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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ミラノ クリスマスの風景

寒いですよ~、ミラノ。手袋嫌いの私でも、つけないとどうしようもない寒さです。午前中に手袋なしで買い物に出たところ、30分くらいで、まったく見事に麻痺。こんなにひどくかじかんでしまうっていうのは久しぶりの気がします。いやはや。

で、新しいパソコン。やっと、接続はしたんですけども、いろんなことがよくわからず。やはり取り扱い説明書が3ページっていうのは間違っているでしょ。
そもそも、オフィスが入っているとは思えないんだけど、25桁のキーを入れろとか何とか、いろいろ言ってくるんですよねぇ。キー、どこにあるんだ?まったく困ったもんです。
OSも変わっているので、使いにくくて仕方ないし。でも、この期に及んで、いつまでも古いパソコンに執着していても仕方ないので、何とかしないとね~。

おっと、前置き長いし。では、ミラノの夜のお散歩の報告です。
まずはクリスマス・ツリーです。今年も見事にせいたかのっぽのツリーが、ドゥオモの前にお目見え。昼だと白いリボンが無数にくっついているのですが、夜になると、細かい明かりがびっしり。


でも、足元にはティファニーの水色の箱が並べられていて、なんだかあまり品がありません。ティファニーはとっても好きで、この水色も大好きなんですが、こうでかでかとやられるとねぇ。
実は、夜のドゥオモに出かけたのは、去年に続いて、今年も光のフェスティバル実施というのを見たからなんです。町のあちこちに、光を使った現代アートを展示するって言うやつなんですけどね。
たぶんこれとか。


これも?


去年と同じようなのばっかりで、ぜんぜん面白くないじゃんね。がっかりです。
これなんか、コンセプト的には去年と同じながら、激しく品のない作品になっていました。なんだろう。


唯一、ちょっとかっこいいと思ったのは、デパート、リナシェンテの壁面を覆う白い光。


光は、あまり地味だとだめなのかもしれません。かといって、派手だったらいいかというと、そういうわけでもなく、結構難しい分野であるらしい、ということはわかったかも。

帰りに、市庁舎の一角で展示している、ルーブルから来ているティツィアーノを拝んできました。


毎年、この時期になると、何かしら重要な作品を、理由をつけて、ここで無料公開するのが恒例になっていますが、この数年では、もっともインパクトのない作品かも。ティツィアーノがかなり若いときの作品で、特に何って言うものもなく。しかし、大掛かりで、説明もたっぷりしてくれて。まぁ、普段芸術にまったく関係ない人とかには、啓蒙的な役に立つのか知らん。
ああ、寒い。
  1. 2010/12/19(日) 06:24:40|
  2. ミラノ徒然
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パレルモ その3

パラティーナ礼拝堂 Cappella Palatina
シチリアしょっぱな、とても地味な教会を二つ回りましたが、いよいよ、本命。っていうか、パレルモ来たら、やっぱりこれでしょお、という黄金のモザイクです。


ノルマン宮の中にある礼拝堂。見事に、実に見事に輝いています。かなり小さい礼拝堂ですが、天井、側壁、後陣、すべてこれでもかっていう強烈さで、背景が黄金のモザイクです。


天井は木製で、そこにはまた細密画がびっしり。今回、懐中電灯は持っていったのですが、双眼鏡を忘れてしまい、これは全く持って大失敗です。皆さん、シチリアは、懐中電灯よりも双眼鏡ですよ!

