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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ローマ・オープンどっぷりですっかり遅れましたが、グラッパ合宿、最終回。

2018年5月、トレンティーノ・アルト・アディジェのグラッパ合宿 番外編2

前にも何かの折に記したかもしれませんが、テニス観戦好きです。
後しばらくで始まるローランギャロス(全仏オープン)を前に、赤土のトーナメントが、バルセロナ、マドリッド、ローマと続きます。すべて欧州のため時差がなく、その上、結構地上波テレビでもライブ中継するため、ついつい見てしまうんです。特に先週あったローマは、マスターズということもあり、ローランギャロスに向けた最後の調整として、ほとんどの主要選手が出場するため、観戦好きとしては、見ないわけにいかないんですよねぇ。
地上波では、グランドスラムの中継はないため、なかなかビッグタイトルを観戦できないのですが、今回久しぶりに、ジョコビッチやラファ・ナダルの健在ぶりを目にして、大変うれしいローマでした。我らが錦織君やなおみちゃんが、すぐに姿を消してしまったのは残念でしたが、やはりラファはいいなぁ…。
ということで、ついついブログは、半端な状態でほっぱらかし、となってしまっていたわけです。

最終回となります。

今回、珍しくメラーノMeranoの町にも入りました。

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温泉の湧く高級保養地なので、全体がこぎれいな町です。
この辺りは、土地全体が豊かですが、メラーノは、保養地としても大成功を収めている町ですから、住人もお金持ちならば、保養に訪れて滞在する人もお金持ち、というイメージです。実際、無農薬とか有機とか、意識高い系の食品を扱う店(高い!)も、複数あるようです。

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前回も訪れたこの店では、昨年発見して購入し、大変気に入ったホースラディッシュのチューブを購入しました。ミラノでは見当たらないんですよ。

そして、二番目の夕食は、メラノ近郊、宿泊している町のレストランでいただきました。

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Ristorante Traube
Piazza Tribus 13, Lana

こういうファミレス的な内装が、この辺りの典型的なレストラン、という感じです。
わたしは、飽きもせずに白アスパラ山盛り。

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友人は、ちょっと変化球で、オムレツ添えの白アスパラ。

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オムレツには緑のアスパラが入っているので、二色アスパラづくしです。
そして、もう一人は、アスパラのリゾット。

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これは、あまりフォトジェニックではないですが、笑、お米にもアスパラがザクザク混ざっているアツアツの逸品です。
ワインもいただき、三人でしめて72ユーロ。

ドイツ文化色濃い南チロルではありますが、食事に関しては、イタリアのドイツのいいとこどり、という嬉しい土地で、ドイツ風のソーセージとかザワークラウトがあるかと思うと、パスタもしっかりとアルデンテで、ちゃんとおいしいんだから、お得感がありますよ。

この後は、もう帰り道。いつも、大抵ヴァルポリチェッラに寄り道して、ランチで解散となります。この日も、同様となりました。

たまたま、ワイン農家が門戸を一般に開放するイベントがある日だったので、ちょこっと参加農家に立ち寄ったりもしたのですが…。

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Agricola Pietro Zardini
Via Cadeniso 24, San Pietro in Cariano (VR)

イベントでは、工場のガイドツアーと、試飲ができるということでしたが、一人、結構な値段を取るんです。6ユーロとかそんなじゃなかったかな。3人だと、かなりいいワインが一本買えてしまうお値段…。
今更ワインの製造過程を見たところで、どうよ?という意見(主にオレ、笑)により、イベント参加は却下して、レストランを探そうということになりました。

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新緑が美しいブドウ畑を縫って、たどり着いたレストランは、外観はいかにもつまらない建物だったのですが、なかなかのお店でした。

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Trattoria alla Porchetta
Negrar, Valpolicella

プリモ好きな友人は、タリアテッレ。緑のアスパラですね。改めて、本当にアスパラづくしだな、と感心します。

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わたしは、レストラン中央にある立派な火を見たら、どうしてもそういうものがいただきたいと思って、タリアータ。

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そしてもう一人はポレンタ添えの違うお肉で、半分こにして、いろいろな味を楽しみました。

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一人旅だと、多くのお皿を頼むことができないので、グループの旅は、こういうところが楽しいですね。
野菜のグリルも、豪快な感じでした。

