今日は、ちょいと疲れていたので、ライブはあきらめ、午後からの再放送で観戦。フオリジーリ(レース後の討論番組)も見たかったし。でも、やはりライブじゃないと思うと、結果は知らなくても何か緊張感がかけますね。反省。
その上、地デジになってから度々あるのですが、受信状態が悪くて、ところどころ見えなかったり画像が停止したりでかなりイライラさせられてしまいました。地デジ、ひどいもんです。
さてレースは、予想通り、ストーナー、ブッチギリという以上のブッチギリ。他のマシンとは、完全に違う地平で走っていましたね。ロレンツォが何とか後を追ったものの、全然ついていけず。チャンピオンも決まったし失うもののないロレンツォが、久しぶりに暴れてくれるかと期待もあり、これはちょっと情けなかったけど、ああいう状態のストーナーは手が付けられないから、仕方ないか。
ロッシは8位発進。ただ午前中のウォームアップではいい線いっていたようなので、またごぼう抜きの再現かな、と期待するものもありましたが、実際にやってくれましたね、前回に比べると「プチごぼう抜き」とはいえ。
すでに一人でトップをひた走るストーナー、それを追うロレンツォをおいといて、シモンチェッリ、ニッキー、スピーズ、ロッシの3位バトルが最初の華。そしてそのあとロッシとニッキーがゴールぎりぎりまでバトルを続けて、最後まで気を抜けず。こういうのがやっぱりすごいです。画面に映っているのは、結局誰よりもロッシですからね。
ロッシがブッチギリで孤高の優勝をすることはまずなくて、優勝するにも大抵バトルで、はらはらのレース展開となることが多いですけど、そういうショウを作り出せるのが、この人の強みって言うか、これがなければ、わたしのようにバイクそのものに興味がなく、スポート観戦で見ている人には、面白くないんですよね。
ストーナー、地元での優勝だし、表彰台ではとてもいい笑顔でした。やっぱりホームは勝たないとね。でも、拍手や声援は、ストーナーが圧倒的でもなく、やはりロッシのファンって世界中にいるんだな~、と感心しました。
ところで、ロッシ、バレンシアで、ドゥカーティのトライアルができるようになったんだそうですね。ヤマハの古沢さんからお許しが出たとか。
ドゥカーティは、エレクトロニクスのセッティングがすごく進んでいて、ストーナーのように盲目的にそれを信じてマシンに身を任せるタイプにはぴったりだけど、ロッシのように、エレクトロニクスよりも何よりも、自分で運転したい向きにはどうなんだろうか、という話が番組で出ていました。どうなんでしょうね。開発の方向性が変わったりするのかもしれないし。ロッシを獲得する意義があるから獲得したんだろうし。興味は尽きないですね。
さて、シーズン最後。やっとヨーロッパに戻ってきます。チャンピオンが決まったとは言え、来年マシンの変わる人たちも多いせいか、トップ集団が気合を抜かずにがんばって緊張感が保たれて、最後まで楽しめそうですね。
- 2010/10/17(日) 22:37:06|
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久しぶりに、ステッリーネ財団の展覧会に行ってきました。相変わらず、充実!その上無料って、なんだか、いいのか、という感じです。
無料だから行ったわけではなく、この人、去年ベネチアのビエンナーレで見て以来、気になっていたんですよね~。
Valerio Berrutiさんという、イタリアの若手アーティスト。
子供、特に女の子のデッサンって言うか、線画。ビエンナーレには、その線画をアニメにして、大きなスクリーンで写していて(タイトルは”イサッコの娘”)、とにかくかわいい、そして、ちょいと日本的っていうのか、なんでしょう、あくがない?で、普段ビデオはあまり興味がなくて無視することの多いわたしも、思わず見入ってしまったんですよねぇ。だから、この人の名前は印象深いんです。
どうですか、日本っぽくないですか。上の絵の前には、子供の上半身のフィギュアが並べられています。プラスティックぽいんですが、どうやら塑像らしくもあり。
これ、無料の展覧会なのに、すごく充実してますよ。なんと屋外展示もあり。
おお、巨大少女の像。こういうフィギュアは村上隆が得意とするところですが、Berrutiさんの作品は、かわいくて純粋で、でもこういう大きさになると、ちょっとあぶない感じもあるか?
