師走って、本当に突っ走る状態です。自分自身もですが、周りもすべてがあわあわとすぎていく感じで、もう本当に、毎年びっくりして、毎年同じに、何もできずに暮れてゆくので、びっくりです。 今年もまったく同じ。今年は、クリスマス休暇が長かった分、もっと大変だったかも。最後の二日は、怒涛の仕事量でまいりましたが、でも、だからといって去年ほど遅くまで残るほどではなかったので、まだマシ。
一時帰国の前に一日予備日があり、今日ですが、気持ちの余裕があったのもよかったかも。 しかし! なんということか、日本の友人が今月早々に送ってくれた漫画満載の郵便物、郵便局止めになっていたのを、本日受け取ることとなり、結局、午後ずっと漫画に読みふけってしまうという予想外の展開に。 途中で、はっ、何か他にやるべきことがあったのではないのか、こんなことをしていてよいのか、とか何とか思ったんですが、まぁ多分いいのではないか、と勝手に決めて、結局ずっと読み続け。「聖お兄さん」や「大奥」の最新刊、読まずにおれないです。そういう我慢のできない人間です。 持つべきものは、本好きの友人ですね~。ありがたや~。ありがと~! でも、クリスマス前に入手できてたら、もっとよかったかも~! そういえば、少しはお掃除もしたかったんだよな。まぁ、どうしても何が何でもやるべきことではないけれど、でも年末大掃除の時期をすぎたら、また一年、やるきっかけがなくなるから、やろうと思ってはいたのに、漫画の前に、軽く忘れ去られたというわけで。 ま、ま、ま。 そんなわけで、忙しいんだかすごく暇なんだか、よくわからず、今年最後のミラノの休日が暮れてしまいました。 明日午後出発で、大晦日は東京です。大晦日を日本で過ごすのは、とっても久しぶりなので、年越しそばや紅白なんかがちょっと楽しみだったりします。 ブログは、2週間強、お休みとなります。 今年、訪ねてくださった皆様、コメントを下さった皆様、どうもありがとうございました。またこれからもよろしくお願いします。来年は、ますます中世に精進して、そういうブログにしていきたいと思っています。
では、皆様が、よいお年をお迎えになりますよう。 来年も、是非よろしくお願いします。
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2012/12/30(日) 06:44:44 |
ミラノ徒然
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いやはや、難産でした。2010年夏のトスカーナのロマネスク探訪の旅、やっと第一弾が完成です。
今回は、ヴァルダルノ・スーペリオーレの教会を紹介していますが、数が少ないので、近所のカセンティーノも一緒に、という目論見を持っていたのです。しかし、まず資料集めに手間取り、読むのに手間取り、たまにさくさくと進んでいると、あの本も目を通さなければ、あれもチェックしなければ、と余計なことばかりしてしまって、本来遅くとも10月中には、と思っていたのが、これこの通り、もう暮れも暮れ。
その割りに、これだけかよ!
と中身の薄さにあきれられるかもしれませんが…。自分なりに調べたつもりなんですけれど、グローピナ以外は、本当に資料が少なくて。普段避けているウィキペディアまで見てしまう有様でした。
サイトのスペースに、そろそろあまり余裕がないこともあり、最近写真を抑え気味にしたページにしておりますが、その分、このブログにアップする写真も、是非合わせてみていただけると、よりわかりやすいかと思います。
特に、このトスカーナの教会では、外観も雰囲気があるし、同時に内部の柱頭装飾にも見るものが多く、どれもこれも掲載したくなってしまうので、あえて、限定的にするしかない状態でもありました。
本当は、ご興味ある方には、現地を訪ねて現物を見てほしいと思うのですが、それがかなわず、説明にあるこの写真が見たい、というものがあれば、ブログにアップするなどしますので、是非ご連絡いただけたら、と思います。
来年はちょっとがんばって、とにかくまず2010年トスカーナをなるべく早く終えることを目標に、パレルモやリグリアや、はたまたロンバルディアのマイナー教会なども、早く整理したいものだと思っています。鬼に笑われていますね、多分。
では、皆様の感想なりと、楽しみにお待ちしているので、是非訪ねてみてください。
2012/12/28(金) 06:01:20 |
トスカーナ・ロマネスク
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メリー・クリスマス!
