ふと思いついて、近所の家電店でナビゲーターを買いました。
あれば便利だと思っていたけど、なけりゃないで何とかなるし、とも思っていて、なかなか買うまでに至らなかったのですが、夏休みのドライブを考えて、買う気になりました。
全然知識がないので、お店の人の勧めに従って、トムトムの国内版最新バージョンというのを購入しました。120ユーロ。
タバコの箱を置いてみました。小さいもんですねぇ。
買ったら、やはり使ってみたい。なので、今日はコモ湖の方にでも行こうかと思っていたのですが、ひよって寝坊しちゃったのでボツ。それでも出かけたいので、たいした用事もないけれど、日曜日も開いているイケアに行ってきました。行ったら行ったで、なんだかんだと買っちゃうもんで。
それはともかく、ナビ。
まずは充電しなきゃいけないらしかったので、ライターのところに接続します。ん?ぐらぐらしてて、全然接続できてる気がしない。
思わず、また家に戻って、取説を確認。でも別に何も書いてない。アダプターでもあるのかな?と疑問いっぱいのまま、とりあえず走行開始。
信号とかで止まるたびに見るけど、なぜか稼動しない!
帰りにまた接続。でも稼動しない。取説には、最初は時間がかかる、とあったけど、これは長すぎ。
うーん。不良品?またはイケアまでじゃ充電の距離が足りない?とかいろいろ考えながら走っていて、途中で、はたと気付きました。スイッチ、入れてないし!
路肩に寄せて、スイッチ・オン!
無事、稼動開始です。ああ、なんて”オバサン”なんだ。われながらあきれました。
日陰でもない路肩で、いきなり自宅住所を入れたりなんだり、セットアップ。そういうことは、家でやれよって感じですよね。で、やっと、おなじみの声で指示が出てきたというわけです。声も、男性女性の選択が出来るんですね~。初期設定は女性(ロベルタ)。って、名前まで入っている意味があるのか?
それにしても、こういう新しい器械を購入するたびに思うのは、イタリアの取扱説明書の不親切なこと。これも、すごく小さな冊子で、2ページですよ、たったの。図解を見ても、全然理解できないし。イタリア人が、いつでもどこでも、販売員とかに執拗に情報を聞くわけです。
ま、しばらく遊べそうな。遊ぶためにはドライブしないといけないわけですが、近所に行くにも、抱えて行きそうな気がします。あ、イタリアでは勿論持ち運び式で、いちいち取り付け取り外しが必要です。
さてさて、これで、わたしの方向音痴が、少しは緩和されるでしょうか。
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- 2010/06/28(月) 04:41:45|
- ミラノ徒然
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今日は、ロッシ=>ドカ、ストーナー=>ホンダ、という来シーズンの噂が、かなり信憑性を帯びてきたことの話題で、レース後の番組が盛り上がっていました。ストーナーのホンダはともかく、ロッシがドゥカーティに行くとしたら、これはすごいことになりますよね。一体何を見せてくれるのか、わくわくします。ま、まずは復帰なわけで、それどころじゃないって言うのがきっと本人の気持ちだろうと思いますが。
さて、レースは、またもやロレンツォの一人勝ちか?という展開になりそうだったけど、ダニとストーナーがちょっとがんばりました。ダニは、予選タイムが悪くて、スタートポジションが後方だったにもかかわらず、例によってのロケット・スタートで、すぐトップに躍り出て。途中、ファステスト・ラップもたたき出す超好調な走りも見せたので、ロレンツォとダニのバトルか?と期待しましたけど、結局ロレンツォには追いつけないまま。絡みもなくて、気が抜ける展開になってしまいました。
その後ろにいたストーナーには、多分すいっとなにげなく抜かれるのでは、と思っていたのに、ストーナーも全然前に出られず。ちょっと情けない展開でした。表彰台だからいいやってとこでしょうかね。無理して転倒は避けたいし、いまさら優勝争いでもないし。でも、少しはレースを盛り上げてくれ!キミはそういうポジションにいるはずだろう!?と、つい思ってしまいます。ダニは、十分自分の役割、果たしたので、いいんですけども。
スピーズが徐々に調子を上げてきたのが、ちょっとうれしい感じ。大健闘ですよね。今年後半に期待できそうです。
ロレンツォのロボット・ダンス(?)、かわいかったな。パフォーマンスが、あまり板についてない感じが、逆にがんばってるじゃん、みたいな感じで。好感度徐々に上がってきてます。
- 2010/06/26(土) 23:38:50|