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こういう店で、フィオレンティナ的なステーキ食べたら、きっとおいしいんだと思います。直火ですもんね~。
ここでのお会計は、69ユーロ。

確かこの店で、教えてもらったんだと思うんですが、帰り道に、レストランの近所にあるワイン農家さんに立ち寄りました。

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Cantina Fratelli Vogadori
Via Vigolo 16, Negrar

ここもイベントに参加していたのですが、見学は不要だけど、ワインを購入したいということで、簡単に試飲させてもらいました。いたって普通のヴァルポリチェッラで、お値段は比較的リーズナブルだったので、数本購入しました。

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Ripassoの方は、分け合って、同行者がプレゼントしてくださったものですが、まだ明けていません。Valpoicellaに比べると、どっしりした重い赤となりますので、のむなら冬かなぁ。

ということで、終了。ふぅ。
何とか、今年の合宿前に、滑り込みでレポート義務を果たして、ほっとしております、笑。
この週末、一年ぶりの合宿なんですよ。
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  1. 2019/05/21(火) 05:32:37|
  2. グラッパ
  3. | コメント:0

消防士の結婚式余興、かなり派手でした!

2018年5月、トレンティーノ・アルト・アディジェのグラッパ合宿 番外編1

今回の蒸留所巡りは、前回で、サクサクと終了です。
最後に、ホテルや、利用したレストランのことなどをさらりと記しておきたいと思います。

最初の夕食は、おなじみのこちらです。

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Forst
Lagundo

いつも印象的な、およそイタリア的とは対極にあるような外観で、ここに来ると、またアルトアディジェに戻ってきたな、って実感するような場所です。

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ショップの時間に、ギリギリ間に合いましたが、来るたびに内容がグレードアップ、お値段もグレードアップしている様子で、買えるものが、年々減っていくような…。というより、もはや買えるものがないっていうか、笑。
早速夕食へ。

外のビアガーデンも開放感があってよいのですが、夜は、やはり落ち着いた室内が好みです。

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美しい内装も、ホールのスタッフの制服も、南チロル、というより、イメージとしてはほとんどドイツです。
ショップと違って、メニューは、毎年充実してきて、お皿の幅が広がっている気がします。
居酒屋ですから、ビールのお供に、シェアする感じで、お皿を頼めるのも、呑兵衛には魅力。
ドイツ風といえば、やはり、これは欠かせません。

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そして、季節柄、場所柄、これもマストの逸品。

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この春の合宿では、大体白アスパラづくしとなるのが、最近の恒例です。ここらでは、ボルツァーノ・ソースというボルツァーノ風のマヨネーズでいただくのが、定番。
ちょっと残念だったのは、プレッツェルが、今一つだったこと。

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各自2杯ずつくらいビールをいただき、ごはん代わりのボリュームあるつまみを何品かいただき、三人でしめて57.90ユーロ。満足度を考えると、コスパは大変良いと思います。

宿泊したホテルがあるLanaの村では、朝ごはん前に散歩していましたが、その時素敵なロケーションのパン屋さんを見つけました。週末の早朝7時前に、絶賛営業中でした。
この辺りはドイツ風のパンも多く、外はカリカリ中しっとりという、イタリアのスタンダードとはちょっと違う、割と日本人好みのパンも多いので、お土産に買って帰ることもあります。で、ホテルを出た後で、ちょっと立ち寄ってみたんです。

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Mein Beck(パン屋さん)
Lana

お土産に、普通のパンでも買って、と思っていたのですが、ショーケースを見ると、いかにもドイツ風の、ドサドサしたお菓子も並んでいたのですが、なんと日本風のロールケーキを発見しました。朝ごはんをお腹いっぱい食べた直後だというのに、そして私は決して甘いものラバーではないのに、そのふわふわ感漂う姿には、どうにも抵抗できず、イートインで、一切れを同行者とシェアしてしまいましたとさ。
まさに日本のロールケーキでした。サイズは倍ぐらいある感じでしたが、笑。

