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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

少女漫画チックな花畑にて(ヴェルヌイユ58)

2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ+α)の旅その63

友人にご一緒いただいた大名ツアーの一日の最後は、せっかくだから、と立ち寄っていただいたこちらです。

2018 france centre 771

ヴェルヌイユVerneuilのサン・ローラン教会Eglise Saint-Laurentです。美しい後陣を持つ教会でした。
ファサードは、幹線道路に面しており、なかなか立派な扉装飾を見せつけていますが、全体の変容で、後陣のようなバランスの取れた美しさはなくなっています。今の出入り口は、南側の扉となっています。

2018 france centre 772

扉の柱頭。

2018 france centre 773

かなり傷んでしまっていて残念な状態ですね。まさに雨風ふきっさらしですから、こうなりますよねぇ。マギでしょうか。
子を抱くマリアの手の、なんと立派なこと。
この角度からは見えないんですが、マリアの左隣の方に、ひっそり。

2018 france centre 774

シーン的には、ジュゼッペ?いや~ん、卑屈な感じに隅っこに入り込んで、そのせいで、顔もしっかり保存されている~。
顔の彫りの細かさや、全体に装飾的な彫りまで施されている様子から、オリジナルは、かなり手の込んだものだったことが察せられ、ますます、現在の状態が寂しいですねぇ。

反対側は、またずいぶんと違う様子の柱頭。

2018 france centre 775

鐘楼にも、一貫性のある装飾的な様子が見られます。

2018 france centre 776

円柱に、ねじりん棒とかの彫りこみをするのは、すごいですね。このあたり、好きだったんですね、どうやら。それだけで、すごく装飾的になるように思います。

2018 france centre 777

中の様子も、一貫性あるかもね。装飾的ですね。ここは、中世のフレスコ画があるってことが、一番の売りにされているようでした。
これかな~。

2018 france centre 778

ちょっとなんですね。少女漫画要素入っちゃってるというのか、笑、相当手が入っちゃって、中世のテイストはほとんど失われているような。

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この方が、ちょっとあるかな。

2018 france centre 780

わたしは、こっちの方が好きでした。

2018 france centre 781

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  1. 2019/12/23(月) 00:58:27|
  2. ブルゴーニュ・ロマネスク
  3. | コメント:0

お足元にご注意ください!(セムレー58)

2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ+α)の旅その62

次に訪ねたのは、こちらです。ここは、同行者の友人も初めて、ということで、全員で、初めてのガツン!ってやつを楽しめました。

2018 france centre 756

セムレーSemelayのサン・ピエール教会Eglise Saint-Pierre(教会脇に、比較的清潔なトイレ、ありました)。

ガツンもガツン。もちろん、友人は、それを知っていて来ているわけですが、それにしても期待以上のガツンだったと思います。

上の写真でもわかるように、外側は結構手が入っているし、一所懸命見るべきものはほとんどないんです。ここは、中に入らないと、まったく意味のない教会ですので、もしクローズしていたら、泣く泣くさっさと引き返すにしかず、です。

2018 france centre 757

と言って、入場しても、地味な様子ですよね。いきなり、うぉ~!となるたたずまいではないんですが、薄暗い内部に目が慣れてくると、浮かび上がってきますよ。

2018 france centre 758

何か怪しいフィギュアの数々が…。
上の柱頭の奥の方は、これ。

2018 france centre 759

蛇に乳房をかまれている女子…。怖い~、痛い~!
このモチーフは、割とあちこちにみられるやつですよね。それにしても、ここまで歯をむき出しにして噛みついているのは、なんかすごいわ~。

2018 france centre 760

鷲らしいですけどね、なんか着物の酔っ払いが、踊っている余興的な姿に見えちゃって…、笑。脚ですかね、踊りポイント。

単純極まりないはずの植物モチーフにしても、これ。

2018 france centre 761

何ですかね、この魔力的な変さ?
角っこ、ちょこなん君もいます!

