になってしまいます。
メニューの最初、数ページがチーズで、さすがピエモンテ。一人はチーズ盛り合わせを頼みました。
チーズ名の旗がたっているのがかわいい!
それにしても、前菜にチーズとか、チーズにジャムとか、フランス人に怒られそうな感じ。
チーズにジャムやはちみつをつけていただくのは、イタリアで学んで、結構好きなんですが、フランスでは完全に邪道らしいことを、この夏のオーベルニュで知ったところです。
でも、おいしいんですけどね、塩味のチーズと果物の甘さや酸味って。
イタリア人の料理についてのかたくなさは相当ですが、フランス人はもっとかもね。
イタリア人は、かたくなだけど、食べておいしければ認めて、簡単に好きになることもあるけど、フランス人は、まず、試さない感じっていうか。
プリモは、地元パスタにしました。
キタッラみたいなタイプの手打ちです。ソースは辛めのトマト。激うまで、すっごいボリュームだったのに、ほぼ完食。パスタのツルツルは、やめられなくて、おいしいと、食べてしまった後で後悔することが多いです。
友人が頼んだリゾットも、おいしそうでした。
このトリュフの時期、黒トリュフは、どこでも結構気軽に食べられます。白は高価なので、食べる気がないととても払いたくないお値段だったりしますけれども。
みんな満腹で、とてもデザートは無理。最後はコーヒーで締めました。
エスプレッソが、蓋つきで登場~!ファミレス風のくせして、やっぱりオサレ―!
というわけで、長くなってしまったので、続きます。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
インスタグラム
- 2016/11/27(日) 03:55:19|
- イタリアめし
-
| トラックバック:0
-
| コメント:7
日本から来ている友人と合流して、ヴェローナで楽しい週末を過ごしました。たったの二泊ではありましたが、近づいている夏休みのつまみ食いという感じの、ロマネスクあり地元食ありの、とても充実した週末となりました。
第一弾として、「食」から。
車でロマネスクを回る旅をしている方々なので、宿泊は、駐車の問題のない場所ということで、ヴェローナ北西部の”郊外モーテル”というタイプのホテルでした。わたしも、ミラノから車で駆け付けたので、高速の出口からも近く、大変便利で、クルマ停め放題というところは、大変好ましいロケーションだったのですが、周囲にはなにもなさそうな感じで、夕食が若干心配でした。
ところが事前に検索すると、意外にも、徒歩圏内に、結構レストランがあるんです。その中に、トリップ・アドバイザーでもかなりランキングの上位となっている店があったので、びっくり。
ホテルの方に尋ねると、「あそこはすごい!何を食べてもおいしいし、特に手打ちパスタが超お勧め!」と言うのです。
さらに、「絶対にお腹がはちきれんばかりに食べちゃうくらいおいしいから、食後腹ごなしのためにも、徒歩がお勧め」と、ありがたい情報まで。
それが、この、トラットリア・ダル・ガル。
Trattoria dal Gal
Via Don Gregorio Segala 39/b, Verona
完全な住宅地の中、いきなり、モダンな店構えの店で、予想外の姿にびっくり。すごく地味にした恵比寿辺りの感じって言ったらよいのかしらん。周囲にここまで住居しかない立地は珍しいです。
門構えは、こじんまりとしているのに、入ったら、裏には庭もあり、相当広い店です。これまたびっくり。内装は、やはりモダン系。
テーブル・セッティングも何やらオサレ~。水のボトルまでおしゃれで、とっても高級感があります。
でも、カメリエーレたちは、とても感じがよくて、フレンドリー。そして、何より、メニューを見てびっくりしたのは、そのお値段です。安い!
