毎年恒例、初詣は深大寺です。
昨年、水木しげるさんが亡くなったので、その追悼もあって混雑しているかと思ったら、この数年で一番、人出が少なかったような感じでした。たまたま、訪ねた時間がそうだったとかそういうことかもしれませんけれど。
いつもは、入るのもためらわれるような混雑振りの鬼太郎茶屋も、とりあえずお土産を物色してうろうろする余裕がありました。
グッズが増えてるね。
境内にあるお店のひとつに、暖を取るために入って、なぜかビール。
この深大寺ビールは、結構前から販売しているはずですが、今回気付いてびっくりしたのが、製造が、あのホッピー社になっていた!最初からそうだったとは思えないんですけれども。味も、なんとなくホッピーぽくなってる。
この二年ほど、長蛇の列に、入ることを断念したお蕎麦屋さんにも、入れました。
深大寺は、境内にも周辺にも、お蕎麦屋さんがかなりたくさんありますが、その中でも、この店をひいきにしている人は多いと思います。我が家も、初詣に深大寺に行きだした頃から、この店一本です。
以前は、普通に混んでいる店で、初詣のときでも、ほとんどすぐ入れたのですが、このところ、ネットの口コミなどでお客さんが異常に増えてしまったらしいのです。
でも、今回、行列が比較的短かったのは、深大寺の初詣客が少なかったことだけではなかったかも。
というのは、メニューと内容が、かなり変わっていたのです。
お酒の種類がぐんと増え、おつまみメニューの種類は相当充実していましたが、一方で、これで一人前?と驚くような盛りのよい野菜天の量が半分になっていたり、おそばも相当軽い盛りに…。
経営が息子さんに引き継がれて、「こんな旧式のやり方じゃ、これからはだめだ!」とかなんとか、どんどん改革しているのではないか、というのが、こっちの勝手な推測。笑。
これまでが良心的過ぎる盛りだったのは確かですが、でも、ちょっと寂しい改革。
ただ、おそばは、間違いなくおいしいです。
食べることでは、基本的にジャンクとか、お家ご飯中心でしたが、日本の食のバラエティーの広さ、食材の質の高さ、というのは、感心します。
突然、食べたい!と思い、憑かれたように立ち寄った、近所のスーパーにあるフードコートの、たこ焼き屋さん。
たこ焼きもまた、ずいぶん様相が変わったのですね。外カリ中トロで、黙っているとマヨネーズ掛け。ずっと日本で生きていると、きっと、そういうのは日々の中で知らないうちに変わっているから、ずっとそうだったという感覚かもしれないけれど、昔のたこ焼きは、全体にふわふわしていて、マヨネーズはかかってなかったもんだよ。少なくとも、わたしの知っているたこ焼きは。
でも、今のもおいしいんだけどね。いや、おいしかったわ、出来たて。
おいしいといえば、今回一番のご馳走は、いつもお招きいただく友人宅の御膳でしょう。お正月早々だったこともあり、いつもの懐石が、よりお正月らしい彩で、見た目も美しく、実に日本的なお料理を堪能しました。
お料理も器も、色も形も美しくて、日本のご飯って繊細で素晴らしいですね。しみじみ。
最近流行りらしいのが、どでかい掻き揚げ?
食べるの大変だし、でかけりゃいいってもんでもなかろう?と思ったんだけどね。これは、下北のお蕎麦屋さんのランチの掻き揚げ。
野菜がごろごろした贅沢な掻き揚げだったけど、おそばは、小麦粉比率の高い、いまひとつの出来だったのが残念でした。
下北といえば、高校生の頃に一番通っていた町なんですが、ランチのあと、カフェを探していてびっくりしたのが、当時そのままの喫茶店が健在だったこと!
今でも生き延びているのが奇跡みたいな、昔風の喫茶店。古びが入った分、アンティークな雰囲気がとてもステキでなじめました。
当時は、ステキなカップで供される濃い目のコーヒーが500円とかして、お高いものだったのだけど、デフレの日本では今でも値段が変わらなくって、もはや普通のお値段になってしまったことで、時代や、自分の年をしみじみ振り返っちゃうっていうか。
喫煙もオウケイ。空気悪し。ありえないよ、昨今。でも落ち着く。
一方で、こちらは、いかにもいまどき、回転寿司、クラ寿司!