実際、ほとんどの教会で、すでに照明はかなり明るくともされていて、その上、写真撮り放題。これはうれしかったですね。シチリア、まだまだ太っ腹ですよ。

モザイクのテーマは、新旧約聖書のエピソードが中心で、とても分かりやすい。モザイクは、石の彫り物より、さらに分かりやすいですから、これは、信者にはとても勉強になったことでしょうねぇ。
あ、でも、ここは王宮の礼拝堂だから、そんなに啓蒙する必要はなかったはずですねぇ。でも、この地域の教会のモザイクはすべて聖書のエピソード、それも、テーマもアダムとエバやノア、ヤコブの話やイサクの犠牲、と大体同じですから、当時の流行だったのでしょうかね。

ほらほら、アダムとエバがいきなり誘惑されちゃってます。


そんでいきなり楽園追放ですね~。


美しさと、そしてエピソードの分かりやすさで、見ても見ても飽きない楽しさです。さらにまた、表情とかがかわいらしくて、それもまたすごく魅力。
このクーポラにあるキリストを取り巻く天子群、みんなすっごくかわいらしい顔をしていて、うっとり。この写真では分かりにくいですが、将来整理する予定のサイトをお楽しみに。本当にかわいいんですから。


そしてまた、床や壁の、幾何学モザイクもすごいんですよ。


モチーフに、明らかにアラブ風のテイストが入っています。
ビザンチンとアラブとノルマンと、それぞれの風味が見事に融合して、昇華されています。シチリアの中世って、本当にすごいです。パラティーナは、コンパクトな中に見所が満載で、やっぱりパレルモでまず訪ねるとしたら、ここなのかもしれません。
すでにして、次回はモザイクだけをめぐる旅にして、もっともっとじっくりと見たい、と思っているわたしなのです。

シチリア以外のロマネスクはこちらをどぉぞ。
ロマネスクのおと
  1. 2010/12/18(土) 06:08:01|
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パレルモ、その2

サン・ジョバンニ・デイ・ラッブロージ教会 San Giovanni dei Labbrosi


ここは、強烈でした。何がって、すべての地図に、場所が間違って記載されているんですよぉ。
イタリアのガイドブックとしては、個人的に絶大な信頼を置いているツーリング・クラブの地図でも微妙に違うし、ホテルでもらったかなり見やすい市街図では、もう思いっきり違うんです。
でも、その市街図、とても分かりやすくて、サント・スピリトの位置も、ツーリング・クラブのよりも正確な感じがしたので、ちょっと信頼しちゃったんですよね。そしたら、行けども行けども、姿も形も見えない上に、どんどん郊外に向かって、歩いている人はおらず、車どおりだけが激しい道になって。
道端に野菜の屋台があったので、尋ねてみたら、全然違う方向を指示されて。
それがまた、人っ子一人歩いてない日曜の午前中だし、途中からは怖くなって、半分小走り。
でも、八百屋さんの指示は、距離以外はすごく正確でした。距離は、多分車感覚。「ここをまっすぐ、突き当りを左、最初の信号を右。たいした距離じゃないよ。」ということだったんですが、突き当りまで200メートルくらい、最初の信号まで、絶対に500メートル以上で、右に曲がってからも、500メートルはあって、つまり1キロ以上あったと思うんですけど、「すぐすぐ」。
ま、そんなわけでぜえぜえしながらたどりつきまして、後陣側からアクセスしました。


かわいらしい三つ後陣。クーポラはいかにもシチリアらしい、アラブ起源のピンクのお饅頭型。そして各後陣に開けられた小さな窓は、アラブっぽいモチーフの窓装飾。
たどりつくまで辛かったけど、ああ、価値はあったなぁ、と、この後陣が見えたときは、とてもうれしい気持ちでした。
側面。


あ~、やっぱりアラブ風ですよねぇ。こじんまりとしていて、なんかかわいらしい。
残念ながら、ここも日曜朝の礼拝中。さらに残念ながら、扉が閉まっていたんです。しらずに開けたら、かなりの音がしたので、あわてて閉めてしまって、内部の様子に眼をやる暇もありませんでした。どういう状態だったのかな~。でも、ミサに入り込んで、最後までいられる自信はないし、かといって、また他の人に迷惑をかけるような音を立てるドアを途中で再び開けて帰る勇気もないし、仕方ないですね。ちょっと待ちましたけれど、やはり終わりそうもないので、後ろ髪を引かれながらも、さようなら、となりました。

