東京の楽しい生活の思い出にかまけていましたが、時差ぼけも治って、ミラノの生活に心身ともに戻ってきた今日この頃。ロマネスクも再開ですよ。
昨年末にイタリアで買ったパソコン。メールとかブログについては、日本語入力の問題はすぐに解決したのですが、ホームページを作るためのHTML入力ができずに、困っていました。ずっと困ったままだったのですが、先日から、いやいやながらいろいろ触っていたら、なぜか一部日本語入力が可能になったんです。これがまた、一部、っていうのがなんとも困ったもんで。いったい何をどうしたから日本語入力できるようになったのかがわからないので、汎用性がなくて。とはいえ、新パソコンで、何とかサイト更新の可能性が見えてきたんですよ~。
というわけで、鋭意、新規ページの作成中です。
一部しか日本語入力できないので、トップ・ページも改めて作り直す必要があり、また、モニターのサイズが変わって始めて、自分のサイトのサイズ設定がいかに汎用性がないかもわかったために、フレームやテーブルを導入しようと思っているので、多分、新しいパソコン作成の最初のページをアップするには、相当時間がかかりそうですが、ロマネスク好きの方々、どうぞ、めげずにお待ちくださいね。
とりあえずの目標としては、
1.ボローニャとその周辺(モデナ、ノナントラ)
2.ブレーシャ周辺のマイナー・ロマネスク
3.ローマ
4.プーリア
5.トスカーナ東部
を本年中アップ。
ああ、そうは見えないかもしれませんが、やらなければいけない私にとっては、あまりにも壮大な目標ですけれど、実はこれ以外にも、お膝元ミラノとか、パルマとか、ノバラ周辺とか、たまっているものが山ほどあるんですよね。記憶がどんどん薄れていく感じで、困ったもんです。でも、イタリア・ロマネスク啓蒙のためには、がんばらなくては!と思っています。
冬は、ドライブで新たに出かけることも不可能なので、せいぜいそういうときに集中してみたいと思います。実際、この週末も、久しぶりにパソコン三昧の予定です。HTMLこつこつ打つなんて、とっても嫌なんですが、それをやらないことにはねぇ。
ロマネスクといえば、今年も日本で、そういう関連本を買ってきました。
年に一冊くらい、こういう本が出ちゃうんですから、やっぱりロマネスクの市民権、結構あるのかも。とはいえ、こういう安直な本しか作れないわけだから、とても市民権とはいえないのかな。仕方ないですけれど。遠いヨーロッパの話ですもんね。
著者は、若手中世史研究家二人。金沢百枝さんという方は、カタルーニャはジローナのタペストリーを研究されている方で、ネット検索中に、何度かお名前を見ていました。しかし。しかしですよ。
写真もきれいだし、そこそこ文章もちりばめて、まぁちょっと高い感もあるけど、トンボの本だし、こんなもんかな、って感じではあるんですが、この方が、供されたパスタをいただいている写真でのけぞりました。
帯には、「古寺巡礼シリーズ、第一弾」とあるので、売れ行きによっては今後も続編が出るんですかねぇ。ちょっとねぇ。写真は厳選してほしいですねぇ。限られているんだし。
本屋で、いろいろ見ていて、塩野さんが、ローマ史を終えて、十字軍を始めたのを知りました。ローマのあといきなり十字軍に行っちゃうんですねぇ。塩野さんには、もちろん、ローマ直後とか、絶対権力者のいないロンゴバルドなどの蛮族とか、半端な初期キリスト教や、権力者のいない時代は、きっと興味ないんでしょうねぇ。
そういうところから、自分がロマネスクに惹かれるのは、逆にそういう時代だからかもしれない、とか思ったりしました。
ではロマネスク・ファンの皆様、今年もよろしくお願いします。
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- 2011/01/29(土) 06:46:17|
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お正月に一時帰国だと、まず初詣に行くし、最近は欠かさず下町散歩もするし、で、神社仏閣に足を踏み入れる機会が、異常に多かったりします。ロマネスクで教会めぐりをするようになってからというもの、日本の神社仏閣についても、以前に比べると圧倒的に面白さを感じます。