多くのお皿が、ミラノで、このレベルのレストランだったら、このくらいだろう、と想像する値段の半額と言ってよいレベルです。
ホテルの人にも勧められた、お店の名物らしい手打ちパスタの五種盛りでスタート。
まずは、トルテッリーニ。ツルツル入っちゃう。
それから、包み焼みたいのを二種。とろけるチーズを包んだものと、キノコソースを包んでかけたもの。
結構空腹だったんですが、このあたりですでに、一人分でよかったかもね、と、気づきました(二人分を三人でシェアしていました)。
次は、ポルチーニ・キノコのリゾット。
そういえば、このヴェローナのあたりも、結構米どころ。程よいアルデンテで、美味でした。どのお皿も、味付けが優しいのがいいです。
五種盛り最後は、パッパルデッラでした。
どのパスタも、びっくりするくらい薄いので、軽いですが、それでも五種は、おなかにきました。でも、三人それぞれメインを頼んでしまって、その上、お勧めに従って、温野菜まで頼んでしまって、大後悔です。
せめても、軽いカルパッチョを頼んだ私は、何とかいただくことができましたけれど。
立派なマッシュルームが生でどっさり。
ほとんど食せなかった野菜盛り合わせ。もったいなかった~!
ワイン・リストもすごかったです。地元ヴァルポリチェッラだけで、1ページ以上並んでいました。お店の人におすすめを聞いて、クラシコから始め、スーペリオレ、同じ生産者さんのヴァルポリチェッラを2本、カラにしてしまいました。ま、呑兵衛3名ですから、妥当な量ですね。
同行者さんは、いつもラベルはがしを持参しているということで、噂には聞いていましたが、ラベルはがし、初めて目にしました。
すごく簡単にきれいにはがれるので、びっくりでした。なるほどね~。
で、実は、翌日、ロマネスク巡りの最後に、この生産者さん、訪ねてみたんです。
Tenute Ugolini
Fumane di Valpolicella
ヴァルポリチェッラの多くの生産者さんが集中する、ブドウ畑びっしりの、実に美しいロケーション。そこに、古い時代の建物を再生した立派な建物が、熟成所及び販売所になっていました。
土曜日の18時過ぎという時間にも関わらず、短時間ならいいですよ、と訪問を受け入れてくださり、結局1時間以上、時間を割いていただいてしまいました。
まずは、施設の簡単な説明。
古い建物ってすごいですよね。クーラーいらず。
そして、素敵なテラスにいざなわれて、試飲です!
ヴァルポリチェッラのブドウ畑のうねうねを見下ろすロケーションでの、この素敵な試飲!予約もなしに押し掛けたにも関わらず、びっくりするほどの歓待に、感激でした。
こちらでは、昨夕、レストランで味わったヴァルポリチェッラ・クラッシコ、ヴァルポリチェッラ・スーペリオーレ、そして、リパッソ、アマローネ、そして甘みの強い食後酒系レフーゾの五種類を作っています。
もともと、ワイン農家にブドウを売るのが生業だったということで、蒸留はほかの生産者さんに頼んで作っているグラッパも、そして、オリーブ・オイルもありました。
オリーブ・オイルも含め、素敵なおつまみとともに、じっくりと味合わせていただきました。
途中から、オーナーさんもジョインして、日本びいきらしいオーナーさんとの会話も楽しめました。大阪の業者さんを通じて、すでに日本にも輸出しているとのことでした。
この暑い時期でもありますし、私は、軽めのヴァルポリチェッラと、アマローネのグラッパを購入。お値段は、バランスとしては、若干お安い気がしました。
オーナーさん、素敵な木箱まで用意してくれて、その上、ソムリエ・ナイフのお土産付き!