このところ、年末に、仕事が信じられないくらい忙しくなることが多いのですが、今年はさらに悪化。というのも、クリスマス休暇で5連休になってしまうので、12月最後の週は稼働日が二日しかなくなってしまい、その前の週にあれもこれも詰め込み状態となってしまったのです。そんな中、泊まりの出張があったり、残業だったり。最後の金曜日は、ランチの時間もなくノン・ストップで、通常金曜日は遅くとも16時には会社を出るのですが、19時ごろまでいたので、何もできず。
そういう状態で、休暇に突入。南仏に行ってきました。すごく疲れていたので、7時の列車にちゃんと乗れるのか、若干心配でしたけれど、遊びはやっぱり別腹なんですね。自分でも感心するくらいパッチリと目が覚めて、疲れも何のその、間に合うどころか早めに駅についてしまう有様でした。
今回の旅は、クリスマスが5連休になることに気付いて、慌てて企画したもので、あまり練る暇もなく実行となりました。霧がひどいため、車で出かけるのは難しいので、列車で行ける先、できれば中世がある場所、ということで選択したものです。
基本的には「骨休め、のんびり、修行なし」、というつもりでいて、実際、普段に比べると滞在中の移動距離は少なく、行き先も限られていました。
でも、やっぱりというか、結局最後の方は、時間がもったいない!と、無理やり観光をするあたり、がつがつするのが身に染み付いてしまったようです。
昔は、どこに行ってもまずカフェ、みたいな人間だったのに、年とともに時間にすらしみったれになってきたのかな~。
しかし何はともあれ、日中二十度くらいまで上がり、半そでの人たちが闊歩している暖かい土地で、おいしいお魚をいただき、昼からワインを飲んで、中世を訪ねたり、近代美術を堪能したり、海辺でボーっとしたり、旧市街のスケッチをしたり、とりとめのない週末は、まさに命の洗濯。
クリスマス・イルミネーションで、町は華やいでいるし、人々もクリスマス・プレゼント探しに忙しがりながらもうきうき感が漂っています。ヨーロッパでは、パーティへの予感で、一年で最もユーフォリア感の漂う時期なのかも。
私も、ささやかな自分へのプレゼントを買ったり、お土産を買ったり、それなりに楽しみました。
旅のスケジュールは、以下。
1)ミラノ~ヴェンティミリア~カンヌ
2)カンヌ~フレジュス~サン・ラファエル~カンヌ
3)カンヌ(サントノラ島)~ニース~ミラノ
最後に、ちょっと時間があるから、ってわざわざニースによって、二つも美術館めぐりをして〆るのが、ま、修行好きな私の真骨頂かと(笑)。
まだ夏の旅行のレポートも鳥羽口どころか始めたばかりで、来年持ち越しですから、この南仏も先になりそうですが、そのうちアップいたしますので、楽しみに。 こっそり言うと、中世的には、実はヴェンティミリアが一番楽しかったです。
2012/12/25(火) 22:18:20 |
海外旅行
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アンギュレームAngoulemeその2 駐車した場所から、旧市街を横切って、カテドラルを目指します。メイン・ストリートを歩いて、旧市街が終わる場所。町からアクセスすると、後陣側から近づくこととなります。
ミラノから飛行機で一気にボルドーに入り、レンタカーで一直線、ノン・ストップでここまで来ていますから、こういう旅だと、「ここはどこ」という混乱した気持ちになるのが常です。でも、人に道を尋ねたり、フランス語の看板を見ているうちに、じわじわ、フランスにまた来たんだ、と実感してきました。
サン・ピエトロ・カテドラル、後陣です。Cattedrale di St-Pierre。
カテドラルって、本来ロマネスクとはあまり相容れないものです。私が好むロマネスクは、人里はなれた場所にひっそりと建っている礼拝堂だったりしますから、カテドラル、というだけで、実はあまり食指も動かないし、無理に行かなくてもいいし、とか思ってしまうのですが、この後陣、魅力的です。大きいのに繊細で、大きさを感じさせないというか。実際、教会の大きさに比べると、後陣は、縮尺を間違えたように、こじんまりとしています。
傍らに見える塔も、まるでローマの塔みたいで、装飾過多でもありますが、結構親しみの湧くタイプ。石が違いますけれど。
そこここに見られる、こういう細かい装飾がかわいらしい。
ただ、訪ねたときもまだ工事中で、おそらく全面的にお掃除したばかりなのでしょうが、ちょっと白くなりすぎ感がありました。
南側の装飾。
チェッカー模様とか、玄関屋根の天辺に置かれたケルト十字のような石の十字架とか、シンプルだけどきれい。軒下には、どうやら顔の彫り物がずらりと並んでいるようです。ケルトの流れがどっかにあるのかしら。ただ、顔のタイプは、そのままガーゴイル装飾に転用できるような、ゴシックに流れつつある新しい感じ。でもやっぱりちょっと白すぎ。午後で、お日様さんさんですから、まぶしくて、直視するのも厳しい!
