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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

今度は飲みすぎかよ、オレ。

東京の正月休み その7

お酒編。
今回、量的には、そんなにとんでもなく飲んでいないと思います。ランチ・デートも多かったので。ランチだと、グラス・ワイン一杯とか、中生一杯とか、そういうので済んじゃうし。そういう軽い感じも、気楽なホリディ気分になって、結構いいものだと思いました。
さて、そうは言っても、やっぱり日本酒はおいしいよね。
まずは正月の日本酒。





どん!ともちろん一升瓶。元旦に姉が下げてきたのが、農口という純米酒。かなり純米強くて、おっ、と思うのですが、軽く一杯流し込むと、口が慣れてきて、するすると飲めてしまいます。元旦当日、気付くと、姉と二人でほとんど一升が終わりそうな勢いでした。
元旦昼前に成田着だったので、ほとんど寝ていない状態だったのですが、時差ぼけも加わり、わけのわからないまま、なんだか飲んじゃっていましたね~。

そして、翌日仕入れたのが、おなじみ八海山の、純米吟醸。
いつも利用している実家近所のお酒屋さんで、一年寝かしたという2013年蔵出し物。
酒屋さんでは、試飲用の在庫があると、店で味見をさせてくれるのですが、同じお酒の2014年物に比べると、まろやかで、びっくりするくらい水のように飲めてしまいます。
日本酒って、蔵では寝かせることなく、その年のお酒はその年に放出してしまうって言うのにも、びっくりです。酒屋さんの好み次第で、いろいろなテイストが味わえるので、よい酒屋さんに出会うことが重要ですね~。

焼酎も、ちょっといただきました。赤霧島。




調布の小料理屋でボトルを入れましたが、ちょっと余り。二度と行くことはなさそうな店だったので、余った分はもらってきて、実家でちびちびやっていました。そうしたら、台所に、やはりわずか残っている、同じ赤霧島が転がっていたのでびっくり。数年前まで弟が焼酎にはまっていた名残らしい。ラベルの色が若干後退していたけれど、味の変化なし。
さすが蒸留酒。そっちもあわせて、お湯割でちびちび。半端に残しても仕方ないしね。とか何とか、言い訳しながら。

気軽な串揚げ屋さんでは、もっぱらハイボール。




昔はウィスキーの水割りが宴会の定番で、わたしもよく飲んだものですが、それとはまったく別物なんですねぇ。ハイボールは、いわゆるチューハイ状態で、ほとんどウィスキーの味もしないくらい薄くて、いくらでも飲めてしまうって言う。まじめなウィスキーには、とても失礼な飲み方だぜ。まぁ、こういうのには、まじめなウィスキーは使ってないでしょうが。

有楽町の老舗焼き鳥屋さんの、利き酒セット。




三つのグラスで一合分という、まさに味見用のセットですが、味の違いが分かるので、面白かったです。どれがなんだか忘れてしまいましたが、真澄の純米がおいしかったな。

女子会で消費したお酒ずらり。




ちなみに少量瓶も混じっていますから…。それにしても、よく飲んだな。
たれ口は、年末に京都旅行をする友人がいつも京都から持ってくるもの。すごくお酒っぽいまったりとした口当たり。
すず音は、まるでサイダーのようなラムネのような、発泡日本酒。アルコール度も低くて、ごくごく飲めちゃうような。瓶もかわいくて、女性を意識していますよね。
真ん中辺にあるのも発泡酒なんですが、ラベルが完全に変です。




ちゃんとまじめな濁りの発泡酒でしたけれど、一体なんなんだろう、このラベル?