結構いろんな農家を訪ねていますが、ここまで歓待してくれるところは、そうそうないです。それもアポなしだったのに。
名残惜しい気持ちで、ブドウ畑を眺めながら、ホテルへ戻りました。
予定よりはだいぶ遅くなっていたので、すぐに夕食へ。
やはりホテルから徒歩で行けるピッツェリアにしました。
Trattoria Un angolo di Lessinia
Via Croce Bianca 9, Verona
とっても庶民的なお店で、同じホテルから食べに来ている人が、多数いるようでした。外人が多くて、この夜、テレビでは、ヨーロッパ・カップ放映中、それもイタリア―ドイツ選でしたが、盛り上がっている人が誰もいないのは、かなり驚きでした。
この店のピッツァ、久しぶりに、本当においしいピッツァをいただいたな、と思うような、うすうす軽の、軽くておいしいピッツァで、超お勧め。お値段も、お財布にとても優しい!前菜代わりに頼んだピンツィモニオPinzimonioのボリュームにもびっくりでした。
生野菜をガシガシといただくと、夜にピッツァを食べる罪悪感が、若干軽くなりますね、笑。
どちらのレストランも、かなりおすすめ。ヴェローナの西側郊外に宿泊される向きは、ぜひ、ご予定に入れてほしいです。
本来の眼目であるロマネスクについては、ちょっと先に紹介します。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
インスタグラム
- 2016/07/09(土) 06:00:44|
- イタリアめし
-
| トラックバック:0
-
| コメント:8
アルト・アディジェ、春のグラッパ合宿番外その1 食事編
この頃仕事が妙に忙しくて、帰宅するとぐったり。そのまま、サッカーのヨーロッパ・カップのテレビ観戦になだれ込んでしまって、再びブログ更新が滞っております。
とは言いつつ、すでに懐かしい状態(つまり忘却の開始)になりつつあるグラッパ合宿。次回のためには、やっぱり番外もまとめておきたい。
ということで、恒例の食事編です。
最初のお昼は、快晴のカッチャトーラ。たまたま同じようなスケジュールで、同じような土地にいたもので、昨年、たまたま発見したレストランの再訪となりました。
La Cacciatora
Via Cane' 133 Mezzacorona (TN)
www.lacacciatora.net
ここって、高級な、それなりのお店だったんですね。お値段は、田舎のわりには安くないのですが、お味はいいし、サービスが素敵なんです。べたべたせず、程よく、必要なサービスがしっかりあるっていう。
オーダーしてから気づきましたが、各人、去年とほぼ同じような内容になっちゃって。結局、好きなものは決まっているっていうやつですね。
私の好きなものは、これ。
カネデルリ。この地域に来たら、一度は食べたいお皿なんです。でも、必ずしもどこでもあるわけではないので、見つけたらいただく。というわけで、昨年は、チーズにまみれたタイプでしたが、今回は控えめにブロードで。
一見、軽そうで、これだけじゃ足りないでしょ、って感じなんですが、意外や、この一皿で、満腹になっちゃうんです。
友人の頼んだ、海の幸のパッケリ(巨大マカロニ)も、おいしそうでした。
アルト・アディジェの山の中で海の幸。でもこういうちゃんとしたレストランなら、今はそういうミスマッチも、十分ありとなりました。
それにしても、パッケリは海の幸が合うんですね。出汁がうまくしみるのかな。
去年は、このあたりの名物デザート、アップル・シュトゥルーデルでしめて大正解でしたが、今回は、デザートは今一つでした。メニューは増えていたので、もしかしてパティシエでも雇ったかと期待したのですが、かなり田舎デザート風で、見た目もいまいちなら、お味も、ちょっと残念でした。
一日目に宿泊したのは、ドロミティの山塊が目の前に迫るホテルでした。
ホテルは、かなりダサいし、その割にお値段は高いので、あえて紹介はしませんが、ロケーションは、よかったです。
夕食は、近所のチロルっぽいレストランで、肉山盛り。四種の肉の切り身グリル盛り合わせだったんですが、芋も含めて、すごいボリューム。ただグリルしただけのお肉ですが、おいしかったです。
こんなに肉を食べたのは、実に久しぶりでした。
Zum Woscht
Santnerstr. / Via Santner 8
Sei am Schlern / Siusi allo Sciliar (BZ)
www,zumwoscht.it
ほろ酔いの帰り道。月明かりに、遠くの山頂を覆う雪が輝いていました。ほんの数日前、下界では雨でしたが、あのあたり、おそらく千メートルを超える場所では、改めて雪が降ったのでしょう。
