fc2ブログ

イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ラグナセカ

祝!バレンティーノ、アメリカ初優勝!
すばらしいレースでしたね、手に汗握るとはこのことですね。ロッシとストーナーの戦いには、実に久しぶりにアドレナリン噴出って感じでした。でもまさか、あんな終わり方をするとは、残念です。まぁ、ロッシが勝ったから満足感はあるものの、最後まであの激しい小競り合いを見たかったですねぇ。こんなレースは、そうそうあるものじゃないですから。昨日は、ストーナの速さに手も足も出ない状態だったロッシが、いきなりこんな。
戦略勝ち、というのもあるのでしょうね、年の功?戦略とは言っても、とにかくケーシーにトップを取らせてはだめだ、とそれだけですが、それがどんなに難しいことか…。速さではケーシーの方が勝っていたのですから、それを実現してしまうロッシのテクニックと毛の生えた心臓は、全くたいしたものです。
ケーシーの転倒で、決着がついてしまったわけですが、だから気持ちは分かるけれど、ケーシーのインタビューは、それにしてもひどかったです。また男を下げましたね、彼は。またって、わたしにとってであって、ファンの方にはそうではないのかもしれませんが。負けて悔しかったのでしょうが、ロッシの抜き方は、ダーティーで、納得できない、と。はぁ?って感じでした。思わず、レース後の批評番組も見て、解説なども聞いてしまいましたが、皆、(勿論、イタリア人だから、基本、ロッシびいきではあるけれど)さすがにケーシーに苦言を呈していました。まだ若いし、仕方のない部分もあるとは思いますが、負けるときもあるし、早いだけでは勝てないことを知らないといけないですよね。
ドヴィツィオーゾが、ラグナセカ・デビューで4位という快挙。がんばっていますね!ニッキーは、どうにもだめですねぇ。せっかくフロント・ロウ出発で、気合も入っていたのにね。
一方で、ロレンツォはいきなり一周目で派手な転倒。あれだけ派手に放り出されたわりには、怪我の状態は比較的軽くて済みそうですが、精神的なほうが心配です。ファンどころか嫌いだったのに、あまりの不運続きで、見ていても気弱になっているのが分かるので、かわいそうでとても気になってしまいます。
これで夏休み。しばらくわたしの週末も落ち着いたものになりそうです。

スポンサーサイト



  1. 2008/07/21(月) 07:37:02|
  2. モトGP
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コモの町


最近、コモのロマネスクの写真を整理してます。サイトにアップするため、同時に、コモの歴史を読んだり、教会のことを調べたりもしています。そしたら、歴史を考えると、サン・カルポフォロは、はずせないだろう、と思い、またサンタッボンディオについても、あ、これ見逃してるし!というものに気付いてしまいました。そんな状態では、サイトも半端なものになっちゃうし、と、早起きして、車が渋滞しないうちにさっさと見学に行ってきました。
日曜日だし、早朝だし、まだ車は少ないし、クーラーを入れなくても快適で、とても気持ちのよいドライブ1時間弱。まずはサンタッボンディオを訊ねました。
何を見逃していたかというと、今の教会が建てられる以前の教会の跡が、今の教会の床に、黒い石で示されているというところ。教会に入るなり、早速床を調べたところ、確かに黒い石が、あちこちに埋め込まれています。意外と大きい教会だったらしいですね、以前あったものも。ほぉほぉ、と感心しながら、本来の目的、サン・カルポフォロに向かいます。
ここは、今のコモの町からはかなり離れていますが、その昔、カテドラル機能を持っていたそうで、起源的には、大変古い上に、かつてはどの教会よりも格式が上だったんですよね。今は全然、そんなもの、ありませんけど。
コモからミラノに戻る道の途中、フイッと右に入る道があり、その坂道を登っていくと、ちょうど登りきったあたりにありました。勘の鈍いわたしにしては、珍しく、ここかな、と教会の姿も見えないのに、車を停めたところ、まさにそこだったので、びっくりです。
たまにはそういうこともありますが、実はすでに、サンタッボンディオをみるために、駐車場を探して、これまで何度も走っている道なのによく分からず、 うろうろしていたんで、平均すると、いつものわたしのドライブ・レベルなんですが。
さて、まさかこんなところから?と半信半疑で小道をたどると、教会入り口でした。
これこれ、というツートン・カラーの後陣の半ドーム。それ以外は、壁が真っ白な漆喰に塗られて、ロマネスクの情緒なしでした。クリプタはかろうじて。鐘楼はまさに典型的なロマネスクのそれで、とても美しいものです。
さて、ところでファサードはどうやって見たらよいのだ?なんせ周囲は、脇の入り口以外はびっしりと建物が建っちゃっているし、内部からのドアもなし。教会に隣接している学校があって、門扉が開いていたので、入ってインターフォンで聞いてみると、あら、ファサードはないのよ!は?ファサードは、山崩れがあって、今じゃ埋もれてる状態で、アクセスもできないのよ。ということでした。そういえば、ものの本に、目の前の山が崩れて云々、とあった気がおくればせながら。でも、まさか全くアクセスできないとは思いませんよね?どうも、もともと、設計段階で、無理があったようですが。でもあんなに美しい鐘楼なんだし、内部も外部もツートン・カラーの後陣だし、どんなファサードがあったのか、とても気になります。ま、詳しい話は、いつ出来るかわからないサイトに譲ります。