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ビッシェーリエ1
ミラノに、ビッシェーリエという地域があるものの、実際のビッシェーリエはかなり無名で、このバーリ北部のロマネスク激戦区(?)でも、あまり重要視されていません。
確かに、カテドラルが、この姿ではね。
でも、このカテドラルにしても、ディテールには、しっかりとロマネスクの痕跡が見られるし、その他に見るべき教会は少なくとも二つ。そして、町も感じがいいんです。
ここも鉄道駅から旧市街までは10分ほどの道のり。ただ、旧市街は、閉鎖的な感じが少ないような気がしました。新市街と、はっきりと分割されることなく、自然につながっている感じ。だから感じがいいように思ったのかな。
さて、まずはカテドラル。
外観はバロックなので、期待できないな~、と見ていたら、壁にこんなレリーフを発見。いきなり期待がぶり返してきました。
見たときは巡礼の人たちかな、と思ったけれど、こうしてよく見れば、修道士の姿ですね。修道院ライフの一場面かな。
中はこんな感じ。ゴシックも入っていますが、外観に比べると、意外と古い時代の空気をしっかりと残しています。
クリプタは、バロックになっちゃっていて、今ひとつなんですが、そこへいたる階段の壁にあったかわいらしいレリーフ。印象としては、かなり古いのですが、モチーフとしては、どうなんでしょうね。
ファサードも、全体はロマネスクではないのですが、ディテールにしっかり。正面中央扉周りの装飾は、なかなかかわいらしいのです。
ね?どうでしょうか。地味だけど、結構かわいいですよね。
この他二つは、さらに地味で、無名に近いと思いますが、またディテールに見るべきものがありましたので、次回紹介します。
- 2010/06/26(土) 05:44:48|
- プーリア・ロマネスク
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ブリンディジ3
ブリンディジの最後は、ここ、サンタ・ルチアまたはトリニタ教会です。
ここの無名度は、かなり高いと思いますが、実はかなり興味深いのです。
写真の上物は、15/16世紀のものですから、何で?と思われるでしょうが、地下に、8世紀創設という古い教会の遺構が隠されていて、柱頭やフレスコ画に見るべきものがあるんですよ。
でも…、残念ながら、地下はクローズでした。
事前に地元の観光庁とアポを取ること、という掲示があったので、すぐ電話したのですが、教区管理者の電話を教えられ、そこにかけたものの誰も出ず、ということで、さっさとあきらめました。先を急いでいたし。
でも、教会は開いていたのだし、その場で粘れば、もしかしたら訪ねることが出来たかもしれないな~。でもこっちは一人だし、やっぱり難色を示されてお仕舞いだったかな~。などあとからいろいろ考えてしまいました。
いまさら、仕方のないことですね。どなたか、訪ねた方がいらしたら、是非、どういうものだったか伺いたいものです。
上の教会にも、少しフレスコ画がありました。12世紀終りから13世紀にかけて位のものかな。
かなり修復がされていたと思いますが、残念ながら、保存状態は、あまりよくありませんね。
この、右壁のフレスコ画以外、内部には見るものはなかったと思います(あくまで、ロマネスク的に、ということですが)。
でも、これだけ起源が古いんだし、何かあるんじゃないか、と時間におわれつつも、目を皿のようにして、きょろきょろするわたくし。
この外側壁にあるアーチと、それを支える付け柱は、ちょっと興味深かったです。なんかさがさずにはおれん!という目が探してくれました。病気ですから。
というわけで、ブリンディジは、カテドラルの古いモザイク画、そしてこのサンタ・ルチアの地下教会の二つが、今後の課題となりました。海の方にもちょっと行ってみたかったし、またいつか行くときのためと思えば、見残しも悪くありません。
- 2010/06/24(木) 05:03:43|
- プーリア・ロマネスク
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ブリンディジ2
ここは、驚きでした。サン・ジョバンニ・アル・セポルクロ教会。事前の情報収集では、ほとんど情報が出てこなかったのですが、愛用のガイド・ブックを見る限りでは、訪れるべき場所と判断できたので、迷わず行ったわけです。でも、まさかこんなにかわいらしいものに出会えるとは、想像外でした。
アパートの多い居住地地域の小さな広場の一角ありますが、いまや大きな建物に囲まれて、埋もれているような有様。円形の、いかにも起源が古そうな建物です。
広場に入り、その姿を目にした途端、何か予感がありました。
予感的中~!
