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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

モトGP2014開幕、祝ロッシ二位

今年もまた、こういう季節になったのですねぇ。
実は、この数年のロッシの低調で、自分の気分も底辺を彷徨い、テレビ観戦も下火、ほとんど存在は知っているけど、という状態で、かつてのように、開幕戦を楽しみにわくわく待って、わくわくテレビ前に陣取る、ということもなくなっておりました。
その上、今シーズンから、テレビ中継もチャンネルが変わり、要すれば番組も違えば解説者も実況アナウンサーも違う、テンションも違うということもあり、ますます遠い世界になりつつありました。

というわけで、今日も今日とて、別に~、という感じではあったんですが、本日が開幕本選ということは、気付いておりました。それも、ヨーロッパ外なので、時間も違うんだろう、ということくらいは、なんとなく。そしてまた、予選でロッシが10位スタート、というところまで、本当になんとなくのレベルで知っておりました。
多分、なんとなくでもどこかで気にしているし、どこかで気にしていれば、ついレースがいつどこでやるかくらいのことは分かるくらいには、イタリアでは、宣伝もちゃんとされている認知度があるということですね、多分。

で、夕食時にテレビをつけたところ、開幕戦カタール、始まって2週目くらいでした。いきなりロッシが5位だったので、おや?10位スタートだったはずなのに?と思い、夕食をいただきながら観戦。
既にロレンツォが戦線離脱、あの人もこの人も戦線離脱、という状況で、これ、本当に中継?過去の映像じゃないよね?と疑問に思いながら観戦。
あれよ、というまにヴァレ、トップに躍り出て、なんとマルクと一騎打ち状態に。
なんか分からないうちにそういう状況に持っていかれちゃったんで、興奮もなく、ほんと?これ、ほんと?と思いながら佳境に。
最後の方は、マルクとヴァレ、後で余裕で走っているダニの前で、抜きつ抜かれつの争いで、その間にも戦線離脱者がちらほらするので、ひどいことにはならず、でも、ヴァレ、まさかこのまま終わらないよね?仕掛けてくれるよね?優勝と二位じゃ全然違うよね?と矛盾することを考えつつ、祈りつつ、お箸を片手に観戦しました。

結果、マルケス、ロッシ、ダニ。
二位とは言え、10位発信を考えれば、まさかの開幕戦絶好調のヴァレ。いやはや。
モトのことは、もう記事にすることもないかも、と思っていましたが、今年どうなることやら。ヴァレ・ファンとしては、彼が活躍する以上は、どうしても見てしまうし、わくわくどきどきするに決まっているので、この復活が本物だったらこんなに嬉しいことはないですが、さてね。
あんまり、心構えもない観戦だったので、戸惑うばかりです。
とは言え、イエイ!ヴァレはまだ終わってないぞ、と。

いつものロマネスクは、以下でどうぞ。
ロマネスクのおと

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  1. 2014/03/24(月) 06:21:29|
  2. モトGP
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ヴァレ、待ってたよ。

モトGPですが、ドゥカーティ時代の2年、だめなロッシを見たくなくて、レースも見たり見なかったり、のブランクは大きくて、そしてまた、出戻りしたというのも、ちょっとなじめない気持ちもあって、以前ほど集中できないでおります。実際、見忘れても、余り後悔することもなく。

アッセンは、金曜がトライアルで土曜が本番、ということで、危うく忘れそうになるスケジュールでしたが、今日は午後からは家にいたし、ランチも終えてのんびり、という時間帯だったので、とりあえず習慣的にテレビ観戦しました。
でも、スタートの順番も、ロレンツォのトライアル中転倒による大怪我、手術、それでも走るというドラマも知らないままでした。

われらがヴァレ、なかなかよい飛び出しで、でも先頭を行くダニ、マルケスのホンダ勢に対してどうなんだろう、とこれまでの調子で期待もなく見ていたのですが、徐々に目が離せなくなってきました。この展開はびっくり。
磐石でしたねぇ。丁寧に走り、なかなか引き離せなかったマルケスを最後には振り切って、ほぼ3年ぶりの優勝…。ガッツ・ポーズに、心底の喜びが表れていたように思いました。おめでとう。

ロッシの優勝は、かつては日常茶飯事だったし、また、F1に比べればイタリアに置いても圧倒的にマイナー・スポーツであるモトGPの勝敗が、ゴールデン・タイムのニュースで取り上げられることはまずなかったのですが、今夜は、1チャンネルでも2チャンネルでも、「3年ぶりに優勝!待ってたぞ!」と。やはりロッシは国民的なスターなんだなぁ、と改めて感心しました。