お座敷てんぷらのお供は、こちらの純米吟醸、手取川。




石川県のお酒で、なかなか手に入れにくい逸品だそうです。するする系で、とってもおいしかったので、人の家だというのに、遠慮することもなく、がんがんいただいてしまいました。この、遠慮のなさ、わたしはいつからこうなってしまったんだろう、とあきれます。

それにしても、おいしいお酒はあとも残ることがないので、びっくりします。時差ぼけもひどいし、朝のゴミ出しもあったので、いつも寝不足状態だったのですが、それでも二日酔いは一回もなかったな。びっくり。お酒の質、本当によくなったんだと思います。

ついでに、ちょっとスィーツなど。





日本のケーキの美しさとおいしさと言ったら。びっくりします。フランス風で、美しさではフランスも相当なものですが、でも甘みと、お値段から、絶対日本の勝ち。甘さ控えめで、安い!そして、お洒落度低い実家の近くにすら、雑誌に取り上げられるようなケーキ屋さんが、さり気にあったりするのもすごいです。

創作好き、というのもすごい。和洋折衷系。




この、桜のジェラート、すっごくおいしかった。桜の塩漬け風味。イタリアに持ってきても売れそうだ~。抹茶ジェラートは既に市民権得ていますからね~。抹茶といえば、いつもお土産で人にあげてしまう抹茶キットカットを、自分でいただいたら、おいしかった~!そういえば、キットカットにも桜風味、あったはず。今度はちゃんと自分用に買ってみよう。

ああ、やっぱりよく食べてる。っていうか、よく飲んでる~。

実は、昨日、仕事関係の新年会で、日本食の店に行き、一升瓶で日本酒をいただいてしまいました。結構種類をおいている店で、お料理にも合うし、それなりだったんだけど、なんだろう?やはり日本で飲むのとは違うって言うか。イタリアで日本酒飲まなくてもいいかな、と思ってしまいました。不思議なものです。
というわけで、日本酒は、また一年封印。寂しいけれど、でも我慢した分、来年が楽しみですからね。イタリアでは、せいぜいワインとグラッパに精を出します!

今回の日本滞在日記も、これでおしまい!
次回からは、またスペインの旅に戻りますので、ロマネスクお待ちの皆様、お楽しみに。

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  1. 2015/01/30(金) 07:01:38|
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食べすぎだろう、オレ。

東京の正月休み その6

例年同様、今回も、おいしいものをたくさんいただきました。
まずはかわいらしいお節。




それから、すき焼き。





姉が張り込んで、結構よい肉を持ってきてくれたんですけれど、日本のよい肉って、つまり霜降り。脂肪満載。確かに今では、霜降り肉は海外でも「KOBE」と呼ばれて人気だったりするみたいですけれど、でも、どうなんでしょうね。あんまり油過ぎて、多くは食べられないし、健康にも悪そう~。普通の赤身肉を極薄にすれば、もしかするとその方が好きかも知れない、と思ってしまう罰当たりでした。

串揚げ屋さんにも行きました。




「ソース二度漬け禁止」って言う、関西方面出身のチェーン居酒屋さんらしいですけれど、安くておいしかった。でも、揚げ物は多くは食べられないから、テーブルで、ゴロゴロのジャガイモとゆで卵をお客がすりつぶすポテトサラダが、実は一番おいしかったかも。

ちょっと飲み足りないしね~、と、串揚げ屋さんのあと、調布の小料理屋さんみたいな店に入ってしまいました。カウンターだけで、ママがいるようなお店。





たいして飲んでもないし食べてもないと思うけど、結構な料金でたまげました。最後に、サービスと言って出てきた、栗きんとんをケーキ風にしたお菓子、いったいいくらだったのかね~、と不明朗会計にびっくりです。でも、正月だし、いい気分に酔っ払っていたから、ま、いいか~!ってなもんでした。酒って怖いわ~。

ラーメンとか、ランチのセット・メニューとか。





ランチは相変わらずお得感が高いし、小腹がすいたときの和風ファスト・フードはいいですね。立ち食い蕎麦とかうどん。安いし、おいしいし、早いし、それでいてユーロ換算すると、たったの3、4ユーロくらいで食べられちゃうんだから、いいなぁ。

