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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

スペイン、修行、ならぬ苦行旅




昨年に続き、今年も夏休み第一弾は、スペインでした。日曜から日曜までのきっちり1週間、駆けずり回ってきました。




文字通り、駆けずり回りの旅で、もはや修行を超えて苦行的なレベルの日々もありました。特に今年は暑さが厳しく、車の温度計が43度をしるしているのを見たときには、卒倒しそうになりました。
とは言え、スペインは湿度が低く、要はアフリカ的な気候なので、朝晩はかなり涼しくなり、ミラノよりは楽だったかもしれません(わたしが不在中のミラノは、まさに最悪の暑さだったようです)。




さて、目的はもちろんロマネスクで、行き帰りにはサラゴサ空港を使いました。これはひとえに、格安ライアン・エアの直行便があり、それが異常に安いことが理由です。
サラゴサは、その理由のために、過去二回活用しているので、一部訪問が重複するのですが、直近で訪ねたのは、もはや十年前。当時はロマネスク駆け出しの頃だし、かなり行き当たりばったりに歩いていたので、改めて歩きたいとも思っていました。

ナバッラを一番の目的と思っていたのですが、事前に調べているうちに、ラ・リオハも面白そうな気がしてきたり、アラゴンも行ってみたいところが満載で、結局、ホテルの選定も事前までキャンセルと予約を繰り返すというあわあわの状態。また、仕事も忙しかったので、もちろん肝心の教会情報もあまり得る時間もないまま、取り急ぎ出発しました。




結局、ロアーレ近くの村に一泊、ハカに一泊、オリーテに二泊、ログロニョ近郊に三泊というスケジュールで、アラゴンもナバッラもラ・リオハも、ある程度見たけれど、なんだか半端なスケジュール感だったかもしれません。もうちょっと一地域に集中した方がよかったかも。




トータルの走行距離はほぼ1500キロ。
写真は三千枚くらい撮ったようです。まだ、荷物の片づけすらしていませんから、写真も、ゲットした資料を見るのも、これから。
何はともあれ、事故もなく無事に戻れて、ほっとしています。

写真整理は、当分先になってしまいますが、お楽しみに。
また、この辺りを訪ねる予定のある方で、何か情報が必要だったら、どうぞお気軽にお問い合わせください。特に、地味目で情報も少ないラ・リオハについては、かなり貴重な情報を得たかも!

では、引き続き、中途半端になっているいろんな記事を継続アップしていきますね~。

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  1. 2015/07/28(火) 06:19:15|
  2. スペイン・ロマネスク
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やっと、車にクーラーが…

最近、忙しさと暑さのために、夏休みを待たずして、お休みが続いていて、すみません。ロマネスクも日常的な話も、休み前に、なんとなくでも区切りをつけておきたかったのですが、思いっきり半端なまま、とうとうお休みに突入です。
せめて、暑さがもう少し控えめだったら、それでも、もうちょっとは何とかなったと思うのですが、なんせ、連日30度超。ヘタすると35度。
で、我が家にはクーラーなんてありませんから、とてもパソコンを開ける環境にないんですよねぇ。

そうそう、車のクーラーも、もう長年いかれていて、毎年のようにガスを入れないとだめなんですが、先日、やっとガスを入れてきたので、車がわたしの唯一の避暑地となっていました。
このガスの件で、修理屋さんにびっくり。
ガス漏れは明らかなので、なじみの修理屋さんにどうしたらよいか尋ねたところ、専門店を教えてくれました。ガス漏れを調べてもらって、ちゃんと直してもらうつもりで、その専門店に行ったのですが、「とりあえず、すごくビチビチにガスを入れてみて、それで様子を見た方がいいと思うよ?」「もし高い部品を換える必要があると、400ユーロとかなるし、ガスだけなら70ユーロで済むから」「今日ガスを入れて、それでもすぐにだめになったら、8月早々ならまだ店が開いているから、それから持ってきても遅くない」ということで、結局、ビチビチにガスを入れてもらって、それも60ユーロに負けてもらって、帰ってくる羽目になりました。
車の修理屋さんって、代金的にいい加減だったり、必要のあまりない修理なんかを勧めて吹っかけたり、そういう印象が強いし、実際そういうお店が多い中、なじみの修理屋さんが、かなり正直商売をしているのは、わかっていたのですが、まさか、クーラー専門店まで、なんだか、妙に正直商売って言うか。
こっちは外人の女性一人で、お金がかかるのも仕方ないって納得して行っているのは分かったと思うんですよねぇ。まぁガスを入れるだけ、というのは、手間要らずで結構割がいいのかもしれませんがねぇ。あぁ、そういうことかな。今、書いてて気付きました。
やっぱり、わたし、おめでたいのかな。

とまぁ、そういうことがありました。
今年は、8月に千キロほどは走ると思うので、どうしても必要。何とかガスが持ってくれるといいのですが、さてどうでしょうね。
考えたら、日本ではそんな車、とっくに乗り換えてるかもしれないですね。なんせ、2001年式ですからね~。

明日からの旅は、外国なので、レンタカー。安心です。
フィアット・チンクエチェントを期待しているのですが、予約が遅かったので、どうなることやら。韓国車だけには当たりたくないなぁ、と思っています。日本車や韓国車、アメ車は、苦手なんです、多分。その中で、レンタカーに一番多いのが韓国車なんですよ。

