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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

英語に救われるよ(番外編)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、番外編その2

今回、番外を一回しか書いてなかったんですね、びっくり。それも、番外編その1を探してたら、このサントルのシリーズ、なんと昨年の4月半ばから、延々と書いていたのですね。これまたびっくり。
根気のない女なのに、よくぞ完結したものだ、としばし感慨にふけってしまいましたよ、笑。そしてまた、よくぞそれだけの駄文を紡いだものだと、これまた感慨深い…。

さて、せっかくですから、7泊8日のサントル番外編、四泊目から、備忘で書いておこうと思います。

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Luccotel - 12 Rue des Lezards, Loches
2019年当時65.80ユーロ+朝食10ユーロ

ロシェの旧市街と、谷を挟んだ位置関係だったと思います。車なら旧市街まで5分程度、住宅地の中にある、変わったホテルでした。
というのも、いわゆるモーテルっていうか、宿泊施設は、長屋のような作りになっていて、各部屋の前に駐車場がついている形式。
部屋は、必要最低限の設備はありましたが、Wi-Fiは機能しないし、バスルームは、ぎりぎりの狭さだし、実際は清潔だったと思うのだけど、一見、なんか清潔そうには見えないし…。

この辺り、でも、リーズナブルなホテル探すのが難しくて、選択の余地なしって感じだったんですよねぇ。最近でこそ、エアBでもなんとかなるのが分かってきたけど、この頃はまだ拒否反応が強かったし、その上、サントルは、連泊するのは効率が悪すぎで、ほぼ連日移動だったし。

まぁ部屋はそんな感じで、満足感なかったんですが、しかし、敷地内にはレストラン棟があって、レストランはやけに素敵なんですよ。で、夕食はそちらでいただきましたけど、お皿もおしゃれだし美味しいし、サービスもよかったです。部屋との落差に呆然でした。

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朝食もそちらでいただいて、早朝ロシェの旧市街が見えるテラスでカフェで一服。部屋のしょぼさを忘れることが出来ましたね、笑。でも、一泊でよかった~。

しかし、その翌日もまた、変わったホテルでしたよ、笑。

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Le Montloire - 4 bis Place Francois Mitterrand, Montlouis-sur-Loire
72ユーロ+夕食25ユーロ(朝食は8ユーロだったけど、時間が遅かったので取らず)

お部屋の写真なんて、普段あまり撮影しないけど、衝撃すぎて撮っちゃった。これね、ベッドに寝転ぶと見える眺めなんだけど、バスルームに扉がなくて、シャワー丸見え、笑。
一人だから、まったく問題ないけど、これ、友達ペアだったら、ちょっと困るよね?トイレは、別だったかどうか記憶にないけど、それにしても、だよね。
外観はきれいでモダンな様子なんだけど、内部は結構古い建物って感じだったと思います。
それに、朝が遅い!朝食は8時からだし、ホテル内のガレージも8時までは開かない、というので、朝食は断り、ガレージもあきらめましたが、ホテル前に、公共の駐車場があって、そこは助かりました。
翌朝、7時半ごろ出るときには、もちろん誰もいなかったんだけど、ホテルのお隣りが早朝から開いているカフェだったんですよ。それなら、お隣が開いてるよ、くらい教えてくれたっていいのにさ、そういう情報もくれない、ちょっと感じよくないところもあるホテルでした。結局そこで、カフェオレとクロワッサンの朝食を取れたので、安上がりに済んだけども

このホテルを選んだのは、レストラン併設だったからで、レストランは、ここもまたモダンで清潔感のあるたたずまいでした。でも、オーダー、思いっきり外したね。

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野菜が食べたくてサラダを頼んだのに、お肉どっさり系。それも、この地域の名物というモツ系どっさり。
なんかさ、フランスってサラダという名前なのに肉どっさりって、何度もやられてるんだけど、どゆこと?

