秋のグラッパ合宿、ピエモンテ、おまけ食事編2
お食事編の続きは、宿泊したアグリツーリズモです。
Agriturismo La Mussia Via Opessina 4, Castelnuovo Calcea www.lamussia.it
街道を外れて、牧草地を進んだどん詰まりにある、典型的な農家のつくり。アグリツーリズムとしては、かなり大きな方だと思います。 宿泊に加えて、ここでは夕食もいただけるということで、宿泊した二泊とも、朝晩ともにお世話になりました。
上が宿泊棟で、下が、オーナーさん宅兼レストランです。
私の泊まった部屋からは、放牧場が広がり、一日中、カウベルが聞こえるのどかな環境です。
夜は、息が白くなるほどに冷え込みましたが、牛たちは、夜も放牧されていたので、びっくりでした。カウベルがうるさいかも?と思ったのですが、さすがに夜は、牛たちもじっとしているのですね。夜中は窓を開けてもシーンとしていて、夜明けごろから、徐々にかすかなカウベルの音が聞こえるようになりました。 牛、意外と寒さに強いのかしら。
お食事は、ほとんどすべて地産地消、というより、キロメトロ・ゼロ(0Km)と言った方が正しいのかな。裏の畑から積んできた野菜、自分ちの牛がマテリアル。
最初の夕食は、ソフト・サラミから。ワインは、アグリツーリズムのラベルで、これも自分のブドウで作っているようでした。
トマトのブルスケッタ。
パスタはラザーニャ(フォトジェニックじゃなかったので、写真割愛)、メインは肉の煮込みとラタトゥイユ。
これも、見た目はいかにも家庭料理でなんですが、やはりとれたて野菜だと、ラタトゥイユも激うまなんですね~!全然違います。
デザートはピエモンテ特産、これも、この土地に来たら必ずいただくブネ(チョコレートのババロワみたいな家庭のお菓子)。これも、写真は割愛。おいしかったですよ。
ブドウを作っているくらいですから、搾りかすもあるわけで、グラッパも自分のラベルでした。でも生産は、我々におなじみのベッカリスに委託しているもので、当然、おいしかったです。
翌日の夕食も、違う種類のソフト・サラミで開始。
この、柔らかいフレッシュなサラミは、生産地でないとなかなかいただけないものです。脂肪も多いし、決して健康に最適な食べ物ではないと思いますが、脂肪があるからこそおいしいんですよね。たまにはいいでしょう、とついいただいてしまいます。
この日は、生肉も出ました。
前菜だからちょっぴり。このくらいが、一番おいしく食べられる量ではないかと思います。ちょっとお代わりしちゃいたいな、でも、後ろ髪惹かれながらも、後を考えてやめようかな、みたいなところで。
そして、これまたピエモンテ伝統家庭料理バーニャカウダ。
黄色ピーマンにアツアツのバーニャカウダ・ソースがかかっております。
これは、あんまりおいしくて、ついもう一つお代わりしちゃいました。野菜だし! そして、ミラノに帰ってから、バーニャカウダにトライしたのですが、簡単ではないことが分かりましたね~。レシピも見ないで、いい加減に火にかけてみたのですが、なんか、全然違うし、びっくり。シンプルなものほど、きっちり作らないとダメっていうやつですね、きっと。
この日のパスタは、タヤリン。
タヤリンは、極細の手打ち卵パスタ。おいしいタヤリンは、細くて薄くても、もちもちっとした食感があって、おいしいんです。ここの、おいしかったです。
メインはお肉でしたが、前日とあまり変わり映えせず、見た目も味も、いまいちだったかな。 デザートも手作りで、家庭料理感があふれる一皿で、悪くなかったです。
ただし、この夕食、全部こみこみ(ワインも水も)とはいえ、一人30ユーロだったので、ちょっと高いな、という印象です。内容は決して悪くないですが、感覚的には20ユーロ。25ユーロだったら、ちょっと高いけど許容範囲、と思いましたが…。 チェックアウトのときに知って、一瞬、え?ウソ?と純粋にびっくりしました。
今、二代目のラウラさんという方が経営しているようなのですが、外人客も多いし、彼女は英語もキチンもしゃべるし、経営力にたけている方と見受けました。確かに、ドイツや北欧から来れば、この値段は、高いどころか、というレベルと思いますので、マーケティングしっかりしている印象ですが…。ちょっと複雑。
ただし、朝ごはんは、おすすめ。夕食よりもサプライズ感がありました。
チーズの種類が豊富で、さすがピエモンテ、と思わせるバイキング。その上、ラウラさんが、テーブルを回って、卵を進めてくれます。 食堂の一面がオープンキッチンになっていて、そこでお母さんが注文に応じて、いり卵やフライドエッグを作ってくださるんです。
出来立てアツアツを持ってきてくれるサービス、茹で卵が置いてあるよりも、数段嬉しいですよね。コーヒーも、同じガスコンロで、巨大マッキネッタを使って、次々に入れているのが、家庭的で好感度高かったです。
そして、このアグリツーリズムを、私の主観的に非常にフレンドリーにしてくれたのが、この子!