ということで、しばらくお休みです。
お休み中は、もちろん修行旅です。暑いので、なるべくがんばり過ぎない旅にしようとは思っていますが、どうなりますか。

帰り次第、これまでの記事の再開と、旅の報告をしますので、お楽しみに。
日本ではそろそろ梅雨明け、一気に酷暑となりそうですが、是非ご自愛ください。

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  1. 2015/07/19(日) 04:58:02|
  2. ミラノ徒然
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踊らにゃ損そん!だよねぇ。

ミラノ万博、その13

開始前に、パレード先頭の部分で、ジャパン・デー式典がありました。でも、わたしは、列の脇で、観客が紛れ込まないように、ロープを持って、焦っていました。
というのも、最初に指示された場所は、列の反対側。でも、手に持ったロープを一体どうしたらよいのか、どのタイミングで指示された場所に移動すればよいのか、まったくわからなかったからです。

どうもすべてがアバウトな感じで、無駄な動きも多く、この時点で、あっちこち相当引っ張りまわされていて、既に疲れているし、なんだかなぁ、と思っている中で、式典が始まり、式典参加者の名前が聞こえてきます。お祭りの主催者である東北各地の市長さんなどが参加され、それぞれ簡単なスピーチなどをしていましたが、長かった~!
なんか、この大変なときに、現首相の妻まで能天気に参加していたようですが、(幸いにも)彼女のスピーチはなかったようです。今の日本の不穏な状況で、首相妻のスピーチは聞きたくなかったので、ほっとしました。

そんなことはさておき、パレード主体のお祭り当事者たちは、気分も高揚しているようで、見ているだけで、楽しくなってきます。




白装束に、色彩鮮やかな旗を掲げた二本松、木幡の幡祭りの方々。
二本松は、出身高校の寮があったので、思い出深い場所ですが、このようなお祭りがあったことは、まったく知りませんでした。12月第一日曜日に行われるお祭りで、「日本三大旗祭り」のひとつとか。あと、二つはどこなのでしょうか。そもそも、日本に旗祭りがあったんだなぁ、と非常にプリミティブな疑問で、情けない限りです。
写真があまりよくありませんが、この旗の色の美しさは、筆舌に尽くしがたいです。

わたしが、ずっと一緒に歩いた人たちは、こちら。




いわき、じゃんがら念仏踊り。福島県いわき地方に伝わる伝統芸能で、太鼓・かねを打ち鳴らし、それに合わせて、念仏を唱えながら踊るもの。お祈りするような振り付けで、面白かったです。いや、確かにお祈りなんでしょうね。
着物の青、イタリアで言うところのアッズッロが、実に鮮やか。白いたすきも粋です。着物のすそや袖をはしょった着こなしも、いなせです。
毎年お盆の時期に行われるようです。念仏だしね。




郡山、うねめまつり。
この人たちは、あまり見られなかったんですが、元気よくたいこをたたいて、跳ねていました。何でも、郡山最大のお祭りなんだそうです。うねめは、宮中の女官のことで、伝説的なお話に基づいているようなんですが、詳細不明。毎年8月第1週の週末が本番。夏祭りですね。

今回、一番印象深かったのが、こちら。




盛岡さんさ踊り。
鬼退治伝説に基づくお祭りだそうですが、あでやかな着物のお姉さんたちのダイナミックな踊りに釘付けです。お囃子も、衣装が素敵でうっとり。わびさびイメージの強い日本ですが、伝統的にこんな派手やかで美しい色彩のコンビネーションがあるんですよね。こういうのって、外国の人には、驚かれるんじゃないでしょうか。
頭に、お花かぶっているのも、斬新です。元は蓮だったのが、どんどん派手になって、こんなボタンになっちゃったんだよ、と参加者の方がおっしゃっていました。
各地区ごとに、踊りも衣装も異なるんだそうです。今回持ってきたのは、比較的単純な踊りとか。いや、単純と言っても、とても踊れませんて。それも着物であんな動きは、絶対出来ませんわ。




先頭で、5名のミスさんさ踊りのメンバーがエネルギッシュに踊り。皆さん、かわいらしくて、必ず5名で動いているので、絶好の被写体となっていて、踊っているとき以外は、常にカメラに囲まれていました。
本番さんさ踊りは、8月早々に実施されるようです。飛び入り参加もあるんだそうです。なんか、楽しそうだな~!

山形、花笠まつり。




有名ですね~!まさか、こんな有名な祭りを、ミラノで見ることになろうとは、まったく人生って不思議なものです。もちろん、踊りに来た方々も、いつかミラノで踊る日が来るとは思っても見なかったでしょうね。

これまた美しい着物で、ひきつけられます。一方の肩を抜いているのが、またお洒落ですよね。全然違う色が出てくるのに、調和している不思議。派手を重ねて、それでいて破綻しないんだから、着物の感覚ってすごいです。
山笠本番も、8月早々の実施。