今回、初詣に訪れた大国魂神社に始まって、ついつい目が行ってしまったもの。
こま犬です。
あちこち見てると、面白いくらいにいろいろ違っているんで、なんか楽しくなってくるアイテムですね。同じ大国魂神社でも、こっちなんか子持ち。
これって、基本は奉納なんですかね。施主が、好みのタイプとかを頼むのか、それとも頼まれた石工が勝手に作るのか、または好みのタイプの石工を選ぶのか。
これなんてどうです。ちょっとサルというか人間というか、人面系ですよねぇ。怖い。足の先もへんてこで、意味があるんでしょうけれど。
家の近所を散歩しているときに通りかかった小さなお社。そこにもちゃんと小さなこま犬がいました。足のぼってり感がかわゆい。
こちらは下町のこま犬さん。体中に模様が彫られていて、手がかかっています。こういう模様のモチーフなんかも、時代や場所や石工の腕で変わってくるのでしょうね、きっと。
なんか面白いですね。きっと、私が中世の中でもロマネスク専門のように、これ専門にやっている(というのも変ですが)方がいらっしゃるでしょうねぇ。これは際限なくありそうですから、系統立てて見るのも相当大変そうです。
それにしても、日本人は無宗教といいつつ、神社仏閣の数は半端じゃないですね。小さいお社が、住宅街の中にポツン、ビルの谷間にポツン、とかあったりするのが、なんと言うかとても無宗教とは思えない感じ。またそういう小さなお社が、とってもきれいにお掃除されてあったりして、清清しいんですよ。
これはまた、来年が楽しみになってきました。
- 2011/01/27(木) 05:25:40|
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イタリアにいても、普段からお醤油使った和食もどきをよくいただいています。日本の食材は、それなりに手に入るのですが、でも高かったり、選択肢が限られていたりするので、どうしても「もどき」程度なんですよね。そもそも、日本にいるとき、そんなに料理はしていないので、ちゃんとした和食が料理できなかったりするし。
で、日本に帰れば、やっぱり和食ばかりになります。
和食って、ヘルシーで健康にもいいけど、なんと言っても、見た目から美しくて、感動しちゃいますね。今年、実家のお正月は、インターネットで注文したという御節。
かわい~!
なんか、インターネットで注文した御節が、写真と別物だったとかいろいろニュースでやってたんですが、我が家の御節はしっかり大丈夫で、見た目もこのように美しい上においしかったです。
お店や、友人宅でいただいた料理も、味はもちろん、器の多様さ、美しさには、いまさらながら感心しました。
お蕎麦屋さんでいただいたそば豆腐。
蕎麦には一家言あるこだわり店主自作の器に盛られていました。
器を作っちゃうんだから、すごい発想ですよね。というか、ヨーロッパにはそういうのないんで、改めてすごいなと。こっちは、前菜用、メイン用、デザート用、と三種類の、大きさの異なるお皿があるだけですもんねぇ。銘々皿とか、みんな違うお猪口とか、そういう楽しさ、ないですからねぇ。
お招きいただいたお宅での完璧な和食。
ああ、本当にすばらしいですね。
それにまた、日本酒がおいしくて。今回熱燗のうまさに開眼。ひたすら熱燗やってきました。昔と違ってお酒がよくなってますから、香りだけで変に酔うような感じもないし、かなり飲んでも翌日に残ることがないですねぇ。
学生の頃は、安い日本酒を飲んでは、よく死んでましたので、隔世の感があります。でも、今って日本酒というと冷酒で、熱燗の肩身はちょっと狭いようですね。
以前だと、徐々にワインが恋しくなってきて、戻ってきて赤ワインをいただくと、あ、おいしいな、と思ったものですが、今回は、完全に日本酒にやられて、なんかワインが遠いです。といいつつ、新年会で2本ほどやってしまったんですけども。
そうそう、その流れで、長年ほしいと思っていた出刃包丁を買ってきました。
わざわざ日本橋の木屋さんまで行って。思ったより高かったんですが、これこそ一生ものと思って。というのも、年末に魚をおろしたとき、手持ちの包丁では全然だめで、つくづく嫌になっちゃったんですよね。