ロッシ・ファンとしては、もちろん嬉しいんですが、でも、本日の主役は、やはりロレンツォでしょう。木曜日に転倒して、すぐ手術したにしろ、手術ですからねぇ。それで土曜日にこのような過酷なレースに参加して、5位につけるなんざ、ちょっと普通の精神・肉体ではできない業です。一体全体どうなっているんでしょう、この人の身体は。
レース後、パドックに戻ってきたときの彼、もう一歩も動けないという状態でした。それで走るなよ。あまつさえ何人抜きしたんでしょうね?ロッシのお株を奪うどころではない奮闘振りで、ただ呆然としました。メンタルのタフさが半端じゃないですね。
ロッシがレース後のインタビューで、これまで勝てなかった時期に置いて、バイクの技術的なレベルの問題と、メンタルの問題との比率はどのくらいかと尋ねられて、やはりなんといってもバイクの問題が大きいと言っていました。そりゃ当然ですよね。でも、メンタル部分も侮れない。結局生き残るのは、タフな人たちですから。ロレンツォは文句なし、王者のメンタルですね。
一方で、いつもどおり愛らしかったのがマルク。彼はロッシ・ファンだったんですね。だからロッシと戦えるのが嬉しくてしょうがないという小学生のようなはしゃぎぶりで、とにかくいつもかわいいんですが、子供のような(というかほとんど子供ですが)顔して、彼もまた小指の骨折をものともせず果敢な走りでロッシを攻めて、感心です。でも、レース後のインタビューでは、「いやもう、ロッシはすごくて~」とユーフォリア状態なのが、やっぱり愛らしくて、これはまた、ダニともロレンツォとも違うスペイン・レーサーの一人です。

ヴァレの帰還。
本物なのかブラフなのか。
これからが正念場です。

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  1. 2013/06/30(日) 07:25:35|
  2. モトGP
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ヴァレが帰ってきた…!!!!!

この二年、特に昨年は、もうほとんどテレビ観戦すらしなくなっていたモトGP。ロッシがヤマハに戻るということで、わずかな期待は持っていたものの、でも、出戻りってどうよ、という気持ちもあるし、さすがに二年何もできなかったロッシ、どうよ、という気持ちもあり、シーズン最初のレースも、直前に、あ、今週末だったかな、という気の入らなさではありました。

しかし…。
やっぱりロッシって、もって生まれた何かがあるんですね、確実に。
必要以上にレースを難しくして、自ら難しくしたレースを利用して華を咲かせまくるって言う…。彼が先頭集団にひたひたと迫ってきたとき、既に涙一杯です。もういいから。そのまま4位で十分だから、と祈りながら、事故なんかが起こったら怖いし、もう見ていられない気持ちで見ていて、まさかの3位、まさかの2位…。
泣けました、本当に。

7位だったスタートが、意外によかったのに、エラーでいきなり沈むロッシ。そこからの挽回が、まさにロッシでした。ロッシ・ファンなら誰でも、無理だと思いながらも期待した場面ですよね。そして、その無理なはずの状況を可能にしてしまうのが、まさにこの人で、こんなレースは、シーズンにも何度もあるものではないというレース展開で、徐々にトップ集団に近づき、2位になってしまったのは、ロッシ・ファンならば、当然の展開とは言いつつ、やはり呆然です。
この人がいるといないでは、レースの楽しさが全然違うというのは、多くの人が認めるところですが、こういうレースを見ると明らか。一人勝ちしたロレンツォも素晴らしいのですが、そういう展開は、別にレースを楽しくはしないんですよね、残念ながら。それがロレンツォであろうと、ストーナーであろうと、一人勝ちは面白くない。
そういう意味では、ロッシって、レーサーとして天才というより、エンターテナー的な才能がある人なのかもね。それって、技術に優れているからって持てるものじゃないし、努力で持てるものじゃないし、そこが、彼の強さかもね。って言うか、それがあるからファンができるって言うところ。
今シーズンがどうなるかわからないけれど、こういうレースを見せられると、もう、この過去2年を忘れて、モトに戻るしかないって気持ちになっています、少なくともわたしは(つまり、週末の予定が増えるわけで、それはそれで面倒なんですが)。

それにしても、マルケス。
ロレンツォの再来的な才能を感じさせる安定感でした。インタビューも高感度高くて、これからモトGPの人気者になりそうです。

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  1. 2013/04/08(月) 05:35:18|
  2. モトGP
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ロッシ…、泣けた~!