翌朝、朝ごはん前に、裏山を散歩しました。
ホテルの窓からの眺めがこんな感じで、一人でサウンド・オブ・ミュージックごっこをやってみたくなったんです。
牧草地の広がっている斜面の先に、玉ねぎ頭の小さな教会がありましたので、それを目標に、牧草地を横切る小道を発見して、たどることにしましたが、びっくりするほどの野生の道。
犬のお散歩をしている人も致し、一応ハイキングコースともなっている道なのですが、今朝、ちょとだけ草を踏んづけて、道筋作りました、程度の状態なんですよ。
きっと、緑が一番元気な時で、毎日どんどん伸びちゃうんでしょうねぇ。
野生の花もたくさん咲いていて、とても気持ちがいいです。
時々、後ろを振り返ると、ドロミティが朝日を浴びて、美しさを増していきます。
Siusiの村の全貌がわかりました。
それにしても、思ったよりも距離があり、勾配もきつく、また朝露で、足元はびしょびしょ。帰りが怖くなったので、結局、教会にはたどり着けないまま、引き返すことにしました。
最後の小道は、さらに獣みちっぽかったです。
二日目のお昼は、時間がぎりぎり、という状況で、レストランを探してうろうろした挙句、なんだかいきなりクジャクに遭遇したり。
きれいなもんですよねぇ。それにしても、クジャクって、結構飼われていますね。こう見えて、意外と飼いやすいのかなぁ。繁殖とかもできちゃうんですかね。
迷った挙句、何とかたどり着いたレストラン。
なぜか、山の中のテニス・クラブの、クラブ・レストラン。
Steakhouse Restaurant
Tennis Gerhard - Pircher Manuel KG
Gampenstrasse 1/b, Tscherms
ここは、半端なくすごい盛りで、茫然のお皿でした。いきなり、こんなフライパンが出てくる。
家でも、こんな大きなフライパン、一人では使わないサイズです。蓋を開けたら、満杯。
普通の感覚だと、大もりで二人分はありました。それでも、少なめの盛りにしてくれたのですよ。ありえない。そのうえ、私はアスパラガスのタリオリーニを頼んだのに、なぜかエビでした。時間もぎりぎりだから、文句も言わず、いただいたのですが、友人のお皿が、うらやましかったかも。
ちょうど、アスパラの季節。この地域は白アスパラの産地ですから、アスパラと言えば、すべて白アスパラみたいでした。ミラノでは、アスパラと言えば緑で、白は、別格ですが、さすが産地。そして、なぜ、そこでエビを食べなければならないのか。涙。
完食はもちろん無理だったのですが、もったいない病で、結構詰め込んでしまって、夜になってもおなかが減らず。フォルストでの、軽いビール飯、ちょうどよい夕食となりました。
また、拡張しているようでした。生産量、増えているんだろうな。例によって、素敵なお店です。
出来立てのビールを、プレッツェルや、ドイツ風のサラダ、ソーセージで、楽しみました。
いろんな種類を楽しみたかったので、小さめのグラスで、順ぐりに違う種類を試しました。一番小さいのは、0.2lで、グラス2ユーロと、良心的ですね~。どれもおいしい。ビールを飲むのも久しぶりですが、フォルストの出来立ては、格別な感じがしてしまいます。
みんなが幸せそうなのも、いいですね、こういうお店は。
ということで、結構地味な食事編でしたが、それなりの満足感はありました。普段食べないお肉を満タン、なんていうのも、悪くないです。
次の番外は、アート寄り道編となります。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
インスタグラム
- 2016/06/16(木) 06:02:36|
- イタリアめし
-
| トラックバック:0
-
| コメント:6
サルデーニャ、ミニミニ修行旅、番外編。
毎度おなじみ、番外のごはん編です。
待望のサルデーニャ料理だというのに、このミニミニ修行では、ミニ、つまり超短期だけに、ごはんのチャンスがとっても少なかったんです。
到着が夜で、その夜も含めた3泊3日というスケジュール。
ちゃんとした食事のチャンスは、2日目の昼と夜、3日目の昼と夜、4日目の昼のみ。その少ないチャンスの中で、3日目のランチは抜かざるを得なかったわけですから、涙…。
最初のランチは、ポルト・トッレスの、素晴らしいカテドラル至近のレストランでいただき、それは、ポルト・トッレスの項で記事にしました。とても美味な海の幸のパスタ。
2泊目および3泊目は、オリスターノという島の西側の町に宿泊しましたので、夕食は、両日とも、その町のレストランでいただきました。
長い修行を終えた後、まずは、バールでアペリティフです。
サルデーニャのビール、イクヌーザIchnusaで、乾杯!