保護色になっちゃって見えにくいですが、生後半年くらいの子猫ちゃん。 信じられないくらい人懐っこくて、肉球まで触らせてくれるし、決して爪を立てないの~!こっちが対応すれば、いつまででも遊んでくれるんです。もうべろべろ。 他にも猫はいたのですが、大人の猫はツン、としてました。 そして、ミルキーちゃんだったか、犬も。
この子も、結構大型犬ながら、大変良い子だったので、慣れましたけれど、私が猫と遊んでいると、どうやら嫉妬して、猫をいじめに来るんですよ~。
これも保護色になっちゃってますけれど、いじめから逃げて、テーブルの脚に隠れている子猫ちゃんです。 この猫は、出発するときも、にゃーん、と寄ってきて、もうお持ち帰りしちゃうぞ~!というくらいの愛らしさでした。いいなぁ、猫飼える人。
そんなこんなで、最終的には印象の良い宿ではありましたよ。夜、わざわざレストランに移動しないで済むと、ゆっくりできる良さもありますしね。
最後に、おまけのおまけで、マンタの城Castello della Mantaのフレスコ画を。
美術史を勉強している同行者が、どうしても行きたい、ということで、ご一緒したお城。 中世起源のお城のようですが、かなり下る時代まで居住城として使われていたらしく、構造的には中世の秘密っぽい雰囲気はなくなっていて、テイストとしては、私の興味の範疇外でしたが、この大広間のフレスコ画は素晴らしかったです。
ということで、この秋のグラッパ合宿も大成功でした。 次回は、来年春。通常なら東部(ベネトやフリウリ・ベネチア地方)の番ですが、ちょっと趣向を変えて、ということになりそうです。どちらに行くことになりますやら、お楽しみに。
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2016/11/29(火) 06:44:23 |
イタリアめし
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秋のグラッパ合宿、ピエモンテ、おまけ食事編1
グラッパ合宿で楽しいのは、一年に一度のピエモンテ料理、がっつり。 と言っても、別に事前に調べるなど、そういうタイプのグルメ・メンバーではないので、行き先は行き当たりばったりですが、それでもはずれがないのが、さすがピエモンテと思います。
初日のランチは、ちょい悪おやじ風、マーニョベルタ蒸留所のオーナーさんお勧めのレストラン。
La Cucina come una volta (ラ・クチーナ・コメ・ウナ・ヴォルタ) Str.Alessandria 6/b, Casale Monferrato (AL)
街道沿いで、建物はちょっと掘立小屋というか、テラスを建て増ししている感じが、かなり安普請ではありますが、中に入ると、レストランの名前通りに、懐かしいような、おばあちゃんのお家ってこんなだったよね、的な、そういう空間です。
で、ここは、先のおやじによれば、ニョッキが絶品、ということだったんで、迷いなくニョッキを頼みました。
所詮ニョッキなので、写真的には超地味ですが、まさに絶品でした! ニョッキって嫌いではなく、どちらかと言えば好きと言ってもいいのですが、大体、二口三口で飽きちゃって、一皿完食するのが難しいので、自分で頼むことはないというお皿なんです。それが、このときはイノシシのラグーを選びましたが、ソースが云々というよりも、とにかくニョッキが、軽くてふわふわで、それでいてもちもち。ツルツルと入ってしまって、あっという間に間食で、自分でもびっくりでした。 厨房で、作ったそばから料理しているようでしたから、やはり新鮮なものがおいしいということなんですね。いやはや、感動しました。ちょい悪おやじに感謝です。
地味ついでに、これもアップしちゃいますが。
前菜に頼んだ野菜団子。 これまた軽くてふんわり、そこはかとなく、なぜか紅ショウガ風な香りがして、不思議なおいしさでした。このあたりの家庭料理と思いますが、初めていただきました。あの香り、なんなんだろう? わたし的には、しょうがと赤ワインは合わないと思うのですが、地元産のバルベラとバッティングすることもなかったので、しょうがではないはず。うーむ。
二日目のランチは、まったくタイプの違うお店です。
Trattoria Pautassi Via Boetti 21, Govone (CN)
ゴヴォーネの住宅地、微妙なロケーションに建つレストランで、外観は、昔からあるトラットリア的なんですが、入ってびっくり。
古い建物をリストアして、完全にコンテンポラリーな内装なんです。打ちっぱなしの壁や、モダン・テイストの家具や小物。もとは普通のお家だったと思われますが、古めかしい階段はそのままに、周囲はモダン。かなりおされな店です。