もちろん蕎麦屋飲みも。





〆のざるそば、きりっと冷えていて、本当においしかった。
今回は、深大寺で、初詣の時には必ず立ち寄るなじみの蕎麦屋さんがあんまり混んでいたので、深大寺蕎麦がいただけませんでした。昨年もいい加減並んで入ったのですが、今年は、行列がさらに延びていて、角を回り込んでいたので、一目見てあきらめたんです。
その反動か、友人と外出した際、リベンジという気分で、遅めのランチを立ち食い蕎麦でいただき、夜は六本木の蕎麦屋で飲むということになってしまいました。蕎麦尽くしの一日。やっぱり蕎麦はうまいよねぇ。

ランチといえば、ちゃんとした和食のお店でいただいた御膳。




素敵な器に素敵な盛り付け。こういうのは、洋食にはない楽しみ。目でも楽しむ、そしていろんなものを少しずつ、同時にいただけるって言うのは、本当に素敵な文化と思います。

姉に連れて行ってもらった上野の鮨屋さん飲みも、新しい体験でした。





鮨屋さんで飲むなんて、高そう~、とひるみますが、さすが庶民の町上野!おいしくて安くて感じのよいお店でした。てんぷらはなんとカニ。足が1本するっと。贅沢です。

友人宅での、毎年恒例の女子会。





鍋を囲んで、同世代の独身女子がわいわい、といういつもの宴。新年早々誕生日を迎えるわたしのために、いつもケーキで祝ってくださいます。しかし、ケーキは覚えているけど、味はもはや覚えていない。午後半ばから飲み始めて、ケーキにたどり着いた時点で、もうかなり夜も更けていたからな~。いや、楽しくておいしかった~。

お家ご飯では、こちらもほぼ恒例になっている、友人宅での素敵な宴。




すべてがお洒落で、手料理はプロ並み。今回は、なんとお座敷てんぷらを企画してくださいました。





お野菜もお魚も、その場で揚げたてをいただくわけですから、おいしくないわけがない。お酒が進み、こちらでもずいぶんと長居をしてしまったものです。

それにしても、昔は、我が家でお座敷てんぷらって普通にやっていましたよね?日本の食生活って、やっぱり豊かなんだなぁ、とつくづく思いました。いや、昔は、外食がそんなに手軽じゃなかった分、豊かだったのかもしれませんねぇ。矛盾するみたいですが。

お手軽な外食といえば、最後にちょっとしょぼいですが、実家近くに数年前に出来たくら寿司に、初めて挑戦しました。





これは、面白かった!回転寿司の世界も、実に進化したものですね。お茶までセルフサービス。お勘定も、お皿を戻すことで自動的に計算。ビールも自分で冷蔵庫から持ってくるセルフなんですが、最終的にビールのお勘定はどこでどうやるのか?と悩んでしまいました。そしたら、最後の部分だけ、ちゃんとテーブルに人が来て、お勘定するんですね。ちょっと人間的。
無駄のない合理的なシステムで、その上めちゃくちゃ安い。こんなお店がミラノにあったら、通っちゃうなぁ。
さすがに超満員。混雑を避けようと、確か夕方5時過ぎに行ったと思うのですが、出る頃には長蛇の列が出来ていました。そりゃそうだ。

正月あとは比較的地味な食生活だったのが、ミラノに戻る直前に、連日豪華なお食事だったので、おそらくそれで胃腸が疲れて、帰りのフライトでおかしくなったんだな、と改めて思いました。やっぱり、よく食べたわ。
お酒編は明日。

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  1. 2015/01/28(水) 06:48:24|
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外人の目になったり。