今回一番パワーがあったのが、こちらだと思います。




仙台が、七夕の吹流しと一緒に持ってきたのは、すずめ踊り。
男女ともに、すっきり職人さんスタイルで、はねるわ、座り込むわ、一人で、群舞で、くるくる、ばしっ!って感じの切れのいい踊りを、ひたすら延々。イタリア人の観客の方が思わずたじたじと引けるくらいに、ノリノリの踊りで、びっくりです。最後まではねまくっていた男性には、脱帽でした。お囃子も素朴でよかった~!
これは、七夕祭りとセットになっているようで、8月早々が本番。
そういえば、中学生の頃に、遠い親戚の住んでいる仙台に行って、七夕祭りの飾りつけは見た記憶がありますが、「なんだ、飾りつけだけじゃん」と、ちょっとがっかりした記憶があるんですが、本当は、いろいろあるんですかね。

びっくりしてばかりですが、これも、また。




福島わらじまつり。
わらじ祭りって聞いたとき、なんとなく知っている気はしたんですが、おいてある大わらじを見て、「は?なぜわらじ?で?」と、正直言えば、少々馬鹿にしていたきらいがあるんです。しかし、実際に見て、ごめんなさい、という気持ちになりました。
だって、この大わらじ、半端ないんです。




本当にでかい!
時々、沿道の人々に向かって、こうやってわらじを持ち上げるんですが、これ、目の前でやられると、なんだかわからないけれど、興奮もの。
本物は、長さ12メートル、重さはなんと2トン(今回のは、7メートル)。地元羽黒神社に奉納されるものなんだそうです。
何だろう、その意味のないような大きさと重さの迫力なんでしょうかね。

一番期待していたねぶた。




ちっちゃい。
本物を縮小したヤツも、小さい。




とは言え、これでも、引き手の人たちは、結構大変だったと聞きました。
やはり、これは夜じゃないと、インパクトないのかもね。跳人も、ボランティア80人を含む100人近い人たちがいたのですが、やはりボランティアの人たちには無理があって、ほとんど最初の数分しか、本気で跳ねていられなかったのでは、という感じでした。
わたしが、仕事から解放される行列のおしまいの頃には、みな、ほぼヘロヘロで、ただ歩いているという状態。




やはり本物を見に行きたいものです。エネルギーは感じます。

跳人は、この衣装をお土産にもらえたようですが、この派手な笠は、どうなるんでしょうね。

このほか、秋田の竿灯と、会津の彼岸獅子舞というのがあったのですが、残念ながら、見ることが出来ませんでした。

パレードは、日本館前から出発し、1キロ程度の地点で終了し、帰りはばらばら適当に出発点まで戻る、というパターンで2回行われました。帰りの、お祭りが適当に混ざった混沌とした様子が、いい感じでした。




なんとなく、ざわざわした、折り返しの先頭部分。




アバウトでリラックスした感じが、イタリアでやってる~って感じ?
しかし、やっぱり、着物を着ると、腹の出たおっさんも、粋だよねぇ。なんだろうねぇ。

とまぁ、こんな感じでした。
最後も、非常にアバウトな終わり方で解散。それはそれでね。

振り返っても、やはり楽しい気分がふつふつと思い出され、つくづく、参加で来てよかったな、と思っています。
いつか、ひとつでも二つでも、本当に地元を訪ねてみたい。そんな風に思えるのも幸せっていうか。
でもやっぱり、アレですね。「踊る阿呆と見る阿呆、同じアホならおどらにゃ損そん」。踊りたかったなぁ、やっぱりね。

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2015年6月に読んだ本、備忘録

なんだか忙しくて~。その上、暑いから、いつも眠い。
集中力が保てないので、読書も低調です。

「華麗なる一族 上・中・下」山崎豊子(新潮文庫)=超有名な本なのに、今更、初めて読みました。やはり読ませるし、面白い~!

「秘密」東野圭吾(文春文庫)=ストーリーテラーだけあって、あらゆるタイプのストーリーをうまくまとめちゃう人だけど、すべてがハイレベルに面白さを保っているわけじゃない、と思わされる一冊。

「さまよう刃」東野圭吾(角川文庫)=とは言っても、やっぱり読ませる力はすごい。

「片思い」東野圭吾(文春文庫)=面白いんだけど、退屈。って、なんでだ?

「時生」東野圭吾(講談社文庫)=読みながらずっと、これは以前読んだ?と悩みながら最後まで。途中で、やめられないタイプの小説ですね。

「八日目の蝉」角田光代(中公文庫)=エンタメの入った小説。この人も、うまいなぁ、と思わせる人だけど…。

「ららら科学の子」矢作俊彦(文春文庫)=売れた本と記憶していて、エンタメ系かと思い込んでいたら、いわゆる文学系。何かとんでもない展開があるのでは?と期待して読んだのに、最後まで文学で、正直とってもたるかったです。

「神様からひと言」荻原浩(光文社文庫)=光文社だし、駅のキオスクとかで売っていて、さらりと読むタイプの本?こういうのって、ほんと、どう捉えていいのか、分からない。読んじゃうけど。

なんかな~。ろくでもない小説しか読んでないな~。

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  1. 2015/07/15(水) 06:02:56|
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みんな大好き、ドラえもん。盗まれませんように…。

ミラノ万博、その12

ジャパンデー、お勤めの平日よりも始まりは早かったです。
万博入り口に、9時集合でしたが、ついつい早め、8時半過ぎには到着。集合場所には、既に関係者多数。




イタリア人のボランティアさんがたくさんいて、びっくり。後からやってくる人々を見ていても、圧倒的にイタリア人。へぇぇ。
ほぼ集まったところで、みな一緒に入場。
お、入場口も、ジャパンデー専用口。