メニューも見ずに入っているので、ちょっとお値段が気になりましたが、非常に良心的な設定で、一気に嬉しくなってしまいました。
20ユーロと30ユーロのメニューがあり、ランチなので、前者を頼みました。選択肢がいくつかあった中で、私が前菜に選んだのはこちら。
ピエモンテに来たら、一度はいただきたい生肉~!あっさりしていてとてもおいしかったです。生肉は好きですが、量はいただけないので、前菜扱いが一番うれしいです。
そして、プリモは、地元のパスタ、プリン。
これも、いかにも手作り手打ちで、つるつると驚くくらい簡単に間食。こういうパスタって、なんでこんなにおいしいんでしょうねぇ。 友人たちが選んだのは、チーズと胡桃とセロリのサラダ。
サラダと侮ってはいけません。チーズの量が多くて、結構なボリュームだったようです。
デザートは、チョコレートムースに、大粒の塩とオリーブオイルがかかっているという変わり者を頼んでみました。
見た目、ちょっと改良の余地ありですよね。後、量が多すぎ。 オリーブオイルは邪魔にはならなかったけど、あまり理由がわからず、ただ、大粒の塩はナイスなマリアージュでした。チョコレートが、もうちょっと甘み控えめでもありだったと思いました。
一人は、セミフレッド。この方が、食後にはさっぱりしたかも。
いずれにしても量がどっさり過ぎて、盛り付けがもっさり過ぎですかね。少なくていいから、見た目をもう少し洗練した方がいいなぁ。
帰りにカウンターに出されていたトリュフに気付きました。
思いっきり匂ってました。 このために世界中から来るわけで、こういったアルバから離れたレストランも潤っているわけです。 オーナーさんとちょっと話したら、レストランは5年前からやっているということでした。おそらくトリュフ祭りが大規模になってきて、観光客も増えてきて、不動産もあるし、いっちょやったるか、とそういう感じ。だって、年金生活とかしてそうなお年の方でしたから。 いい決断をされたと思います。って私がいうことないか!
最終日のランチは、また全然違うタイプのお店に。
Le quattro stagioni d'Italia Via Volta 21, Saluzzo
サルッツォという古い町の住宅街を抜けた、地味な商店街に、いきなりこういう、なんていうか軽い看板っていうか、ちょっとファストフード的な、チェーン店的なメニューなどがドン、という感じである店なんです。 建物は古いのに、入り口はこんなで、中はキラキラ、相当奥に広い様子。
実際、入った時はほぼ満員で、びっくりするくらい大きなホールでした。ウェイターもたくさんいて、ファミレスみたいな感じもありながら、オサレ空間でもありました。 メニューは幅広くて、選ぶのが難しかったのですが、前菜には、なぜかイワシのフライ。
イワシのフライは、あまりアジが売っていないミラノで、最近よくやるのですが、ここのイワシが膨らんでいるのは、なんとリコッタを詰めているからなんです。 うーん、どうだろう。あまりリコッタが感じられず、やはりイワシだったんですが、リコッタ分ボリュームがあって、人とシェアしてちょうどよい感じ。一人で5匹食べたら、満腹になってしまいます。
メニューの最初、数ページがチーズで、さすがピエモンテ。一人はチーズ盛り合わせを頼みました。
チーズ名の旗がたっているのがかわいい! それにしても、前菜にチーズとか、チーズにジャムとか、フランス人に怒られそうな感じ。 チーズにジャムやはちみつをつけていただくのは、イタリアで学んで、結構好きなんですが、フランスでは完全に邪道らしいことを、この夏のオーベルニュで知ったところです。 でも、おいしいんですけどね、塩味のチーズと果物の甘さや酸味って。 イタリア人の料理についてのかたくなさは相当ですが、フランス人はもっとかもね。 イタリア人は、かたくなだけど、食べておいしければ認めて、簡単に好きになることもあるけど、フランス人は、まず、試さない感じっていうか。
プリモは、地元パスタにしました。
キタッラみたいなタイプの手打ちです。ソースは辛めのトマト。激うまで、すっごいボリュームだったのに、ほぼ完食。パスタのツルツルは、やめられなくて、おいしいと、食べてしまった後で後悔することが多いです。 友人が頼んだリゾットも、おいしそうでした。
このトリュフの時期、黒トリュフは、どこでも結構気軽に食べられます。白は高価なので、食べる気がないととても払いたくないお値段だったりしますけれども。
みんな満腹で、とてもデザートは無理。最後はコーヒーで締めました。
エスプレッソが、蓋つきで登場~!ファミレス風のくせして、やっぱりオサレ―!