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その上さ、メインが…。
実はお隣の人が食べてるお皿がいいなって思って、あれあれ、って指さしオーダーしちゃったんだわ。イタリアのサルシッチャ、いわゆる腸詰、健康にあまりよくないジャンクなやつ、すっごく好きなんですよねぇ。これ、どう見ても腸詰ソーセージじゃないすか!

ところがどっこい、これがまたもや、名物のモツの腸詰だったというわけです。名称忘れちゃったけど、この地域の名物ってことで、誰もが知ってる一品だそうですよ。
でね、本来だと、かなり臭みが強くて、食べにくいらしい。これは幸い、素人でも食べられる臭くないモツで、半分くらいはいただいたように記憶しています。
これね、普通のフォークの長さくらいある、すっごいボリュームなんだよ、こう見えて。

さすがに飽きて、途中からはにゃんこと遊びモードに。

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ガフィちゃんというかわいい子がいて、客席の間をうろうろして、あちこちのテーブルで、ちょっと何かもらったりしてて。でも、私のモツは、積極的に拒否されました、笑。

6泊目は、オルレアン郊外のホテルで、オルレアンでランデブーした友人に手配してもらいました。

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La Gerbe de Ble - 2 Avenue du Chateru, Chevilly
74ユーロ+夕食メニュー15ユーロ

ショックですが、写真をお借りするのにグーグルを見たら、どうやら廃業したようです。きっとコロナを持ちこたえられなかったのね。
見た目は、結構立派な様子だけど、中は昔ながらの旅籠の規模感で、家族経営的な様子だったんだよねぇ。駐車は目の前の道にし放題だし、レストランも併設だし、クルマで移動する出張者なんかに便利そうなホテルでしたけどもねぇ。

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夕食は、確か決まったメニューで、家庭料理レベルだったけど、リーズナブルだったしそれでよし。この時は友人とランデブーだったので、どんな内容でも、関係なく楽しい夕べだったしね。

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次の日は、ホテルと思っていたらシャンブルドットでした。アクセス、ちょっと手こずったような記憶があります。

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La Moulin Neuf - La moulin neuf, Vignoux-sur-Barangeon
朝食込み75.75ユーロ+夕食20ユーロ

農家さんがやっている、イタリアでいえばアグリツーリズムみたいなお宿でした。しかし、シャンブルドットは、フランス語が出来なくてつらい思いをしたこともあるので、ちょっと憂鬱になりながら、夕食にのぞみました。

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食堂は、もちろん相席前提。どうなることやら、だったのですが、ここはちょいとついていました。
右の長方形のテーブルに着いたのは、アイルランド人カップル、オランダ人妻とフランス夫のカップル、そして私の五人。皆さんフランス語はある程度できるけど、非フランス人は英語がよいという感じで、会話は自然と英語になったので、助かった次第。というか、メンバーにバラエティーがあったせいか、かなり楽しかったです。やっぱり英語は世界共通語、ある程度できると助かりますよねぇ。英語を日常的に使う職場でよかったとしみじみ思います。
丸テーブルの方は、フランス人の子連れ家族がいて、良いバランスの夕べだったと思います。

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お食事は、正直べたな家庭料理で、食器類も、すっごく家庭料理的っていうか、古い、そろってないお皿が並んでる感じで、まさにそこらのお家の夕食でした。ワインは飲み放題だし、20ユーロはありなお値段だけど、でもクオリティを考えると、ちょっと高めでしたかね。でも、この夕べはおしゃべりが楽しかったので、意味がありました。

とまぁ、こういうホテル暮らしでした。
フランスでの、コロナ前、最後の普通の旅。つぶれたホテルやレストランも多数あるのだろうというところ、しみじみします。

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  1. 2024/02/06(火) 13:54:19|
  2. サントル・ロマネスク 18-36-37-41-45
  3. | コメント:2

宇宙人みたいな人たちがたっくさん(ヴェスダン18 その2)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その117(ベリー、シェール)

