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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

2018年4月と5月に読んだ本、備忘録

どうも今一つ、本調子になれないので、また寄り道的な記事です。

無駄だと思いながら、最近、また、通勤時にフランス語を聞き出したので、そうすると、読書時間が激減します。なぜか昔のように、休みの日に、朝から晩まで、ノンストップで読書、というようなことが出来なくなっちゃって。一日読書で終わると、なんだかもったいないような気がするようになってしまったのは、なんでしょう。
年を取ると、時間の進み方が劇的に早まってくるので、意味もなく焦りが出てくるみたいな。

「エンド・ゲーム 常野物語」恩田陸(集英社文庫)
「蜩ノ記」葉室麟(光文社文庫)
「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の旅」村上春樹(文春文庫)
「三四郎」夏目漱石(新潮文庫)
「千鳥舞う」葉室麟(徳間文庫)
「無間人形 新宿鮫IV」大澤在昌(光文社文庫)
「紙の月」角田光代(ハルキ文庫)
「十三番目の人格 Isola」貴志祐介(角川ホラー文庫)
「行方不明者」折原一(文春文庫)
「解錠師」スティーブ・ハミルトン(早川書房)

漫画
「お前はまだグンマをしらない 1-3」井田ヒロト(新潮社)
「この世界の片隅に 上中下」こうの史代(双葉社)
「ポーの一族 春の夢」萩尾望都(小学館)
「ルーブルの猫 上下」松本大洋(小学館)
その他、以下の新刊
「聖お兄さん」「大奥」「三月のライオン」「重版出来」「百姓貴族」「銀の匙」「ちはやふる」

この時期は、日本の複数の友人が、大量に漫画を送ってくれたので、漫画ライフが充実しました。
例えば、私の世代には、超嬉しいポーの一族の新刊。まさか、今更書き継いでくれるなんて、思いもよらない事件ですね。
「この世界の片隅に」は、イタリア語版吹き替えで、映画を見る機会がありましたが、今更ながら、原作漫画の世界を見事に映画にしたなぁ、と感心しました。ちなみに、イタリアの声優さんのレベルはすっごく高いので、吹き替え版もとてもよかったです。
イースターに遊びに来ていた友人が、帰国後に送ってくれた「ルーブルの猫」は、これまたアーティスティックでイラスト的な絵柄と、素敵にファンタジーなお話が、びっくりするくらいうっとりさせてくれるものでした。日本の漫画の世界の幅広さや奥深さには、毎度感動してしまいます。

そういう一方で、珍しく春樹など読んでしまったのですが、なぜこの人がノーベル賞候補などになるのかは、やはり謎だと思うばかり。うまい、と思いますが、どうですかね?どっちかと言えば、普段多くを読まない層に読者が多いのではないか、と思うんですけどね~。
文学的には、漱石の方が絶対好みです。古い文庫本は、活字が小さいので、読むのが大変ですが、なんだろう、この時代の文は好きです。教科書で読む時代より、大人になってからの方が純粋に楽しく読める気がします。

漫画の友が、大好きなシリーズもの文庫本を、これまたどっさり送ってくれたので、読みたい気持ちと、いや、これを読み出すと何も手につかなくなるという気持ちとのせめぎあいの日々です。きっと次回の備忘録に記録することになると思います。

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  1. 2018/06/06(水) 05:25:21|
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2018年2月と3月に読んだ本、備忘録

今年は、2月にも日本に帰国したのですが、日本滞在中は読書時間もなく、ただ、ひたすらアニメを見ておりました。ずっと気になっていた「進撃の巨人」などの話題作を、大人買い状態で、一気に見たりして、日本のアニメの多彩さと面白さを再確認いたしました。
「進撃の巨人」は、若干尻つぼみ感があったのですが、今後に期待したいのは、「ヴァイオレット・エバーガーデン」とか、「メード・イン・アビス」など。