というわけで、長くなってしまったので、続きます。
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2016/11/27(日) 03:55:19 |
イタリアめし
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秋のグラッパ合宿、ピエモンテ4
マローロの次は、もはやマローロ以上におなじみとなったベッカリスを訪ねました。
ベッカリス蒸留所 Distilleria Beccaris Frazione Boglietto, Costiglione d'Asti
おなじみ過ぎて、今回写真もほとんど撮っていません。 到着したときは、クローズしていたのですが、生産に従事している方が、すぐに開けてくれて、販売員もすぐに来るから、と店に入れてくれました。 ここには、スーパー販売員キアラさんがいます。さん、というよりも、ちゃん、と呼びたくなるようなまだ若いお嬢さんなんですが、彼女のグラッパ・ラブ攻撃は激しくて、勧め方も情熱的で、ついついお財布も緩んでしまうんです。
今回は、まずは彼女のいない間に、他の方が対応してくださいましたが、やはり生産者さん全体が、そういうよい空気を持っているのですね。この男性販売員も、とても気さくで、楽しい試飲となりました。
マローロ同様、おなじみですから、新作中心にお願いしました。 これは、バルベラとブラケットを混ぜた逸品で、クオリティ高かった~! そして、ブランディ。
これがまた、やたらコスパいいんですよぉ。 この辺りで、待ちかねたキアラさんが顔を出してくれたので、再会を喜びました。
この蒸留所はトリュフ祭り(展示会)でにぎわうアルバに近く、展示会に出店もしているということで、猫の手も借りたい忙しさのようです。この数年で、トリュフ祭りの集客力はうなぎのぼりで、そのため、かつては1週間程度だった会期が、今や約1か月。長丁場の忙しさで、それが終わると、今度はクリスマス商戦。というわけで、忙しいのはよいことでしょうが、すでにぐったりしているのよぉ、と愚痴っていました。
それにしても、相変わらずのクオリティ、そして、相変わらずの庶民的なお値段には、毎回感心します。
そういえば、ミラノの我が家の近所に、グラッパ専門らしい酒屋さんがあります。かなり辺鄙な通りにあり、発見して以来、開いていた時間に通ったことがなかったのですが、この合宿の少し前に、通った時、たまたま開いていました。 時間がなかったうえに、そもそも合宿間近だったので、入りはしなかったのですが、入り口から中を覗き込むと、なんと、ベッカリス一色だったので、びっくり、ということがありました。 その話をキアラさんにしたところ、ミラノで最も取引の多い二店のうちの一つだということがわかりました。お値段も良心的、ということだったので、いざというときには、そこでベッカリス、購入できるようです。
Enoteca di Teston Cristiana Via Arbe 85, Milano
まぁ、私の場合は、売るほど在庫があるので、不要ではあるのですけれど。 というわけで、今回、その売るほど在庫に仲間入りしたのは、以下の3本。
冒頭で試飲していたバルベラとブラケットを混ぜたタイプ、樽入りと、バローロ、これもちょっと樽入り。それから、ブランディも。
大満足でベッカリスを後にして、次に向かったのは、強烈なじいさんがやっている蒸留所です。
バレストリーノ蒸留所 Distilleria Balestrino Nizza Monferrato
この蒸留所は、2年前に訪ねたのですが、80歳くらいのバレストリーノさんが強烈で、忘れられないインパクトでした。過去記事、見ていただくとわかるのですが、過去はバリバリ右翼で、政治活動もやってたり、投資や商売やで、おそらくかなりの財を築き、過去の生活用品中心に、下手するとガラクタ、と分類されかねないもろもろの物品をコレクションして、自宅兼工場兼倉庫の敷地内に、それらを陳列する相当でかい博物館持っています。
