長い間、カセットテープで、名人の話を聴くだけだった落語ファンですが、去年ミラノでの落語会に行って、これはやはりナマで見るべきものなのではないか、ということに気付いてしまってから、本当のライブに行きたくなりました。
今回の一時帰国はいいチャンスだったのですが、出発前の年末は本当に忙しくて、寄席や落語会の情報を検索する余裕もなく、出発の日が来てしまったので、もうあきらめていました。
大体、一人で寄席に行くのはちょっとためらわれるし、そもそも今の落語界を全然知らないのですから、どこで誰を見ればいいのか、皆目検討もつきませんしね。
ところが、新年早々、実家の所在する市のお知らせに、年間イベントの一覧表があり、その中に、3日後に迫った落語会がありました。3日後は、ちょうど予定のない日です。うわ~、これは、ここに行けって事だわ、と早速電話したところ、後ろの方の席ですが、取ることが出来ました。それがこれ、三遊亭小遊三と、春風亭昇太の二人会。
いやいや、面白かったです。やはりライブはいいですね。ライブは、名人の録音とは、全く違った芸能です。どっちも好きだけど、録音で大爆笑するのは難しいですから、本質としてはナマ、なんだろうな、と思います。
昇太さん、マクラが長くて、もしかしてこれはこの漫談だけで終わるのか?と爆笑しながらもドキドキしていたら、やっと掛けてくれたのが時そば。超有名だけど、録音でも持ってないし、ナマできくのは勿論初めてだったので、よかったです。
小遊三さんは、くびったけ(多分…。話はよく知っているのですが、わたしの中で、中身とタイトルが結びつかない話があって、くびったけはそういう話なんです)。これは、いつも志ん生さんで聞いている話なので、違う人で聞けて面白かったです。
前座も出て(桃太郎)、色物も出て、全部面白かった。2階席もあってホールはちょっとでかすぎたと思うけれど、そのおかげで席があったし、舞台からかなり遠い2階席でも盛り上がれたのでよかったです~。
それにしても、本当に、落語ブームなんですね。
客の入りもすごいと思うし、大体あんなにでかいホール、それも田舎なのに、たいした集客力。なんといっても本屋さんで、落語関連の本の多さにはびっくりしました。
で、後学のために、こんな雑誌を買ってしまいました。
落語会で聴いた噺家さんが入っていたので、ちょっとうれしかったりして。
これで、今人気の噺家さん、これから期待できる噺家さんなんかが分かって、初心者ミーハーには、それなりに参考になるムックでした。
また来年までライブはお預けとなりますが、今年は年末を待たずに、少しずつ情報を集めていこうと思います。今から次が楽しみ。
- 2010/01/19(火) 06:06:16|
- 日本徒然
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しばらく、日本のお話をしたいと思います。
最近、欠かせないのが富士山。っていうか、富士山が見える場所に住む人って、たいてい富士山って好きですよね?東京って、ほとんどの高台からは見えちゃうし、すごく近いわけじゃないけど、かなりなじんでるって言うか。実際に登ったこともないんですけども。
今回は、山中湖の温泉に行ってきました。東京西部の実家からは、車で1時間半くらい。正月早々の平日でしたんで、道はガラガラ、とても気持ちのよいドライブです。
山中湖、富士吉田市(多分)には、市営の温泉が二つあります。今回目指したのは、紅富士の湯、という温泉。湯船に浸かりながら、窓越しに雄大な富士の全景が見える、というロケーションらしいです。しかし!さすが市営ですね~。正月早々だっていうのに、本日定休日、ということで、思いっきりクローズしておりましたです。年末年始は、お休みなしで営業だったようですけど、それなら、せめて松が取れるくらいまでは、がんばってほしかったな~。
で、山中湖半にあるもう一個の市営温泉、石割の湯、というのに行きました。
よかったです。ちょっと小さいのだけども、普通のお風呂屋さんみたいな湯船があって、屋外に小さい露天風呂が二つあって。露天風呂に浸かっていたおばちゃんたちによると、こっちの方が泉質はいいとか。眺めは特にないのですが、雰囲気は悪くなかったです。
それに、ここに至るまでのドライブ道がなかなか。ずっと山中湖沿いなので、とても趣があります。この富士山の写真も、途中の撮影スポットみたいな湖畔からです。
いやいや、気持ちいいですよね~、温泉はやっぱり。ここの湯はかなりの低温で、露天風呂などはちょっと寒いくらい。ずっと入っていても、のぼせる心配なし。地元のおばちゃんたちは、なんかとてもフレンドリーで楽しい雰囲気でした。
なんといっても、入湯料がたったの700円!すごいお得感です。
そして、この辺に行くと、いつも立ち寄るのが、富士吉田の道の駅。
ここは、富士山の湧き水があり、いつでも多くの人たちがポリタンクを抱えて水汲みに来ています。
とても甘くておいしいお水。これでお茶やコーヒーを入れると、ちょっと違うものになります。ミネラルが豊富なんでしょうね。
帰りの飛行機の機内サービスで、出されたのが、まさにこの富士山のミネラル・ウォーターで、この道の駅の湧き水のところにも説明されていたバナジウム含有という水でした。ところで、バナジウムって、なんなんでしょう。
そうそう、帰りといえば、今回は実家の近くから早朝のリムジンバスで成田に行ったのですが、快晴だったため、期待通り、かなりあちこちから富士山が見えました。朝日でまぶしくてうっとうしいけど、でも富士山のために右側に座りました。う~ん、われながら、かなりの富士山好きだな。高速の囲いがちょっと切れると見えるんですよね。あとは下町方面。今回はレインボー・ブリッジを渡る辺りで、かなりよく見えました。きれいだったな~。東京に、富士見坂とか、富士のつく地名が多い理由がよく分かりますよね。
というわけで、早起きの分、リムジンで眠っていくはずだったけど、一睡も出来ずでした。でも、満足。いつも快晴で、いつも見えるわけじゃないですからね。
- 2010/01/18(月) 05:48:26|