実家の近所にあり、昨年初めて行ったのですが、この店は傑作ですよねぇ。とにかく楽しくて、行きたくなってしまう。今はおすしよりもサイド・メニューのカレーとかの方が評判がいいらしく、実際、昨年に比べても、おすしはいまひとつの感じもあったのですが、でもこの楽しさは!イタリア人を連れて行ってあげたくなります。
お値段もびっくりだよね。いやはや、日本食の驚きの幅は広い。
あ、ジャンク的には、ここも行った!
ココ壱番屋のカキ・フライ・カレー!
ココいちは、昨年のミラノ万博で出会ったのでした。万博に出展して、やっぱり宣伝効果はあったんだろうと思います。イタリア人はカレーライスが大好きだけど、まだ食べられる店も少ないし、ここで出会った人もいるんじゃないかな。イタリア始めヨーロッパ進出をターゲットとして万博に出てきたと思うので、将来的に、実際の出店までつながるといいなぁと思います。
もうひとつだけ、感動した味。
秋刀魚~!
スーパーで買って、実家で塩焼き。さんまって大好きだけど、なぜかイタリアではない。秋になると、食べたくなりますが、今はこんな真冬でも取れるんですねぇ。嬉しかったなぁ。安いしねぇ。
納豆ご飯も、三日続けて食べたな。飽きたけど。
なんと安上がりに感動することか!とあきれられそうな、日本食列伝でした。
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- 2016/01/27(水) 07:22:45|
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今更となってしまいましたが、今年もよろしくお願いします。
すっかりご無沙汰続きとなってしまいました。
先週末にミラノに戻って来ましたが、どうにも時差ぼけがひどくて、やる気のないだらだら生活を送っておりました。
実家のある東京で、元旦から2週間、和の生活。
実家では家事を一手に引き受け、ゴミ出しのために毎朝ちゃんと早起き、などという、結構規則正しい日常生活で、お休みだからゆったりのんびり、でもなかったのですけれど、それでも、どこに行っても日本語100%、サービス120%みたいな生活っていうのは、常に戦闘モードみたいなイタリア生活に比べると、ストレスが少ない。
何より、やはり日本のご飯はおいしい。魚好きのわたしにとっては、近所で気軽に、刺身をはじめ新鮮なお魚を簡単に買える食生活って、日本酒のおいしさとあいまって、それだけでかなり幸せ。
というわけで、今回も、一年分、日本酒の飲みだめ!
姉が、近所の酒屋さんで仕入れておいてくれた一升瓶。飲み口さわやか、するする飲めてしまいました。
こちらも同じく。生産量が少ないので、ラベルが手書きって言うのが、なんとも味があります。
わたしの酒好きを知って、いつもプレゼントしてくださる友人からの四合瓶。
最近の日本酒って、本当に品質がいいですよね。大手でも小規模のメーカーさんでも、きちんと丁寧に作ってあって、好き嫌いはあっても、とにかくおいしい。量を飲んでも、昔のように悪酔いするとか、翌日残ることがないっていうのはすごいです。っていうか、昔のお酒って、何が入っていたの~?
恒例の女子会では、メンバー一人が京都から持ってきた金箔入りのこちら、一升瓶がメインでした。
女子会で一升瓶!
同じメーカーのかわいらしい(?)四合瓶。
わたしセレクトの四合瓶。
どれをとっても、さらりと飲みやすくて、困ったもんだ。女子会では、スプマンテなんかもあけちゃったし、四人で二升くらい飲んだ感。いやはや。
レストランでも、基本日本酒。最近は、摂取アルコールをなるべく日本酒中心にするために、とりあえずビールとかなし。女子なのに、なんっか~。
いや、ほんと、おいしいからね。
こんな大手でも、おいしいの作ってるから、ちゃんと。
というわけで、ほんと、色々飲んだんだけど、一番面白かったのは、これだったかも。
変に光っちゃってうまく撮れてないんですが、これ、ラベルが、すべすべの起毛したベルベット状で、超高級感。それで光っちゃったのかなぁ。
お招きされたお友達のお宅でいただいたのですが、なかなか手に入らないお酒だそうです。生酒冷酒中心、というか、いまやお燗を楽しむのが難しいほどに冷酒文化になっちゃっていますが、これ、お燗でいける大吟醸。
実はお燗好き。でも、飲み屋だと、お燗酒には選択肢がないんですよねぇ。吟醸でお燗なんて初めて。お燗しても、吟醸のさわやかな飲み口が変わらず、いや、本当においしかったです~。
お燗酒こそ、日本だ~って思いました~!
なんだか、お酒しか飲んでないみたいですね。イタリアにいる日本酒ラバーの方には、酷な記事かも?
ご飯やお出かけについては、次回。
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- 2016/01/25(月) 06:35:02|
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