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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

モト日本GP-祝!バレンティーノ、チャンピオン!!!

あっさり決まっちゃいましたね~。来るぞ来るぞ、とはみんな思っていたと思うけど、でもとてもあっさりって感じです。
というのも、4番手出発だし、調子を上げているロレンツォ、勝利から遠ざかって渇望感の強いだろうダニ、そしていつも勝ちたいストーナーを前において、もともとスタートはうまくないロッシだし、いずれトップ争いに絡むとしても、簡単なレースではないだろうな、という印象でした。
そして、スタートして、ダニが飛び出して、トップを取るとは!かなり気合は入っていたのでしょうね。そのあと、ロッシはすぐに順位を上げてきて、ダニ、ストーナー、ロッシの三つ巴。この状態での走りが、一番緊張感があって、わくわくしました。いつどこで、誰がどう仕掛けていくのか。3台の差が、本当にわずかでしたし。
しかしダニはあっさり脱落。うーん、この辺どうなんでしょう。今日はマシンの調子はそれなりによかったみたいですし、どこがどうで、あまりプッシュできなかったというのもなかったみたいですけど、かなり簡単に脱落して、その後トップ争いに復帰できないどころか、最後の方は、ロレンツォに追い上げられて、3位入賞も、かなり危なかったですね(ロレンツォが何とかダニを抜こうと仕掛けて、でもやっぱり最後まで抜けなくて。そういうの見ていると、まだまだこれからだな、がんばれ!って思うと同時に、果敢な攻め、いいと思いました~)。
ストーナーとロッシの一騎打ちは、これまでのレースに比べると、わたし的にはあまり盛り上がりませんでした。ロッシがひたひたと迫って、よし行くぞ!というところですいっときれいに抜いて、それでお仕舞いですもんね。ストーナーもダニ同様に、いや、ダニよりは緩やかでしたが、それで脱落してしまいましたもんね。あの抜きつ抜かれつのテンション高い駆け引きを見たかったなぁ。
ストーナーが調子いいときは、ロッシがどんなにプッシュしても、なかなか差が開きませんでしたよね。でも今日は結構短時間で差ができて、そういう意味では、マシンなんでしょうか。でもなんとなくメンタルな面も相当関係しているような気がします。どうしたってロッシは優勝で、ストーナーは、もうチャンピオンはないって分かっているわけだし。でもそれでパワー全開になれないとしたら、なんかやっぱりだめじゃんって感じ(どうしてもストーナー嫌い?)。
それにしてもロッシ、8度目の優勝。すばらしいですね。そして、この2年、苦しい時期を乗り越えて復活して、自分もすごく成長したと思うと、本人もインタビューで言ってましたが、本当にその通りですね。マシンの改良は勿論、おそらくレースにおける駆け引きやテクニックなどドライビング・テクニックの面、そして負けてもまた次につなげてゆくメンタル面など、明らかに一回り大きくなっているはず。もうすごく若くないのに、成長できるということが、やはり天才ということなのかな。
いつでもいろいろなタイプのライバルが誕生するけど、結局ライバルの方で自滅していくというのか。ストーナーは昨年の驚異的強さから、いよいよ世代交代か?と思ったりしたのですが、やはりまだまだロッシ時代が続きそう。で、わたしとしては大変うれしいことです。
日本開催だったので、こちらでは早朝7時からの放送で、日曜日だって言うのに早起きして、眠い目をこすりながらの観戦でした。これから再放送があるので、また見てしまいましょう。夕方には、ロッシの優勝記念番組があるそうなので、それも楽しみ!