東京の正月休み その5

その他出かけた場所。
まずはいつもの初詣、深大寺。




人出がさらにひどくなった感あり。お参りする行列が、毎年少しずつ長く太くなっている気がします。ゲゲゲの前は、こんなことなかったけどなぁ。
お寺にとってはよいことなのかもしれませんが、ここは東京の田舎の深大寺に過ぎないのに、とつい思ってしまいます。
あまりの人ごみに、お参り後、早々に見切りをつけて、調布方面にぶらぶらと散歩したのですが、その途上、学校らしき建物の敷地の一角に、小さな小さなお社発見。




とても小さくて愛らしいお稲荷さんでした。
先客あり。熱心にお祈りしていました。我々が近づくと、「あら、お先に~。」ってとても感じのよいおばさま。本来お狐様が鎮座しているはずの台座が空っぽだったので、どうしたんだろうねぇ、などとしゃべっていると、お狐様、お社の中に入っているのよ、と。いたずらする人があとを立たず、仕方なく、鍵のかかるお社に避難させているんです、ということでした。のぞいてみると、チャーミングな一対のお狐様が、狭いお社に無理無理収められているのでした。
こういうものにいたずらする人たちって、一体なんなんでしょうねぇ。寂しいことです。
それにしても、こういう場所って、どれだけ猫額でも、樹木が植えられて、きれいに掃き清められて、結界に守られた聖地、って言う空気があるから不思議。とても美しい場所でした。

調布の駅側。





いるんだよ、やっぱり。小さな商店街に鬼太郎ファミリー。さりげなく置かれていて、誰も見てないけど、なんか、妙に、いるって言う存在感があったな。

当たり前のようになっていて、見過ごしてしまう街角には、結構祈りの場所ってのが、今でもあるもんだ。




久しぶりに訪ねた下北沢の、繁華街からほんのちょっとはずれた一角に、お地蔵さん。かわいらしいお地蔵さんが数体並んで、お賽銭箱もあったんで、思わず手を合わせてきました。木造のお家も、小さくてかわいらしい。お隣のお店屋さんが、お世話をしているようでした。
それにしても、下北も、雰囲気がずいぶんと変わって。小田急の工事が完了したら、きっともっと変わっていくんだろうな。

新宿にも行った。




あ、ロンドンの風景、やっぱり東京に似てきている、とちょっと思いました。あそこはテムズがあるから、もっと全体に開放的できれいだけど、ビルが林立するシティの眺めなんて、ほぼ東京だよね。
それにしても、もう本当に道が分からなくなっているし、デパートをどう徘徊すればいいのかオロオロしちゃって、なんだか超田舎者になっている自分。

六本木行って、新国立美術館うろうろ。あそこは、広々としたいい美術館だよね。




東京ミッドタウンも、まだまだクリスマスっぽい電飾が満載で、ちょうどオープンしたばかりのアイスリンクもにぎわっていて、とてもきれいでした。最近は、クリスマスのデコレーションを残したままお正月を迎える場所も多いようです。有楽町でも、まさにクリスマス状態でした。




寒い夜だったな~。強風の中歩いていたら、団体で歩く若い女性がやたらいます。不思議に思っていたら、帝劇でジャニーズの新春公演をやっていたようでした。開始前もあとも、長い行列が出来ていて、ジャニーズって、今もこんなに人気があるんだ~、とびっくりしました。

いつもどおり、友人宅に向かう途中、原宿、竹下通りをのぞきました。





着ぐるみ状態の人が普通に歩いていたり、ファッションなのかぼろなのか分からない格好の人が闊歩していたり、やっぱり独特な町~。でも、なにか面白い。




この店、ムイ・ムーチョmuy muchoという雑貨屋さん。バルセロナ、とあったので、もしかしてバルセロナの店なのか尋ねたら、そうです、ここが初の海外店舗です、ということでした。ほぉぉ。でも、バルセロナの本店より、こっちの方が絶対にかわいいと思う。
こんな店があるかと思えば、サッカーや新体操の専門店が並び、たまごっちの店が並び…。混沌。でも面白い町だよ~。