帰りは、多分こっちから行ったほうがいいはず、と反対側の道に出たんですが、驚愕。
なぜかというと。


トップの写真にあるファサード側の入り口は、柵になっていて、柵の向こうがこんな感じ。左には、昔のお城かなんかの壁のあと。右には、朽ち果てたような住居があり、全体が中庭のようになっています。現役の車も置いてあるし、明らかに住居も現役らしいのですが、相当ガタが来ています。え~、なんだろ、これ、と思いつつ、中庭を通り抜けて、表の道に出ました。道に面した住居部分、これです。


これ、写真で見ても相当ですけど、実際に見た様子は、もっともっと朽ち果てた感じなんですよ。で、この前の道に、教会の表示が立っていたんです。でもな~、表示を見て、この建物を見て、まさか、ここをくぐっていくと、教会があるとは、とても思えないです。
こっち側からのアクセスの方が、街中からは近いのですが、これはこれで迷ったかもね。
郊外ではあるけれど、中世の教会としては、かなり重要度が高いんですけども、なんか。シチリア、やっぱり普段うろうろしている北とは、かなり趣が異なりますねぇ。だから面白さもありますけども。

シチリア以外のロマネスクはこちらをどぉぞ。
ロマネスクのおと
  1. 2010/12/17(金) 06:29:17|
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パレルモ、その1

お待たせしました。いよいよシチリア中世シリーズ開始です!
まずはパレルモから、じっくりと行きましょう。

サント・スピリト教会(またはヴェスプリ教会)。

さて、玄関のミラノから、常春のようなシチリアに着き、ホテルに荷物を放り投げた朝10時過ぎ、わたしがまず向かった先はどこだと思いますか?分かる人は絶対いないと思うんです。
なんと、墓地です。


というのも、勿論墓地の中に目指す教会があるからなんです。
でも、ホテルの人、さすがですね。
「あのぉ、オルソラ墓地に行きたいんですけど、どうやって行けば…」との質問にも全く動じず、にこやかに道を教えてくれました。勿論、外人だって墓地に用事のある人はいると思うけれど、そして中世をやっていると、墓地の中の教会を訪ねることも多いので、道を尋ねた相手が動じないというのも慣れてはいるのですが、当たり前のように対応されると、ほぉ、と毎回思ってしまいます。

さて、そのオルソラ墓地は、パレルモの中央駅から徒歩15分ほど。かなり街中ではあります。それなのに、とても広大な敷地を占めていて、また緑も多く、公園のような美しい墓地でした。
日曜日ということもあったとは思いますが、実に多くの人が墓参りに来ていて、墓地の前の花屋は大繁盛。大体、花屋の数も、ミラノ市中の墓地とは全然違います。やっぱり信心深いんですかねぇ、この辺りの人々は。
道を訪ねたまま、わたしも行くところだから一緒に行きましょう!といってくれたおばあちゃんは、毎週5つの墓を回るから、もう、大変なのよ、みんなばらばらの場所にあるし、と嘆きつつもうれしそうに話してくれましたとさ。毎週5つの墓参り。すごい。

わたしが目指すのは、墓地の真ん中にあるサント・スピリト教会。


墓地そのものがオープンしていないとアクセスできない可能性もあったので、それで、かなり確実に開いていそうな日曜日の朝、一番で訪ねたというわけです。まずは大正解。墓地は、午前中しかオープンしていないし、その上、これだけ広大だと、クローズしていた場合、外から外観だけ見ることも不可能ですから。
でも、残念ながら、ミサの最中でした。

で、まずは外観をじっくりと鑑賞。
遠目には、ロマネスクの教会というイメージながら、近寄ると、アラブの影響がくっきり。ああ~、シチリアだ~、といきなり、はるばるを旅してきたことを実感しました。