ヴェスダンVesdunのサン・シル教会Eglise Saint-Cyr、続きです。

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この教会、フレスコ画がイチオシみたいなんですが、個人的には、限定的なフレスコ画よりも、その下にあったアイテムの方が、インパクト強かったんですよね。
柱頭なんですけども。

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なんか、すごくないですか。
フレスコ画は、12世紀終わりから13世紀初め、という時代のものとされているようですが、教会そのものは、12世紀初頭にすでに文書に記載されているわけなので、フレスコよりも1世紀くらい前になるわけです。
そして、どうやら建物と同じ時代の柱頭ではないか、と思われるような、何とも独特の素朴系がずらりなんですよぉ。

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めっちゃ素朴で、めっちゃ可愛くて、なんといっても大好物じゃないですか、私の。こんな素朴なのに、なんと副柱頭にも装飾的彫り物が…。と言ってもバッテン模様だけど、笑。

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素朴なだけに、寓意的な何かを感じるし、それぞれのポーズだったり配置だったり、きっと意味があるのでは…、とか深読みしたくなるやつです。

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上の方の市松模様は、ちゃんとしてるけど、柱頭は、これはプロ石工さんには彫れないレベルですよね。ヘタウマっていうより、明らかにヘタ、笑。腕も道具も非常に限られている人の彫りにしか見えないですよね。

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手をあげてる図像は、トスカーナはグローピナの説教壇を彷彿としますけど、あれは、えっとなんだっけ、ペンテコステを表現したやつだったけど、これはどうだろう?

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調べれば、きっと出てくると思うけど、今回は手持ちの資料以外は見ないことにしてるんで、どなたか詳細をご存じでしたら教えてくださいね~。
しかし楽しいな。素朴系浮彫好きは、行くべき教会であることは間違いなし!

ということで、なんと118回もかかってしまったサントル地域。この教会をもって、とりあえずの終了です。見逃しや、クローズも結構あったけど、7泊8日の範囲では、かなり見ることできたと思います。
装飾的アイテムの多い地域なので、入場できないと「ちっ」とならざるを得ず、そういう意味では、再訪も期待したいところです。

この時の旅は、この後、オーヴェルニュ方面に移動して、当時オーヴェルニュにお住まいだった友人と、ちょっと行きにくい教会を回ります。

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  1. 2024/02/05(月) 13:53:07|
  2. サントル・ロマネスク 18-36-37-41-45
  3. | コメント:0

いまさらのデオール(ヴェスダン18 その1)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その117(ベリー、シェール)

この時のサントル州徘徊で、最後の訪問地となります。

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ヴェスダンVesdunのサン・シル教会Eglise Saint-Cyrです(毎日8時から19時)。
外観は確かにつまらんかったけど、上の写真しか撮影してないっていのも、ちょっとすごい潔さだね、オレ。

まず、簡単な解説を載せておきます。

「1115 年にデオール修道院の資産を列挙した教皇公文書に記載されているヴェスダン教会は、今日ではピンク色の砂岩の瓦礫でできた質素な建築物として現れ、トランセプトのない非常に単純な計画に基づいて建てられています。
再建された身廊と 19 世紀のポルティコと一体化した鐘楼は、プリミティブな様子の人型の浮き彫りで飾られた柱頭に持ち上げられた 3 つの高いアーケードに支えられた、トンネル・ヴォルトで覆われた狭い内陣にはなじまない。
特に注目を集めているのは、1984年に内陣のヴォルトで発見されたフレスコ画である。それらは、キリストの幼少期のいくつかの場面、特に北の受胎告知、訪問、キリスト降誕、そ​​して南の東方三博士の礼拝を表しており、1200年代のものです。」

フレスコ画に行きたいところですよね?
でも、せっかくなので、これまでの記事でも、やたら言及されてきたDeols修道院について、ちょっと調べておこうと思ったんで、寄り道御免、でお願いします。