なんか、ちょっと外人入っちゃってるかも、と思うのが、こういう普通の風景に出会うとき。




電車内は特に面白くて、読書とかしている暇なく、人々を観察してしまいます。本を読む人が減ったなぁ。紙の漫画を読んでいる人は、もはやひとりもいないし、雑誌すら、新聞すら、すごく少ない。携帯ゲームがほとんどかな。相変わらず、倒れこみそうな姿勢で寝ている人は結構いる…。
女子高生も、なんだか独特。





かばんに、なんか縮尺おかしいほどの大きなぬいぐるみ?マスコット?ジャラジャラつけてる子多数。電車でお化粧する人は減りましたね~。

東京散歩、どこでも楽しかったです。

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  1. 2015/01/27(火) 06:39:51|
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スピンオフ、丹下作善

東京の正月休み その4

下町散歩の途上、今回、初めて訪ねた竹久夢二美術館。




今回の散歩の相棒、下町暮らしの長い姉は、定期的に来ているということだったんですが。
竹久夢二といえば、なんとなし、明治の頃の、夢見る乙女のイメージ。ふわふわキラキラ。
実際、そうなんだけど、でも、すっごくモダンなセンスを持つ方だったんですねぇ。




雑誌の表紙などのモダンな絵やイラストに、びっくりしました。




現代のイラストと言っても通じるモダンさです。




そういう意味では、訪ねたときに開催中だった特別展にもびっくりしました。
小田富弥さんという画家の作品展だったんです。




この方って、今の劇画の元祖的な方ではないかと思うんですけどね、とは言え、まったく知らない世界でした。要は、新聞や雑誌の連載小説の挿絵で極めた方。
「極めた方」と言っても、なにそれ?って感じじゃないですか。

しかし、展示もなかなかよくって、順を追って見ていくと、この頃の挿絵がいかに影響力があったかということが分かるわけです。媒体が限られるだけに、おそらく、今の漫画以上に、影響力とか、求心力とか、なんかそういうもんがあったと。

その上で、実際の絵を見ると、これが、恐ろしくうまい!劇画の元祖!絵心があってうまい以上に、映画的な切り取り方が新聞小説的というか、映像的というか。間違いなく、初期劇画に多くの影響を与えていると。

そんなこんなを、漫画好き姉妹(つまり我々)が、ああでもないこうでもない、とおしゃべりしていたら、寄ってきたのが、展覧会の当事者である小田先生の末のお嬢さんでした。




しばしおしゃべりをしましたが、とても面白かった!
小田先生は、明治の方ですが、そういう時代と、まだ袖刷りあうこと、ありなんだ!っていう感じ。丹下作善が、実は、大岡政談という新聞小説から派生したスピンオフだった、なんていう話を、当事者の身近な方から聞ける面白さ。




散々、いろいろなお話をうかがって、本当に楽しかったです。さすが下町って言うか。そういう空気がね。
下町散歩の楽しさを、思いっきり堪能した気がします。次回は、一年後となりますが、既に楽しみ…。

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  1. 2015/01/26(月) 06:55:39|
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ぶら下町

東京の正月休み その3

前回記事で書いたように、接続状態が悪く、プロバイダーと闘う日々。多分解決したようにも思うんですが、さて、どうでしょうか。
それはさておき、東京散歩、続きです。

前回は、時間の都合がつかずに断念しましたが、今回は、大好きな下町方面のお散歩もしてきました。
地下鉄の根津で待ち合わせて、最初に向かったのは根津神社。




新年明けて、もう10日もたとうというところでしたが、まだお参りの方、たくさんいて、本殿でお賽銭を上げるまで、ちょっとした行列でした。
それにしても見事に晴れ上がった一日で、とっても気持ちよかったです。