すっごくかわいい柱頭に迎えられました。
踊る少女。反射的にサロメと思いましたが、みんなが手をつないで踊っているので、違うのかな。
これ、写真で見るよりも実物は、ずっと躍動感があって、かわいらしさ全開なんですよ。わたしの撮影技術が低いために、華やかな感じが出てないですけども…。
そして、かわいさ全開はここだけじゃないのです。
ポルタイユ周りの帯状レリーフのモチーフも、全体にかわいいんです。これは、サムソンですよね。ごついフィギュアが多いサムソンが、年若き王子様風で、線が細くて妙にかわいくないですか。それでいてライオン、いじめ放題っていうのも、なんかいいです。
さらに、他の扉周りのレリーフもすっごくいいんですよ。
どおでしょうか。素朴で、独創的で、わたしはぞっこんです。
内部はこんな感じ。屋根部分は全部新しくなっています。全体的に、修復もかなり新しそうです。
地下に、古い時代の遺構があるようですが、まだ修復工事中でした。中世のフレスコ画もあるみたいなんですけどね。工事の看板には、修復終了予定2007年、とありましたけども、さてね。近々終わるような気配はありませんでした。
上がこれだけ好みなので、地下も期待できそうです、思いっきり。つまり、ブリンディジは、また行かねばならないということです。
- 2010/06/22(火) 05:27:35|
- プーリア・ロマネスク
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いやいや、いかに自分がロッシ・ファンかを再認識しています。観戦に全然力が入らなくて。
まぁ、レースも、盛り上がりに欠けてましたけれども。それもこれもロッシがいないからじゃん、とか思っちゃうわけです。
ロレンツォは、それにしてもすごい成長ぶりですね。やはりロッシを継ぐのは彼になるんでしょうか。マシンの状態を置いといて、負けん気が強くて、同時に冷静にレースを組み立てられる判断と技術を備えているのは、今彼だけではないかと。あとはスピーズかな。
来ましたね、いよいよ、というか、やっと、というか、表彰台。するりと抜いちゃいましたからね~、ニッキーはちょっと情けないよなぁ。
それにしてもストーナー。完走が目標なのか知りませんが、あれはないでしょ。スタート失敗、まぁ、それは誰でもあることだから仕方ないとしても、走りに覇気がなさすぎ!無理して追い抜いたりして転倒は困るし、とかあるのかしらないけど、だらだら走って、最後にするする抜いて、なんか実にいやらしいレースをするな~、と思ってしまいましたね。トップ争いで確実性を求めるのは分かるけど、今もう失うものないだろう、と思うし、後続で完走することを求められている立場じゃないだろうと思うし。
レース後のインタビューでも、やっぱり覇気なし。へらへらしてる場合じゃないんだよ!
って、ドカのスタッフも思っている人多いんじゃないのかな。いくらホンダに移るんだとしても、今年はまだ終わってないんだし。あのレース展開で、あの結果で、あんなにへらへらするライダーは他にいないでしょ。
というわけで、またすぐ次のレースですが、多分気合が入らないままだと思います。
- 2010/06/21(月) 05:38:15|
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ブリンディジ1
今回のプーリアの旅、バーリ北部近郊制覇、が目的でしたが、一つくらいはちょっと離れた場所も行きたいな、と思っていて、選んだのがブリンディジ。鉄道でアクセスできるし、町は鉄道駅から徒歩圏内だし。
その上、三つほど、ロマネスク的には重要であろう、と思われる教会があります。というわけで、目的地としてはかなりパーフェクト。
町で最も重要なのは、おそらくカテドラルですが、バロックなので、はなからパス。ただし、あとからガイドブックをよく読んだら、中世のモザイクがちょっと残っていたんですね。最初からしっかり調べろ!って感じです。というわけで、本当は行くべき場所が四箇所あったのでした。
まずは、ロマネスク的には、最も重要かと思われる、サン・ベネデット教会です。
一見、小さいくて超地味で、なんかアラブ風?みたいな雰囲気もあるし、なんでこれが重要なんだろう、と思ったりするのですが、実は実は、お宝が隠されているのです。そして、隠されていないところも、楽しいんですよ。
まずは、南壁面にある入り口周囲の装飾。
アーキトレーブのレリーフ、すごくかわいいです。狩の場面を描いたものらしいです。そしてもっとかわいかったのが、
これ。扉の周囲を囲んでいる組紐装飾なんですが、組紐モチーフの中に、とても小さな動物や植物が等間隔ではめ込まれているんです。このタイプは初めて見ますが、とても独創的。とにかく、かわいらしい、ということに尽きます。今まで見てきた様々な組紐装飾バリエーションの中で、わたしの中ではトップクラスです。
さて、この素敵な扉から、中に入ります。
内部は、後代にかなり手が入っていて、構造はロマネスクのままながら、全体の印象は、あ、ちょっと、というものなんですが、幸い、ロマネスク時代の柱頭が、いくつか残されています。高い位置にある上に、相当暗いので、撮影には厳しい環境でした。
なんか、大味でユーモラス。ポルタイユ周りの装飾とは、方向性がちょっと違うかも。
そしてここで見逃してはいけないのが、キオストロです。これは調べてないと、うっかりしちゃいます。
教会の外見が地味なように、キオストロも地味です。でも、雰囲気ありますよ。こじんまりとしていますが、円柱がほっそりと優美でしょ。
この円柱が支える柱頭を見て、あ、やっぱり!って思ってしまいました。
どうです、これ。ぷぷぷっ。おかしいですよね。こんなのが並んでるんですよ。ライオンなのかな、一応。
やっぱり全体に大味なおおらかな感じ。
ブリンディジ風ってことになるのかな。バーリ北部とは、明らかに違いますよね、装飾の傾向が。
このあと紹介する教会を見ていただいても、ブリンディジは、ちょっと調べたくなりますよ、装飾が面白くて。
ということで、次回を乞う御期待。
- 2010/06/21(月) 05:32:18|
- プーリア・ロマネスク
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コラート
プーリアを訪れる日本人はそれなりにいらっしゃると思いますが、このコラートを訪れる人は、多分いないだろうな~。ある意味貴重な記録かも!