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  1. 2008/09/28(日) 20:14:27|
  2. モトGP
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ロマネスクのおと更新のお知らせ

はぁはぁ。って感じで、久しぶりにサイトを更新、(ロマネスクのおと)に、コモ湖畔にある修道院二つ、訪問記録をアップしましたよ。どちらの修道院もそれなりに印象的で、作業を始めたら書くこと満載で、また書きすぎ状態かもって結果になりました。現地で購入した資料が、読んでみたら結構面白くて、珍しくしっかりと活用しました。買うだけ買っても、あまり読まないで写真ばっかり眺めて終わることも多いのですが。ロマネスクの装飾に関しての、シンボリックな意味がいろいろと説明されていたのがポイントです。ロマネスク病の人たちには、すでに当然の知識かとも思いますが。
とにかく手元には、まだまだまとめたい写真がたくさんあります。ベネチア、ベローナ、ノバレーゼ、パルマ、ボローニャ、マントバ、アン・ベネデット・ポー、モデナ、バレーゼ周辺、ブリアンツァ、ターロ川流域、そして直近の旅のウンブリアとマルケ。大変です。いつになったらできるんでしょうねぇ。一度はじめてしまえば、それなりに面白い作業で、特に今回の修道院のように印象が深いと、楽しくすばやくできちゃうんですが、取り掛かるまでが時間かかるんです。
寒くなってきたし、最近検査とかで病院通いが多くて忙しいこともあり、遠出がしにくいのが救いかな。つまり当分写真は増えないと。ただ、車は適当に乗ってあげないと、バッテリーが上がっちゃったら困る、という事実もあり、こちらを立てればあちらが立たず、ん?違うか?とにかく、いろいろと生活って大変ですよね。
では、更新サイト、よろしくご高覧くださいね。
  1. 2008/09/26(金) 04:58:43|
  2. ロマネスク全般
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ウンブリアその1 アッシジ

この町を初めて訪れたのは、もう20年ほども前になります。当時、シエナに滞在していたのですが、シエナがあまりにも美しい町なので、どこに出かけても、やっぱりシエナの方が美しいな、と思うことばかりだったのですが、このアッシジの美しさには瞠目した記憶があります。石材の色が白やピンクで、その上、ついきのう洗ったばかりというほどに清潔で、そのために町全体が明るくて、とてもすがすがしい印象を受けたんですよね。
そして、20年後。やっぱり美しい町です。現在の町の基礎はゴシック時代の建物が中心になっていますが、ロマネスク期およびもっとずっと古いローマ時代の建物も混在しています。今回の旅の目的はロマネスクですし、通常ゴシックはあまり好みではないのですが、この町のものは、なんかすんなりと受け入れてしまえます。ゴシックといっても、とてもシンプルで、変に荘厳壮大なイメージを与えないのですね。特にサンタ・キアラは、教会前の広がる広場と、そこから眺められるウンブリアの美しいパノラマのせいもあって、とても気に入ってしまいました。ホテルがすぐ側だったこともあり、朝に夕に、広場のテラスに座って、美しい緑の景色を眺めていました(しかし、サンタ・キアラの写真は一枚も撮ってないので、われながら驚きました。ずいぶん長い間眺めたんだけども)。

では、旅の目的、ロマネスクを回ります。

Duomo - S.Rufino
まずは、ドゥオモ、サン・ルフィーノ聖堂です。
町の高台の方にあり、中心部からかなり急な坂道(サンダルで歩いたとき、滑って転びそうになりましたが、そのくらいの急な坂道。雨でも降ったら、大変なことになります)をよっこらしょと登っていくと、突き当たりにとても印象的なファサードと大きな塔が見えてきます。バラ窓があって、そしてすごくたくさんの変なものたちが、ファサード中にちりばめられています。わたしが最も引かれたのは、バラ窓の下でファサードを上下に分けている軒送り部分にある帯の装飾(上の写真)。鳥だったり獣だったり、何か変な形の生き物が、それぞれダブルで彫られていて、なんとも愛らしいのですよ。その他、ポルタイユを取り巻く装飾もすばらしいです。鐘楼も美しいです。
内部はガラーンとしていますが、地下にクリプタと美術館があります。残念ながら撮影禁止だったのですが、クリプタの壁に一部残っているフレスコ画は、とても愛らしいものでした。