青空に映える鮮やかな連続鳥居。
ふと、津和野だったか、こういうのがあったなぁ、と思い出しました。ただ鳥居が並んでいるだけなのに、それをくぐって歩くだけで、わくわくする何かがあります。
神社もお寺も、元は、結構ハデハデぎらぎらの彩色がされていたんですよねぇ。それは、ロマネスクでも同じ。枯れている様子に魅かれるのは、本来的ではないのかもね。

お参りのあとは、のんびりとお散歩です。
しもた屋風の古い家屋が、お洒落なケーキ屋さんになっていたり。




昔懐かしいサトちゃんがいたり。




それでも、全体に小ぎれいに新しくなってきているなぁ、と思いながら向かった先にびっくり。




手ぬぐいの丁子屋さんが、すっかり新築になっていました。
2,3年前に来たときは、昔ながらの家で、ガラス戸をあけて入ったところがお店で、住居の軒先でお店をやっているようなつくりでした。まだ、家の前を川が流れていて藍染めしていた時代を髣髴とさせる空気がありました。それが、もうすっかり新築。
お店は独立した小さな空間ですが、お店のすぐ脇に自宅の玄関があるのが、愛らしいです。
もちろん、手ぬぐいを求めてきました。

すぐ脇には、こんな古い家屋が残っています。




でも、こちらも明らかに廃屋ですから、遅かれ早かれ、撤去または建て替えとなるのでしょう。当然の時の流れではありますが、一抹の寂しさはありますね。

ぶらぶら継続。
弥生式土器発掘記念碑。




ブラタモリでやってたよね~。
その、すぐ向かいに、帽子屋さんがあったので近寄ると、なんか、変。




ウィンドウのひとつは帽子屋さんなんだけど、お隣、というよりメイン・ストリートに面したウィンドウには剥製が…。看板に、「鳥獣剥製」とあり、剥製師の免状のようなものも貼ってありました。下町も奥が深い。

東大。




そうか、東大ってこんなとこにあるんだね。灯台下暗しっていうか、東京に住んでるけど、あんまり無縁な場所なので、来たことがなかったです。
それにしても、近代的なビルが立ち並んでいるので、びっくり。イタリアの大学って、今でもなんだか古めかしい建物ばかりだし、とにかく規模が全然違うし。
敷地内にある東大病院の建物なんて、遠目でみても、あまり立派なので、本当にびっくりしてしまいました。

その先は、もう不忍池。




寒いのに、世の中にはびっくりするくらいボート好きがいるんだなぁ。
鴨やらかもめやらサギやら、枯れ枯れになった立派な特大蓮の間に、たくさん漂っていました。あれだけ鳥がいるって言うことは、植物や小動物が豊富って事だね。東京も、きれいになったもんだな。

下町散歩、もうちょっと続きます。

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  1. 2015/01/25(日) 07:07:18|
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垣間見える世界遺産

東京の正月休み その2

「何の因果か」シリーズが、まだ続いているようでして…。
いきなりネット接続がダウンしてしまいました。珍しくすぐに技術者が来て、モデムがだめになっているということで交換してくれたまではよかったんですが、その後、電話は使えないわ、つなぎっぱなしじゃないはずなのに、つなぎっぱなしのまま接続を切れないわ、で今、大童の最中です。
とりあえず、つながっているので、アップしてみますが、これからまだプロバイダーとの闘いが続きます。
イタリア戻ると、何についても戦闘モードで、本当に嫌になります。せめて、東京の思い出に癒されよう…。ということで。

やっぱり、というのか、なんでだろ、っていうのか。
最近では、この子も幅を利かせている東京ですけれどもね。




あ、ちょっと小さすぎて、分からないかな。
これは、成田から東京へ向かう高速からの写真。いわゆる、今風に言えばウォーターフロントの景色が広がりだした辺りから、電信柱とかとリエゾンして、見え隠れし始める奴。