この、窓の透かし彫り、とってもイスラムですよね。すべての窓にはめ込まれていて、どれもモチーフが違っていて、とてもきれいです。日が差すと、このモチーフの影が、美しい模様を作り出すんでしょうね。
窓の周りは、二色使いの石装飾ですが、そこもなんとなくアラブ風なイメージです。
後陣もこんな感じで、明らかにロマネスクなのに、アラブ。細かいモチーフが、センスあると言うか、すごいんですよねぇ。



外観をじっくりと堪能しましたが、ミサは終わる様子もありません。
幸い扉は開け放たれているので、中を垣間見ることは出来ます。とは言え、正面で司祭さんが説教しているのが見えるので、いくら扉の外にいるからといっても、あからさまに写真を撮るのもはばかられる雰囲気。
なるべく脇によって(つまり司祭さんの視線から隠れるようにして)、望遠で盗撮状態です。


内部は、かなり装飾の省かれた、石の質感どっしり、というシンプルなつくりで、わたしが好ましいと感じるタイプ。柱頭もなく、彫刻やフレスコもなく、でも、凛とした美しさがあります。身廊を分割する円柱も、どっしりと安定感がある太いタイプで、とてもバランスがよいのです。
遠すぎて、肉眼では分からなかったのですが、写真を見ていたら、内陣の天井部分は木で、びっしりと絵が描かれている様子が分かりました。


この天井画は、その後あちこちの教会で目にすることになります。北では、それがロマネスクの時代であることはほとんどないのですが、シチリアでは、かなりの確立で、その時代のものみたいですね~。これもアラブの影響みたい。細密画できれいです。
とにかく石積みの様子が美しいので、じっくりと近くから鑑賞したい気持ちもありましたが、時間的に制約のある旅だし、あれもこれも見たい気持ちで一杯なので、いつ終わるのか分からないミサを待っている余裕がなくて、残念ながら、ミサの終了を待たずに、さようなら。中を見ることが出来ただけでも、はっきり言って予想外だったので、一つ目のポイントとしては、期待を軽く上回る満足を得ることが出来た、というのもあり、足取りも軽く、次へ向かいました。

シチリア以外のロマネスクはこちらをどぉぞ。
ロマネスクのおと
  1. 2010/12/16(木) 06:56:30|
  2. シチリアの中世
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冬のお庭

庭って言っても、勿論、猫額のベランダのことです。
この週末、とてもお天気がよかったので、久しぶりに現状を確認。寒かったり曇りだと、窓さえしっかり開けなかったりして、かなりほったらかしなのですよねぇ。そろそろ寒さ対策の不織布の覆いでも、と思っていたのに、まだ全然やってなくて。
でも最近気温が高くなっているせいか、皆さん元気です。

まずはこの家に来てからも育つ一方の多肉。


この、端っこがほんのり赤いのは、紅葉らしいです。最近たまにお邪魔している多肉ブログさんの受け売りですが。多肉が紅葉するとはねぇ。わたしとしては、なんか年取ってきて、弱っているのかくらいに思っていました。
というのも、お隣の鉢の、同じ多肉ながら若い方は、青々として、なんか違う植物のようなんですよねぇ。


ビックリしたのはこの方。
今のベランダでのニューエントリーで、2ヶ月くらいいらっしゃるのですが、この季節でも紫の小さな花が時々出てくるんですよ。
葉っぱも青々として、冬とは思えない佇まいです。


それから、この子も驚き。


これ、去年買ったエリカ。一度ほとんど枯れたんですが、少しずつ緑が戻ってきて、3粒くらい小さな花をつけて、一応復活してくれたんですよ。驚いたのは、その足元にさりげに育っているミニ・シクラメン。
多分、以前シクラメンの鉢で、土を完全に入れ替えなかったせいで、種か根が残っていたんでしょうね。ビバ、横着!って感じ?花まで咲くかどうかは微妙な大きさですが。
あ、これも驚きました。秋に植えた、確かフリージアの球根。


あったかかったのを春を勘違いしちゃったんですねぇ、きっと。で、ずっと同じ大きさで立ち止まっています。もう育つわけないし、かわいそぉ。賢い植物も、ときどきはこういうおっちょこちょいがいるんですねぇ。この子はかわいそうだけど、とっても愛らしい。来春、他の子が、用心しながら芽を出すのかな~、と思うと、楽しいですね。
おかげさまでベルバニア(だったか?)も、ラベンダーも元気。屋内のサボテンやシャコバも元気です。

明日くらいからまた、ぐっと気温が下がるようなので、早く不織布やらないと~。雪降ったらやだな~。
  1. 2010/12/14(火) 05:45:49|
  2. 植物、花
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新しいパソコン、お成り~!