一部、掃除というより再建したのではないかというような彫り物(入り口のアーキトレーブとか)もありました。
中も、恐ろしいほどの白さ。
もしかしたら、修復で、表面に白い化粧板がびっしり貼られたとかそういうことなのかも。白すぎるし、どう見ても新しいし。正直、ちょっと興ざめ。
内部でも、チェッカー模様が多用されていて、アクセントになっています。そして、柱頭は、再建も混じっているかもしれませんが、ロマネスク時代のオリジナルに忠実なモチーフとなっているのは、ほっとします。
このカテドラル、ロマネスク的に最も重要なのは、ファサード装飾。 ちょっと大変な量なので、次回紹介します。
2012/12/19(水) 06:04:13 |
ポワトー・シャランテ・ロマネスク
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アンギュレームAngoulemeその1 格安航空の欠点は、多くの場合、時間が半端なことかもしれません。今回利用したミラノ/ボルドーも、本当にびっくりするくらい安かったのですが、まさにそういった半端時間で、ランチを取る時間がないけれど、ランチの時間にボルドー着というスケジュールでした。 せっかくボルドーに入って、ご飯も食べずに移動かよ!という状態、ちょっと寂しいですよね。でも修行旅としては日常的なスケジュールでもあり、実際、到着後すぐにレンタカーの手配をして、予定していた13時半よりはずいぶん早く、走り出していました。
ロマネスクの鉄則として、イタリアにいると、ランチの時間はどうせしまっていることが多いから移動時間とする、というのがありますが、嫌でもランチ取りはぐれだったんで、一気に目的地に近づこうと思い、場合によっては手前の小さな町村に寄る、ということも考えてはいたのですが、結局、当日の最大目的地であるアンギュレームを、直接目指すこととしました。
無料の国道ですが、ほとんど高速並で快適です。イタリアを出ると、たいていどこでも車が少ない上に、走り方が穏やかなので、実はもうそれだけで快適。最低の国に住む意味というのもあるものだな、と感心します。
で、アンギュレームに到着したものの、さて、どこに車を停めたらよいのかわかりません。というのも、この町、結構な高台の上に町があり、どこから上ればよいのか、またもっとも楽な駐車場がどこにあるのか、とってもわかりにくいのでした。 こういう逡巡、もちろん、私が坂道発進できない、ということに基づいているわけですけれどね。 この旅の前に、チロルに分け入り、散々山道をやっている上に、その前に、教習所に坂道発進特別教習を受けたのになぁ。 で、散々、あっちっこっちうろうろした挙句、やっと、ここならよさそう、という駐車場に車を入れました。
なんと言うこともない町並みではありますが、明らかにイタリアじゃないわけです。ミラノからたいした距離じゃないのに、本当に全然違うし、なんといってもフランス語の世界。イースター以来、ちょっとだけフランス語を独学していますが、駐車場でも、路上でも、残念ながら全然通ぜず。それでも、たまに言葉の通じない世界というのは新鮮で、それだけでも飛行機に乗って旅する価値があるってもんです。
このアンギュレームという町、私にとっては、ロマネスク芸術の見られるカテドラルが重要なのですが、しかし町としての現在の重要性は、おそらくこっち。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、建物の外壁に、アニメ系の巨大イラストレーション。こういうのが町のあちこちにあるんです。アニメとか漫画、フランスでは日本ものがかなり人気らしく、いろいろなイベントがあるようですが、このアンギュレームのアニメ祭りみたいのは、中でも相当有名なようでした。
ほんと、気をつけて歩いていると、あちこちに、かなりレベルの高い絵が。
なんか、あんまり唐突にあるので、にわかには気が付かなかったり。
近々展覧会かイベントがあるようで、多くの店とか街角に、アトム(鉄腕アトムです)をモチーフとしたポスターが貼られていました。日本のアニメって本当に愛されているんだなぁ、ともともと漫画好きとしては、かなり嬉しい気持ちでした。
なんか、いきなり、ロマネスクそっちのけの観光になっていますが、なんといっても車を停めたのが、目的のカテドラルとまったく反対の場所だったので、町全部横断する必要があったもので、思いもよらず、ゆっくりと観光することとなったわけです。
いやはや、ドライブ旅行は楽しいのですけれど、私にとっての鬼門はいつだって駐車場。今回いきなり最初の町から駐車場に迷ってうろうろするというのは、あまりよい幸先とはいえません…。
次回ロマネスクです。
2012/12/17(月) 06:52:43 |
ポワトー・シャランテ・ロマネスク
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旅の後に、プロローグで頭だしをしていたように思っていましたが、ブログ記事が見つからないので、勘違いかも。 ということで、この前の夏の旅をこれから振り返るにあたって、旅の全体を紹介します。もしかして楽しみにしていた人には、報告が遅くなって、本当にごめんなさい。