これは、上野、不忍池からで、分かりやすい写真。そう、スカイツリーです。
確かにこの子は、いまや東京のランドマークなんでしょうけどね。異常に背が高くて、電波塔であるという目的を持っている以上、周辺に空間が広がっている分、目に付きやすいですからね。
でも、どこからでも見えてしまうというスタンスで言えば、やっぱりこの方の存在感にはかなわないのではないかと。少なくとも、わたしの中では。




ドカン!世界遺産!
この写真は、今回ではなく、2年ほど前に撮ったものですけれども。そういえば、今回は、珍しく近所に行かなかったんですけれど。
それでも、東京って、確実に富士山圏なんですよねぇ。かなりびっくりするくらいに、あちこちから眺めることが出来るんですよね。高い建物が立ち並んでしまった今日この頃ですら。
なんせ、団地の2階にある実家からですら、建売住宅の屋根に邪魔される数年前までは、そのお姿を拝むことが出来たくらいなんです。

なんでかは分からないのですけれど、隙間から見えるような富士山って、結構好き。北斎好きの影響もあるんでしょうかね。見えちゃうんだよね、みたいな感覚が、どうも好き。
世間の人は、割と無頓着で、見えてて当たり前、って言う人がいるかと思えば、見えていても気付かない人もたくさんいるみたい。当然、見えたからどうよ、という無関心派も多数。
わたしなんて、いつも暮らしていないせいか、電車の窓からきれいに雪化粧した富士山が見えると、嬉しくなってはぁはぁしちゃうのに、周囲はいたって無関心なんで、当たり前だろうよ、と思いながらも、なんか納得できない気になることしばしば。




深大寺から調布に向かう道の途中で見えた富士山。
上の写真では見えにくいと思うのですが、実際はきれいに見えました。初めて歩いた道なので、初めての富士山スポットでした。
深大寺のある辺りは、起伏が結構激しく、前後が谷になっているんですね。調布に向かう坂道で、右手の方にくっきり見えた日には、とっても嬉しくなりました。ここらからだと、都心から見るよりもずいぶんと大きいんですから。

そして、ある日稲城の日帰り温泉に向かう途上で見えた富士山。




あれ?もしかして、富士山?と目を凝らすと。




こうやって、町の風景の隙間にしっかりとその姿を見せてくれる。こういうのが富岳三十六系的でよいですね。

友人宅へうかがった際にも、ふと窓から外を見ると。




スーパーの屋根の向こうにしっかり。

東京には、富士見坂とか富士がつく地名がたくさんあって、今では地名としてしか意味を成さない場所も多いんだと思いますが、当時は、そのすべての場所から富士山が見えたんだろうなぁ、って実感しますね、こうやって垣間見をたくさんすると。

なんか、今更の記事ですが、垣間見富士山は、次回もちょっと気にしたいポイントかと思ったので、まとめてみました。

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  1. 2015/01/22(木) 02:59:16|
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何の因果か…(連続)

東京の正月休み その1

いつもご贔屓いただいている皆様、本年もよろしくお願い申し上げます。

例年同様、元旦成田着で、2週間、東京の冬休みを過ごしていたため、すっかりご挨拶が遅れてしまいました。その上、今回、まれに見る旅疲れで、実は自宅パソコンは、本日が立ち上げ始めとなってしまいました。

東京の一月には珍しい雨模様での、離陸。




いつもなら、新宿に向かう列車の車窓から見える富士山の姿を拝むこともかなわず残念でしたが、特に不吉な予感もなく、体調も問題なかったのですが…。
しかし、旅が三分の一ほど過ぎた辺りから、悪寒、胃痛、吐き気…。
映画を見る気力もなくなり、暗闇の中で、毛布に包まって、半分うとうとしながら、苦しさと戦う旅となってしまいました。こんな旅は、20年ほど前の、メキシコからミラノへの帰路便以来のことです。

暴飲暴食までは行かないまでも、連日のように、日本酒をお供に、結構なご馳走をいただき続けたことで、胃腸が弱っていたのではないかと思います。正月明け以降の、実家の早朝ごみ捨ても、若干影響があったかも知れません…(笑)。