なんだか、ちょっと嬉しかったです。
びっくりしたのは、開園の10時まで、まだ1時間もあるのに、既に一般入場口に、行列が出来始めていたこと。
前回9時半過ぎに到着したところ、既にかなり長い行列でしたが、早い人は、こんな時間から来ているんですねえ。

そして、みんなで移動して、控え室になっている建物へ。我々以外、パレードの当事者である祭り関係者も続々と到着します。控え室は、どんどん混沌と化していきました。




わたしは運営スタッフなので、配布されたシャツに着替えるだけで、うろうろしていましたが、様々な衣装の様々な人たちを見ていて、だんだん興奮してきます。




なんか、いいですよねぇ。着物は美しいし、太鼓などの小道具の存在感もすごいんです。わくわくドキドキ。やたら写真を撮ったり、日本からこの日のために来ている人たちに話しかけてみたり。

スタッフは、早めのランチにいくこととなりました。
ボランティアの圧倒的多数は日本人ではないので、なんとなく流れで、通訳なんかもしながら、日本館のフード・コートに移動。

到着したときは、まだ11時前でしたが、フード・コートでは、朝礼の真っ最中でした。あ~、日本だな~、と懐かしく思いました。全社朝礼とかそういうの、イタリアではありえないですからね~。

ランチは、ココ壱のカレー、またはモス・バーガー。




ランチ中に、ねぶたの跳人を担当するボランティアさんたちが、遅れて入ってきました。その姿を見たとき、ちくしょ~!やっぱりオレも踊りたかった~!と痛恨気分になりました。




だって、かわいいんですから~!こんな格好、一生することはないだろうし、してみたかった!
でも、年も年だし、肋骨骨折から、完全に復活していない状態を考えると、絶対無理だったんですけれどもね。いや、しかし、かわいい衣装だったなぁ。
面白いと思ったのは、衣装、男性がハデハデなんですね。女性は、帽子なしのお着物だけ。たすきがちょっと大きめでしたが。男性が派手、というのは、人間以外の多くの動物がそうであるような、そういう同じ流れなんですかね。性的な何かも含まれているってやつですかね。お祭りって、昔は、男女の交わりも含めて無礼講の世界だから、そういう精神が、綿々と伝わっているんでしょうかね。

そういえば、どの祭りの衣装も、男女問わず、基本同じように派手で、普通の生活を考えると、男性の派手さは特筆もの。伝統って、生物学的なそういうものだったりするんですねぇ。これ、認識したことなかったことで、発見でした!

ちなみに、日本館も、この日のために、特別の装いとなっています。
仙台七夕の立派な吹流しが、たくさん。




そして、イタリア人も大好きなこの方が、大集合!




ドラえもんは、やっぱり誰にとってもかわいいみたいです。
後刻、夕食をいただいた店で、「ドラえもん、まだあった?あれ、どうしても欲しいんだよねぇ。今夜遅くか、明日早くにこっそりいったら、一体くらい運び出せるかなぁ」と不穏な発言をするお姉さんがいました。もちろん冗談ですが。
もちろん、イタリアでもアニメをやっているから、それで知名度も人気もあるんでしょうけれど、わたしも含めて、多くの日本人が大好きなキャラクターが、他国でも変わらず愛されているというのは、嬉しいことです。それも、ドラえもんというオリジナルの名前で、って言うのも、嬉しいです。

団結式は、控え室で。我々は、すぐに移動しないといけないので、外で待機。




我々運営スタッフは、5人ずつのチームに分けられて、各担当者と現場に移動して、スペースを確保。でも、最初は指示があいまいで、みんなおろおろしていました。




鮮やかな赤のボランティアTシャツ。背中に祭りがリストアップされていて、なんだか誇らしく、嬉しかったです。

いよいよ、パレードが始まります。
眠いので、次回。長くなってしまって、すみません。

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  1. 2015/07/14(火) 06:08:05|
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ジャパンデー(ミラノ万博)に参加してきました!

ミラノ万博、その11

7月11日、万博はジャパンデーでした。
万博会場およびミラノ市内各地で、様々なイベントが催されたのですが、一般向けのメイン・イベントは、やはり、万博会場で行われた東北祭りだと思います。




ボランティアの大会運営スタッフとして、参加してきました。




主な参加お祭りは、上記。これ、イベント・スタッフ用のTシャツの背中です。ちなみにトップは同じシャツの前身頃。
以前にも書いたことがありますが、東北支援、積極的にはほとんど何も出来ないのですが、自分の出来ることで支援に役立つことは、せめてやって行きたいと思っているので、ちょっと嬉しいイベントでした。と言って、役立つのかどうかは分かりませんけれど。

東北の祭りは、貧乏だった学生のその昔、夜行列車で北海道に向かう際、なぜか途中下車した秋田で、なぜかたまたま竿灯祭りに遭遇した位で、他は実際に訪ねたことのないものばかり。そして、青森のねぶたなどは、いつか一度は行ってみたいものだ、と思っていた祭り。そういうイベントにミラノで出会えてしまうなんて、実はとても楽しみでした。
そして、もちろん地元で行われる本物のお祭りとは、規模から何から違うものではあるのでしょうが、それでも、間近に接することで、とっても感銘を受けました。