この数日、パソコンが、不穏な音を立てる頻度が高まっていました。画像をいじると特に激しくて、かなりびくびくしていたんです。実は、2ヶ月ほど前にもすごく気になって、そのときはとりあえず、すべての画像のバックアップを取ったものの、その後不穏な音にも慣れてしまって、そのままになっていたのです。
そしてこの数日の激しい音。もう働かせるなよ~、って感じかな。かなり長く使っているんで。
で、12月なので日曜日もお店が開いていることだし、と、朝っぱらから小切手を持って、郊外の家電店に出かけました。クリスマスも近いことだし、店内はすでにかなりの混みよう。まずは暇な店員を捕まえるのが大変です。
何年もパソコンなんて買ってないので、OSがウィンドウズ7になっているのは知っていますが、あとは?何をみればいいんだろう?
今回は、大きいモニターもほしいので、デスクトップと決めていたけど、いまや完全にノートが主流なんですね~。ノートに比べたら、デスクトップの種類は4分の1くらいかな。あまり選択肢もないし、いろいろ選ぶのも面倒だったので、セットで売っているタイプに即決。実は、展示の現品限りということで、ちょっと迷ったのですが、ちょっとだけ値引きしてくれたし、まぁいいかと。メーカーは、結構いいよ、と聞いていたAcerです。
これ。



つなげば大体すぐ見られるんだよな、今のパソコンは。と思ったものの、実は、こちらでイタリア語OSのパソコンを買うのは初めて(厳密には90年代に最初に買ったパソコンはこちら製でしたが、そのときはイタリア人パソコン・オタクの力を借りて、日本語OSをインストールしてしまったのです)。というのも、XPより前は、ウィンドウズは日本語使えなかったですからね。だから、これまでは日本で買ってかついで来ていました。現在の東芝は、XPの出始めの頃買っていて、外国語OSでも日本語が使えるようになったってしらなかったんですよね。

さて、接続。まずここで躓きます。簡単なんですよ、確かに。でも取扱説明書が3ページですからね。それも、かなりいい加減な図で、それもわたしのとは微妙に違うし。本当に取説文化のない国です。パソコンでも携帯でもカーナビでも、白物家電でも、とにかく大体基本は3ページ。それも図解なし。この上なく不親切。
というわけで、恐る恐る電源ON!


モニターがつかないじゃん!とドキドキしたら、電源入れ忘れ。…すごい初心者。
で、日本語入力モード設定。悩みました~。どこにも書いてないし。
結局途中でインターネットに接続して、日本語で情報収集。何とか設定完了。多分。
もう疲れて、それ以上何かしようとは思えず。
今後、ネット接続の設定とか、メールをどうしようとか、やること山積み。
しかし。
あわてて買いに行ったわりに、今夜の東芝は、不穏な音は一切なし。不思議~。
何とかあとしばらく、このままがんばってほしいものです。バックアップしきれていないデータもあるし、とりあえず、接続関係の設定をチェックしないといけないし。
それにしても20インチモニターはやはりでかいですね。サイトの作り方もちょっと変わるかもね~。
早く使いこなしたいですね~。
  1. 2010/12/13(月) 06:20:42|
  2. ミラノ徒然
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ロマネスクのおと、更新のお知らせ