- 日本徒然
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お久しぶりでございます。
2週間、東京生活してきました。ミラノ戻って直後で、しょんぼりしています。
だって、バカンスの東京は、いつだって、とっても楽しいんです。
なんせ、言葉は通じまくりだし、サービスはバリバリだし、物価は安いし、ウォシュレットはあるし!ストレスが、見事にありませんですよ。日本に住んでいると、きっと当たり前と思っていることが、こうして、せいぜい一年に一回くらいしか行かないと、全然当たり前じゃないんだよ、って、よく分かります。景気が悪いとか政治がひどいとか、いろいろあるけど、でも、それでも、イタリアから見れば、いやいや、まだ大丈夫だろう、と思えてしまう部分がたんとあるんですよねぇ。
ただ、イタリア生活に慣れてしまった身体的には、あの通勤状況は我慢できないとは思いますけども。
今回、忙しい中、お会いいただいた方には、大感謝。ありがとうございます。
おそらくイタリアでお会いできそうな方には、ご連絡もせず、失礼いたしました。正直、ちょいとゆっくりしたくて、あまり予定を入れたくなくて。といいながら、結局、また忙しい毎日状態だったのですが、それでも、今回は随分と本屋でゆっくりとする時間が取れて、幸せでした。
ゆっくりしたいといいつつ、何もせずにのんびりしていると、つい本屋に走り、百円ショップに走り、なんて状態でしたが、そんな中、歌舞伎、落語、下町散歩、富士山の温泉と、あちこち散策してまいりました。日本の文化、満喫。せっかくですので、おいおい、アップしていきたいと思います。
では、いまさらではありますが、今年もどうぞよろしくお願いします。
- 2010/01/17(日) 06:51:26|
- 日本徒然
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あけましておめでとうございます!
実は、ちょっと期待していたんですよね。なんといっても、我が家の前は、広々とした、その上開放的な公園。ここでやらずに、どこでやるって感じですし。新年10分ほど前から、カメラを用意、部屋の電気を消して、窓を開けると寒いので、コートを着て、スタンバイ。そう、何を期待していたかというと、新年を祝う恒例の花火です。
30分くらい前から激しい爆竹音が聞こえだしていたのですが、近所の若者たちが、音と煙だけのしょぼい花火をやっているだけで、あまり人影もなかったので、あれ、これは期待はずれか、と思っていました。
でも、新年が近づくにつれて、人が増え、花火らしい花火が始まりました!
すごいです!
前の家の周りでも、それなりにやってましたが、狭い道だったし、全然環境が違います。ここは公園があるために、視界も180度で、花火見物にうってつけなんですから。
あっちでも
こっちでも
家のベランダでも激しくやっています。音もいい感じ。わたし花火の音って、身体が反応しちゃうんですよ~。見ずにはおれない体質なんです。
それにしても、初めて分かりましたけど、花火の撮影ってすごく難しい!
やっとちょっと撮れたのはこんな感じ。
しかし、毎度思うのは、素人がこんな花火を扱っていいのか。すごい打ち上げ花火ですよ。日本じゃ、ちょっと普通の人がやらないと思うんですけどね~。皆さん、さらりとやっています。それもすごい数の打ち上げ花火。やっぱり身体が花火体質で、やらずにおれない、という人がいるんだと思うんですけど、それにしてもすごい。
堪能しました。なんせ目の前ですからね。こんな幸せなことはないです。
また、お家に感謝です。
思わずビールで乾杯です。
改めまして、あけましておめでとうございます。
ちなみに、新年明けて30分以上たちましたが、まだ、音がなっています。
なお、明日から、一時帰国で東京です。東京でも、ブログにはアクセスすると思いますが、記事のアップはお休みと思います。
では、今年もよろしくお願いします。
- 2010/01/01(金) 08:42:00|
- ミラノ徒然
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日本では、もうとっくに2010年に突入していますが、ミラノは、まだあと1時間。先ほどから、ちらほらと、花火の爆音が聞こえてくるようになりました。あと30分もすると、かなり激しくなり、真夜中は、もうすごいことになるのが例年。近所できれいな打ち上げ花火でも上がったら、写真を撮ってみます。
2009年も終わり。なんだか信じられないです、毎度のことながら。
年を取ればとるほど、時間って本当に早く過ぎて行きますね。毎年、なれないうちに、また新しい年が来ちゃう感じで、この2009年も、なじまないままです。そういう感覚って、もう90年台から続いている気がします。それまでは、その年にしっかりなじんで、新しい年を迎えていたように思うのだけど。
今年は、不動産を買うという大それたことから年が明け、一年、家のことに明け暮れていた気がします。とても幸せなことでした。そして、今もすごく幸せ。
ロマネスクも、順調にコレクション(?)を増やしてきました。
本来、ロマネスクの覚書ではじめたこのブログも、家のことやらなにやら、取り留めのない内容になってきていますが、やはりメインはロマネスク。これからも、北イタリアを中心に、いろんな場所の美しい姿を紹介していきたいと思っています。
また、シーズンが終わってからは、ちょっとご無沙汰のモトGPも、来シーズンの開幕を心待ちにしていて、こちらもよろしくお願いしたいところです。
今年一年、訪問くださった方、コメントを下さった方、どうもありがとうございました。また、来年もよろしくお願いします。皆様にとって、2010年が、すばらしい年でありますように。勿論わたしにとっても!
- 2010/01/01(金) 07:03:55|
- ミラノ徒然
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