S.Maria Maggiore
次に向かったのが、サンタ・マリア・マッジョーレ教会。
ファサードは簡素ですが、後陣はしっかりロンバルディア風のロマネスク装飾で美しいです。内部は、残念ながらここもすべて新しくなってしまっていて、面白みはないのですが、幸いかなり古いクリプタがのこされています。ローマ時代の家だったところということ。石積みから何から、本当に古い、という感じでした。古ければいいってわけでもないんですが、こういう適度に古い(といってもロマネスクは千年も昔の話なんですが)のは、好きなんですねぇ。


S.Pietro
そして、サン・ピエトロ。
サン・フランチェスコはそのキャリアを、この教会からはじめたんだそうです。ロマネスクより後代に作られたらしいファサードは、四角でへんてこですが、ここは中がよいです。重厚な石積みの円柱で区切られた三身廊で、シンプルながら、あ、ロマネスクだ~と安心するというか。この地のほかの教会が、すべて中身はバロック時代とかにぴかぴかに改装されちゃっているので、ますます親近感を持ちました。
屋根も、後代に付けられたものでしょうね。クリプタがあり、のぞけるようになっていましたが、これはすっかり新しい内装にされてしまっていて、全然面白くありません。現在は展示会場とかに使用されているようです。


S.Stefano
このサン・ステファノは、通常とても詳細な解説のあるお気に入りのツーリング・クラブのガイドブック(イタリア人旅行者が必ず携行している緑色の本です。州ごとに分冊で、芸術文化系の情報はかなりコアなところまで紹介されていて、とてもお役立ちの一冊です。ただ車で回る人向けなので、電車やバスで回る場合必要な情報が一切ないのが、辛いところです)にも一言も触れられていないので、見逃すところでした。ミネルバ神殿のある町の中心部の広場から、サン・フランチェスコ聖堂に向かう道の途中、サン・ピエトロにも近い、建て込んだ一画にあります。坂道の上の方から、かわいらしいロンバルディア様式の後陣が垣間見えます。中はこのようにちょっとしけて黒くなってしまったような石積みで、とっても地味ですが、落ち着くつくりです。


ロマネスク時代の建造物は、このくらい。
こうして見て歩いていると、アッシジの町は、フランチェスコが名を上げる前から、多くの教会を持つ裕福な町だったことが分かります。彼がキリスト教に目覚めてしまう前にも、この小さな土地に、これだけ多くの教会があったわけですから、そういう環境だったのかもしれません。時代を考えると、ドゥオモもサンタ・マリア・マッジョーレもサン・ピエトロも、できてからさほどの時間がたっていたわけではないので、ピカピカしていたのでしょうし。


ここまで来たら、せっかくですから、やはりサン・フランチェスコやサンタ・キアラゆかりの教会も、訪ねないわけにはいきません。


S.Francesco
サン・フランチェスコ教会です。
数年前にこの地域を大地震が襲ったとき、いくつかのフレスコ画は、ひどく損傷を受けたはずですが、今ではすっかり修復も済み、美しい姿を取り戻していました。外からは巨大な印象ですが、中に入ると、上下に別れているせいもあるのでしょうか、また淡い色調のフレスコ画がびっしり壁を覆っているせいもあるのでしょうか、外から見る大きさほどの壮大さは感じられず、こじんまり、とはいえないまでも、落ち着いた祈りの場でありえる印象を受けました。ただし、観光客の数は半端じゃなく、団体が行きかい、ジョットの鑑賞すら落ち着いてできないわさわさした雰囲気だったのは、仕方のないことではありますが残念です。ジョットのフレスコ画のいくつかはとても好きですが、彼の作品をじっくり鑑賞したいならば、よっぽど季節外れの早朝とかに行かないとだめですね。
全体ゴシックなんですが、でもファサードのバラ窓の周囲や軒送りの意匠など、サン・ルフィーノと同じなので、え~って感じでした。