2018 france centre 762

お隣の人、坊主頭で、なんか異国的ですが、エジプト人?とかあります。アトラスらしいんですけれど、それにしても、支え感は薄いし、妙な表現ですねぇ。

実は現地で本を入手できたんですけれど、勿論フランス語のため、拾い読みしかできなくて、スミマセン…。本当はじっくり読んでから、記事にすればいいのだけど…。

2018 france centre 763

この本、教会のファサード向かって左側のレストランで、販売しています。
もうレストランは終わっている時間だったのですが、なぜか人がいて、買うことができたんです。嬉しかった~。でも、ちゃんと読まないのでは、宝の持ち腐れもいいところですよね。

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なんか、やばい感じの彫り物ですよね。
順不同で、面白いものを載せますので、テーマは、どうぞ善きように想像してください。無責任ですみません~!

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あまり無責任なのも何なんで、拾い読みをしてみると、上のは、右側にいる女性らしき人物が、腕をドラゴンにかじられて、その上、またもや乳房に蛇、ということらしいです。左側の三人は、名前が記されているとあるのですが、拡大してもわからなかった。その三人が、状況に驚きて、逃げ出す様子、とかあるようなんですが、定かではありません。
淫乱の戒めとか、そういうことが入っているようですけどね。
それにしても、慌てて逃げる様子が、なんというか、情けない、笑。

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この柱頭では、人物がうっすら穏やかに微笑んでいる様子で、平和的な雰囲気ですが、どうやら、角っこにいる怪物に、腰とかかじられちゃってるみたいですよ。ガジガジと。
戒め的なテーマが多いのですかね。それはそれは面白いですよね。

タイトルで言及したのですが、実はここ、柱の足元にも、たくさんの彫り物が施されているのです。フランスでは、お足元にも注意、というのは結構ありますが、ここのように、もれなく、というのは、見たことないです。

で、ここでもガジガジかじられているようです、それも、すでに柱に押しつぶされているような、辛そうな姿勢で。

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実は、いい加減楽しんで、一回教会を出て、そしてお隣のレストランで解説本を購入して、パラパラ写真を見たところ、あれ?これは見てないね、これも見てないね、ということになり、慌てて、また中に戻って、見学を再開したんです。それくらい、足元は、結構隠れていたんですよ。

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幾何学模様とか、装飾的なものが多かったのですが、それだけでなく、フィギュアものもあります。でも、椅子がぎっしり置かれているので、それをかき分けて、変な姿勢で撮影することとなり、結構難しくて、ピンボケが多かったです。

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普通には見えないような場所で千年からの時間を過ごしてきたドラゴン君。愛しくなりますよねぇ。

2018 france centre 770

この子たちに会えて、本当にうれしかったです。

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  1. 2019/12/23(月) 00:16:43|
  2. ブルゴーニュ・ロマネスク
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教会とは思えない中にも(ムーラン・アンジルベール58)

2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ+α)の旅その61

農村が続きます。

2018 france centre 745

長閑、って言葉がぴったりくる風景ですよね。たとえフランスではあっても、田舎って懐かしいような気持ちになるから不思議です。
都会育ちで、懐かしいっていうのも変ですけど、10歳くらいまでは、田舎とまでは言えないまでも、ちょっと行けば畑があったりとかして、ワイルドな遊びもたくさんしていたから、そういうイメージが重なるんでしょうかね。でも、東京だって、住宅地の真ん中に牧場があったりした時代ですから、私の子供の頃は、東京23区内だって、決して都会とは言えなかったような気がします。

そんな田舎にあるのが、こちらの教会です。

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ムーラン・アンジルベールMoulins-Engilbertのサン・ローラン教会Eglise Saint-Laurentです(イースターから万聖節までは、月/金8時45分-16時半、週末および祝日10時-18時とありました。つまり、冬季はクローズというらしいですね)。
およそ、教会に見えない姿ですね。
こっちの方がそれらしいかな。