色彩の鮮やかさ、着物で踊る所作の美しさ、笛太鼓のお囃子の楽しさなど、本当に日本的でありながら、ハレの爆発的なエネルギーがあり、驚きでもありました。
東北の力っていうのか、そういうものをつくづく感じたり。




とは言え、早朝から夕方まで、ほとんど立ちっぱなし。幸いにも、若干湿度が低かったものの、日中は30度を越す暑さでしたから、いくら水を補給しても追いつかない状態で、終わったときには、達成感はあったものの、身体はぐったり。今日も、一日ぐったり過ごしましたが、情けないことに、まだ疲れが取れない感じです。

というわけで、レポートはちょっと待ってくださいね。あ、誰も待ってないか。
ま、いいか。

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  1. 2015/07/13(月) 06:06:29|
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妖しいフィギュアににんまり。ロマネスク王道。

カンタブリア・ロマネスク、その2

サンティジャーナ・デル・マルSantillana del Mar続き、いよいよ、目的の教会を訪ねます。




朝日に輝く、参事会教会la Colegiata de Santa Juliana後陣。
早朝散歩をしたとき撮影しましたが、杖を持って歩いている巡礼風の方がいらっしゃいますね。
村の様子が変貌したとは言え、教会は、その中も外も、千年前の姿を、最大限によくとどめています。その、オリジナルの姿をとどめた素晴らしい姿は、この地方のロマネスクを訪ねる指標として、見るべきものを理解するに、最適な例ともなっているのかとも思います。
なんといっても、まずは、この軒送りの装飾です。




軒送りは、イタリアでもある装飾ですが、この、スペイン北部地域におけるその装飾性の高さは群を抜いています。




そもそもこの場所に、これだけの装飾を施す、という点で、他では見られないこだわりがあります。また、表現されている彫り物のオリジナリティがとても高いのです。
その凝縮されたものが、ここにあるといってもいいかも。
ここは、一つ一つ、見ていただくしかありません。




まるで、現代アニメのキャラクターのようなフィギュアです。




アクロバティックな姿勢の人のフィギュアは、時々見かけますが、動物、それも、現実に存在しそうにもない動物が、変な姿勢を取っているフィギュアというのは、なんとも、ロマネスク的っていうか…。ただ純粋に、かわいいとしか…。




エロティック、というよりは、原始宗教的なフィギュア。男根崇拝とか女性器崇拝とか、そういうことにおおらかなフィギュアが多く見られるのも、この辺りの特徴なのかも。

カンタブリアの前に訪ねたアストゥリアスと並び、おそらく、西ゴート王国の影響などもあり、この地域は、ある意味歴史に翻弄され、宗教的にも相当翻弄された地域なのですね。
キリスト教化した後、またイスラムが入ってきて、その中で隠れキリシタンが脈々と生き、レコンキスタがあって、という長い歴史の中で、キリスト教以前の原始宗教の生きながらえるような隙間もあったのかもしれないし、そういうのを、キリスト教が利用したのかもしれないし…。

美術から入っているので、歴史に疎いのですが、ロマネスク美術はもちろん教会に結びついているため、歴史本流とも切り離せないものです。だから、この辺りは、ちゃんと勉強すると、かなり面白いものなのだろうなぁ、と想像しています。
と想像するばかりで、なかなかちゃんと勉強する気合も時間もないんですけどね。




だって、この大口開けた、明らかに犬的なフィギュアなんか、もうキリスト教とか、全然関係ないですよ。

かと思うと、手があったり。




足があったり。




こういうのは、もしかすると、問題のある場所が快癒したとか、なんか奇跡的な意味合いで、奉納されたものかも、と思ったり。

後陣全体としてみると、こうやって、町並みに見事に溶け込んで、実に美しい姿なんです。




なのに、細部を観察すると、上記した軒送りのみならず、柱頭にも、本当にいろんな変なフィギュア満載。




こういうのは、どういうんでしょうねぇ。




とかいいながらも、改めて見ると、なんて楽しいんだろう、とにんまりしてしまうモチーフ満載ですね。ロマネスクの王道です。

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  1. 2015/07/11(土) 06:02:48|
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20年も経つと、ヨーロッパの田舎も変貌する…

カンタブリア・ロマネスク、その1

まさか、一年もたってしまうとは…。アップの遅さに呆然としておりますが、ちょうど一年前の、スペイン北部、アストゥリアスと一緒に訪ねたカンタブリアの方向となります。地味な場所だけに、ご興味のある方も結構いらっしゃったりして、楽しみにされている方もいらっしゃったりして、それなのに、一年…。
そもそも、自分の記憶が薄れてしまうのを、少しでも食い止めるべく、ブログをはじめたというのに、これでは、元の木阿弥…。
まぁ、過ぎてしまったものは仕方ないですね。
というわけで、2014年7月半ばに訪ねた、スペインはカンタブリアの旅の記録を、今更のように、書いてみたいと思います。

旅は、ミラノからダイレクトにサンタンデール・インで始まりました。前半は、アストゥリアスに移動したので、カンタブリアは、後半四泊五日の旅となります。




まずは、かなりの観光地でもあるサンティジャーナ・デル・マルSantillana del Marです。




目的は、上写真の奥に見える、サンタ・フリアナ参事会教会Colegiata de Santa Julianだったのですが、同時に、二十年近くも前に一度訪ねた土地を辿ってみたい気持ちもありました。