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グーグルさんで検索すると、ちゃんと出て来ます。
なんかね、かつてはブイブイ言わしてた修道院だけど、今はなーんも残ってない的な印象を勝手に持っていたんですよぉ。
実際、ベリーの冊子にも載ってたんだけど、参考にした複数の資料で、お勧め扱いにはなったなかったから、完全スルーしてたしね。でも、今も、修道院教会、ちゃんとあるんです。
ベリーと呼ばれる地域の中の、西側のアンドル地域のシェール寄り、という位置にあり、要はベリーの、結構真ん中に近いということになるのかな。

解説では、以下、それなりに遺構もあるみたいでした。

「最初の修道院長を共有したクリュニーの姉妹修道院であり、ベリーの偉大な修道院の中心地でした。その影響は、その教会に残っている壮大な遺跡(ナルテックスの塔、身廊の壁、豊かな彫刻...)に今でも見ることができます。取り壊される前はベリーで最大かつ最も豪華なものでした。その彫刻作品は、図像的なテーマの選択とその処理を通じて、数多くの建物にその痕跡を残しました。シャトールーのベルトラン博物館には、大修道院教会のタンパンの見事な要素、特に栄光のキリストと最後の晩餐のさまざまな断片が保存されています。一部のアイテムとモデルは、デオルス観光局で見ることができます。他の彫刻要素(柱頭、モディリオンなど)は、修道院の石類の保管庫に保存されています。
サンテティエンヌ教区教会の側面の地下室にでは、訪問者はサン・リュドルの石棺(4世紀、狩猟の場面で装飾されている)とサン・レオカードの石棺を見ることができ、言い伝えによれば、それらはベリーにおけるキリスト教化の始まりの証拠となる。」

立ち寄ることは可能な位置だったのに、ノーチェックだったから、お手上げ。
クリュニーなのに、結構装飾的な浮彫もあったようで、一見の価値はあったのかもしれず、次回のチャンスを期したいと思います。

では、ヴェスダンに戻り、フレスコ画を。

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トップの写真が、後陣となるのですが、見た通り平らなやつ。中も、当然平らで、入った時の印象は、なんだ~、やっぱ外同様、中も面白みないやつ?って様子です。フレスコ画は、というより、見所は、奥の内陣部分に集中していて、その他が、おそらく再建であろうことが伺えます。
主なフレスコ画は、内陣を覆うトンネルヴォルトの天井にありますよ。

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1984年に発見されたとあるので、考えたらつい最近のことですよね。状態を考えると、長い間、漆喰などが上塗りされていたということなのでしょう。
後陣に向かって左側、つまり北側になると思いますが、そちらは、本堂側から、受胎告知(ガブリエルがかけているのが残念!)、エリザベス訪問。

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そして生誕の場面になるようです。

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それに向かい合う南側の帯には、マギですね。

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星に導かれて旅をする三人の博士と、右にはすぐ贈り物を渡す場面となっていて、絵巻ですね。

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色が褪せて、落ち着いた感じになっていますが、おそらくオリジナルは、派手な様子だったのだろうなぁ、と想像します。そして、おそらく、装飾的なフリーズもたくさんあって、これらそれぞれの下の段も、新約聖書の様々な場面がびっしりと描かれていたに違いありません。
としたら、なんというきらびやかな教会だったことか。

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うっすらビザンチンぽい様子もありながら、衣や建物に装飾性は少なくて、でも、嫌みのない表現力で、結構好きかな。もしかしたが、修復時の加筆もあるのかもしれないとも思ったりね。
それにしても、この一部がよい状態で残っていたのに、他は、覆われた時点で、もう駄目になっていたんでしょうかね。残念なことです。

続きます。

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  1. 2024/02/04(日) 13:09:35|
  2. サントル・ロマネスク 18-36-37-41-45
  3. | コメント:0

1.5キロの地下道、とな。(サンティレール・アン・リニェール18)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その116(ベリー、シェール)