フランス・ロマネスク第二弾として、この地域を選んだのは、ひとつには、ミラノからボルドーへの直行便(イージージェット、直行の上、格安!)があったこと。
ボルドーに直接入れると、ロマネスク的に魅力のあるいくつかの地域へのアクセスができるために、ボルドー発という条件から訪問地を探しました。
地図を眺めて、目に付いたのが、サン・サヴァンです。
実はこのサン・サヴァンのフレスコ画が、フランス・ロマネスクへと私の興味を掻き立てた元凶(?)です。
二年ほど前のある日、中世の辞書を見ていて、ふと目に留まったのが、「サン・サヴァン」というキャプションの付いたフレスコ画の画像。画像の出典を見ると、パリのシャイヨー宮となっていました。たまたま昨年春先に、パリに行く機会があったので、シャイヨー宮に行き、辞書の出典にはお目にかかることができたのですが、本物はサン・サヴァンにあるということがわかって、いつか行ければ、と思っていました。
そのサン・サヴァンが、ボルドーからならば、アクセス可能な場所にある! これは行かずばなるまい!となるのは当然ですよね。 というわけで、必然的に、サン・サヴァンのあるポワトー地域が目標となりました。
調べてみると、ボルドーとポワトーの間に位置するシャランテ地域も、地味ながら、ロマネスク集積地であることがわかりました。
シャランテは、地域東のアンギュレームから大西洋岸までの地域ですが、緩やかな丘が続く、大変美しい地域で、ワイン産地でもありますが、どちらかといえば、有名なのがコニャックでしょう。コニャックというのが、町の名前であることを、今回初めて知るところとなったのですが、それにしても、コニャック周辺の葡萄畑は、実に美しく、車で走っていても、何度でも停まりたくなるような場所が目白押しでした。
こんな感じ。おお、車のコマーシャル、そのものですね。
これは、今回レンタカーした最下層レベルのシボレーです。すっごく運転しにくかったので、次回はせめて最下層カテゴリーは避けたいと思いました。
今回は、イースターのブルゴーニュに比較すれば、若干狭い地域だったので、全走行距離は千キロに満たなかったと思います。でも、ガソリン代があがっているせいか、またはこのシボレーの燃費が悪いのか、イースターのコルサに比べると、なんだか、納得できない感じでした。信号停止の度にエンストとか、そりゃもちろん自分の運転技術のせいなんですが、これまでレンタカーをして、ここまでエンスト起こした車はないもんで、最初は本当にいらいらさせられました。
というわけで、長い旅の始まりです。 行程は、以下となります。 一日目:ボルドー発、Angouleme 二日目:シャランテ・ロマネスクめぐり(St.Simon / Bassac / St.Graves Amanto / Segonzac / St.Surin / Chateauneuf-sur-Charente / St.Michele / Roullet / st.Estephe / Plassac / Blanzac / Fleac / Linars) 三日目:シャランテ~ポワトー・ロマネスクめぐり(Lichers / Courcom / Ruffec / Civray / Montomollion / St.Savin / Chauvigny) 四日目:ポワトー(Poitier / St.Benoit / Liguge / Chateau-Larcher) 五日目:帰国
本来の目的はサン・サヴァンといいながら、やはり時間がある限り、狂ったように次を目指す修行旅になりまして、途中、辛いと思いながら、それでも先を目指す自分がおりました。ただ、今回は、朝晩ご飯付の宿に泊まったこと、そして、夏ですから、いくら先を目指したくても水分や栄養補給なしではいけないことから、修行とはいえ、ちゃんとランチもいただきましたし、水はなるべく取るように心がけました。 車だと、ランチにアルコールをいただけないのは、ある意味助かります。その制約がなければ、絶対にいただきたいですからね~。
今回の度に大変役立ったのが、このミシュラン緑本。
今ではネットでいくらでも情報がありますけれど、やはり私は紙の情報が好きなんです。それに、具体的にアイディアがない場合、全体を把握したい場合、ネットのようなピンポイント情報よりは、アバウトでも全体の把握がしやすい紙媒体は好ましいと思っています。
イタリアの細かい情報は、圧倒的にイタリア・ツーリング・クラブのガイドブックですけれど、フランスはやはりミシュランみたいです。ただし、各州版は、そうそう改定されないようで、ちょっと古いのが玉に瑕。
2012/12/16(日) 07:26:18 |
ポワトー・シャランテ・ロマネスク
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朝、どうしても起きられず、ついベッドでいつまでもうだうだしてしまう金曜日。 よろい戸を開けてびっくり。一面の雪!