ネットで目星をつけて、ランチに行ってみたトラミンTraminの町では、なぜか消防署の職員の結婚式イベントに遭遇しました。

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花嫁さんも、こんな格好をしているので、おそらく職場結婚と思うんですが…。
ドラム缶の中で火を燃やしたところで、昔のポンプを積んだ昔の消防車、というより手押し車が到着し、みんながホースを繰り出して、それをつなぎ、ポンプをぎっこんばったんして、ドラム缶の火を消す、というパフォーマンスで、地味に盛り上がっていました。
我々も、ついバカ面して、見学してしまって、私など、動画まで撮影してしまいましたとさ、笑。でも、今動画を見たら、なんだかのんびりして微笑ましい。
残念ながら、アップの仕方がわからないので、載せられません…。

イベントといえば、トラミンでは、バイクのベスパでワイナリーを回るというイベントにも遭遇しました。

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ベスパに乗って、近隣のワイナリーを回って、醸造所のワインを試飲する、という、道交法上、どうなの?というイベントです、笑。
これまでも何度か訪ねたことのあるワイナリー、トラミンで、遭遇したんですが、ワイナリーで、確かに試飲のスペースが設けられていました。
このワイナリーのワインは、正直今一つなんですが、裏に広がるぶどう畑の風景は、絶品です。

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多少飲んでも、こんな道をのんびりと走るなら、大丈夫かな。でも、せめて自転車ツーリングにした方がよいですよね。

さて、そんなトラミンの町でのランチ。初めてのレストランだったのですが、なかなかよかったんですよ。

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Goldene Traube

外は地味、中も、ミニマリズム系の、そっけないモダンデザインで統一されていて、なんだろう、この辺りでは、ちょっと珍しいくらい今風すっきりです。

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そして、食器も、お皿も、すべてすっきりしていて、オサレ感、半端なしでした。

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上は、スペアリブですが、お味もいいし、なんと言っても付け合わせとなっている野菜が、最高にオシャレでした。

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サラダと、野菜のプレ(暖かい)と、あと、写真下手で隠れちゃってますけど、もう一つ、しめて三品。こんなオシャレな付け合わせって、ミラノでもなかなかお目にかからないと思います。

ビールを飲んで、それぞれ一品いただいて、三人で61ユーロ。

ちょっと長くなってしまったので、続きます。
  1. 2019/05/16(木) 05:23:14|
  2. グラッパ
  3. | コメント:0

リンゴのお酒、やっと当たりを発見

2018年5月、トレンティーノ・アルト・アディジェのグラッパ合宿 その4

毎年律義に訪ねている蒸留所。

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Distilleria Privata Unterthurner Srl
Via Ansem Pattis 14 Marlego
www.unterthurner.it
月曜/金曜9-13/14-18、土曜9-13(日曜休み)

昨年訪ねた時は、この販売所が、大規模改装中で、離れた場所にある倉庫脇の掘立小屋のような場所が販売所となっていましたが、その後、改装が終了して、新装の香プンプンの販売所となっていましたよ。

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以前に比べると、販売所へのアクセスは楽になったし、展示スペースも大幅増、という様子なんですが、なんというのか、逆に、こじんまり感が懐かしいような気がしました。スペースありすぎて、使いきれていない様子っていうんでしょうか。
そもそも論として、この販売所の眼目は、試飲。その試飲スペースは、さほど大きさなど、変わっているわけでもないんで、改装そのものの、我々にとっての目新しさは、実はあまりなかったんですよね~。

でも、ちょっと目新しかったのは、この人。

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これはねぇ、前は絶対なかった。実際、スペースも限られていたしね。
で、ボトルにも、この人の姿が使われている小さなタグが付けられていたんですが、それも、記憶にないんだよねぇ(昨年から、タグは使われているようでした、今、確認しました)。

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誰かというと、サン・アマンドSan Amando、なんでも、蒸留の守護聖人ということなんですよ。わたしが購入したボトルにもついていた、そのタグによれば、出自がブドウ農家で修道士になった、という経歴の人で、中世初期の人。巡礼の道々で、蒸留の技術や、薬草種の生産法について、広めた人ということですよ。聖人ということは、何らかの奇跡を起こしたはずなんですが、いったいどういう奇跡を起こしたのだか、気になります。醸造酒なら、ほっとけばできたりするお酒でもあるので、おいしいワインができたというのはあまり奇跡でもないと思いますが、蒸留酒は、作業する必要がある以上、奇跡とは違うような気もするし。お酒で人助けしたとかですかねぇ。それって、どういう可能性があるでしょうかねぇ、奇跡観点から?