三次元フィギュアより、個人的にはこっちの二次元の方が好きだったかな。
バレエ教室の女の子たちって感じで、なんか初々しいって言うか。
でも面白いでしょ~、視覚って。だって、線は最低限なぞっているだけなんですよねぇ。でも、全体が把握できちゃうんですよ。すごいですよね。多分そういうことも含めて、面白いんですよ。
これはちょっと怖い感じかな。子供の上半身、みんな目線が下で、ぐるりと。緑の中に置かれている分多少和らぎますが、なんかちょっと怖い。このインスタレーションは、屋内の閉ざされた空間で、灰色の床におかれることもあるみたいなんですけど、そうすると、かなり怖い感じになります。
こちらは、石版にレリーフ状の子供で、インパクトはちょっと和らぎます。でもコンセプトは同じ。展覧会のコンセプトは、たった一つのたくさん、ううん、日本語にはうまく訳せませんけど、英語だとA Single Multitude。どうでしょうか。
この人の絵、かなりほしいです。でも、ビエンナーレに出ちゃっている人だから、もはやわたしの手が届くお値段では買えないでしょうねぇ。
Valerio Berruti - Una Sola Moltitudine
Fondazione Stelline - Milano
23/09/2010 - 31/10/2010
- 2010/10/17(日) 04:30:35|
- アートの旅
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最近コンテンポラリー・アートの話題が目白押しなんで、本来のテーマであるロマネスクが、かすみつつありますね。これじゃいかん!ということで、ちょっと初心に返って(?)、トリノ県のマイナー・ロマネスクを歩きましょう。
前回外部を紹介したサンタ・フェーデ教会です。
Santa Fede - Cavagnolo Po
ポルタイユを含むファサード装飾は、素朴ながらもこの地域に特有のモチーフなど多くあり、見所の多いものでしたが、内部は、それから予想したスタイルとはちょっと違っていたかも。
かなり背が高いトンネル・ヴォルトで、レンガ縁取りのアーチ。アスティ地域の多くの教会に見られる、石の質感がどかっと狂おうなものを想像していたのですけれど、どっちかというかかなり繊細な装飾的なスタイルです。
柱頭は、トラディショナルなアーカンサスとか。
確か永遠をあらわしている絡まりあった帯模様とか(これって、でもわたしはどうしても蛙の卵をイメージしちゃって、苦手なモチーフ)。結構古典的ですね。
こんな、多分何かエピソードが描かれたような柱頭もありましたけど。でも全体、地味です。
そして、暗い!
トスカーナで苦労したあと、家電屋で見つけた小さな懐中電灯を持ち歩くようにしたのですが、早速役に立ちました。というか、ほとんど光が届かないような弱い懐中電灯なんですけど、写真撮影用にはならないまでも、肉眼で見るには、ないよりまし、というレベルには使えました。
それのおかげで、本来だったら絶対撮れない部分も、一応撮影できましたよ~。
獣が二頭、向かい合っているモチーフですかね。
うわ~、今日の内容、すごく地味。ロマネスク・ファン以外は、多分全く楽しくない写真。たまにはね。
この項、これでも、このサンタ・フェーデが最大メジャー・ポイントなので、これから地味になる一方です。覚悟してくださいね。
- 2010/10/16(土) 04:44:22|
- ピエモンテ・ロマネスク
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アルセナーレ続きです。
アルセナーレのどん詰まりに、なんかプールの飛び込み台のようなオブジェ。樹脂っぽいマテリアルで、ほんと、飛び込み台以外には見えない…。
そして、ここが使われているのは初めて遭遇しました。
この一角は公園になっていて、緑がすごく繁っています。花畑になっている一角は、それも展示作品でした。
そんな中に、造船所時代の名残の小さな、倉庫のような建物があります。建物は、小さい部屋に区切られていて、それぞれに写真作品が。
写真の内容とかコンセプトはともかく、全体が氷室のようで、なんかかっこいいんです。
こういう、古い入れ物と現代アートって組み合わせは、イタリアではよくあるんですけど、ミスマッチがすごくいいんですよね。ローマの遺跡での現代アート展とか、作品のレベルを置いといて、面白さにうなってしまうことが結構あります。