伝統的な蒸留所で、何でも蒸留してしまう人で、グラッパはビアンコを一種類だけで、そのほかには各種リキュールを作っています。そのグラッパ、すっごくお安いけど、普通においしいんです。
レトロなラベルもラブリー。 こんな発言は不謹慎なんですが、バレストリーノさんもお年だし、後継者は不在。いつどうなるか不明、ということで、思わず2本購入した次第。 もっと買っても良さそうなものですが、でも、二年ぶりにお会いしても、やはり溌溂としていて、まだ全然大丈夫そうだったんで…。と、あくまで失礼なものいいですね。
でも本当にお元気で、今キナをろ過してるから、と、工場の方に移動して、こんな不安定な階段に上られて作業されるんです。
出来立てのキナ、直接次いで、味見させてくださいましたが、これ、ちょっと飲むのおいしいんですよね。薬草などが入っている養命酒的なお酒ですが、甘いけれど、後味がさっぱりでおいしいです。
私は、甘いお酒は絶対に飲まないので、買いませんでしたが、10ユーロは本当にお買い得なお値段だと思います。
雑然としたお店と言い、バレストリーノさんの歓迎といい、なんだか嬉しくなってしまいました。お土産に小瓶のキナまでくれて。それを探すのに、バタバタして。ラブリーなじいさんです。 そういえば、前回のときよりも、性格が丸く、ソフトになっていた感じ。政治的にも、ソフトな発言で、おや、という感じもしました。ずっととんがってきた人は、年取ると丸くなるのかな。
バレストリーノさんのグラッパを買う、というのは、今回の合宿の目標だったので、無事達成できてよかったです。
最後は、前回に引き続きの訪問。
アリ蒸留所/酒屋 Distilleria Ali', Canelli
お店の裏に工場がありますが、ここは、他から買ったグラッパをブレンドするだけの、どっちかと言えば、酒屋さんと言った方がいい店ですが、コスパはいいんです。 他の蒸留所の製品もいっぱい並べているし、お菓子や瓶詰もたくさんで、ちょっと楽しいし。
試飲のお供によく提供される柔らかいアマレットも、たくさん並んでいましたので、日本へのお土産として、購入しました。これ、ミラノではあまりお目にかかれないし、やはり地元産がおいしいんですよね。
グラッパは、いくつか試飲させてもらってから、アルネイスをゲット。お安いだけに、今飲むと、さて、どうでしょうかね。
ということで、8軒の蒸留所巡りは、これで終了です。 今回も、バラエティーに富んだグラッパを購入できたと思います。買いこまない、という目標は達成できませんでしたが。
でも、たくさんあるからこそ、面白い。先週末、ロンドンから来た友人に飲ませながら、蘊蓄を語る自分に、びっくりしつつ、いろんな種類を持っているからこそ、グラッパを知らない人にも幅広い味見をしてもらうことができて、喜びでした。グラッパは、酒飲みでも多くを知らない人が多いですから、そうやって勧める甲斐があるんですよ。なんか、熱く語っちゃったな。
宿に戻る前に、夕食までちょっと時間があるようだったので、宿で聞いていたバルベラ祭りに寄ってみることに。
コスティリオーレ・ダスティCostigliole d'Astiの町で、まさにこの週末、行われていた、国際バルベラ祭りFestival Internazionale della Barbera。
地域のバルベラが一堂に会して、なかなか壮観な試飲会となっていました。でもなんせ朝から一日グラッパをやっているので、あまりワインも進まず、ほんの僅か味わって、早々に退散。そして、アルバの銀行は、企業マークもブドウなんだなぁ、と感心しながら、夜道を宿へ向かいました。
次回、おいしいもの特集します~!