それにしても、なぜ、いきなり聖人をフューチャーしているのか、そこは謎でした。

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我々グラッパ倶楽部では、西のキアラ、東のクラウディア、ということになっているんですが、この蒸留所の販売員クラウディアさん、とっても良いんです。この、緑のドレスを着ている人です。
この日は、結構ひっきりなしにお客さんが来ていて、なじみの我々は、比較的放置状態だったんですけれど、それでも、数種類試させてもらいながら、とぎれとぎれに旧交を温めるという感じでした。
改装について、彼女はとても満足そうだったので、よかったね、と。
実は、一年前に買ったものが、まだ飲まずにとってある状態なので、今回は、1本だけ。

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ソーヴィニヨンです。ここのは、果物の蒸留酒もいいのですが、ビアンカもよし。果物系は、バリックしたものも、これまで購入していますが、グラッパは、やはりフレッシュなビアンカに、よりおいしさを感じるかもしれません。
ちなみに、右に並べた小さなボトルは、お土産です。たった1本購入しても、小瓶を付けてくれるのが、嬉しいところ。そのために、いろいろな種類を味わうことができるので、また次につながります。すっごく商売上手なんです。損して得取れ、と地でやっているのが、このクラウディアさん。

果物といえば、大手だけども、いいものを作っている生産者さんがあります。ここも、結構毎回行っているなぁ。

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Roner SpA
Via J.V.Zallinger 44, Termeno
月曜/金曜9-12/14-18、土曜8-12(季節により、若干変動あり)

割と愛想がなさそうな人が対応してくれますが、実はこちらの求めに応じて、的確にお勧めを出してくれる、できる販売員さんで、淡々としたサービスが、結構気持ちいいんです。で、大手なので、販売所の内装とかも、観光客向けの感じに設えている割には、商品の取り揃えが、非常に幅広くて、あらゆる階層に対応してますっていう姿勢で、なかなかすごいんですよね。

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果物の種類が豊富なので、なかなか辺りが出にくいリンゴを中心に、試飲をさせてもらいました。

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最終的には、コスパも考慮して、2本購入しました。

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Muller Thurgaw Euro 24.50
Gravensteiner Euro17.30

いくつかのリンゴをミックスした蒸留酒もいただきましたが、最終的には、この種類だけのリンゴ種が、一番おいしかったので、これをいただきました。Mullerは、白ワインでも好きなブドウ種ですが、ここのは、そのさわやかさを生かした、素敵な蒸留酒に仕上がっている上に、コスパ的にはよかったと思います。

Ronerに来たら、やはりお隣も、立ち寄らないわけにはいきません。

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Psenner Srl
Via Stazione 1, Termeno sulla Strada del Vino
www.psenner.com

ここの製品も、ミラノのスーパーでも見つかるくらいに、蒸留酒メーカーとしては、かなりの大手ですが、ミラノのスーパーで売っているのは、アルコール度の低い甘めのリキュール系がほとんど。本格的な蒸留酒は、やはりこの辺に来ないとゲットできないようです。

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すごい大手なのに、販売所では、大きな試飲コーナーを設けており、少人数の客にも、かなり丁寧な対応をしてくれるメーカーさんです。私は、少なくとも一本はあれを買う、と決めて訪ねているのですが、このように、次々と試飲させてもらうと、気持ちが揺れます~、笑。

挙句には、今、こんなものも作っている、という貴重な逸品まで、試飲させていただきました。

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ウィスキーです。蒸留酒ですからね、カテゴリーは同じ。というわけで、結構トライしているメーカーさんは、多いように感じます。でも、こればかりは、時間と技術と勘とセンスと…。おそらく一朝一夕でできるお酒ではないですよね。そして、経験の浅いメーカーさんにしても、やはりコストがかかるお酒のため、結構な値付けなんですよ。とても買えません。本場のスコッチなどが高いわけです。

最終的には、こちらをゲット。

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Chardonnay Euro 17.10
Gravenstein Euro 16.90