で、アルセナーレ、終了です。
これまでだと、入り口まで延々と戻る必要があったのですが、今回、こっちの方にも出入り口が設けられていました。もう一つの会場ジャルディーニへも、アクセスがよさそうなので、ここから出てみました。
このあたりは、全体として、ビエンナーレでもないと、または、豪華客船がつかない限り、通常、観光客がほとんど来ない場所です。だから、すっごく庶民的で、まるで南イタリアのような、こんな風景が広がるんですよ。
正面奥にある階段が、ビエンナーレ会場への入り口ですけれど、一歩出たら庶民の町。面白いですよね。
よく分からないなりに進んでいくと、ビエンナーレの赤い印が。どこもここも、小路も広場も、お天気がよかったせいか、洗濯物の満艦飾。楽しいです。
では、次回は、ジャルディーニをちょいとご紹介しますね。
- 2010/10/15(金) 04:20:21|
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アルセナーレ続きです。
アルセナーレのどん詰まりにある建物は、去年のアートのときもイタリア館でした。このイタリアの字がひっくり返っているのは、写真を見て気付きました。現場では、あ、イタリア館だな、と違和感なく受け入れていたのが不思議。視覚のマジック?
かなり建築を直球勝負で展示していました。ちょいと面白かったのはこれ。
木組みの階段を登って、天井裏をのぞくと、地階とは異空間が広がっているっていうような作品。でもこれなんかも、意外性から言えば、昔サローネの協賛企画展覧会で、もっとずっと度肝を抜かれる、でもコンセプト的には同じ作品を見ていますので、ふーん、という感じですけれど。
ちなみにこちらが地階、舞台裏って感じでしょうか。
イタリア館のちょっと先には、古い倉庫がそのままの中国館。ここは、古い建物と備え付けの器械的な装備だけですでに現代アートしている空間で、あまり何もしなくても、なんだかかっこいいんですよ。
そこに、平和のシンボルの鳩っぽい鳥モビール。
ご丁寧に、大きな扇風機で風を当てて、動くようになっていました。
さぁ、暗い空間から、明るい戸外に出ます。
公園のような緑の中にも、様々な作品が置かれています。この辺は、大体中国人のゾーン。
プラスティックの棒が、緑の中に何百本と立てられていて、なかなかかっこよい作品。うーん。アートでしょ、これ。建築はどうかかわっているのかな。
地面に置かれていたこの作品も、鉄の錆感と表面のメタルっぽいつやつやが対照的で、視覚的にはすごくかっこいいんです。
庭への提案?
でもこんなものが置ける広さの庭はそうそう持てないよな~。
- 2010/10/14(木) 04:54:03|
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アルセナーレ続きです。
これも面白い部屋でした。カナダの人の作品で、だだっ広い空間に、円状にスピーカーが40個も並んでいます。それぞれのスピーカーから一音出るようになっていて、それで宗教音楽っぽい美しい歌声が響き渡っているのです。円の中心部に椅子がおいてあったので、しばらく座って聴いていましたが、かなりトリップ出来ました。これも人が少なかったために、よさが倍増です。
ちょっとはしょって、次はこれ。
あとから知ったのですが、これ、今回の最高賞受賞したバーレーンの作品です。海辺のリゾートにあるような海の家?そんなのが三つ四つ並んでいて、いきなりリゾートの雰囲気満々。でもどっちかというとアジアン・リゾートっぽくて、バーレーンとは思えなかったな。さすがにお金持ちの国らしくて、すごく厚い立派な紙の冊子が積んでありました。あまりに重いし、中は文章ばっかりだったので、もらわなかったんですけども。
マイナーな作品を見ながらどんどん進みます。
お、行き止まり。アルセナーレは昔の造船所ですが、その水のほとりに出ます。
この船着場、アートのときは必ずインスタレーションに使用される場所ですが、今回は使われていませんでした。
この前に、オープン・カフェがありましたが、さすが建築ビエンナーレだけあって、椅子もライト(後方に見える細長いもの)も、ちょっとおしゃれでした。会場内のカフェは、お値段も良心的で、助かります。
- 2010/10/12(火) 04:25:44|
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やっぱり!やってくれました、ロッシ!