先週末に降ったばかりなのに~!
その上、この週末は車を走らせるぞ、と決めていたというのに、なんということか。
雪の朝は、騒音が吸収されるせいか、格別に静かで、おきられなかったのはそのせいもあるやも。
先週末の雪は、当初からボタン雪で、積もらないお約束があった感じでしたが、今日の雪は、既にして思いっきり粉雪で、朝から思いっきり積もっています。
まいったなぁ、と思いながら通勤。
夕方遅くにいったん雪がやみ、その後、雨に変わったので、うまくいけば帰宅してから買い物にもいけるかと、ちょいと安心したのでした。
しかし、帰宅が遅れ、帰宅時には、みぞれになっていました。
これでは、今日は買い物は無理、でも明日のために、と、帰宅早々、箒系のものを持って、マイカーの雪下ろし。
小さなマイカーの雪下ろしでも、実は意外と体力も使うし、軽く汗なんかかいたりして、それでもタイヤ周りの地面の雪かきまでして、これで、明日の買い物は大丈夫だな、と家に入ったのに、なんと、また雨が雪に変わりました。 どひゃぁ~!
思いっきり降っている今現在の様子。
まいります。
明日、これでは買い物どころではないし、今夕の雪かきは、おそらくまったく無意味になりそうです。
もうクリスマスまで間がなくて、この週末は、誰にとっても、クリスマス前のプレゼント探し、最後の本気の週末。この陽気では、多くの人が車で移動することができない状態ですから、クリスマス商戦にとっては超マイナスです。 っていうか、私も、クリスマスはおいといても、実は税金の支払いとか、もろもろ動く用事があった上に、車のバッテリーがやばいという事情もあり、本当に心から動きたかったんですけどねぇ。 週末に向けて、塩まきの車とか、雪かきの車とかが出てくるかと思っていたけど、その気配もないし、この調子だと、明日はとんでもない積雪になっているかも!
ついちょっと前に全部きれいにしたマイカー、既に、改めて雪に覆われています。あ~あ!