今日お肉を切りましたが、なんといっても研ぎたてだし、怖いくらいに切れて感動してしまいました。
早くお魚を買って、おろしたくなりましたねぇ。宴会を企画しないと~。
あ、結局飲むことになっているのか、私。
- 2011/01/25(火) 05:38:58|
- 日本徒然
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今シーズン初めて、中世の会の講演会に行ってきました。秋から春まで毎月一回、本屋のイベント会場で行う講演会と、中世の史跡めぐりが、中世の会のメインの活動で、もう今年で9回目になるとか。毎度、濃厚な歴史おたくが集まってきます。
今シーズンの講演会のテーマは、戦い。正直、あまり興味はないのですが、でも、このレーニャノの戦いは、イタリア中世史ではとっても重要だし、行ってみることにしました。講師はミラノ大学の教授です。
これは、ドイツ皇帝フェデリーコ-バルバロッサ(赤ひげ)1世率いるドイツ軍と、北イタリア都市国家同盟であるレーガ・ロンバルディア同盟軍の間で、ミラノ郊外で繰り広げられた戦いです。フェデリーコ1世の横暴に怒った都市同盟が、本来あるべき自治権を認めさせることを目的に立ち上がり、見事な勝利を勝ち取り、その後の都市国家の発展に大いに寄与しました。
まぁ、そういう歴史的な意義とか意味は、なんとなくわかるんで、何か面白い話が聴ければなぁ、と思っていたのですが、この先生、2時間弱で話すには多すぎる内容を準備していたというか、焦点絞りきれてないというか、ちょっと散漫で、若干時差ぼけが残っている私には、辛いものが…。
とはいえ、戦いの具体的な話は、面白かったです。騎士たちの装備や、戦い方、両軍の戦略とかいろいろ。職業軍人からなるドイツ軍に対して、レーガ・ロンバルディア軍は市民軍人だったとか、ドイツ軍がどの道をどうやって南下してきたとか。歴史の本では、「レーニャノの戦い、レーガの勝利」、みたいな簡単な記述で済まされてしまう史実が、具体性を帯びて、にわかに現実的になったりしますねぇ。
一番現実的に情景を想像させられた話は、音。
合戦は、何もないところで繰り広げられるし、当時は重機とかないので、すごく静かだったと。そこで兵士の発するときの声が響き渡り、鎧のぶつかり、馬のいななき、そういった激しい音が静寂を破り、兵士の士気を鼓舞したと。
なんか、七人の侍とか彷彿としちゃうって言うか。モノクロ、音楽なし、緊張感。ちょっとぞくっとしましたね。
講演後の質疑応答は、相変わらず超オタクな世界で、あきれました。まったく、歴史オタク、恐るべしです。
来月は、史跡めぐりに参加しようかと思っています。
いまだ日本にうつつを抜かしているこのごろですが、ロマネスクも再開しないとね。ちょっとだけ弾みがついたかな。
- 2011/01/24(月) 06:06:36|
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昨年に続いて、下町散歩。今年は、東京スカイ・ツリーにも引っ掛けて、向島から浅草をぶらぶらと歩きましたよ。
まずは向島百花園。
地味なんですね~。いや、植物園ですから、所詮地味に決まっているんですが、ヨーロッパの植物園に比べると、やはりわびさびの押しが強いっていうか。地味さが強烈って言うのも変なんですが、そういう感じですよねぇ。
正月早々の週末でしたが、人出はかなりでした。暖かい日で、梅もほころんでいて、なんだかとっても日本の初春。梅春っていうんですか?ちょっと幸せな気持ちになりましたねぇ。
このあたり、墨田七福神があるので、特に目指すってんでもなく、なんとなく行き当たりばったりでぶらぶらしましたです。
そうすると、どこからでも見えるのが、この方、スカイ・ツリーです。
高い建物ないですからねぇ、この辺は。そういう意味では、とても貴重なランド・マークですね、きっと。
立派なお寺がたくさんあります。創建は古くても、いまやわびさび化していますから、このような派手な垂れ幕も、かえってしっくりしたり。
それにしても、七福神のスポンサーは三越らしいんですね。くさってもなんとかって言うか。さすがですね、越後屋!