「ライオンハート」恩田陸(新潮文庫)
「虚ろ船 泣きの銀二 参之章」宇江佐真理(講談社文庫)
「晩鐘 続・泣きの銀二」宇江佐真理(講談社文庫)
「泣きの銀二」宇江佐真理(講談社文庫)
「未練」乃南アサ(新潮文庫)
「九月が永遠に続けば」沼田まほかる(新潮文庫)
「慟哭」貫井徳郎(創元推理文庫)
「ひそやかな花園」角田光代(講談社文庫)
「ヨーロッパの中世美術 大聖堂から写本まで」浅野和生(中公新書)
「アンのゆりかご」村岡恵理(新潮文庫)

宇江佐真理さんは、手練れだなぁ、と改めて思いました。この人の作る人物像は愛らしいんですよね。
赤毛のアンを訳した村岡花子さんの生涯を描いた「アンのゆりかご」は、市井レベルの近代史っていう感じで、自分の祖母の時代を感じながら、歴史とはこうやってできていくのだなぁ、という時代に対する実感のようなものを感じさせられました。
今、ブログにつづっている南イタリアの中世教会の理解のために、読み返したヨーロッパの中世美術は、ビザンチン専門の先生が書いている本なので、非常にイメージが深まり、再読ですが、最初に読んだ時とは比べ物にならないほど、面白く読めました。
再読と言えば、まほかるも、確実にそうなんですが、読んだことは端々に覚えているのに、内容を忘れているという、いつもの恐ろしいパターンで、最後まで、読んだな、と思いつつも、展開が出てこず、それなりに面白く読んでしまいました。困ったものです。
昨年後半から、フランス語学習を放棄していて、通勤時に読むようになったので、少し読む量は増えたのですが、どうも読み散らかしてしまって、通読が苦手になっているような。そのため、時間があっても、絶対的読書量は増えていません。情けないなぁ。

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  1. 2018/04/12(木) 04:55:32|
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2017年12月2018年1月に読んだ本、備忘録

この時期は、日本語本がかなり豊富に手元にありますが、一方で年末年始の忙しさで時間がないというジレンマにも襲われます。で、読み飛ばし本中心。

「聖女の救済」東野圭吾(文春文庫)
「虚ろな十字架」東野圭吾(光文社文庫)
「ルパンの消息」横山秀夫(光文社文庫)
「春から夏、やがて冬」歌野晶午(文春文庫)
「しゃばけ」畠中恵(新潮文庫)
「愚行録」貫井徳郎(創元推理文庫)
「恵比寿家喜兵衛手控え」佐藤雅美(講談社文庫)
「お文の影」宮部みゆき(角川文庫)
「果てしなき渇き」深町秋生(宝島社文庫)
「残虐記」桐野夏生(新潮文庫)

どれも、駅のキオスクで売ってそうなラインナップです、笑。
しゃばけの人、たぶん、名前は見たことあるけど初めて読んだ気がする。蟲師っぽくて、ちょっと面白かったかも。
時代小説の書き手も多すぎて、なかなか名前が覚えられない今日この頃。

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  1. 2018/02/11(日) 23:43:37|
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2017年9月10月11月に読んだ本、備忘録

9月10月に2か月でしめようと思っていたのに、読んだ本があまりに少なかったので、1か月追加した次第。
この時期は、相変わらず通勤時にフランス語を聞いていたために、読書時間が少なくて、なかなか。

「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」増田俊也(新潮社)
「黒船」吉村昭(中公文庫)
「横断」ディック・フランシス(ハヤカワ文庫)
「Storia dei Longobardi」Paolo Diacono(Edizioni San Paolo 2008)
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 上下」村上春樹(新潮文庫)
「深川澪通り燈ともし頃」北原亞以子(講談社文庫)

なんと言っても、木村政彦の本で、もうどんだけ時間かかったか、というとこですかね。これは、厚さ4センチくらいですかね、相当時間かけて読みました。今の読書のメインは、寝る前のベッドなんですが、この本を読んでいるときは、毎晩ベッドに入るのが楽しみなくらい、面白いノンフィクションでした。格闘技とかプロレスについて、まったく興味ないのですが、世界最強の男って感じの木村政彦という人物について、ワクワクしながら。
柔道という、正直、オリンピックでしか目にしないし、なんかピリッとしないよな、と思っていた競技に対しても、知らない世界に触れた感じで、いろんな意味で面白かったです。お勧め。