  1. 2008/07/20(日) 22:15:20|
  2. ロンバルディア・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

Tom Waits - Glitter and Doom Tour in Milan


いやぁ、よかったですよぉ。トム・ウェイツ!
最初から最後まで、かっこよい。いい加減じいさんなのに、やっぱりスターのオーラってすごいですね。特にこういう、なんか時代も関係なく自分を生きちゃっていて、それでいてしっかり居場所を見つけてしまっているタイプの人のオーラって、当然のことながらすごいものがあります。
さすがイタリアというのか、いつもどこでもこうなのか(いや、日本では絶対ありえない!)、9時開始のはずが9時45分。客席の盛り上がりはすごかったです。つまり遅れるのは戦略?いやでも盛り上がりますもんねぇ。
ジーンズにジレとジャケット、山高帽のトム、登場。もうもう、いきなりあの低音でシャウト…、ゾクゾクです。それも前から7列目ど真ん中で、トムとは20メートルほど隔ててそのまま向き合う状態。もうちょっと近かったら、照れちゃいそうなので、ちょうどよい距離感だったかも。ドラム、ウッド・ベース、サックス、キーボードの編成で、舞台は、ちょっと場末のキャバレー的な、いまどきはやんないよね~って感じで、いかにもトム・ウェイツ。
飛ばしまくりで数曲。そのあとは、ウッド・ベースと彼のピアノ弾き語り。イタリア語もちょっとだけ交えたMCも入り、まさにCDで聴いたことのあるコンサートそのもの。でも声の迫力が全然違います。しびれる、ひたすらしびれます!
その後はまたバンドに戻って、飛ばしまくって終演。アンコール1回。時計を見たらちょっきり予定通りの2時間、さすがプロ、と感心しました。
それにしても、本当にすごい。とにかくすべてがドラマ。すべての曲がドラマで、実際知らない曲でもドラマが見えちゃって、なんかしんみりしてみたり、泣きたくなるんですよね~。なんなんでしょう。すごい人です。
一つおまけ。トム・ウェイツのような雰囲気があることからひかれたイタリアのアーティストがいます。Vinicio Caposellaという人なんですけど、その人が来ていて、わたしの目の前の席に座りました。周囲が、Vinicio!Vinicio!と拍手で迎えなければ、わたしなんて勿論気がつかないけれど、帽子なんてかぶっちゃって、やっぱりフツーの人とは違うオーラのある人でした。オペラグラスを離さずに一生懸命見ていたので、やはりこの人、トム・ウェイツ意識してるよなぁ、と思いました。
帰りも、多くの人が寄ってきたので、わたしはなかなか席から出られず大変でした。多くの人が写真を撮っていましたが、背景になぞの東洋人が写っていることでしょう。
そうそう、写真といえば、コンサート中、写真撮影OKなんですねぇ。すごくたくさんの人が携帯電話や、デジカメで、パシャパシャ撮りまくりで、不快でした。特に隣の人がすごくて、いったいあなたはその写真をどうするのか、たずねてみたいくらいでした。自慢?せっかくのライブなんだから、とにかく舞台を肉眼で見ろよ!といいたいですねぇ。全くもう。そういう人種は日本人に限ると思っていたのに、イタリア人も全く俗物というか。
とにかく!幸せな一夜でした。俗物イタリア人をかき分けて、お土産にポスターを買ってきました。わたしもしっかり俗物です。