こんな楽しいレースは、しばらくなかったです。最初から最後まで、画面から目が離せない。
見ていて緊張しながらも、しかし笑ってしまいましたね、ロッシには。至上まれに見る最悪のスタートで(でも、直後のインタビューでは、「ボクのキャリア中最悪?いやいや、もっとひどいスタート一杯あったから」と言ってましたけど)、まぁそもそもセコンドロウの最後にいたので、スタートに大きな期待は持てなかったとは言え、最近は比較的スムーズだったので、ロッシのスタートが下手だということを忘れていたところに、思いっきり思い知らされたって言うか。
それが、いきなりぐいぐいごぼう抜き。こういうレース展開、これまでにも何度かあったけど、とにかく久しぶりですよね。
一方で先頭集団は、PPのロレンツォにドヴィが食いついて。ストーナーは、なぜか早々に自爆でリタイヤ。これ、ストーナーが最後までいたら、展開が変わっていたのかな。しかし、ここへ来て自爆とは情けないよ、ちょっと。
ロレンツォが逃げるかと思ったら、ドヴィ、どこまでもついていって。この人、マジで調子いいです。上り調子と言うのがすごいですね。彼を見ていると、ダニの欠場がつくづく残念。
で、気付いたら、レース半分以上余したところで、ロッシが三番手に上がってきて。するすると、ブッチギリで、きれいに抜き去ってきて。
トップに立つのはきつそうだけど、ドヴィが頭一つ抜けて、ロレンツォとロッシのバトル再現になったら面白いかも、と思っていたら、なんかあっさりドヴィがトップに立ち、ロッシがトップに立ち、そのままロレンツォは脱落してしまって。無茶はしたくないって言うのは明らかだけど、仕方ないと思うけど、さびしい感じでしたね。もうチャンピオンの姿を想像して、うっとり夢心地で走っている感じ?脱落始めた時点で、違う世界にいるのが明らかで。
そうこうしているうちに、気付いたら4位以下の集団も面白いことになっていました。まさか博一がそこまで来ていたとは!今日はシモンチェッリとのバトルにも気合十分でした。7位はちょっと残念。
ま、そんなわけでロレンツォ、チャンピオン。よかったね。スーパーマリオのしょぼいパフォーマンスをやっていました。ロレンツォにも、スペインからマレーシアまで駆けつける熱狂的なファンがたくさんいるんだね。
ロッシは、ヤマハで46勝。「45勝したときに、これを実現したかったけど、正直もう無理かな、って感じもあったんだ。でも今回は調子いいし、ここ以外では難しそうだったから、絶対勝ちたかったんだよ。」と言ってましたね。ロッシの意地。46勝が、ではなく、ロレンツォのチャンピオン・シップ獲得に、どうしても水を差したいという…。一応チャンピオン・シップに敬意を表して、自分は派手なパフォーマンスはしなかったけど、本当は何かやりたかったはず。
負けん気、やる気、テクニック、精神力、そういったものでは、やはりロッシに勝てる人はまだいないかも、と思わせるレースでした。マシンが変わって、チームメートが変わって、そういうメンタルな部分を含めて、来シーズン、楽しみになるばかり。
- 2010/10/10(日) 19:18:34|
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アルセナーレ続きです。
大きながらんとしたスペースに、モニターがずらりと並んでいます。これだけでもすでにアートしてます。百台くらいあったのかな。それぞれ、違う人のインタビューが、延々と流れているんです。モニターの前に、ちゃんと椅子があって、ヘッドフォンがついてて、興味があれば、どれでもすべてでもみることが出来て、面白そう。
作品のキャプションを見ていたら、今回の建築ビエンナーレのディレクター、妹島さんのインタビューがあったので、どれどれ、とちょっと見ることにしました。ちなみに、前から二、三列目の右端だったと思います。