このビール、以前はサルデーニャでしか飲めませんでしたが、最近はすっかり全国区。経営者が変わったとか、息子が引き継いだとか、そういうことが裏にあるのではないでしょうかねぇ。だって、地ビールレベルだったのが、いきなり全国展開の大手スーパーすべてにおいてあるという状態なんですから、びっくりです。
ちなみに、ビール好きの友人に言わせると、「軽くて飲みやすいので、あまりアルコールに強くないけれど、水代わりに量を飲みたい向きにはピッタリ」、というタイプらしいです。強くないのに、がぶがぶ飲みたい、というのはなんじゃ?って感じですが。
ちなみに、何度も言いますが、このとき12月で、ストーブなど設置されてもいませんが、オープンエアのテーブルは満員です。12月にオープンエアでビールを飲む、なんてことは、ミラノではありえないんですが、ここでは当たり前です。
その後、うろうろして、裏道にあったレストランに入りました。
記録してなくて、名前がわからないのですが、調べていると、位置的には、Da Salvatoreという店ではないかと思われます。
お通し代わりに、サルデーニャのパンと、オリスターノの白ワインヴェルナッチャをサービスしてくれました。
ヴェルナッチャは、トスカーナはサン・ジミニャーノが有名ですが、サルデーニャでも、作っているのですね。
しかしこれは、サン・ジミニャーノの白とは似ても似つかない、限りなく自家製的な、濃くて野性味の強いワインでした。個人的には結構好み。
前菜盛り合わせを頼んだら、まるで中華のように、一皿ずつ別盛で、たくさん出てきたのでびっくり。
タコとジャガイモのサラダ、白身魚の蒸したもの、魚の南蛮漬け見たようなもの、ムール貝のトマト煮…。
そして、サルデーニャ名物のボッタルガ(からすみ)と生のアーティチョーク。
これだけで、かなりおなかがいっぱいになってしまったので、メインは、本来肉や魚の付け合わせである温野菜を頼んでおしまいにしましたが、その温野菜が、盛りだけはやたらよかったけど、苦くて今一つでした。
自分の選択にも問題がありましたが、ちょっと満足感に欠ける夕食でした…。
翌晩は、別の店へ。こちらは、トリップ・アドバイザーで、相当評判が良い店だったと思います。
Cocco e Dessi
Via Tirso 31, Oristano
外観は、なんだかカジュアルなトラットリアというイメージなのに、内部は、相当クラシックな装いに、ちょいとモダン・テイスト。どういう客層向けなのか、わかりにくかったですが、地元の人中心に、かなり人気のある店のようでした。
この日はランチを抜いていたので、空腹感がひどく、注文を取りに来た人に、とにかく早くできる前菜をお願いします、と勢い込んでお願いして、笑われました。
地元の白(ヴェルメンティーノ)が来るか来ないうちに、すでにパンをパクパク始めました。
そして、前菜。
スズキのカルパッチョ。盛りもよく、味付けもよかったです。
しかし、盛りが良すぎて、途中で飽きてしまいました。でも、空腹なので、もちろん完食!
そして、メインは、フリット・ミスト。
お魚がおいしい土地では、必ずいただきたくなる逸品がフリット・ミストです。立派な魚介類がからりとあげられていて、そして、盛りが、やたら上品!この店、やはりちょっと上品なお店だったんだ、とここでわかりました!