S.Damiano
今回初めて訪れたサン・ダミアーノ。ここはとても気に入りました。何でも、サン・フランチェスコが、夢のお告げを受けて、古くてすでに放棄され朽ち果てていた教会を、一つ一つ石を積みながら再建したのが始まりとか。オリジナルの教会は12世紀、つまりロマネスク時代のものらしいです。
フランチェスコのあとを追って出家したサンタ・キアラが、ここにクラリッサ修道会を創設して、生涯活動したそうです。今はサンタ・キアラ教会に眠っていますが、生涯を閉じたのもここらしいですね。
まず礼拝堂にアクセスして、その後食堂とか回廊とか全部を回れるようになっているのですが、すべてがミニ・サイズ。階段、小部屋、食堂のサイズ。小さくてかわいらしい。何を思い出したかというと、カタルーニャにいくつかあるダリとガラの暮らした家や城。どうやらガラの趣味で、小さなかわいらしいものがぎっしりしているんですが、不思議と印象が重なりました。小さくてかわいらしい。女性らしい繊細さというのか。
実によいです。宗教には興味のないわたしですが、それでも、祈りとか、宗教の本質的なことを、ちょっと考えさせられたりする、そういう、何か"気"みたいなものを今でも宿している場所のように感じました。
ここへは、オリーブの林の中を、徒歩で行くのがよろしいですね。結構な坂なので、体力がないと無理ですが、車できゅっと乗り付けていくような観光地ではないように思いました。

アッシジ自体は、とても観光地ですが、基本に教会があるせいか、比較的落ち着いていて、喧騒の少ない町です。城壁に囲まれて、小さいという物理的なものもあるのでしょうが。教会が、サン・フランチェスコも含めて、一切入場料を取らないのはすごいな、と思いました。ま、イタリアは、基本的に入場料を取る教会は少ないのですが。バチカンのあるせいでしょうか、なんか宗教性みたいなのを、変に大切にしたがるみたいな、姿勢が強いようです(やせ我慢みたいな教会もあるように思いますが)。まぁ、サン・フランチェスコほどの人気者を抱えていれば、黙っていてもお金は集まってくるという現実もあるでしょうが。
小さい町といっても、サン・ルフィーノからサン・フランチェスコまで歩けば、結構な距離があります。それを行ったり来たりの上に、急坂も登ったり降りたり。旅の最初から、いきなり体力勝負な旅になってしまいました。

さて、次はペルージャに向かいます。
  1. 2008/09/20(土) 22:45:23|
  2. ウンブリア・ロマネスク
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インディアナポリスGP

6周を残して、強風のため中断、そのまま終幕とは、意外な幕切れでした。ちょっと消化不良の感がありますね。
幕切れもそうですが、スタートから、最近では珍しいレース展開でした。PPがロッシ、二番手がストーナーと来れば、やはりいつものパターンで、ストーナーが飛び出して、それをスタートに失敗したロッシがあとから必至に追うパターンを予想していました。アメリカだし、場合によっては、久しぶりにニッキーが絡んでくるかも、くらいは予想していましたが、まさかまずドヴィツィオーゾが出てくるとは、全くびっくりです。もうちょっとがんばってほしかったですねぇ、ドヴィには。インタビューで、後輪のグリップが悪くて、どうしてもプッシュしていけなかったといってました。
こういう展開で分かったのは、ストーナーが来なければ、わたしは満足らしい、ということ。分かっていたことですが、嫌いなんですね~、ストーナーのことがかなり。この調子ならロッシが来るだろう、とそれは確信していたものの、ニッキーには、逃げ切って優勝してもらっても全然問題ないとまで思っていました。ま、ニッキーはかわいいしね、たまには勝ってインタビューも聞きたいものだし。でもやっぱり粘りがないのねぇ。
それにしても、レース後の番組見てると、ストーナーが嫌いなのはわたしだけじゃないのね、ってありありでした。調子が悪くなった途端に、手首が痛いのどうのとチーム中で言い出して、なんか変、と評論家が口をそろえて言ってました。ロッシにまで、インタビューで、最近ストーナーの手首の調子が悪くて、手術もするべきかどうかとか言う話があるようだけど、今手術したら今シーズンを棒に振ることになるけど、ロッシならどうするか、なんて聞いてました。ロッシによると、ストーナーはたいして愚痴ってないらしいようですが。スポーツ選手が試合に負けて、実はここを傷めていました、って話はよくあるけど、なんか潔くなくて、あまり好きじゃないですね~。ま、どうでもいいんだけど。
さて、来シーズン、ニッキーはDucatiですね。どうなるんでしょう?ちょっとメランドリの二の舞、って感じもしてしまうんですが。
シーズン中にタイヤを履き替えたダニの今後は?ちょっと暴挙ですよね~。ダニも、かなり難しい人らしいし、これで結果が出せずにますます孤立しちゃうなんてことにならないとよいけど。
そうそう、ロレンツォ、いい仕事しましたね。元々嫌いだったのに、これまでの不運や怪我で、なんか母性本能というか、知らずにがんばれ、と思うようになっています。今日はいい笑顔でした。
半端なレースだったので、ロッシの勝利に酔うよりも、例によって、なんだかどうでもいいようなことをいろいろと考えてしまいました。いずれにしても年間優勝は近い!次回がまた楽しみですね。