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2016/11/23(水) 07:04:05 |
グラッパ
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秋のグラッパ合宿、ピエモンテ3
週末は、ロンドンから友人が来ていて、食い倒れ飲み倒れの日々を過ごしてしまって、間が開いてしまいました。確かに、イタリアはおいしい、と再確認した次第。そして、やはりロンドンに比べると、レストランのお代も、安いようです。ミラノ価格は、私には高いですけれどね。
さて、グラッパ合宿、続きで、今回は、前回に引き続き、カザーレ・モンフェッラート近辺にあるもう一つの生産者さんからです。
ロシニャーノ生産組合蒸留所 Distilleria Cooperativa di Rosignano Cellamonte Monferrato (AL)
地域のワイン生産組合の向かいにある、とても小さな蒸留所です。 下が、向かいにあるワイン醸造所。
そういう場所ですから、ちょっとお役所的な感じで、対応してくださった方は、感じ悪いということはないのですが、特に一所懸命売ろうとするわけでもなく、おいしさを熱弁するわけでもなく、「なんですか」みたいな…。
尋ねる以上、落語じゃないですけど、葬式に来ているわけでもなく、グラッパを求めてきているのは明らかだと思うんですが、そういう対応されると、困惑します。 こうやってちゃんと試飲コーナーもあるんですけれどね。
何を求めていますか、と言われても、来たのも初めてで、どうしたらよいのやら。とりあえず、ビアンコをお願いして、結局数種類試飲させていただけましたが、もうちょっと売る気持ってもいいと思います。
これは普通においしいと思った、樽でちょっと寝かせた1本をいただきましたが、安くてびっくり。
同行者は、思わずブランデーも購入していました。コスパはめちゃめちゃいいです。ただし、この場で飲んでおいしいと思っても、ずいぶんたってから家で開けてみたら、あれ?これ、なんで買ったんだっけ?と思うこともしばしばありますので、本当のところはわからなかったりするんですけどね。
宿に移動する前に、途上にある店に立ち寄りました。
クアリア蒸留所 Antica Distilleria Quaglia Srl Viale Europa 3 Castelnuovo don Bosco (AT)
かなりコンパクトな蒸留所で、生産のピークであるこの時期、中庭は、足の踏み場もない状態、箱詰めでいっぱいでした。
店内は、伝統的な蒸留所そのまま。とにかく何でも蒸留します!というスタイルで、リキュールが、びっくりするくらい並んでいますし、グラッパの種類も半端ありません。
しかし、対応してくれたのが、娘さんだったのか、あまり詳しくはなくて、丁寧な対応ではありましたが、残念ながら、今一つ物足りない。
そして、肝心の商品も、スモーク臭のあるものや、数種類の樽に順番に詰め替えたものなど、やけにいろいろトライアルしている割には、どうもしっくりこない。特に樽に入れているリゼルバでも、樽の香りが全くしないのには驚き。リゼルバでこういう無臭、というか、年月も何も感じさせない、正直面白みのない製品は、シボーナに続いて二度目。
結局、コスパがいいような気がしたので、ビアンコ二種を購入。
ロンドンから来た友人に、締めは是非グラッパで、と、グラッパ・ラブを熱く語りつつ、次々とため込んでいるコレクションを開栓したのですが、その中の一つが、ここで購入したアルネイス(上写真の右側)。 というのも、確か去年、件のシボーナで購入した、アルネイスがいたくおいしくて、最近のお供だったのですが、友人に試飲させると、これはおいしい、と彼女も絶賛。で、ついでに、飲み比べをしてみよう、ということで、いそいそとこちらを開栓したのですが、残念ながらがっかり。シボーナののアルネイスは、確か賞も取るなど、一般的評価も高い品物だったので、ある程度の差は予想していましたが、あまりにも大きな差でした。
アルネイスは、その前年に購入したベッカリスでも非常においしかったので、ブドウ種として、グラッパに合っているし、おそらく私の好みだと思っていたのですが、同じブドウ種だからと言って、必ずしもおいしいわけではないという、おそらく当たり前のことが、よくわかりました。
先ほど書いた、「家で開栓してびっくり」を実践したわけです。
この日はこれで終わりですが、翌日第一弾は、おなじみの蒸留所へ行きました。