  1. 2008/07/20(日) 01:26:02|
  2. ミラノ徒然
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

トム・ウェイツ・イン・ミラノ

わたしは音楽に関しては、何も分からない人間で、音楽だけを聴くということがめったにないのですが、時々、やたら好きになる人がいたりします。その数少ない例がトム・ウェイツ。好きになったのは、映像とセットで知ったからだと思います。最近は俳優業やってるのかどうか知らないけれど、昔はよく、渋い映画に渋い役で出てたんですよねぇ。浮浪者の役なんて最高で。
で、今日、仕事中に外出して、トラムに乗って、何の気なしに隣の人が読んでいる新聞をチラッと見たら、トム・ウェイツ、3日連続ミラノ公演!土曜日はすでに売り切れ!とあるではないですか。
会社に戻った途端、不在中の電話とかなんかはすべてほったらかして、インターネットで検索です!
なんと、明日から3日。それも自宅から自転車でも10分強という近くにあるホールじゃないですか!なんてこった!
これはいまさらインターネットで買ってる場合じゃない!と、通常より45分早く会社を出て(いいのか?分からないけど、勝手に出た)、一生懸命自転車をこいで、劇場のボックス・オフィスを目指しました。
ゼエゼエ、あの、明日かあさってのチケット、まだなんかあります?あるわよ~、今さっき、明後日のいい席が出たところ!あなたラッキーね!と、いきなりラッキーなわたし。しかし、平土間席、なんと143ユーロ、た、高い…。とは言え、残席は、今さっきキャンセルがあったという10席弱、そして彼をナマで見られるチャンスは、今後いつあるかわからない…。買います、買います!
では身分証明書を頂戴、チケットは記名式なので。ハイハイ、すぐに。あれ?あれ?ない、なぜ今日に限ってないのだ!ス、すみません、ないんですけど(ドキドキ)。あ、姓名と生年月日を教えてくれればいいですよ。ほーっ。
では、143ユーロです。で、クレジット・カードを出すと、あら、現金か、銀行の電子カードしか受けないのよ。ガ、ガーン。あ、あの、現金ないし、銀行のカードもないし(汗がたらり)…、どうしよう、えーと、あ、これ、この郵便局のカードはどうでしょうかっ!(かなり力が入った。なんせすでにチケットはプリントアウトされて目の前に置かれていたのです。)あ、多分、きっと、大丈夫だと思います。カードを器械に通して待つこと数秒、カタカタカタと領収書が出てきたときは、本当に心から安堵しました。
なんか、わたしにしてはとても高い買い物であることを、あまり深刻に考えることなく購入できて、結果的にはよかったかも。それも7列目だし。って言うか、別に彼の場合、そんなに近くから見る必要はないじゃん!と、あとから思いましたが。そうは言っても、遠い席はすでに完売なので、仕方ないですね。
いやいや、楽しみです。かつては、毎週1回はオペラ、ダンス、芝居など中心に、スカラ座他に出没していたのですが、この数年、劇場通いはトンとご無沙汰。で、こういうコンサートって、みんな何を着てくるんだろう、とか、とてもプリミティブな問題に悩んだりしています。明日下見に行こうかな~。なんかすごい田舎者みたいですよね。

  1. 2008/07/17(木) 02:33:36|
  2. ミラノ徒然
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

ドイツGP ザクセンリンク 祝!ロッシ、トップ返り咲き?