ロッシの不調で、昨年来見ることも少なかったモトGP。今年もまた、ぜんぜん見ていなかったのですが、今日は、ふと観戦してみようかとテレビをつけました。

思いっきりウェットのル・マン。ロッシは7番でスタート。ポールはダニ、その後にケーシーやロレンツォがひしめいて、こりゃまただめなんだろうな、とにかく事故だけは起こらないでほしいと思いながら、ちらちら観戦。
ドゥカーティがウェットのとき、調子がいいのは去年からの傾向だったし、また苦手なスタートをクリアしていきなり5番手に上がったので、すこしずつ期待が上向きになります。
ロレンツォとケーシーが逃げ切りパターンでトップを飛ばし、ダニとロッシが続き。その後ダニは、途中でスーッと消えて、なんとロッシが三番手。

この辺からは、もう祈るような気持ちで、とにかくもう無理しないでいいから、表彰台だけを目指して、慎重に走ってくれ、と画面に釘付け。
後ろから迫ってきたドヴィとのバトルを制した後は、なんとケーシーにひたひたと迫り、とうとう、ケーシーとのバトルにまで持っていったのは、まさにロッシの凄み。
抜きつ抜かれつ、手に汗握るとはこのことです!
追い抜き方も、両者ぎりぎりのところを縫うようにしてやるから、はらはら、見ていて本当に怖い画の連続。もう三位でいいよぉ、と泣きたいような気持ちで、それでも目が放せず、最後にケーシーをかわして、ぐーんと前に出たときには、鳥肌が立ち、涙が出てしまいました…。
ロッシ、やっぱり健在。
この人なしでは、モトは成り立たないよ。
去年からのこの状態で、あのレース展開で、あそこでがんがん攻めることができるという精神力は、彼にしかありえない。いや、すごいとしか言えません。

ただ、おそらくウェットだったからの結果なので、今後同じようなレースが期待できるかといえば、おそらくネガティブでしょうけれど。
その上、ドゥカーティは、アウディに買収されたので、今後の方針というのは未知で、ロッシも来期以降どうなるか、まさに正念場にいます。

  1. 2012/05/20(日) 23:07:39|
  2. モトGP
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モトGP バレンシア

一時帰国中に、イタリアの友人からのメールで知った、シッチの急逝。大ショックでネット検索して事情を把握しましたが、信じがたい気持ちでした。泣けました。あんなに若くて、それこそこれから、という選手だっただけに、残念すぎます。

今日、シーズン最後のレース。
せめて、これがあったよかったです。みんなが気持ちを整理して、悲しいけど、前に進むしかないってあらためてレースに取り組む。そういうの、絶対必要だったことだから。

それにしても、その最後のレースは、今シーズンを象徴するような、不思議な展開でした。
スタート直後、バウティスタの転倒に、ロッシ、ニッキー、ド・プニエが巻き込まれた派手なクラッシュとなり、その場で4台アウト。
一人かっ飛ばして10秒もの先を走るストーナー、二位争いをする、ドヴィ、ダニ、スピーズのバトル。
順位が激しく入れ替わるドヴィとダニの争いを、後から一人淡々とついていって、最後に漁夫の利を得た感じのスピーズ。勢いでストーナーすらかわしたのに、最後の何メートルかでまさかの減速、コンマ数秒の差で、ストーナーに優勝を持っていかれてしまいました。

今回は、ロッシ、スタート順位もまぁまぁのセカンド・ロウだったし、ウェットだとブレーキングの調子がよいとかで、表彰台も期待されるスタートでした。それがまさかの巻き込まれ転倒。
これ、実に象徴的ですよね。レース後のインタビューで、「いいニュースがある、やっと2011年が終わったよ」とインタビュアーが冗談を言ってましたが、まさにその通りですよ。今日は、マルコのためにも、いいレースがしたかったはず。転倒直後にインタビューを受けなかったのも、きっと本気で怒っていたからじゃないかと思います。残念でした。

かっ飛ばすストーナーにも、あらためて、華のないやつってどこまでも華がない。ある意味感心しました。画面はほとんどがドヴィとダニ、プラス、スピーズのバトルに張り付いて、ストーナーはほとんど映らず。勝っても存在感ないじゃん、みたいな感じ?
10秒も差をつけといた挙句に追いつかれ、それで潔く負けるならともかく、コンマ数秒で勝利を掠め取る、みたいな?やなやつ~。笑

シモンチェッリの58で走ったカピロッシ、引退。転倒に巻き込まれないでよかった。長いキャリアの間、多くの辛い体験をしながら、ずっとがんばってきて、苦労が顔に出てますよねぇ。本来の年より一回りは老けて見えます…。お疲れ様でした。

ロッシ・ファンにとっては悪夢のようなシーズン。
そして最後にシモンチェッリの事故。二度と繰り返してほしくない展開です。
ロッシ始め、モトGPのライダーみんなが、テンションを下げずに前向きであることが、救いです。シッチの冥福を祈りながら、来年までお休み。
シッチ、ありがとう。
早すぎるけど、本当に早すぎるけど、忘れないよ。

  1. 2011/11/07(月) 06:05:25|
  2. モトGP
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