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生け垣越しに撮影しているので、後陣の方へはアクセスできなかったようです。スミマセン、この辺りは、忘却の彼方なんです、笑。

外も地味なら、中も結構…。

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船底天井と言いますかね?それがやけに目を引きますが、一身廊の小ささで、壁は例によって漆喰だし、期待できるのぉ?と疑心暗鬼にならずにはおれない様子です、笑。

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漆喰ぬりぬりは、いずれにしても残念なんですが、でもね、ここ、楽しい柱頭がたくさんあるんです。白さに隠されちゃって、目につきにくいんですけれど。

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アトラス的な様子の人と、角っこにちょこなん系。
髪の毛真ん中きっちりわけのちょこなん君が、複雑な表情をしているのが、印象的~!

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動物におしくらまんじゅうされているちょこなん君も、同じ複雑顔系。困ってる系ですかね?

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かと思えば、同じ角っこ君でも、なんだか自信満々にしか見えない鳥さんがいたり。

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グリーン動物に飾られたサン・ジョルジョ?またはミカエルらしき人もいますね。

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あ、ドラゴン系と思ったら、ガシガシやられているのは、人のようですね。

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吐き出し系フューチャーもありました。

いやはや、侮ってはいけませんよね、フランスの装飾は。こんなファサードでこれだけのものがあるんだからね~!

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  1. 2019/12/22(日) 01:56:57|
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いつかまた、の農村(アリューイ58)

2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ+α)の旅その60

ランチの後訪ねたのは、こちらとなります。

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アリューイAlluyのサン・ピエール・エ・サン・パウル教会Eglise Saint-Pierre-et-Saint-Paul。
なんと言いますが、ど田舎ですなぁ。

農村、ってこういう感じかなぁ、いや、感じじゃなくて、まさに農村ですよね。

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こんな村に、いや、こんな村だから、なのかもしれませんが、なんと、クリプタがあって、そこには12世紀のフレスコ画があるというのです。

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しかし、非情にも、扉はがっつり閉まっておりました。

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拝めたのは、扉の両脇に置かれた、往時のものらしい柱と柱頭。

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変容激しいですが、規模的には、礼拝堂レベルの教会であることは、おそらく昔から変わらないのでは、と想像します。その割には、妙に細工のされた装飾的な柱ですよねぇ。どっか他の建物からぱちってきたものなのかしら。なんていうと、ばちが当たるかな?
でも、立派ですよね。

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置かれていた説明版によれば、こんなフレスコ画らしい。

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そして、クリプタ全体は、こんな感じらしい。

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ちょっと見てみたい様子ですよね。クリプタって好きだし。
多分、また来い、ということだと思います。
また来い、という意味では、この時に、ちょっとだけ回ったサントル県も、今年舞い戻って、しっかりと見ることができたし、行こうと思えば行ける場所ではありますので、楽しみは、一度で終わらせない方がいい、ということだと思います。ポジティブ・シンキング!

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  1. 2019/12/22(日) 01:17:40|
  2. ブルゴーニュ・ロマネスク
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プランCのランチ付き県庁所在地(ヌベール58)

2018年8月、フランス中部(ブルゴーニュ、オーベルニュ+α)の旅その59

次に訪ねたのは、ニエーブル県の県庁所在地であるヌベールです。この界隈では比較的大きな町なので、ランチに丁度いいだろうという同行者の心遣いで、お昼の時間にこの町を組んでくださいました。まさに、至れり尽くせりの大名旅行です。

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想像よりも、ずっと都会です、Neversヌベールの町。
商店街を行き、ひょいっと横道から裏に入ったところに、目的の教会があります。

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サンテティエンヌ教会Eglise Saint-Etienneです。イタリアだったら、サント・ステファノ教会となるものですね。

こう見えても、笑、11世紀創建という、大変古い教会なんです。その分、長い間に、いろいろな手が入って、ファサードなどは、時代によって、ずいぶんと違う姿になっていたようです。