かつての色町、鳩の街。古い家屋が、しゃれた喫茶店になっていたりします。こぐまや。
古い家屋をそのまま使っていて、お手洗いなんか小人のお手洗いのように小さくて、お相撲は絶対入れないし、外国人でも北欧人なんか絶対無理だろうな。でもさ~、なんかお客さんがみんな小さい声でしゃべっているのは、どうなんでしょうねぇ。イタリアのようにうるさいのもいやだけど、必要以上に声をひそめている感じって、かなりだめです。怖いです。みんな、普通にしゃべろうよ。
で、浅草。
仲見世もどこもかしこもすごい人でびっくりです。やっぱりきれいなんですよねぇ。
ほら。
これ、すごいですよね。侘びさび、すっ飛び。きんきらで、でもすごい重量感のある美しさ。バロックとか大嫌いなくせに、これは嫌いじゃないんですよねぇ。
東京の夕暮れは、ミラノの夕暮れとは色が違うけれど、これはちょっとよくないですか?深い藍が、五重塔のきんきらと妙に合います。
このあとは炭火焼、日本酒熱燗。ああ、日本はいいねえ。しみじみ。
で、追憶をたどりつつ、今夜はワイン。だめ。熱燗の記憶、濃厚すぎ。
- 2011/01/22(土) 06:41:50|
- 日本徒然
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下町散歩のついでに、すぐ近くまで行って、拝んできましたよ、建設中の東京スカイツリー!私のミーハー度がわかるってもんですね。
一年前の、ちょうど倍くらいの高さ、訪れた日には539メートルで、依然成長中でした。
異常に細くて背高ですごいんですけど、そしてまた、あらゆる最新技術が駆使された現代の技術の塊みたいなものらしくてそれもすごいんですけど、全体に背が低くて古い家屋ばかりの町並みの中に忽然と立っちゃっているのが、なんといってもすごすぎです。
下部は三角で上の方は円筒。かなり近くまでいけて、見上げると、おおおって感じです。めまいとか起こしちゃう人もいるとか。これは東武東上線(曳船)の線路をはさんだ側からの眺め。一番近い足元かな、今だと。
思いっきり住宅街だけど、カメラを持った観光客がどっさりとうろうろしていました。いやはや。
言問い団子近くにある、墨田七福神めぐりのお寺からも、こんな。ミスマッチというか、不思議な風景ですよ。
このあと浅草までお散歩したのですが、吾妻橋からの眺め。これはちょっと近代的な風景で、ツリーもとっても自然な感じで風景に埋没しますね。
こうなると、下町に立っている面白さは特にないですね。やっぱり寺の背景としてすっくと立っている姿の方が、インパクトがあります。
そうそう、これも紹介しとかないと。
おしなり君!押上と業平の商店街で作ったキャラクターで、頭にツリーが刺さった雅な業平君です。安いけど結構かわいいキャラクターですよ。ショップには、たまにはおしなり君着ぐるみがいたりするそうです。
でも、ツリー周辺は大混雑でしたが、決して、押上や業平には人が流れていなくて、ちょっとどうなんでしょうねぇ。おしなり君も、もうちょっとがんばらないとな~。
今年12月には完成するようなので、次回は完成品を拝むことになるんですね。日本はなんでも早いな~。
- 2011/01/21(金) 06:01:53|
- 日本徒然
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短い滞在なのに、最近はなんかいろいろやりたがる私。今回は展覧会も二つ行ってきました。どちらもまだ会期中なので、アップしてみます。
まずは、日本人の大好きな印象派。イタリア人も印象派は大好きですね。
「モネとジヴェルニーの画家たち」
東急文化村美術館 (2011年2月17日まで)
モネが移り住んだジヴェルニーに、同時期、多くの国のさまざまなアーティストが住んでいたらしいのですが、それらアーティストの中でもっとも多くを占めていたのがアメリカ人だったんだそうですね。そりゃ知らなかった。で、そのジヴェルニーのアメリカ人の作品が中心の展覧会で、印象派にはいまや興味のない私には、なんのこっちゃ、という内容だったんですけれども。
モネの絵は、ほんの数点で、ますますなんのこっちゃですけど、タイトルがチャンと「モネと仲間たち」みたいなことになっているから、まぁ、仕方ないですね。