いやはや、度肝を抜かれたと言うか、ちょいとビックリしました。
なんといっても、ピンクのテラテラ素材のミニワンピにブーツ。あれ、この写真だと、あまり違和感ないな。
ちょっとビックリしましたね。ビエンナーレの公式写真とかすごく知的な落ち着いた女性っていうイメージが前面に出ている感じなのに、実はフリフリぶりぶり結構好き、みたいな。いや、わたしは別にそういう偏見とかないし、年に関係なく好きなものは着ればいいと思うんですけど、でも、似合うものを着てほしいとは思うんですよね。
イタリア人を見ていてよく思うのが、ふけて見える人ほど、若々しい格好をするトレンド。実際は年にあった格好だったりするのかもしれないけど、妙にふけている人に限って、フリフリとか、超ミニとか、なんていうか、ちょっとイタイっていう感じ、あるんですよね。妹島さんも、そういえば、授賞式のスタイルもちょっとフリフリ系で、きっとそういうのが好きな人なんでしょうねぇ。いや、そういうタイプとは思いもよらなかったので、驚いたっていうことです。
もう一つ驚いたのは、英語がつたないこと。確か拠点英国だと思ったんですが、とつとつと。こういうのがかえって、説得力あるのかもしれないけどね~。イタリアにいてイタリア人と勝負しようと思ったら、それじゃ絶対勝てないっていうとつとつ感だったので、すごく印象的でした。彼女はイタリアにいるわけじゃないから、いいんだけど。
あ、ちなみに彼女の横にいるのは、設計事務所のパートナーの何とかって言う人ですけど、この人も、実はフリフリのついたシャツで、半ズボンで、英語はとつとつで。うーん。
このスタイルで普通にいたら、ちょっと変な人たち、かもね。
いずれにしても、このインタビュー室は、のんびりと見てみたかったな~。急ぎ足だったので、他が見られなくて残念でした。気を取り直して、次!
ここ、写真じゃ全然分からないけど、かっこよかったんですよ。暗闇に雷鳴のように光がのたうって。
柱の間の空間に、びしっばしっ、と光の鞭が踊るのです。周りは暗闇。でもここを通り抜けないと先にいけないので、恐る恐る暗闇の中を歩くのもまたぞくぞくしました。
で、通り抜けると、いきなりすごく分かりやすい部屋に。
中国人の作品で、すごく大きな木組みなんだけど、それがすごく単純なねじで組み合わされているので、また驚くみたいな作品。でも、工事現場に竹で足場を作っちゃう中国人を知っているわたしたちには、さほど新しさはないですね。
おお、やっと建築ビエンナーレらしい展示。
以前ミラノで、フランク・ゲイリーの展覧会に行ったとき、彼は本来建築系なので、こんな展示ばっかりでしたね。こういう模型を作って、コンペとか参加するみたいな。これはこれで、でもやっぱりアートで面白いですよね。
- 2010/10/10(日) 05:17:08|
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いやはや、なんだか戦国時代の様相を呈している最近のモトGPですねぇ。
昨日のフリー走行ではトップだったことから、大期待していたロッシは、今ひとつ伸びずに6位。う~ん、ちょっと厳しそうな。
ロレンツォが、気合のPPとなりました。直後のインタビューでは、チャンピオンになる瞬間でも想像しちゃうのか、ニヤニヤ笑いが止まらない状態で、憎~い。
それに続くのが、ニッキー、ドヴィ、スピーズ、ストーナー。今回ニッキーは、完全にストーナーのお株を奪うフロントロウ発進となります。インタビューでは、当然すごくうれしそうで、でも毎回ストーナーと比較されるのが嫌そうな感じでした。そりゃそうだ。
ドヴィ、最近はトップ集団の常連になりましたね。本番になると押しが今ひとつという感も出てしまいますが、マシンとのフィーリングはいいんでしょうね。でもなんか、これからGPを引っ張っていくようなタイプの人とも思えないんですけどね~。
1,4,6,7位のヤマハは、やっぱり調子いいのかな。