最後は、サルデーニャのぐらっぱでしめました。お値段は、お魚と思えば高くはないけれど、決して安くはなく、やはり、それなりの店だったようです。
最後の日のランチは、これも危うく取りっぱぐれるところでした。というのも、田舎町って、レストランすらなかったりするんですよねぇ。
ランチの取れる時間ぎりぎり、となったのが、オッターナの町。
地元の人に尋ねると、街はずれに一軒あるよ、ということだったので、迷わず向かいました。
住宅地に埋もれたようなレストラン発見。
飛び込むと、時間も遅いので、ほかには一テーブルにお客さんがいるだけで、もう見るからに地元の御用達レストラン。というより、食堂、の方がピッタリ来ます。
メニューも、食堂状態。
時間も限られているから、パスタだけでいいや、と選んだのが、ボッタルガのスパゲッティ。
いや~、食堂というより、これは限りなくおうちパスタでした!
普通に売ってるバリッラレベルの乾麺をアーリオ・オーリオ(ニンニクとオリーブ・オイルAglio Olio)であえて、粉状になっているボッタルガをふり掛けてあるだけで、これは、家でもたまに食べるパスタそのもの。
なんか、ここはどこ、みたいな感覚になりました。
こういう時、日本の超スピーディ安価なランチが恋しくなります。
このおうちパスタに、水とカフェで11ユーロですからね。
というわけで、サルデーニャごはん!と楽しみにしていた割には、しょぼい結果となりました。次回に期待したいと思います。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
インスタグラム
- 2016/06/02(木) 22:33:57|
- イタリアめし
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
夏休み旅その22、番外
今回の旅、食も重要なポイントでした。なんせ、われら酒飲み姉妹で、どこに行っても、飲む!おいしく飲むためには、おいしい食事、大切です。
ただ、バカンス期間真っ只中ですから、イタリアではお休みする店も多いため、基本行き当たりばったりです。
それでも、それなりに満足な食生活を楽しむことが出来たと思います。
まずは、ラベンナ。
何度も繰り返しちゃうようですが、昔は何もない町だったのに、いまやホテルもレストランもひしめいていて、本当に毎度びっくりです。旧市街の広場も、お洒落なバールが立ち並んでいます。いつからこんなになっちゃったのかな~。
ホテルの人に、お魚のいいお勧めレストランを尋ねたら、「魚を食べたいなら海辺に行かないと駄目!」と言われてしまいました。確かに海はすぐそこですから、地元の人たちはそうなんでしょう。でも、わたしは、夜は車を出したくない派。
そしたら、レストランが記載されている町の地図をくれました。
これ、観光客にはかなり優れもの。記載されているレストランは17軒。この地図を持って訪ねると、10%割引。でも、ホテルの人はちゃんと教えてくれなかったので、実はあとからわかったシステム。なんだよな~、しっかり最初から教えろよな~。
ともかく、記載されているレストランなら安心感がありますので、いくつか眺めて入った店で、お魚いただきました。
La Gardela - Via Ponte Marino 3 - Ravenna
鰯のマリネとか。
カジキマグロのカルパッチョとか。
おなじみのお魚メニューですが、盛がいいし、素朴なスタイルで、さっぱり、おいしかったです。
受けたのは、これ~!
お皿の名前は忘れちゃいましたけれど、めざしがそのまま~!かわいいって言うのか、ある種グロっていうのか。金子みすずの詩を思い出しちゃいましたよ。
シシャモ的なおいしさでした。
それにしても、こんなのは初めて見たわ。
ちなみに、この店、グラッパの品揃えが半端なし。
1ページ、全部グラッパ。中にこの地域のメーカーさんのがあったので注文したところ、今ない…、と。もしかして、グラッパなんて頼む人いないから、実はメニューだけ?
その地元産以外は、ほとんど飲んだことあるし(これも異常)、自宅にあるものも多いので、どっしよかな~、と思っていたら、注文のものがなくて申し訳ないので、これ、飲んでください、と確かモスカートのグラッパを持ってきてくれました。お会計確認しなかったけど、サービスだったよね?