ほんのちょっと時間があったんですよね。ホテルに帰って休んでもよかったんですが、コラートなら電車で行けるし、見るものはミニマムで時間はほとんどかからないし、特に期待もしてないけど、あの時行っといてもよかったな、とあとからふと思ったりすると悔しいし、と思って(この思考回路が、かなり病気ですよね)、また疲れた身体に鞭打って、つい行ってしまったのです。
サンタ・マリア・マッジョーレまたはマードレ教会。
町なかにあって、およそロマネスクとは思えないファサードです。ここでのロマネスクは、ファサード中央にある扉周りの、ほんのちょっとだけ。
リュネッタ。
扉脇の、装飾的レリーフ。これは古そうで、かわいいです。
もう午前中のオープン時間は終わっていて、クローズしていましたが、中には何もないのを知っているので、特に失望もなく、見学終わり。鉄道的から結構離れているのですが、到着してから、見学して駅に戻るまで、多分1時間もかからず。
観光客などおよそ来るような町ではないのですが、逆にそのせいでしょうか、妙に暖かい空気がありました。駅で道を聞いたときも、別に驚くこともなく、とてもフレンドリーに教えてくれたし、そして、まさかこれ?と最初に見つけた教会では、神父さん自らに教会を案内されてしまい。
というのも、これじゃないよね?と思いつつ、通りすがりの人に尋ねると、サンタ・マリア?これこれ、と思いっきり答えるし、悩みながら、ちょっとうろうろしていたら、ちょうどランチのためにお家に帰ろうとしていた神父さんとばったり。
再び尋ねると、これは、わたしの教会で、インコロナータ教会だよ、サンタ・マリアはあそこ、とちょっと離れたところにある塔を指して、道を教えてくれました。そして、今閉める所だけど、せっかく来たのだから、是非わたしの教会も見ていきなさいな、と言われてしまって、断るに断れず…。
外観は、まだ13世紀ごろ創建の教会かな、という中世の名残がうかがわれるのですが、中はもう思いっきりバロック、というか、真っ白の壁にきらきらの祭壇。現代彫刻とか。神父さんは、この調度はわたしが苦心して入手したんだとか、教会活動が盛んに行われていることを自慢げにお話されます。この前はミラノの司教テッタマンツィさんが企画した、こういうことをコラートでもやったんですよ、などなど、とどまるところを知りません。キリスト教や教会のイベントに興味があるわけではなくて、わたしはロマネスクだけなんですけど…、と思いつつ、言えるわけないですよね。それはすばらしいですね、活発な活動ですね、と必死に乗り切り(顔は引きつっていたかもしれませんが)、最後に祈りのお言葉が裏に書かれた聖人カードまでいただいて辞去しました。
そういえば、子供の頃、退屈な日曜日の朝、友達に会うために近所の教会の子供ミサに通っていたことがあります。祈りの言葉をうまい具合に暗誦すると、カードがもらえて、それをコレクションしたものです。
なんてことを思い出しちゃいましたね。
せっかくいただいたカードですから、大切に持ってきました。いい神父さんでした。「わたしの教会」というフレーズが、なんかとても印象的でした。
そういうわけで、コラート、おそらく一生のうちで二度と訪れることのない町と思いますが、おいしいジェラートとともに、わたしの中ではいい記憶だけが残りそうです。ロマネスクはともかくね。
- 2010/06/19(土) 06:32:29|
- プーリア・ロマネスク
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モルフェッタ
一日の終わり、疲れきって、どうしようかなと思いながらも、今ならまだ開いているし、と身体に鞭打ってたどりついたカテドラル。
ここからの眺めは有名で、とてもきれいですが、でも、鉄道駅の方から旧市街にアクセスしてたどりつくと、かなり雑然とした細い路地をたどって、いきなり目の前に立ちはだかる感じで、およそ、こういう美しい佇まいからはかけ離れたイメージに、驚かされます。
二つの塔、プーリア・ロマネスクに特有のクーポラ。
でもやっぱり巨大なカテドラルで、あまり私の趣味ではありませんでしたね~。