それに、本当に静かです。
やっと、いろいろ一段落付いて、夏のポワトー・シャランテの写真整理にのぞもうと思っているのに、なんだか。 実際、今始めるのって、すごく半端だし、またお正月休み入っちゃうし、とかいろいろ思っていて、逡巡していて、そういうときにこんな雪が降ると、ますます延期しようか、とか、いろいろ悩みます。 とはいえ、クリスマス休暇にも、ちょっとだけロマネスクめぐりをする予定でいるし、延期なんかした日には、いつ整理できるかわからないので、やっぱりちゃんとやるしかないですね。この週末から、始めようかな、と思いますので、フランスのマイナー・ロマネスクを愛する方々、是非お楽しみに。
2012/12/15(土) 07:51:50 |
ミラノ徒然
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という割には、結局ドゥオモ広場しか行かない私。でもここのクリスマス・ツリーは、やっぱり見ておきたいよね。
やっぱり夜景になると、イルミネーション、きれいですね。ドゥオモとビットリオ・エマヌエーレ・ガレリアのライトアップが重なって、なんだか、ヨーロッパのクリスマス~っていう華やぎがあります。
ドゥオモのファサードを背景に、LED満艦飾。いかがでしょうか。やっぱり美しいですよね。このツリーは、本物の木ですよ。例年のごとく、北欧の方から運んできたんでしょうね。樹木にとっては、ある意味すごい災難かも知れませんねぇ。何百年と生きてきて、まさか人生がミラノで終わるとは、みたいな。
(多分)LEDのおかげで、細かい明かりもきれいです。中村博士は、正直好きじゃないですけれど、でもこのLEDについては、誰だって素晴らしいと思いますよねぇ。
ビットリオ・エマヌエーレの内部も、毎年同じですけれど、でもやっぱりこの青はきれいです。
この、青く電飾されている真下に、パブリック・ビューの大きなスクリーンが置かれていたのは、おそらくこの写真撮影数日後のスカラ座初日中継のためだったのでしょう。
今年の開幕公演はワグナー。開幕にワグナーって言うのは、かつてスカラにはまった初年度と同じなので、ちょっと気になったり。でも、だからどう、では全然ないのですけれどもね。初日評すら知らなかったりするし。
ところで! 実は、生まれて初めて、クリスマス・ツリーを買いました。 我が家の安っぽいツリー!
ミラノに住み始めた当初は、クリスマス時期は、ほとんど一時帰国をしていたので、ま、いらんな、と思っていたんですが、この十年ほどは、やっぱり年末年始に一時帰国をするとはいえ、スケジュールがずいぶんと後倒しになって、たいてい大晦日とか元旦にミラノを出発する=クリスマスはミラノにいる、という状況になっていました。
だけど、なんとなくいまさら、という感じで、クリスマス・デコレーションをするような気分でもなく、十年間、毎年のように、買おうかな、ま、いいか、という逡巡を繰り返してきたのです。
今年、11月末に近所の、ちょっと大きなショッピング・センターに行った際、もう思いっきりクリスマス商戦で、ツリーや飾りが華やかに売られていて、他の用事で出かけたのに、気付いたらツリーを手にしていたのでした。忘れているようでいて、結局わたし、ほしかったんですねぇ。
とりあえず、ツリーとLEDの電飾と、赤いガラス球(数が多くて安い)だけを買って、後は手持ちの飾りを見てから買おう、と思って帰宅。 早速ツリーを組み立てて、手持ちのいろいろを、リボンとかも含めて飾ったところ、なんか、結構あるし…。今年はもうこれで十分でないかと納得できるほどで、自分でもびっくりしました。クリスマスの本場ローテンブルグで買ったくるみ割り人形とか、サンタクロースとか、手編みのクリスマス・リースとか、ほんと、知らないうちに、いろんなものを持っていました。やっぱりほしかったんだね、わたし。気付いてよかったよ、自分の深層心理に。
で、自分だけのために、毎晩明かりをつけて、楽しんでいます。
ツリーは180センチもあるし、明かりは、いろいろ設定が楽しめるタイプなので、なんだかみているだけで幸せになったりします。お手軽だね、わたし。
でも、1ヶ月も楽しめるんだから、季節ものの装飾としては、なかなか有意義ですよね。
それにしても、実は飾り付けるだけでも、結構時間がかかったので、片付けるときが心配。気付いたら、春まで立っていたり、しないといいけど…。
2012/12/12(水) 06:54:09 |
ミラノ徒然
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先日、ちょいと頭だしした我が家のシャコバ。今、満開です。
今回は、なかなか冷え込まないので、いつまでもベランダに出しておいたせいか、例年に比べて満開がずいぶん遅くなりました。気付いたら既に結構気温が下がっていたので、いつまでもベランダにほっておかれた最も長生きの親株の鉢は、ちょっと葉が弱ってしまった様で、今後が心配です。
今年最も元気なのは、二代目の鉢。
全体に満遍なく花をつけ、葉の状態も良好です。