いやはや、いきなり度肝を抜かれました。
呆然として、町の風景は、あまり写真に撮っていないのですが、その観光客の多さに、まず呆然としたんです。当時もそれなりに観光客は来ていたし、既にパラドールもあったのですが、でも、旧市街を出た途端に、”やっと舗装してあるけれど”程度の道路に、点々と家が建っている程度で、ホテルも、数えるほどだったんです。夕方旧市街をぶらぶらしていると、放牧を終えた牛の群れが、堂々と上の広場を闊歩しているような村だったんです。

旧市街のすぐ外にあるホテルに泊まった記憶があったので、必至に探したところ、どうやら面影のあったのが、このホテル。




当時、かなりしょぼい道沿いに、このホテルが佇んでいるだけという印象だったのですが、いまや、ここから旧市街の反対側の奥には、ホテルがぎっしりと立ち並び、あまつさえ、巨大な有料駐車場が設けられているんです。その上、駐車場には、常に車が一杯になるくらいの観光客が押し寄せています。

ここの観光資源は、わたしの目的でもある参事会教会。そして、村の郊外にあるアルタミラの洞窟です。
到着した日、夕方に時間があったので、せっかくだから、とアルタミラの洞窟博物館に行ってみることにしました。アルタミラ、世界史の教科書に必ず出てくる、古代の壁画が残っている洞窟です。

これがまた!




以前は、まだ免許すら持っていない時代に来ていますので、アルタミラへも、村のバスで行ったように記憶しています。草木がぼうぼうとした中、洞窟脇に、プレハブ小屋のようなものがあり、それが博物館でした。
当時、既に、洞窟へは一般人は入れなくなっていたので、掘っ立て小屋の博物館で勉強して、確かマドリッドに、結構ちゃんとした岩絵のレプリカがあったのを、後日見た記憶があります。それでも、それなりに感動したのですが、今は、まったくすごいことになっていました。
巨大な駐車場。整然とした展示館。そして、洞窟を再現した大掛かりなレプリカがあります。




どれも興味深かったのですが、それでも、本当の洞窟の場所は既に分かりにくくなっているし、なんだか、現実感が薄れているような感じで、かつての素朴な姿を懐かしく想いました。
なんせ、観光客、ひっきりなし。いやはや。

それに、周辺一体が整備されていて、このサンティジャーナの村も、高速からのアクセスがずいぶんと楽になるような、新しい国道が整備されていました。わたしの、5年ほど前に購入して以来アップデートしていないナビが、認識しなかったので、新しい道は、5年以上はたっていないものと思われます。実際に、とてもよい道だったので、そうなんだろうと思います。
ということは、この辺りは、まだまだ発展する余地があるということなのでしょうね。

若干複雑な気持ちを抱えながら、村に戻りましたが、なんだかんだいっても、ここが中世の面影を見事に残す、美しい村であることに、変わりはありません。




確かに、ホテルもお土産屋もレストランも、確実に増えたけれど、観光地化が進む過程で、中世の町並みの整備は、逆に進んだ部分もあるのかもしれません。




かつてスケッチした紋章たちも健在です。




スペインの古い町では、かつての立派なお屋敷跡風の建物に、たいていこういった石彫りの紋章が残されています。どれも立派で、細かい彫りが楽しいです。
紋章については多くを知らないのですが、各家にシンボルがあって、結婚すると両者のシンボルが組み合わされて、というような方式になっているのだったと思います。だから由緒正しい、長い歴史が辿れる家系ほど、内容が細かく立派になるのだったかな。紋章のシンボルを辿ることで、地域の家系が辿れるとか、そういう話。




この紋章、確かにスケッチした記憶があります。
絵を描くという作業は、風景を目に焼き付けるには、最高の手段ですね。スケッチした場所というのは、対象が何であれ、なかなか忘れません。
写真も、フィルム時代は、ある程度考えて撮影したために、若干似たような作用があったものですが、デジタルになったら、数で記憶をとどめるようになってしまったので、本来脳が持つ記憶中枢につながらなくなってしまいました。こうやって、人の五感は衰えていくのですねぇ。

という辺りで、実はいきなり停電で、全部飛んでしまいました。
あまりに暑いミラノで(連日35度超)、クーラーとか電気の使いすぎかもしれません。
一度書いたものを繰り返すのも、なんだか鬱陶しいので、プロローグはこの辺として、次回から、サンタ・フリアナ訪問を開始します。




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フィナーレを飾る光のショー

ミラノ万博、その10

万博は、毎日10時から23時までオープンしていますが、朝から訪ねる人も多く、最後までいるのは辛い、ということもあって、実は万博最大最高のショーを、見ないで帰ってしまう人も結構いるようです。
それは、生命の樹アルベロ・デッラ・ヴィタAlbero della Vitaのモニュメントで繰り広げられる、光と水のショーなんですが、なんせ、光のショーですから、夜暗くなってから始まるのです。

とは言え、実はわたし自身、最初に夜だけのチケットで訪れた際、つい夕食に時間をとられたりしていて、現場にたどり着いたときには、ショーの最後で、華々しい花火を垣間見ることが出来ただけ。これはいかん、と2回目のときは、早めに会場に到着しました。