それでも何とかミラノ到着。中央駅行きのバスは、首尾よく、あまり待つこともなく出発。しかし、なぜかひどい渋滞に巻き込まれ、通常の1.5倍ほどの時間がかかり、疲労がさらに蓄積。
雨のミラノ中央駅に到着したものの、これまた、何の因果か、バスは、タクシー乗り場から最も離れた位置に停車。バスの腹から引っ張り出すだけでもよろけるほどに重いスーツケースを引きずりながら、タクシー乗り場までよろよろとたどり着くと、これまた、何の因果か、長蛇の列。冷え込んでいなかったのが、せめてもの救いでした。

行列をクリアして、何とかたどり着いたタクシーは、しかしながら、何の因果か、小柄なおじいさん運転手で、わたしの超大型スールケースを見るなり、「じゃ、君はそっち持って~」。ひぇ~、そりゃそうだけど、でも、でも、今のわたしに、それは死ねということと同義語に近いんですけど~、といいたい気持ちをこらえて、よいしょ、とほぼ自分で、スーツケースを持ち上げる羽目に。おじいさん、触っているだけだし!
倒れこみそうに車内に入り込み、住所を告げると、「それ、どこ?」と、ここまではありがちなので、近所の説明をつづけるも、「ちょっとよくわからないので、では、xxまで行くから、そこから指示して」。
えええ~、この場所でタクシーに乗って、これだけ説明して分からない人って初めてなんですけど~、よりによってこの状況で、こういう”初めて”には会いたくなかった~!

で、走り出したら、なんか、絶対この道行かないだろう、という道を走り、案の定渋滞に巻き込まれている。もうほとんど気力も残ってないのに、イタリア”力”みたいのが自動的に出てくるようで、「どの道でいくつもりなんですか?」と、いきなり攻撃的口調で問いかけているオレ。
じいさん、荷物が重かったのが気に食わなかったのか、または行き先が近いのが気に食わないのか、臨戦態勢で、「xxだろ?だから、この道だろう!」
「そりゃそうだけど、あっち行った方が、優先道路があるから早いと思うし、こんな道使ったことないから言っただけじゃん!」
「あっちってどの道?住所どこって?ナビを使えばいいんだろう、ナビを!」
分からないなら、最初から使え~!何のためにナビを装備しているんだ、このヤロウ~!といいたい気持ちをぐっと抑えるのにも、気持ち的にはわなわなするオレ…。

最後は、お金を用意していたら、勝手にトランクからスーツケースを引っ張り出して、道の真ん中にほっぽりだして、とっとと去っていきやがった…。
まぁわたしの口調も、かなり嫌な奴だったとは思うけども、それにしても、荷物出しっぱ、路上置きっぱ、というのは初めてでびっくりでした。

というよれよれ状態で帰宅した上に、我が家はエレベーターがないので、さらに、3階まで荷物(ちなみに23キロ)を引っ張り上げる作業もあるわけで、いやはや、普段だったら、自宅が無事であることや、車が壊されていないことやで、安堵する余裕があるんだけど、そんなこと、よぎることもなく家に入り込み、ほぼ、倒れこみ状態でベッド直行。
翌日は半日仕事で、昨日は、一日半病人生活しておりました。ぜえぜえ。

そんなわけで、初ブログが本日にずれ込んだというわけです。

せっかく毎年の恒例なので、これから、東京冬休みレポートをちょっとだけして、その後は、引き続き、昨年やり残したスペイン・ロマネスクを再開したいと思います。

今夜は、久しぶりにイタリア・ワインをちびちびとやったものの、体調はいまひとつ。何とか早く万全に戻し、早いところ、春以降の旅の計画にも着手したいものだと、気持ちばかりは、今年もまた、やる気満々ではおります。
どうぞ皆様、よろしくお願いします。

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  1. 2015/01/19(月) 07:30:37|
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