どの花も、完璧に美しく開花しています。
花は、誰だってみんな完璧に開花するものでしょ、といわれるかもしれませんが、意外とそうでもないですよ。一番の若い株の子は、元気はいいけれど、なんかちょっと失敗しています。
ほら。
よく見ると、花びらの先っぽの方がぎざぎざになったりして、完璧な姿ではないんです。ただ若いせいか元気だけはすごくて、上に向かって花が咲いています。要は、葉の数が少ないから垂れ下がらないということなんですけれども。
一方でお年寄りの親株さんは、花は見事何ですが、
なんだか葉の方がかなりしなびていて、上にも伸びている若い株に比べたら、悲しくなるくらいに下向き…。
花のあと、もしかしたらだめになっちゃうかもなぁ、という状態です。すべての葉の先に重たく花をつけていることすら、負担になりそうで、ちょっとさびしい姿なんです。
それにしても、毎年飽きもせずに同じせりふを繰り返しちゃいますが、なんて美しい花なんでしょうねぇ。品種改良でここまでなったのか、自然でこうだったのか知りませんが、もう究極ですよねぇ。
何度見ても、いつまで眺めていても飽きませんよ。
毎年、会えるのも本当に嬉しいことですし。
親株が何とか無事に冬を越せることを祈るばかりです。
2012/12/10(月) 06:04:56 |
植物、花
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冒険とランチで、すっかり終わったようなチロルの旅ですが、一応最後の目的地、 シルミアーノSirmianoのサンタポッロニア教会Chiesa di S.Apollonia、紹介しておきましょう。
下にあるのが、おいしいランチをいただいたレストラン、そして上の方にあるのが、目的地、サンタッポロニア教会です。
ランチの後、レストランの人に鍵を求めたところ、既に訪ねている人がいるから、上っていけば行き会うでしょう、ということで、空手で上り始めました。
これが、写真で見てもわかるとおり、結構な急坂です。
とはいえ、ランチでエネルギー充填した後ですから、全然問題なく上り、鍵を持っている人たちと行き会いました。
教会は、少なくとも外観はずいぶん新しくなっていて、およそロマネスクとは縁のない感じ。と思いつつ、ボンジョルノボンジョルノと挨拶して鍵をもらって、一応中にも入りました。
中に入ったら、漆喰で真っ白!かなり予想通りの姿です。
後からよくガイドを見たら、教会自体が1300年の建造ですから、多くを期待できないのは当然です。
それでも、中世の遺構はないのかなぁ、と思ってうろうろして見つけたのが、こういう壁のニッチだったり。
これも、おそらく結構後代のものでしょうが、それでもモチーフ的には結構中世で。小さなニッチの扉なんですが、それを閉ざしている鍵の仕組みがとてもわかりにくくて、これはまさに中世でした。
帰り道もあるので、さっさと降り、レストランに鍵を返しに行ったときに、帰り道について、倒木の事情も話して、ベターな道を尋ねてみました。 さすがに地元の家族がやっている店だけあって、道に着いてはとても詳しかったものの、おそらく前夜に起こったであろう倒木のことは知らず、それは大変だったね、と同情されました。つまり、あのような道を歩いてくるお客さんはいないということでしょう。 で、その倒木越えを避ける道はないかというのが眼目だったのですが、ないことはないけれど、「300メートル下って200メートル登る道で、時間的には倍はかかるだろうね」と言われ、そりゃやってられんわ、と結局また来たときと同じ倒木越えをすることになりました。 ただ、二度目ですし、その後の道がどうなっているかもわかっているので、倒木さえ越えてしまえばこっちのもの。案ずるより生むがやすしで、意外と簡単にできたんです。
後はすらすらと、来た道を引き返す感じで、とってもらくちんな山歩きでした。 サン・ジャコモが見えてきます。
車までもうすぐ。
行きの雨模様がうそのように、気持ちのよい天気です。風景もきれい。
出発の駐車場に付いたとき、すごい満足感がありました。車に乗る前に、野うさぎが駐車場になっている草原を横切ったりして、最後まで自然のおおらかさを感じることもできました。
しかしこの後、本来簡単と思っていた高速に出るまでの道が、「いろは坂」それも超激しいバージョン、だったのが、かなり意外でした。運転は自分がしたので、勘弁してくれよ~、とつぶやきながら、何とか乗り切りました。運転の経験地、かなり上がったかな、と思いますけれど、これがまた、意外にも何の経験地にもならないんですよねえ!
ま、何はともあれ、無事ミラノ到着。 長いチロルの旅、お付き合いありがとうございました。この地域のフレスコ画については、勉強する価値が大いにありそうです。いつかサイトにまとめる日を楽しみにしていてくださいね!
2012/12/09(日) 06:45:34 |
チロル・ロマネスク
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