サントル地域最後のこの日、そろそろ体力の限界が近付いていました。オーヴェルニュの友人宅までは戻らないといけないので、時間的にもほぼ限界。
ということで、あとは南下しながら帰路に着く、というところで、イヌイユの鍵守りさんに、強力に勧められた教会に立ち寄ってみることにしました。

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サンティレール・アン・リニェールSaint-Hilaire-en-Lignieresのサンティレール教会Eglise Saint-Hilaireです。
ついで、みたいな感じで行ったのは確かだけど、それにしても、かなりいい加減な撮影しかしてないのは、ちょっとびっくり。

改めて、グーグルで確認したら、確かにね、撮りたいようなたたずまいではなかった。
でもさ、デジカメなんて、フィルムカメラと違って、何枚撮っても、別にお金がかかる話じゃないんだから、資料としてどんどん撮れよ、という話じゃないですか。ね、それがどうもできないのは、やはりフィルムカメラ世代ということも、少しはあるかもしれない。

実際、現場で、なんでけちけち撮影してるのって感じることは多いんです。なんかね、フィルム時代は、なるべく良い写真を少数精鋭で撮ろうという気持ちが強かったし、実際、フィルム時代の方が、ロマネスクにかかわらずいい写真を撮っていたなぁと思うんですよね。気合が違うっていうか、笑。そんな気持ちから、どうしても、数を絞る癖が抜けないっていうか。今どきのデジタルどっぷりのヒトには、絶対に分からないことだろうなぁ。

昨今は、美意識に加えて、というより、後の整理が大変だから、数を絞ってよいものを、という感覚もあるんだけど、でもね、ひたすら数を撮った方がよいんじゃないか、というのが本音です。結局資料が欲しいんだし、どこにあったとか、どこから撮ったとか、結局そういう観点がすごく役立ったりするわけで、そういうところまで把握するには、数を撮るしかないのよね。でも絞っちゃう、涙。ここはいらんか、とシャッター押さないことも多々。

フィルム時代、大変だったよね。でも、緊張感がよかった気もします。
脱線終わり!笑。

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外側は、軒持ち送りに彫り物装飾が僅か見られる程度で、ファサードなど含めても、スルーしてオウケイな様子です。
中も。

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すっきりと修復されていて、僅かな名残はあるものの、ふーん、って様子。いくつかの柱頭に、素朴な彫り物が見られます。

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でも実は、上物は割とどうでもよくて、目的はこれ。

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クリプトがあるんですね、この教会。
何度も言うようだけど、フランスは、イタリアに比べると圧倒的にクリプトが少ないから、クリプトと聞くと、それだけで興味のレベルが格段に上がる。

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ワクワクするような階段を下りていく。
そして、かなり整然とした様子のクリプタが現れます。

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現場にあった、とてもシンプルな解説。

「クリプトは、内陣の下にあり、12世紀建設とされている。20 世紀後半に、アクセスのためにあった木製の落とし戸は、欄干で保護された石の階段に置き換えられました。自動照明により訪問することができます。半円形の後陣に開けられた 3 つの窓には、結露を防ぐために空気を通すステンドグラスの窓が装飾されています。
元々は2つの階段から入場可能でしたが、右側は閉ざされてしまいました。トランセプトの後陣には、尖った形状の開口部が見られます。
往時の人は、地下室の内部の通路がプレ城Chateau Du Plaixに通じる地下通路への入り口であると信じ続けました(サンティレールからリニエールへの道)。
興味深いのは、教会の入り口の土地と後陣の後ろの土地の間に大きな段差があることに注目することです。」

プレ城って?
ということで、グーグルさんで調べると、約1.5キロほど北上したところにあるようです。

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調べてみると、今は公園みたいになっていて、イベント会場的なお城らしいし、そんな古そうな様子はないけれど、起源は中世なのかもね。それにしても、1.5キロも離れているのに地下通路があったとしたら、ちょっとすごい、ってかすごすぎだろってことで、おそらくそれは都市伝説みたいなものだったのでは。
または、この辺り、今は田園風景しかないような土地だけど、過去には色々あったのかな?