中は、石の質感が美しい、大変シンプルなつくりです。
でもここも、おそらくバロック時代にいじられていて、それを後代に取り除いて、ロマネスクの時代に無理やり戻したっていうやつだと思います。
片隅に、もともとは説教壇の装飾だったレリーフが立てかけられていたり。
オリジナルの教会の床モザイクが、ちょっと見えるようになっていたり。
唐突に、壁から、いかにも古い水盤が出ていたり。
あちこちに、オリジナルの名残があるんだけど、今ある佇まいと、100%しっくりしているかというと、ちょっと違うっていう感じでした。ただ自分自身が疲れていたせいかもしれないし。
でも、そうしてロマネスクの時代を追わないと、なぜ自分がここまでがんばってきたんだろう、という気持ちになっちゃうというのか、アクセスしただけでは納得できないものがありました。
後陣側の外壁は、飛び出す絵本状態の装飾ですが、ふーん、面白いんだけどね、ちょっともうゴシックだよね、とかなり投げやりに見学。
実際、外観はきれいだけれども、旧市街のはずれで、駐車場になっていて、整備もされてないし、さびしい雰囲気なんですよね。教会そのものは、かなり修復されていたから、あと十年もすると、周辺もきれいになっているかもしれませんが。
テンションの低いレポート。疲れすぎてからの見学は、だめって言うことだと思います。でも、元気なときにいっていたら、これだったら、他を先にすればよかった、と思ったかもしれません。要は好みの問題だな。やっぱり。
- 2010/06/18(金) 05:39:14|
- プーリア・ロマネスク
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トラーニ2
トラーニには、カテドラルの他にもう一つ、チェックしなければいけない教会があります。
オンニサンティ教会。
12世紀の教会で、旧市街の細い路地にあります。だから、ファサードを撮ろうと思ってもこの通り、全体を見ることはとても無理。
ここは、教区教会ではないので、常にはオープンしていません。
それは事前にガイドブックでも分かったので、インターネットで連絡先はチェックしていました。それで、トラーニに向かう途上で電話してみたのです。感じのよい男性が出て、「今日はどうかな、開いていると思うので、行ってみて。もしクローズだったらまた連絡してくれたら、開けに行くから」ということだったのです。
カテドラルに向かう途中に通り過ぎて、やはり開いてなかったのです。
でも、その後観光局に立ち寄り、情報収集した際に、オンニサンティは通常は開いていないけれど、何かイベントとかセレモニーのときにオープンする、ちょうど次の週末に開きますよ、と言われて、あ、そうか、と思ってしまいました。団体旅行者相手ならともかく、たった一人の旅行者のためには、開けてくれないのが普通です。ロンバルディアとかの田舎で、近所の家に頼んで鍵を借りて、勝手に開ける、という行為に慣れていたせいか、どうもそういう発想でいたのですが、町の教会がクローズしている場合、どうすべきなのか、いや、どうすべきかではなく、閉まっているという事実を淡々と受け入れるのが当たり前だろう、という感覚を忘れていたことに気付いてしまったのです。
このポルティコにも、御用の際には、とすでに持っている電話番号が出ていました。でも、改めて、クローズしているから、開けてくれ、とは頼めなくなってしまいました。そういうわけで、ここは、ポルティコを、金網越しに見ることが出来ただけです。歴史的にはカテドラルよりも古そうなので、中には何か面白いものがあるかもしれないんで、残念でした。
ポルタイユ周囲装飾。
リュネッタ。
ね~、こういうのを垣間見ると、何かありそうに思えますよね。う~ん、残念。
トラーニは、カテドラルのモザイクも見逃しているし、また来い、ということなんだと思います、多分。
- 2010/06/16(水) 05:35:10|
- プーリア・ロマネスク
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