ホテルの人が特に勧めていた、こちらのお店も、モダンで、雰囲気よかったです。
Mariani Lifestyle - Via Ponte Marino 19 - Ravenna
古い店を改装して、若者やファミリー向けのレストランにした感じ。広々としていて、サービスも気持ちよい店でした。
ここで、ロマーニャ名物、ピアディーナをいただきました。
エミリアではニョッコ・フリット、ロマーニャではピアディーナという粉ものを、ハムやオイル付けの野菜とともにいただくのが、伝統料理。姉は、炭水化物を食べると腹が膨れて嫌、ということで、基本プロテインばかり食べるやつで、このときもハムの盛り合わせ注文していたのですが、さすがロマーニャ、ハムにはピアディーナ、ということらしいですね。山盛り。
このピアディーナは、おそらくニョッコ・フリットよりは全国区の粉ものですが、この地域以外だと、普通のパンの扱いになっています。ピアディーナといえば、具をまきまきしたサンドイッチ状のもの、という認識が普通。
でも、地元では、焼き立て熱々を、前菜のお供にいただくスタイルが主流。勿論サンドイッチスタイルもあるんですけどね。
ラベンナの中心部に、ピアディーナで有名なお店があり、昔友人に連れて行ってもらって以来、またいつか行きたいと思っていました。今回、まさに再訪のチャンスでしたが、改装か何かでクローズ。昔の工場みたいな建物を利用していて、天井の高いとても雰囲気のあるお店ですから、ピアディーナを味わいたい向きには、超お勧めです。
Ca' de Ven - Via Corrado Ricci 24 - Ravenna
ハム山盛りのあとは、地域的な詰め物パスタをいただきました。
わたしはラグーで。
そして姉はブロード。
名物トルテッリーニのブロードは、やはり一度食したい、ということで、姉は常になくパスタに挑戦したのですが、まさか前菜で既に粉ものにやられるとは予期せず。腹膨れまくりとなりました。
それにしても、やはり地元のトルテッリーニはおいしい。つるつる入っちゃうんですよねぇ。そしてまた、ここでも盛り、よすぎでは?
最後の晩は、地図に記載されていないレストラン。市場脇に、たくさんテーブルを出していて、ちょっとおされ感の高いホテルのレストランです。
Il Cappello - Via IV Novembre 41 - Ravenna
ちょっとサービスが遅かったですが、どれもおいしかったです。
姉は初めてのかぼちゃの花に、いたく感動していました。詰め物系でした。
かぼちゃの花は、わたしも久しぶりにいただきましたが、あ、おいしいもんだったな、と思い出し、このあと、自宅で何回かフリットやりました。
かぼちゃって日本でも普通に食べるわけだから、花は当然あるはずなのに、誰も食べようと思わなかったんですね。菊とか食べちゃうのに不思議。
というか、これだけイタ飯が普通になっているのに、まだ誰も流通させようとしてないのも不思議。ただ花を揚げるだけで、おいしいのにな~。
たまには肉も。
岩塩、おいしかったです。でも魚の勝ちかな、わたし的には。
さて、移動したフィレンツェで、到着早々のランチをいただいたのは、駅前のファミレス系レストラン。
L'Osteria dall'Oste - Via Luigi Alamanni 3/5r - Firenze
確かサラダをいただきました。姉はトリッパ。本当にのんべいだな~。
出てくるの遅くて、文句言ったけれど、全体にはこぎれいで、お手軽で、悪くなかったです。観光客満載でした。
夜は、以前来たときに満員で入れなかったお店で肉。
名前忘れましたが、サンタ・マリア・ノヴェッラの近くです。他の店でも肉。
肉!
これでがぶがぶ赤ワインをやっているので、身体に悪いですね~!でも、毎日1万歩以上歩いているので、バランスは取れているか、どうか。笑。
フィレンツェは観光地でも、ローマと違って、あからさまに観光客からぼったくってやろうという雰囲気が、比較的うっすらしているのが助かります。食事も、まぁまぁ平均的においしいしね。今回も、別に一生懸命選択はしていないけれど、どこでもそこそこおいしく、サービスもまぁまぁでした。
やっぱり、イタ飯はおいしいんだと思います。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
インスタグラム
- 2015/11/07(土) 20:00:39|
- イタリアめし
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
前のページ 次のページ