なんかこのアメリカの画家たちは、当時も結構裕福だったらしいんですよね。きっと、おフランスで活躍しているって言う肩書きで、アメリカでは売れちゃったんじゃないでしょうかね。なんかな~。
モネの睡蓮は、やっぱりそれなりに好きだと思うんですよ、きれいだし。でもな~。
こういう展覧会って、デパートでやるんだったらそれなりに納得するけど、東急文化村でやるっていうのはどうよ、って感じかな。
いや、印象派が好きだったら、切り口としては新鮮なのかな。わかりません。でも1400円出して見たい内容ではなかったです。
もうひとつは、すごく地味で、日本にいてもやってることに気づいたかどうかと言うような展覧会。
「唐招提寺 金堂荘厳展」
多摩美術大学美術館 (2011年1月30日まで)
実は、場所も内容も集客力も超地味ですが、この方が圧倒的に面白かったのは、きっと古い方古い方に行きがちな今の自分のトレンドなんでしょうね。
多摩美の美術館にも個人的な思い入れがあるせいかも知れません。
展覧会は、唐招提寺金堂の平成の大修理で確認された、創建当時の彩色文様に関するもの。現存しているものがほとんどないわけで、ですから、展示の中心はコンピューターグラフィックによる再現色彩だったりするんですが、その派手派手な色彩やモチーフには、かなり衝撃を受けました。
唐招提寺って、実際に訪ねたことはないのですが、枯れた木の、わびさび系って言う印象じゃないですか。でもオリジナルは、極彩色ともいえる派手な色彩の文様でいたるところ覆われていたんですね。いやはや。想像もできません。
いやぁ、これはよい展覧会でした。奈良、思いっきり行きたくなりました。奈良って、つくづく極彩色の都だったんですねぇ。あのオレンジは、まったくすごい。朱色って言うより明るいオレンジなんですから。
これが、石の建築だったら、こういう彩色文様も、木造の場合よりはよく残っていたのでしょうか。でも時代が下るにつれてわびさびが好まれるようになった日本では、このようなはかない感じが必然だったのかも。オリジナルでは、枯れた色が好まれる日が来るとは考えられもしないことだったでしょうから、そういうのも面白いです。長生きも才能のうち、なんてことが言われますが、建築も芸術品も、長生きすれば、違う目で評価されるチャンスができて、それで全然違うものになったりするんですねぇ、面白い。木造の魅力、堪能です。
- 2011/01/20(木) 06:27:22|
- 日本徒然
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実家は東京西部なので、中央高速に乗るのが簡単で、ちょっと走ると、すぐに富士山の近くまで行けます。最近は、滞在中に一度は富士山の方に行くのが習慣になっていて、特に日帰り温泉がお気に入り。
というわけで、今回も昨年に続いて、山中湖にある日帰り温泉に行ってきました。
ここです。ってよくわからないですけれど。山中湖には、この「紅富士の湯」と、「石割の湯」という二つの日帰り温泉があります。どちらも公立なので、とっても安いんです(700円)。それでいて、実によくできています。特にこの紅富士の湯は、露天風呂ものびのびと広いスペースにあり、露天風呂からも、室内の湯船からも、富士山が眼前に広がるというすばらしい環境にあるんですよ。
去年は、正月早々だって言うのに、それが公立の欠点かもしれませんが、紅富士の湯が定休日でクローズ。急遽石割の湯に行きました。石割の方は、全体にこじんまりと小さいし、富士山も見えないし、やっぱり紅富士の湯の方が、圧倒的にロケーションが優れています。
この日、東京出発直後、中央高速に乗った途端に真っ白な富士山が燦然と輝くように姿を現してくれてびっくりしました。そんなにすぐにくっきり見えることって珍しいんです。
でも、その後雲が広がって、温泉からは、裾野がちらりと見えるくらいに雲に隠れちゃって、残念でした。
帰りにぐるりと回った山中湖から、こんな感じ。
でも、こんなでも、あの雲の向こうにあの姿が、ってわかるから、なんかいいんですよねぇ、富士山。実は、かなり富士山好きです。