トスカーナ西部、やっと完了です。やり出せばあっという間に終わるのに、なぜなかなか手が付けられないんでしょうねぇ。遅くとも11月中にアップして、そのあとエミリア・ロマーニャに移って、そしてブレーシャで、と考えていたのに、もう12月も半ば近くなってしまいましたよ。まさに取らぬ狸の…状態。休暇前に、もう一つくらい何とかアップしたいものです。

さて、去年の夏に、歩いたトスカーナ西部のロマネスク。駆けずり回った記録です。
これまでなんとなく漠然と、あまり好みではないな、と感じていたタイプのロマネスクながら、実際にいろいろと読んだり、写真を見直しているうちに、好悪はともかくとして、やはり通らなければいけないロマネスクではあろうと思いました。実際、ピサ様式は好きだということが分かったし、食わず嫌いはだめですね。

よろしかったら是非ご訪問くださいませ。
ロマネスクのおと
  1. 2010/12/12(日) 06:10:02|
  2. ロマネスク全般
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モデナ、カテドラルその3

しつこくモデナ、行きますよ。
北側の後陣にも近い方にある扉。ここの装飾、好きなんです。すごくかわいらしくて。
前回はここも修復で、全体が見えにくい状態でしたが、今回は、修復完了です。それでも、両脇には鉄の支えが残されているので、これはもうこのままこういう形で補強されたということなのかな。



アーキボルトには、戦士の姿が。騎乗で鎖帷子に身を包み、戦う姿が描かれています。これ、バーリのサン・ニコラにもありましたっけね?そういえば、サン・ニコラでは、通常中部でしか見られない、働く人たちを描く暦レリーフがあったり、このモデナとのつながりが、かすかにあるのかもしれませんねぇ。



ここではよくある、働く人たちを各月ごとにあらわしたレリーフ。これは8月かな。耕している人。



これは9月。どうやら足で葡萄を搾っている図みたいです。



それ以外にも、おっ、こんなところにもハーピー。



見ても見ても飽きないんです。本当にここのレリーフはすごい!Wiligelmoさん、そしてランフランコさん、この時代、おそらくイタリア半島では本当に有名人だったんだろうなぁ、と思います。わざわざこのモデナまで、彼らの作品を見に来る建築家、彫刻家、そして職人さんがたくさんいたんだろうと思うと、いや、実際いたはずです。なんだかすごいことですよねぇ。
では次回、本堂内部に行きましょう。

ロマネスク全般、こちらもどうぞ~。
ロマネスクのおと
  1. 2010/12/10(金) 05:53:06|
  2. エミリア・ロマーニャ・ロマネスク
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パレルモ、プロローグ

行ってきましたよ~、シチリア!
11年ぶりです。


(モンレアーレの広場、夕暮れ。バールで戸外の席に座って、ストーブも何もないのに寒くもなんともなく、このあまりに美しい空の色にうっとり。)

いつもの旅同様の超早朝出発。まだ夜の暗闇の中で、ぶるぶる震えながら始発トラムに乗って、空港バスに揺られて、出発前の飛行機の窓から美しい朝焼けを見て、そして、パレルモに降り立ったら、おおお~!いきなり春です!
その日、午後からミラノは雪だったようですが、パレルモでは、ほとんど20度を越える勢い。薄手のコートでも汗ばむほど。それだけでも、大変うれしいことですよ、ミラノから行くと。



(チェファルーの町の背後にそびえる山の途中から。これから夕暮れに向かう青空の美しさに、うっとり。)

パレルモ、チェファルー、そしてモンレアーレ。中世を見るには、とりあえず押さえておかなければならない土地。たったの3日ですので、それ以上の余裕はなく。でも、とりあえずは十分。すごいですよ、ここの中世の名残というのは、本当にもう、すごいとしか。



(パラティーナ礼拝堂。きらきらと、そして繊細で、眼がつぶれるほどの美しさです。)

ビザンチン、アラブ、ノルマン、すべての文化、美術が交わって、合わさって、他では見ることの出来ない美を作り出して、それを今にまで伝えてくれる、まさに稀有な土地です。