 波乱のレース、というか、結果的には予想通り、ですかね。フリー走行に続いて予選でも絶好調のストーナー、今ひとつタイムの伸びないロッシを目の当たりにして、こりゃまただ、と力が抜けていました。
 しかしこの土砂降りは予想外でした。ロッシ、午前中から調子よかったようなので、7位発進でも、もしかしたら、という期待を持たせます。スタートはまぁまぁでしたが、やはり7位ですからね、そうそう前にはいけません。それにこのコースは、狭くてカーブが多く、勝負をかけるのが難しいらしいですね。
 ダニが一気に飛び出して、すばらしい走り。バルセロナのときでしたっけ、あの再現か?と思う間もなく、なんと2位に7秒もの差をつけていたのに自爆(転倒)!これは驚きましたね。一気にタイムを上げ過ぎて、タイヤがついていけなかったらしいですね。直後はたいしたことなさそうでしたが、指二本と足もなんかしちゃったみたいで、来週のレースはほぼ参戦できないようで、かわいそうです。ここでダニが逃げ切っていれば、確実に優勝でポイントを稼いで、ロッシ、ストーナーとの差を大きく広げられたのにね。
 その後は、もともと2位につけていたストーナーの独走態勢で、ロッシもその後ろに付けますが、とうとう追いつけませんでした。しかし、ストーナーが最速タイムを出すと、ロッシが応えるように、それに上回るタイムを出したり、またその逆もあったり、やはりこの二人のレベルは、他とは違いますね。近くでバトルをやったら、久しぶりに面白かったでしょうに、4秒も差があったので、数字的な楽しみだけで、カタルシスありませんでした。残念!
 でも、レース後ロッシは満足していました。とりあえずポイントではトップに返り咲いたし、今日はタイヤの調子がとてもよかったんだそうです。また、最近取りざたされていたスタートの悪さについても、結構改善がみられたんだそうです。やはり気にされていたんですね。今日の結果で問題がかなりはっきりしたので、今後更なる改善が見込めるということだったので、期待したいです。
 結局トップ四人までがブリヂストンということで、今回はブリヂストンの勝利でした。よかったね、ロッシ!
 心配なのは、ロレンツォです。今回も早々と転倒しちゃって。マシンがどうこうというより、精神的に来ちゃっているらしいですよ。インタビューで、怖いとか言っちゃったらしいし。250ではそんなことありえない鼻っ柱の強さでしたが、モトGPのバイクとそのレース展開というのは、それほどに違うものなのでしょうか?まだ若いし、がんばって返り咲いてほしいと思います。ファンじゃないけど。あと、メランドリは、痛いです。雨に強いということで、今日はいいレースをしていたのに、結局転倒…。今期中の放出もありえるらしいし、なんか結果から言えば当然だけど、辛いですよね。
 うれしかったのは、カピロッシの7位。まだ怪我も本復していないというのに、この人のやる気は見ていてすがすがしいです。
 ストーブリーグ(というのも、この時期だから変ですが)も本格的に熱くなっているようです。それもまた楽しみですね。
 それにしても、ファンの方には申し訳ないですけど、ストーナーのあの暗さってどうにかなりません?勝利インタビューが敗者インタビューみたいでした。素直に喜べ~。

  1. 2008/07/13(日) 23:48:54|
  2. モトGP
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

ドイツGP ザクセンリンク

フリーでは、ストーナーがよかったみたいですね~。PP持ってかれちゃうと、またぶっちぎりってことになりそうなので、何とかロッシにがんばってもらって、それはやめてほしいものです。ヤマハのサイトで見る限り、ロッシもやる気満々、マシンの調子もよさそうなので、楽しいレースが期待できるかもしれません。

  1. 2008/07/12(土) 05:59:14|
  2. モトGP
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0