  1. 2008/09/15(月) 05:51:51|
  2. モトGP
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ウンブリアとマルケのロマネスクを巡る旅


夏休みを利用して、ウンブリアを回ってきました。昔々、ペルージャという町に半年弱滞在したことがありますが、当時は貧乏だった上に、特にロマネスクに対する興味もなかったので、他の町へは、お祭りなどの機会に観光に行く程度で、半年滞在のわりには、何も見ていなかったのですよね。
今回は、思いっきりロマネスク集中の旅です。ただ、移動は車ではなく、公共の交通機関および徒歩だったので、さて、どこまで回れるのだろう?と疑問に思っていました。小さな町村が多く、交通はかなり不便そうな印象があったからです。ネットなどで事前にある程度は調べていましたが、細かいことは行ってみないとわからないし、それに元々事前準備が苦手なので、途中で飽きてしまって、結局いい加減な情報だけ持って出発しました。場合によっては、現地でレンタカーしてもいいかな、くらいに思って。
結局は、レンタカーもせず、でも、意外にも、行きたいと思っていたところは全部回れました。電車やバスだと、時間的な制約もあるし、最後は歩くしかない、という場所もありましたが、歩くことに関しては、普段のジョギングの成果で多少は自信があったので、なんとかなるでしょ、という感じでした。実際何とかなりましたが、道に迷ったり、炎天下の国道を歩いたり、荷物を持って丘の上の教会を訪ねたり、結構悲惨な目にもあいました。それでも、結果として目的達成、つまりロマネスクに出会えると、残るのは疲れより満足感ですね。
相当歩いたので、もしかしてやせたかも?と思っていましたが、実際は多少体重が増えていました。毎日疲れていて、その分しっかり食べたからでしょう。ワインも、大抵昼からやってましたし!
回ったのは、ウンブリアが、アッシジ、ペルージャ、フォリーニョ、ベヴァーニャ、サッソヴィーヴォ、テルニ、フェレンティッロ、ナルニ、ルニャーノ・イン・テヴェリーナ、スポレート各地の教会、マルケが、アンコナ、オジモ、ポルトノーヴォ、ジェンガ各地の教会です。ああ、よく動いたものです。といっても、とても狭い範囲で、車だったら、半分の時間で回れたかもしれませんが。
最終的にはサイトでまとめる予定ですが、とりあえず覚書を、こちらにアップしていきたいと思います。

  1. 2008/09/15(月) 00:42:56|
  2. ロマネスク全般
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ピエモンテ、スーザ谷のロマネスク