ロッシ、6位とは言え、背中はまぁまぁいいみたいだし、セパンは最も好きなコースって言うくらいに相性がいいらしいし、何とかがんばってほしい!優勝がほぼ決まっているようなもんのロレンツォを、簡単に勝たせないでほしいな~。
茂木以来、ロレンツォ-ロッシ陣営の反発がますます強くなっているようですが、レースはレース。ロッシ、きっと楽しませてくれることでしょう。
- 2010/10/09(土) 16:19:09|
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これ、一番気になっていた作品、雲の階段。アルセナーレの初めの方にあります。
人工的に雲を作っているので、普段仕切りのない部屋の入り口部分は、しっかりと閉ざされています。すでに幻想的。
階段が緩やかならせん状になっていて、登って、降りてくる間に、雲の体験ができるようになっています。
日本(Tetsuo Kondo)とドイツのデザイン・オフィスの合作。今回のビエンナーレで、話題性から言ったら、かなり上位に来る作品。
緩やかなスロープを登っていくと、雲がどんどん濃くなってきて、別に実際にはなんでもないんですが、気持ち的には息が詰まりそうな感じになってきます。気がつくとホワイトアウト、でも、特に身体には問題がない。喉にも目にも。なのに、なんか勝手に目をしばしばしちゃったりして。
雲の濃いところは気温も高いので、なんか身体全体で、場所場所に違う感覚を感じることが出来ます。
一瞬、何も見えなくなる境目みたいなところがあって、うわ~、と面白さと怖さみたいな気持ちですっごく楽しかった。
朝一番だったので、人がほとんどいなくて、自分のペースで楽しめたのも、かなりよかったと思います。ここ、人が数珠繋ぎになっていたら、楽しさは半減でしょうし。
わたしがうわ~、とかすげ~、とかつぶやきながらそろそろと歩いていたら、後ろからささっと急ぎ足で来る女の子がいて、アワアワと楽しんでいるわたしを見下すように、早足で追い越していきました。え~、こういうのに反応しないの、あなたは、とそのクールさにもまた驚くわたしでありました。
いやはや、この雲の階段、本当にお勧め。こんなものを建築家が作っちゃうんですねぇ。建築とアートの境目ってどこにあるんでしょ。
興奮さめやらずの状態で先に進むと、お、もしやこれが例の!
この写真でもなんのこっちゃ、という感じなのですが、これは展示されている写真を撮った、いわば完成作品の写真。実は、今回のビエンナーレの金獅子賞、つまり一等賞を獲得した、日本人デザイナー石上純也さんの作品。
正直、わたしには、実際の運用法とかよく分からないのですが、シャープペンの芯くらいの細いワイヤーで仮説建築を建てるというような発想が斬新で、受賞となったらしいのです。しかしあまりの繊細さに、一般公開どころか内覧会段階ですでに崩壊してしまって、ほとんどの人が実物を目にすることが出来なかったといういわくつきの作品。
分からないでしょうが、現実には、床をのたくっている落ちたワイヤーがあるだけ。不思議な話ですよね。でも、それだけアイディアが独創的ですばらしかったと言うことなのでしょうね。
そういう作品があったかと思うと、なんかとっても親しみやすい部屋もあり。木工の部屋、みたいな感じで、木工のオブジェとか、作業台とか、なんかとっても好きでした。って言うか、大きな作業台、一個ほしい…。その前にスペースですけども。
こういうのはちょっとビエンナーレっぽい感じ。部屋全体に怪しい光が漂っていて。建築?アート?
コンセプトとしては、建築的ないろんな能書きがあるんだと思うんですが、視覚的には間違いなく現代アートの世界ですよね。
- 2010/10/09(土) 04:33:36|
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