そこで初めて知った、ショーの時間。
夜だけだと思ったら、日中にも二回、あるようですね。最初に確認しとけって感じ。反省がないわたし。しかし日中のショーってどういう感じなんだろうか。

今回は、10時のショーを見ようと思い、9時半過ぎにたどり着いたのですが、樹のある池の周りは、既に人で一杯。適切な場所を探すのも難しいくらいでした。
ちなみに、上の電光掲示板の数字は、時刻ではなく、あと8分53秒でショーが始まる、というお知らせなのです。日本館以外で、このような表示のあるのは、ここだけですね。

でも、この頃から、既にショーが始まりました。スポンサー名がアナウンスされていたようだったので、スポンサーが付くと、エクストラでショーがあるのでしょうか。




昼間は、あまりぱっとしない木製の塔なんですけれど、照明が入ると、なんとも不思議に素敵。この色は、ちょっと中華的かも?




照明が変わると、がらりと雰囲気が変わりますね。




塔の周囲は噴水があって、水も照明に染まります。相当高くまで噴出し、水しぶきが飛んでくるくらいです。




水の飛び方も多彩で、よく考えられています。塔の照明も、ラインと点と、とってもバラエティーがあります。




レーザー光線も飛んでます。







どんどん盛り上がってきます。音楽も付いてますから、なんだか興奮しちゃって、口をあけて馬鹿面して見ていたと思います。思い出したように、カメラーのシャッターを切りながら。




塔の天辺に届くような高さの噴水は、大迫力。
花火もそうなんですが、こういうショーの演出、なかなかなんですよねぇ。
クライマックス、花火が~!




滝状花火の後は、ロケットー!




最後に、精一杯に輝く塔。
これって、女の子なら誰でも喜ぶビーズ・セットみたいな、そういう色合いですよねぇ。イメージの中の宝石っていうか、こうして見ると、若干安っぽい感もありますが、本物は、なかなかのもんなんです。




一日を見事に締めくくってくれるショー。みんな満足して、出口に向かいます。体力に余裕があれば、もう1回見てもいいくらいでした。余裕まったくなかったので、素直に出口に向かいましたけどね。




今週末は、ちょっと無理かもしれないけれど、8月にもう一度、見られると思います。もしかして、演出も違っていたりするかもしれないし、楽しみ。
再訪の際、面白い写真が取れたら随時アップします。

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  1. 2015/07/06(月) 02:41:41|
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日本人の顔をした非日本人?多分…。

ミラノ万博、その9




万博のテーマは食なので、多くのパヴィリオンで、飲食できる施設が併設されています。いろいろ試したい気持ちもあるのですが、やはりまずは日本食にこだわってしまいました。

日本館では、世界遺産和食のほこりをかけて、飲食施設に相当、力を入れています。




オープン・スペースの、いわゆるフード・コートに、カレーのCoco壱番屋、モス・バーガー、サガミ(蕎麦)、柿安(和牛)という四つの大手チェーン店のカウンターが並び、奥には、高級懐石美濃吉が、独立した店舗を構えるというスタイル。
ちなみに、美濃吉のお値段が高すぎる、ぼったくりではないか?ということで、開幕直後、大騒ぎになりました。懐石だから当たり前なのに~。そのおかげで、万博全般の食事が高い、というイメージがいきわたってしまいました。実際はそんなことないので、残念なことですね~。

フード・コートは、自動販売機でチケットを購入し、カウンターにオーダーを通し、自分の番号がモニターに表示されたら取りにいく、という日本では至極当たり前なセルフ・サービス形式となっています。




自分の番号を取って、モニターで確認、というのは、こちらでは病院の受付でおなじみなんですが、レストランではありえないと思うので、結構新鮮かもしれません。
しかし、一方で、日本ではありえないオーガナイズの悪さにびっくりでした。フード・コートの外にも中にもチケット販売機が並んできて、たいてい中の販売機はがらがらなのに、お客さんは外で長い行列を作っているのです。そもそも自動販売機に慣れていない人がほとんどだから、本来手間をかけないシステムのはずなのに、余計な手間がかかっていて、行列は長くなるばかり。
それなのに、行列をさばく人もおらず、中で販売機の説明のためにいるらしい係員は、手持ち無沙汰にボーっと突っ立ってるだけ。
わたしもすっかりオバサンですから、躊躇なく「あなた行列が見えないの?どんどん中に入れたらいいじゃない」と意見したのですが、へらへら笑いが返ってきただけ。日本人らしいのに、どうも日本語が通じていないような?

ここで、うれし楽しく、わたしがいただいたのは、サガミの天ザル。
ちなみに、サガミっていうチェーンは、まったく知りませんが、中部地方に多いお店らしいですね。何はともあれ、ミラノでおいしい天ザルをいただけるのね、と単純に大喜び。20ユーロは、安くはないけれど、なんせ天ザルですからね。

定食のように一人分がお盆にまとまったものをテーブルに運び、いざ!
残念ながら、写真を撮ってないんですけれど。大体、嬉しくご飯をいただくときって、忘れちゃうことが多いんですよね。
まず、てんぷらをいただき、お野菜のおいしさに、お、いいじゃん、と思ったのも束の間、お蕎麦をいただこうとしたら、あれ?そば猪口、ない?