トリノからフランス国境へと向かう道、スーザ谷は、かつて、フランスからローマを訪ねる巡礼の道だったために、ロマネスク時代のものが、結構残されているようです。最も有名なのは、Aviglianaから山に分け入ったところにあるサクラ・ディ・サン・ミケーレ。下が、いかにとんでもない場所にあるかという証拠のような写真です(山の天辺にもやもやっとある建物が、そうです)。


全体はゴシックなのですが、オリジナルは古く、あちこちにロマネスク時代のものたちが見られます。柱頭などは、楽しいものがとてもたくさんあります。下は、十二宮の門にある、多分サムソンのフィギュア。じっくり楽しめる場所です。


そして、実は最も訊ねたかったのが、ノヴァレーザの修道院(Abbazia dei Santi Pietro e Andrea)。これは、フランスとの国境にもあと数キロ、というスーザから北に入った谷にあります。オリジナルは8世紀と古く、そしてこの修道院を最も有名な存在としているのは、サン・エルドラド・エ・サン・ニコラ礼拝堂に残されている11世紀後半のフレスコ画です。
これは、ネットやガイドブックの写真で見てびっくりしてしまって、絶対に行かなければ!と思ったくらい、すばらしく美しい状態のものです。実際に目にしたら、もう言葉もないほどのすごさです。礼拝堂はとても小さいのですが、その天井と側面にびっしりと、色鮮やかに聖エルドラドと聖ニコラの物語が描かれていて、それが、まともな修復もされたことがないって言うんですから、奇跡のようなものです。ここはガイド・ツアーでしか訊ねることができず、ガイドの修道士さんはすごいおしゃべりな方で、いろいろなお話をされましたが、その方によれば、ここのヴァレーゼの湿度の低さ、そして風が、このフレスコ画を保ってきたということです。う~ん。確かに気候的にはかなり理想的な土地ですが、それにしてもすごいです。
イタリアではそれなりに有名な場所ですが、でもロマネスク的には、わたしにはつい最近まで引っかかっていませんでした。さほど行きにくい場所でもないのですが。


残念なのは、約1時間のガイド・ツアーの半分以上は、修道士さんによる修道院の歴史や修道士の生活やそういうお話で、礼拝堂が物理的に小さいこともあって、内部をあまりゆっくりとは見られないこと。事前に歴史等調べていたので、話によってはうっとうしく、でもだからといって、もういいから早く見せてくれ~とはいえませんし…。また訪ねてもいいかもしれませんが、でもきっと毎度、ああいうお話を聞くことになるのでしょうから、う~ん。
  1. 2008/09/01(月) 02:15:27|
  2. ピエモンテ・ロマネスク
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ミサノGP

週末旅行のため、ミサノGP、見られませんでした。
でも、旅先の、ランチを取ったレストランのテレビで、ちょうど、あと10週くらい、という場面に遭遇しました。お会計も済んで、出るところだったのですが、思わずテレビの前に立ち止まって見ると、おお、トップはロッシで、なんとストーナーがいないじゃないですか! また転んだのか!と、思わず拍手、ぱちぱち。それもロレンツォが二位と大健闘しています。しばし、同行者とああだこうだとしゃべりながら画面に注目していると、そこで飲んでいたオヤジが、「誰の応援だい?」と話しかけてきたので、勿論ロッシですよ~、と応えると大受け。「ところで、ストーナーはどうしました?」そういえば昨日怪我してたし、それがひどくなったとかそういう話かな、と思って訊ねると、仲間のオヤジがすかさず、「やつは運転を知らないのさ!」と冗談を飛ばして、それがこっちに受けると、一人悦に入っていました。やっぱりイタリア人はストーナー嫌いだよなぁ。
なぜ怪我したのかも不明ですし、完走できなかった原因も不明ですが、やっぱり、ロッシ、やってくれたな、ということだけで満足。今夜はネットで、レース内容を確認してみましょう。
それにしても、ロレンツォ、戦線復帰、よかったですね!

  1. 2008/09/01(月) 02:10:17|
  2. モトGP
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