ロンゴバルドの本は、ずいぶん前に購入していた、いわゆる積読を、やっと読んだというところですが、字面を追うのが精いっぱいで、読んだというのもおこがましい読後感。とはいえ、本として面白いかというと、そうでもなくて、ただ、ロンゴバルドの人が、同時代人としてロンゴバルドを記したという事実に敬服するだけで。
なんかね、こういうの読むと、源氏物語の物語性とか雅とか、感嘆するねぇ。

春樹は、実は若かりし頃は読んでいて、この本も、ほぼ出版と同時的に読んでいた、最後の頃の本じゃないかな。ある程度読み続けた後で、いつも同じじゃん、と読むのをやめたんで~。
読ませるよね、話として。でも、結局、この人の人気って、なんか、吉本ばななと共通項あるんじゃないか、と思ったね。
やっぱり、時代物はいいよ。北原亞以子、泣かせるわ~。
本に関しては、ほぼおやじ趣味なので、春樹は響かないわ~。

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  1. 2017/12/03(日) 06:40:24|
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2017年7月8月に読んだ本、備忘録

夏休みも入り、読書量は相変わらず限定的です。とにかく読むのが遅くなってしまって、どうしようもありません。
去年の秋からこっち、通勤時間をフランス語の独習に当てたために、貴重な読書時間が減ってしまっていたのですが、実はこの8月のフランス旅行では、その成果がちょっぴりあり、大満足です。
机に向かってまでの勉強は、なかなかできないのですが、限られた時間にCD聞き流しだけなら、何とかなります。いい加減ながらも、数年前にやっていた時に比べると、少しは、聞き取ろう、覚えよう、としていたのが、わずかながら身についた要因かと思います。
来年も、フランス行きはほぼ決めているので、ちょっと欲が出てきました。今後は、机に向かって、書きながら覚えるなどの学習も加えたいものです。が、たぶん、無理…。
いずれにしても、読書時間が増えることはなさそうです。

「愛がなんだ」角田光代(角川文庫)
「花の鎖」湊かなえ(文春文庫)友人から返却された中にあって、再読でした。
「ムツゴロウのため息」畑正憲(文春文庫)
「山の音」川端康成(岩波文庫)
「松風の門」山本周五郎(新潮文庫)
「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス(早川書房)
「長英逃亡 上下」吉村昭(新潮文庫)
「ロスノフスキ家の娘 上下」ジェフリー・アーチャー(新潮文庫)
「漂う殺人鬼―ダイヤモンド警視シリーズ」ピーター・ラヴゼイ(早川書房)
「明治の人物誌」星真一(新潮文庫)

漫画
「うせもの宿 1-3」穂積(小学館)
「マージナル 1-5」萩尾望都(小学館)

今回、最も面白く読んだのは、「長英逃亡」です。久しぶりに、やめられないタイプの面白さでした。吉村昭さんは、これまで、ちゃんと読んだことのない作家さん。というか、確か以前、読みかけでやめてしまった本があるくらい、苦手意識があったのですが、なんででしょう?
たまたま同じ時に購入したのか、もう一冊彼の本を発見して、先日読み始めたところですが、やはり面白いし読みやすい。うーん、以前読めなかった理由がわからないです。
高野長英という人についても、こういう事実を知らなかったんで、かなりびっくりした次第。歴史は、小説に限りますね。

その他、アルジャーノンは、ちょっと前のバザーで美本を発見したので、つい買ってしまった懐かしい一冊。キイス、流行りましたよねぇ。ジェフリーアーチャーも、懐かし系。こういう通俗的な大河小説は、結構好きなんです。ピーター・ラヴゼイ系の推理小説は最近めったに読みませんが、読めばやはり面白い。
マージナルは友人からの借り物。昔読んだと思うけれど、すっかり忘れていた漫画。萩尾望都の天才性は、時代を超えますね。いやはや。

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  1. 2017/09/06(水) 05:53:28|
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