今回は例によって急ぎ足で、撮影もしなければならない、資料も集めなければならない、友人との約束もこなさなければならない、といろいろあって本当に余裕がなくって、ぎりぎりだったのですけれど、それでも十分見るべき美は堪能できましたので、次回、できれば近い将来に再訪して、そのときはカメラなし、約束なしで、いつまででも、黄金のモザイクや、そして繊細なキロストロの柱頭と対峙したいものだと思います。

走り回ったおかげで、すばらしい本も購入できたし、古い古い友人にゆっくりと再会できたし、実に充実した旅でした。
半分くらいミラネーゼになってしまって、かつては大好きな南がかなり苦手になっているわたしですが、シチリアは、本土の南よりは、居心地がよかったのも発見でした。なんか人が優しいのです。押し付けがましくなくて親切で、その対応が、一つ一つうれしいんです。
そして、なんと言っても、ご飯!どこでも何でもおいしくて。もう信じられないくらいにおいしいお魚料理。山盛りパスタ。これだけでも再訪する価値は大。特大。

では、これからゆっくりとシチリアの中世にご案内です。ゆっくりとね。

ロマネスクはこちらです。
ロマネスクのおと
  1. 2010/12/09(木) 05:51:14|
  2. シチリアの中世
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トリュフの季節

だったりしたんですよねぇ。
トリュフって皆さんは食べたことあるでしょうかねぇ。わたしは、この長い人生でも二回くらいしかないんですけど、正直言って。それもかなり思う存分いただいたのは、もう20年から昔になるような。
実はそんなに特に、これはすごい、と思うこともなく…。ま、嗜好品だわね、と。
今回、エミリアを歩いたときって、まさにトリュフの季節だったんで、レストランでもトリュフ尽くしとかあったんですよ。
でも、同じきのこ系なら、わたし、ポルチーニの方が好きだったりするんですよねぇ。
で、同好のトリュフ好き友人は、白トリュフのニョッキ。


わたしは、写真ないですけど、ポルチーニのタリアテッレ。

トリュフは置いといて、エミリアで、一番気に入っているのは、このクレシェンティーナですよ。前にも紹介しましたけどね、揚げパン。あったかくてふわふわで、地元原産のハムやチーズと一緒にいただく前菜系。あ~、これはほんとに好き。いつでもいつまででも食べていたい。って、変ですけど。



トリュフに戻りますけれども、これってまさに嗜好品で、好きになると香りがたまらないみたいです。実際、トリュフ好きな、このときの同行者のお宅で、翌朝トリュフ入りのチーズというのをいただいて、これは本当においしかったんですけれど、香りがすごいトリュフなわけです。歯を磨いても、時間がたっても、自分自身トリュフくさい感じで、随分あとまで、トリュフの匂いをまきちらしていたのではないかと。これが、好き者には、たまんないんでしょうねぇ。

今日、用事ついでに、ミラノの中心部にある有名な食料品店に行ったんですよ。一時帰国用のお土産を、少しずつ買おうかと思ったりして。そこで発見したのが、トリュフ入りのお塩!
なぜ発見したかというと、棚に近寄ったら、そこはかとなく香りが漂っているんですよねぇ。これはもうビックリ。
トリュフ、恐るべしです。ちなみに、黒は白より圧倒的に高価で、この塩に入っているのは黒トリュフ。だから瓶詰めなのに、なんか香りもれちゃってるんですかね。
厳重に包装して、しまいました。一時帰国までまだ1ヶ月もあるんで、におい移るといやだしねぇ。いくらトリュフの匂いでも。

慣れてくると、確かになんともいえない匂いって言うか。でもなぁ~。
そういえば、イタリアでも珍味(で高価)のカラスミ(ボッタルガ)もあまり好きではないし、やっぱり基本が安上がりな人間なんですかねぇ。あ、フォアグラは結構好きです。あと、珍味ってなんだ?
  1. 2010/12/04(土) 06:20:33|
  2. ミラノ徒然
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