左のバリックしたリンゴのは、数年前に購入して、一回開栓したら、あんまりおいしくて、クイクイ飲んでしまったもの。で、買いたくてうずうずしていたんです。シャルドネは、試飲した中で、最も気に入ったもの。さわやかなおいしさのあるビアンカ。

一度開けたら、あっという間に終わるので、これはしばらくとっとこうとおもいます。
それにしても、リンゴは、このGravensteinに限る、ということが、今回どうやらわかったみたいです。ここはリンゴの産地で、本当に多種のリンゴを作っていて、蒸留酒メーカーさんも、色々試しているとは思うのですが、リンゴは、難しいんですよ。意外にもね。
  1. 2019/05/14(火) 05:47:19|
  2. グラッパ
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にわかバードウォッチャー、多分今年も。

2018年5月、トレンティーノ・アルト・アディジェのグラッパ合宿 その3

この合宿では、昨年に引き続き、Lanaという町に泊まりました。でも、村の中心を挟んで反対側とでもいった地域です。

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Garni Raffein
I-39011 Lana bei Merano (BZ), Greitenweg 3
www.raffein.it

ファシリティーは、この辺りにある普通のホテルと同様ですが、コスパが多少良いこと、そして、オーナーさんの感じがとっても良いことで、結構気に入りまして、実は、近々の合宿でも、こちらでお世話になる予定です。

Lanaは、町として、とても美しく整備されていて、町の周囲の散歩道が秀逸。この前の年も、早朝散歩で、そういう散歩道を楽しんだのですが、このときも、同様に早朝散歩を楽しみました。

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ホテルからすぐのところに、川があり、とても美しい新緑散歩が楽しめます。
こちらでは、のっけに、おそらくサギだったと思うのですが、大きな鳥がゆったりと飛んでいる姿に遭遇して、すっかり、にわかバードウォッチングとなりました。

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緑の中をうろうろしながら、鳥の姿を追いかけます。なんという豊かな時間でしょう。
日常を過ごすミラノでは、もうすぐ起きないとなぁ、とかウトウトしながら、憂鬱に思っている時間に、小鳥はいないか~、とか目を凝らしながら歩いているんですから。

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鳥を探すのは、なかなか骨が折れますし、それをうまい具合に写真に収めるのは、もっと難しいのですが、お花はね、ありがたいことに静止していますから、笑。

この辺り名産のリンゴも、すくすくと育っている様子。緑がとにかく美しいです。

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サクランボ系の、美しい実がなっているなぁ、とパチリ。

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薔薇科というのか、要はサクラ系の、清楚な花があるなぁ、とパチリ。

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そしたら、葉陰にいたやつ、捉えました!

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野鳥を追いかけている人っていますけれど、こんなにわかバードウォッチャーでもね、うまく小鳥を捉えると、すっごく嬉しいから、気持ちわかります~!
ミラノにだって、嫌になるほどいるクロウタドリ(Merlo)だって、ミラノでは写真撮るとか考えもしないのに、旅先では嬉しかったり~!

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なんかね、大物もいたんですよ。記事かと思ったのですが、こう見ると、どうやらそんなもんでもなさそうです。でも、鳩の三倍くらいはありましたよ。

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そうそう、昨年も、ちょっと見ることができたんですが、この遊歩道に、現代美術の作品が、並べられていて、昨年は町の反対側だったんですが、こちらの方まで、同じプロジェクトが続いていました。

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結局二年越しで、結構な作品を見ることができたみたいです。今年も行くので、また、見ることができそうですよ。
可愛い小鳥たちにも、再会できそうです。

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  1. 2019/05/12(日) 06:17:08|
  2. グラッパ
  3. | コメント:0

手酌でおまかせされてもねぇ。

2018年5月、トレンティーノ・アルト・アディジェのグラッパ合宿 その2

充実したランチの後向かったのは、おなじみのサンタ・マッセンツァSanta Massenza。湖のほとりの猫額のような土地に、蒸留所がひしめいているという不思議な村です。

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Giovanni Poli
Santa Massenza

訪ねた時、オーナーさんは、アイス中、笑。
出てきて対応してくれたのですが、こっちが常連であることを知ったこともあるのか、ちょっと、勝手にやってくれていいから、と放置されました。