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扉口のタンパンにも、どうやら浮彫があったようですが、今は、何もなくなっていて、全体にすっきりしています。しすぎですよね、すっきり。
17世紀初頭の絵のようですが、この時代には、ファサードに二本の鐘楼が立つ、ドイツ的なそういう壮大なスタイルだったようです。

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タンパンに何かありますよね。現在のファサードの絵も掲げられていたのですが、それでもタンパンの彫り物が見えました。ちょっとピンボケなので、載せられませんが、笑。
なんで、今はないのかなぁ、博物館入りですかね?

後陣側は、再建も入っているとはいえ、往時の姿が遺されています。

2018 france centre 725

壮大な建築です。フランスらしい、周歩廊構造がわかる後陣です。
軒持ち送り、古び感もよく、いくつかチャーミングな奴らがいましたよ。

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おなじみの鉋屑バリエも、古びがあるタイプは、好みですね~。

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それにしても、このずらずらぶりはすごい!

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軒持ち送りというアイテム、本当に好きだったんですね。それも、全体に同じような形でそろえることにこだわった感じが、独特っていうか。フランスの教会が、なだれ込むようにしてゴシックに突入したのは、整然とシュッとした構造がまさにツボ、だったのかもねぇ、などと思ってしまいます。

入場する前に、横っちょの姿も一枚。

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ファサードよりも、中世の名残が濃厚な様子です。
載せておこうと思ったのは、ブラインドアーチのスタイルのためです。上の方の、柱で支えられた部分ですが、半円アーチととんがりアーチが交互になっているスタイルって、フランスでは多く見るように思うんです。同時に、イタリアではないスタイルと思うんです。
系統的にみているわけではないので、どこがどうだったか、というのがわからないのですが、結構見ます。
いつごろ出てきたスタイルなのか、地域限定なのか、そのあたりがさっぱりわからないけれど、見るたびに、あ、またあったな、と思って、気になるんですが、どうもそういうことを追求していくほどの探求心というか研究心がなくて…。所詮お勉強嫌いなものですから、ダメだなぁ、と反省するのですけれども。
年取って、現場を回れなくなったら、その時こそ、研究だ!とか思っておりますが、そのころまで頭が元気でいられるかどうか、笑。

入場します。

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壮大な高さです。そしてお約束の周歩廊が見えます。でも、地味な感じですね、全体に。

壮大なんだけれど、すごく大切にいとおしむようにして作られた感が強いです。

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やはり漆喰じゃなくて石が出ている方が、圧倒的に好みです。

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周歩廊の部分も、大変地味です。すっきりしています。
アーチの高さが、ビザンチン建築みたいですね。細長い半円。

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柱頭も、構造に呼応するように、とてもすっきり地味なものばかりで、植物バリエ、なんでしょうかね。
すっきりしている中にもちょっとした遊びがあったりするのも、魅力的。

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葉っぱが並んでいるんですが、大きい葉っぱの根元の方にクルリン、と。肉眼ではもちろん気付いてないですが、かなり大きい画像でもよくわからないんですが、ヤモリ的な動物のしっぽクルリンにも見えるんですよ。
葉脈も、一本一本交差しているように彫っていて、仕事、細かいです。

したのも、副柱頭ににょろりんしているのは、蛇っぽいですよね。何をつついているやら。

2018 france centre 735

地味ながら、よく見れば細部のお宝満載。
ここもまた、一度は訪れるべき教会ですね。

ちなみに、同行の友人が、町のレストランのチェックもしてくれていたんですが、なんと、想定していた二軒ともクローズでした。夏休み真っ盛りの時期だから、仕方ありません。何とか開いている店に飛び込んで、こんなものを食しました。プランCのレストランでしたけど、しっかり、おいしゅうございました。

2018 frace centre 736

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  1. 2019/12/22(日) 00:41:54|
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