それにしても、かなり無名な教会で、私にとってもまったくノーチェックの教会。その上、外を見た限りでは、現地にいても、スルーしてしまいそうな様子なのに、ちゃんと修復されたクリプトがあって、その上、自動で明りがともるようになってたのは、たまげました。
それほど丁寧に修復もされて、ということを考えると、地元では大切にされてきた教会なんだね。

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そういうのって、なんかほっこりするっていうか、あんた、よかったよね、って、なんかまるで生きているものに対するような気持ちになったりします。

わざわざ、道をそれてまで行かなくてもよい教会かもしれないけど、この時に限っては、まさに一期一会的な出会いで、それはそれでよかったかな。

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  1. 2024/02/02(金) 13:14:42|
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  3. | コメント:2

巡礼者の好みが気になる(ラ・セル・コンデ18 その2)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その115(ベリー、シェール)

ラ・セル・コンデLa Celle-Condeのサン・ドニ教会Eglise Saint-Denis、続きです。
外側も、ちゃんと見ていきたいと思います。

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ファサードですが、解像度の高い状態で見たら、上部の方が、ちょっとあげられている様子が見えます。上の写真でも、そういわれれば、うっすらと線が見えますよね。

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このような地味な観察が、一体誰に興味あるのだろうか、と思いつつ、笑、せっかく気付いたので…。
内部の天井は比較的近年に修復されたようですが、こういった建物のかさ上げ的なものは、古いものだと思うんだけど、でもなぜ?疑問しかないですね。平屋を二階建てにするとかだと、新しい建物に、古い建物の輪郭線が押し花みたいに残るっていうケースは結構あると思うけど、この程度の工事って、どういうことなんだろうね?

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扉周囲の柱頭は、ちょっとかわいいですよ。内部は、全体にシンプルでしたけど、ちゃんと石工さん、働いてたんだ~って嬉しくなる柱頭たち。

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これなんて、素朴極まれり!可愛さ悶絶級!
大げさですか?でも、植物なんかもこういったシンプルなやつって、逆にわくわくしちゃうんです、個人的には。
動物も、写実一切なし、何なら幼児のお絵かきレベルのヘタウマ、うっとりにっこりしちゃう。
でもさ、扉の内側部分など、装飾的な彫りなんかもちゃんとあったりしてねぇ。

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ここも、フリーズは丸太、というよりこれはかまぼこですかね。

扉の上にある軒持ち送りも、他の教会同様にサイズはこじんまり。ここでは保存状態がなかなかよろしくて、楽しい人たちが並んでいます。

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ガジガジ系が、かなり激しい。ガジガジされている人のアルカイック・スマイルみたいのが、怖いくらいでは。腕が見えるけど、それもやけに細かいけど、あれはガジガジしてる人の、だよね?

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こっちは美容室状態になってるガジガジ君、笑。髪の毛だけ引っ張るのは、なかなかの技。

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困ってるとか悩んでる風の人。
でも、確かこういうポーズって、悲しみの表現だったような。その割に、表情に悲しみがなくて、どっちかというと困ってるよね。

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この子は、ちょっと前に出てきた舌をぎゅってやってるにゃんこ同様舌をぎゅってやってるね。

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ファサードだけじゃなくて、側壁にも、軒持ち送りは並んでいて、ちょっとだけフィギュア系も残ってます。

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外側と、内部と、時代が違うのかな。
これだけ外にあるなら、クリプトの柱頭なども、もうちょっとフィギュア系行きたいよねってならなかったのが不思議。石工さんと折り合いがつかなかったのか、または、クリプトの方が、ある意味計算された予定通りのデザイン系っていうことだったのかな。でもさ、巡礼の人などは、ちょっと寓意のある柱頭の方が引き付けられたりとかあるんじゃないかとか思うのは、現代人の発想かね。

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  1. 2024/01/31(水) 13:00:12|
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