同行者と、どういうことかな?変だよね?忘れてる?でも、そば猪口を置くスペースはないから、こういうこと?と話したのですが、納得できないので、カウンターに戻り、尋ねてみました。
ここで、また呆然としたのですが、またもや日本語が通じない…。

「つゆ?付いてますよね?お盆に載っているヤツ。」「いや、天つゆはあるけど、おそばのつゆがないんですけど。」「いや、あれ、冷たいつゆ、アレがお蕎麦のつゆ。あ、もしかして、蕎麦湯ですか?」
とか何とか、何を言っても通じず、最後に、「てんぷらとお蕎麦を、同じつゆでいただくんですか?」と聞くと、「それが何か?」と、大変困惑した顔で答えられてしまったので、あきらめてテーブルに戻りました。

冷たい蕎麦は冷たいつゆで、暖かいてんぷらは暖かい天つゆだろう?!そもそも、てんぷら用に大根おろしが付いていて、お蕎麦用にわさびが付いていて、一緒のお椀で食べるなんて変だろう?!

わたしの結論は、あの人は、日本語をしゃべっているし、日本人みたいな顔かたちをしているけれど、きっと日本に住んだこともなくて、ちゃんとしたお蕎麦屋さんで天ザルを食べたことのない、外国籍の人なんだ、ということです。

世界遺産和食が泣くよ。

わたし、変なところ行動的なので、その日のうちにサガミのホームページを探して、コメントを残したけれど、なしのつぶてでした。こういうのってがっかりする。いろんな意味で、ああいう形にせざるを得なかったんです、でもなんでも、反応欲しいよね。

同時に、イタリア在住の人の多くも、天ザル食べているはずだけど、ネットでも検索したんだけど、文句言ってる人、皆無。え?もしかして、みんな天ザルってどういうもんか知らない?わたしが変なの?
いや、毎年、一時帰国でお蕎麦食べるし。複数のお店で食べてるし。そばつゆと天つゆが一緒の店なんて知らないし。

ということで、サガミ、わたしの中ではバツ。大きなバツ。

他の日は、ココ壱番のカレー。




びっくりした~。学食のカレーだ~。すごく懐かしいやさしい味のカレー。
後から人に聞いたら、ココいちのメニューに、そういう昔カレー的なものがあるんだそうですね。これは、なかなかナイスでした。普通のカレーは11ユーロとか、お値段もやさしいの。わたしは、友人のカツカレーのカツを奪ってます。

あともう一回の食事は、過去記事でいろいろ書いたように、結構うろうろしたのですが、なんかどれもいまひとつ、という中で、いきなり見つけてしまった屋台。




おお~!ラーメン~!これはそそられます。あまり人もいなかったので、即決です。




超シンプルな醤油ラーメン。これが、意外にもおいしかったんです。一緒にいただいた餃子は、かなりだめだったんですけれど。ラーメン、容れ物がぺらぺらのプラスティックで、見た目はどうしようもないのに、うまい。いや、びっくり。
すごい行列でとても無理だった、と言っている人がいたので、ラッキーだったかも。いや、せっかく万国の食べ物があるんだから、もうちょっと冒険しろよ、自分、とも思ったですけどね。

イタリア飯は、イータリーがすごい大スペースで出展しています。




州別のスペースがあり、間にテーブルが並んでいて、各ブースでセルフで買ったものを、外や中、好きな場所で食べることが出来るようになっています。各州、自慢のレストランが出展しているようで、最初に訪ねたとき、ロンバルディアでは、ミラノの星付きレストラン、アリーチェだったので、かなり残念な気がしました。ミラノのお店ではとっても高いのに、ここでは一皿料理を10ユーロちょっとで試すことが出来たからです。
次回は絶対来よう、と思っていたのに、なんとレストランは1ヶ月交代で、変わってしまうのでした。がっかり~!

結構好きだったのが、裏道。イータリーの表は、すごい人で、大変な喧騒なんだけど、裏側はこんな感じ。




食後に赤ワインを購い、勝手に椅子を持ち出して、夕涼みがてらのんびりと一服。なんかこういうアバウトな感じは、イタリアらしいっていうか、リラックスできるな~。自由。

どこのパヴィリオンでも、食材の販売もしていますが、イータリーはさすがにたくさん、いろんなものを売っていました。




パルメザン・チーズ、丸ごとひとつ買ってく人は、さすがにいないだろうな。
イタリア人のスィーツ的ソウル・フード、ヌテッラ(ヘーゼル・ナッツのチョコ・クリーム)の店舗などもあり、お食事時、店頭に飾られたヌテッラの大瓶に引き寄せられる若者を「万博まで来てヌテッラたべなくてもいいでしょ~!」と文句を言いながら追いかける彼女が笑えました~。
万博まで来てラーメン食べちゃう自分も、ちょっとな~!




とにかく、いろんなものがあって、隅から隅まで楽しい。食べ物がテーマで、結構深刻な内容もあるんだけど、実際にいろんなものが食べられるのって、単純に楽しい。
次回は、是非、世界に打って出てみたいと思います。
来週末、ジャパン・デーがあり、日本館主催のお祭りです。ボランティアで参加するので、また行きます。楽しみ!打って出れるかな。

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