ブリオネ19
イゲランドからフレウリへの道の途中に位置している教会があったので、ほぼ通り道だし、と寄り道してみました。事前に調べていても、決して簡単には見つからない、こういう小さい教会がたくさんあります。とても一回では回りきれませんね。
サン・ボネ・ド・クレ(発音はいい加減)Saint-Bonnet-de-Crayの教会。おそらく名もない「サン・ボネの教会」というところだと思います。
かなり立派な外観で、ロマネスクらしさはないことに、すぐ気付きます。そうは言いながらも近づきますが、なんか修復だけ、って感じで、ぜんぜんだめ。
ほんのちょっと名残が見られるのは、鐘楼の一連窓の側柱、中央部の柱の柱頭装飾くらいでしょうか。アーチも、奥深い複数アーチで、きれいではありますよね。
柱頭の面白いのを拡大すると、こんなの。
少年漫画のキャラクター的な顔が。顔の両側でバンザイしている風が独特。万歳は、ちょっと見たことないなぁ。でもこれ、あまりに遠すぎて、肉眼ではほとんど見えなかったんですよね。写真で見て、くすりと微笑む、というパターンでした。
よく見たら、角っこにも、なんだか変なフィギュアがありました。口をあけて、何か叫んでいるような顔。この教会、オリジナルは、側面も鐘楼のところも後陣も、全部軒送りの部分に面白いフィギュアがあった可能性があります。今はほとんど残ってないのが、残念です。
ほら、こういう感じ。
右端の、ちょっととぼけた牛がかわいらしい。
このあと、本堂に入ったかどうか、まったく記憶なし。日記には、「わざわざ立ち寄ったけれど、まったく面白くなくて残念」とあるし、入ればどんなにつまらなくとも記憶のよすがとして写真を一枚なりと撮影するはずなので、おそらくクローズだったのでしょう。
このちょっと面白い顔のレリーフが見えていれば、「まったく面白くない」なんてがっかりする必要もなかったのですけれどね、なんせ見えなかったんで、写真もあまり撮ってないのが、ちょっと残念。実は面白いのにね。
この場所で、最も感銘を受けたのは、美しい自然です。
花が、咲きこぼれ状態で、緑に花びらが散らばって、夢みたいにきれい。
こんな可憐な花があちこちに。ちょっと高台になっていたので、目に入るすべての景色が美しかったのは、よく覚えています。考えたら、そういう眼福を味わうためだけでも、立ち寄った価値は十分ありましたね。いまさらヨイショしてもどうしようもないけど。
- 2012/08/01(水) 02:34:22|
- ブルゴーニュ・ロマネスク
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