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これがワインだったら、結構ぐびぐびやっちゃうとこですが、グラッパはそういうお酒でもなし。自由にどうぞといわれたところで、たいして飲めるわけもなく。手酌でも、ちびちびとやる我々。

今回、この地域で発見したのが、Vino Santoです。

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トスカーナで、固いビスケット、ヴィンサントと食後にいただく甘いお酒と同名のVino Santo(トスカーナでは、Vin Santoとなりますが)。この地域でも、有名で、あちこちで作っているんだそうです。何度も来ているのに、今回初めて発見したというのが、これまた不思議(アイスを終えて、出てきたオーナーさんが、写っています、笑)。

異なるメーカーさんが作ったヴィノサントの詰め合わせも売っていました。要は、多くのメーカーさんが作っているってことなんですよね。なんで気付かないんだろうねぇ。

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上品な甘さの、上品は食後酒ですが、この手のお酒は、手がかかっているので、総じて高いのです。お値段忘れましたが、私は購入できませんでした。その分、現場でしっかりと味合わせていただきました!
甘いお酒の流れで、珍しくリキュールまで、試飲させていただいちゃいました。

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最後に購入したのは、以下の2本です。

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Muller Thurgau Euro 15.50
Teroldego Euro 15.50

この蒸留所は、コスパめちゃくちゃいいと思います。本当においしいんですよ。どちらも、この辺りに多いブドウ種で、特にミューラー・スルガウは、ワインとしても大好きな種類です。

Poliの後は、同行者はすでに訪問済みで、製品は、プレゼントしてもらったこともある蒸留所です。

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Istituto Agrario di San Michele d'Adige – Fondazione Edmund Mach
Via E.Mach
1, San Michele d'Adige (TN)

ここ、なんと農業学校に併設の販売所なんですよ。蒸留コースというのがあるらしく、そこで作っている製品を販売しているんです。

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全体にスカスカした様子なんですが、一応酒屋の様相で、そして、われわれが滞在した短い時間の間にも、結構次々とお客が来るので、びっくりしました。

通常のメーカーさんのような愛想はないんですが、そういう背景があるので、まぁ仕方ないですね。でも、頼めば、一応試飲はさせてくれます。一応、っていう感じですけれど、笑。

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で、おいしいし、コスパはいいんです。
試飲もしたビアンカを購入しました(一番左側のボトル)。

Nosiola Euro 15.25のところ、0.25ユーロ負けてくれて、Euro15。
なんか、すべてのお値段が、こういう半端な数字なんです。負けるため?不思議ですよね。
ちなみに、ボトルの形が独特。薄っぺらいんですよ。

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そして、しっかりした箱に入っているので、カバンに詰めるのもらくちんで、丈夫そうです。というわけで、以前プレゼントしていただいたボトルは、先日日本へのお土産にしました(身内への土産なので、自分もしっかり飲みましたが)。
デザインには、結構投資している感じですよね。そういうコースもあるのかしら、学校に。

この後、近所にある蒸留所に、もう一つ寄りました。

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Distilleria Bertagnoli
Via del Teroldego, Mezzacorona (TN)

Teroldegoは、この辺りで作っているブドウ種の名前ですから、本当にこの辺りが産地ということなのかもしれません。ワインだと、やはり白なのだと思います。

ここは、かなりの大手メーカーです。わたしは知りませんでしたけど。
販売所は、こじんまりとしていて、一見かわいい風なんですが、失礼なことに、確か、すぐに開けてくれなかったし、いざ、店に入っても、ほとんど無視状態で、やる気なしの態度には、かなりあきれました。

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大手だけに、お土産に手ごろ風な、小さなサイズのボトルとか、結構買いやすい品もあったのですが、とても買う気にならず、空手で店を出ました。同行者は、1本くらい買ったかもしれませんが、なんかこういう接客されると、情けなくなります。情熱とか何もなく、製造している感じがして。いや、お金に対する情熱とかはあるのかも。
だから、こんな数人の個人客なんて、多分興味がないんですよね。
同じレベルの大手でも、個人客も大切にするメーカーさんは多いので、こういうメーカーさんの態度は、疑問に思ってしまいます。

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可愛いのにね、残念。
  1. 2019/05/11(土) 06:15:30|
  2. グラッパ
  3. | コメント:0
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