というわけで、この山中湖の日帰り温泉、とってもお勧めなので、近くにいらしたら是非寄ってみてくださいね。手ぶらでも大丈夫ですよ。
そうそう、近くには大きな道の駅があって、富士山のおいしいミネラル・ウォーターが無料で汲めますよ。
- 2011/01/19(水) 06:33:18|
- 日本徒然
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東京滞在中、昨年に続いて今年も落語会に行ってきました。今活躍している噺家さんは全然わからないので、ブログで、詳しい方に勧められたいくつかの落語会から、日時や場所の都合のいいものを選んで、事前にチケットを買いました。
それが、中野の小ホールで行われた、新春談笑ショウ。
談笑さんと、三遊亭白鳥さんの落語会。どちらも一度も聴いたことない上に、私にとっては初体験となる現代もの。というわけで、いろんな意味でどきどき。
結果的には。
ううん。正直、わからない。
まず談笑さんが、「イラサリマケー」という現代もの。白鳥さんが「黄金餅」の現代版。色物(これが結構面白くて、一番素直に笑えたかも)。そして談笑さんの「子別れ下段」現代もの。
なんといっても、新年早々ですから、どっかんどっかん笑いたかったのに、子別れはないだろう!というのがひとつ。いい話ですけどねぇ、でも半端に現代風にやる必要はないし、正月そうそうやるからには、聴かせてくれるんでしょうね?!というには、ちょっとどうよ、というレベルだったしな~。
かといって、完璧に現代もののイラサリマケーは、落語である必然性が全然わからなくて、こういうのが現代落語として受け入れられて持ち上げられているんだとしたら、ちょっと違うんではないかと思っちゃったし。
また、白鳥さんの黄金餅も、黄金餅を下敷きにして突拍子もない現代バージョンを作り上げていて、面白くないことはなかったけど、でもさ、別に黄金餅を下敷きにする必要ないんじゃないかという気もするし。下敷きにするから、突拍子もない話になっちゃうし、なんていうか。
落語も、難しい時期なのだろうとは思うんですけども。噺家さんたちも、おそらく試行錯誤してるんだよと思うんですけれど。聴くほうだって、まだ過去の名人を実際に聴いている人がたくさんいるし、私のように名人の録音だけで落語好きになった人もいれば、現代物しか知らないような人もたくさんいて。そういうあまりにも異なるバックグラウンドを持った観客を相手にするんだから、実に大変なことだとも思うんです。けど。
現代版を作るのはありだと思うけど、今だけ見てたらだめだし、シモねたをやるのも大いに結構だけど、それなりの品位が必要だと思うし。なんかな~。
というわけで、少々消化不良で終わったのでした。
そういうこともあったのか、ついつい名人に走ってしまって。こんなもんを買ってきました。
来年はどうしようかな。やっぱり古典に回帰しそうです。談春さんとか?
古典だけじゃだめなんですかね?
- 2011/01/17(月) 06:28:41|
- 日本徒然
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今さら新年かよ!と、あきれられてしまいそうですが、とりあえず、2011年最初のアップなので、お許しください。
元旦から2週間、東京生活してきました。
今夕戻ったミラノは、意外と寒くなくてほっとしたのですが、空港に着くなり、東京に比べるとなんだか全体が汚らしかったり、わがままなイタリア人が、駐車禁止の道に延々と二重駐車して交通を妨げているのをバスの運転手がののしったり、あああ、またこの世界に戻ってきちゃったよぉ、と一気にいつもの生活にどっぷりです。あああ。
東京は、楽しかったです。家族や古い友人、新しい友人、温泉、落語、熱燗…。
お忙しい中、お時間を下さった方々には、大感謝です。
おいおい、楽しい毎日の事をアップしてみます。しばらくは、日本徒然になりそうです。
では、まったく今さらではありますが、皆様、今年もよろしくお願いします~!
- 2011/01/16(日) 05:56:07|
- ミラノ徒然
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