マローロ蒸留所 Distilleria Marolo Frazione Mussotto (AL)
到着したとき、すでに5,6人のグループがいて、これから蒸留所見学をするけど、参加しますか、ということで、見学はいつでも楽しいので、合流させてもらうこととしました。今回も、オーナー家族は見当たらず、前回もお世話になったお兄ちゃんが、ガイド役。
頑張っているので、待遇もよくなったのか、はたまた本人がやる気になったのか、これまでになくシャキッとした感じで、スタイルもやけにオシャレになっていて、人は変わるものよのぉ、と面白く思いました。失礼ですが。
今や生産たけなわですから、ブドウの発酵臭が漂い、活気のある工場は、なんだかワクワクする空間です。 グラッパの原料となるブドウの搾りかすの積んであるバックヤードに行くと、お客さんらしい人と、熱心に話し込んでいる三代目、発見。
この後、すれ違いざまに、挨拶ができて、嬉しかったです。名前までは知らないまでも、毎年定期便で行っていますから、顔も覚えていてくれて、なんとなくうれしいもんです。 今回は、帰りに、生産を二代目がやってくださって、彼とも久しぶりにお話ができました。
蒸気でアルコールを抽出する筒形機器が見えます。
そして、主のように工場を駆け回る、マローロ家の愛犬。
見学の説明の間中、見学者の足元にじゃれまくりで、楽しそうでした。お客さんの多い環境にいると、犬もすっかり人慣れして、こうなると、犬が苦手の私も大丈夫。かわいかったです。これまでは見たことがないから、ニューフェースなのかな。
成長した販売員君、後も立て込んでいるというのに、見学の後、びっくりするくらいじっくりと試飲させてくれました。我々以外の見学者他紙は、ほとんどグラッパ初心者風だったし、きっと適当に二、三種類で終わりにするんじゃないか、と思っていただけに、その太っ腹ぶりに感心しました。さすがマローロです。
デイリーに飲むものは、売るほどあるので、できればちょっといいものを購入しようと思っていたところ、その「いいもの」までも、かなり試飲させてもらえました。
でも、長期樽詰めの逸品は、思ったよりもずっとずっと高くて、予算的に無理…。 ということで、今回は、新作を購入しました。
新作3本組。Facebookでフォローしているのですが、事前にこの新作の記事は見ていて、とても興味があったんです。試飲したら、おいしい~!特にお兄ちゃんの勧めの二本がよくて、それを購入。
マローロらしく、ラベルも箱もかわいいし、ボトルも三角形をしていて、チャーミングなんですよ。それぞれ、二種類の樽に詰めたもので、複雑な香りを持っています。とてもエレガントで、かつ飲みやすい。しかし、これまた飲むのがもったいないタイプのボトルです。
続きます。
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2016/11/22(火) 07:00:28 |
グラッパ
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秋のグラッパ合宿、ピエモンテ2
今回第一弾は、ノヴァラNovaraの北にある蒸留所です。
カーサ・フランコリCasa Francoli Via per Romagnano69/b 28074 Ghemme (NO) www.casafrancoli.it
ゲンメという町のはずれにあり、一見豪邸風ですが、実は、道を挟んだ反対側に工場があり、こちらは販売所。 実はこの蒸留所、団体もバンバン受け入れる、かなり大規模な工場なので、あまり多くは期待していなかったんです。
入るとすぐ、棚がずらずらと並んでいて、かなり広い店構え。ワインも各種並んでいます。 普通のバールのような立派なカウンターが、試飲コーナーとなっていますが、本当にバールのたたずまいです。
年配の女性が出てきて、早速試飲開始。 ちなみに、午前中10時半ごろです。まぁ、毎度のことなので、もはや誰も驚かないだろうけど!
ビアンコ(無色透明の、樽で寝かしたりしていない、最もグラッパらしいタイプのグラッパ)をお勧め順に、という形で始めた試飲。
飲むたびに、それらしい感想を口にすると、彼女、とてもうれしそうに、「ブラーヴァ!そうそう、そうなのよ、これ、いいでしょ」みたいな感じで、決してこちらの感想を否定することなく、場を盛り上げてくれます。 そして、それならこれもどうか、と次々と違うボトルを繰り出してきます!
こんな感じで始めたんですけれど。
どんどんボトルが並んで…。
それでもとどまることなく、次々…。最終的に、何種類試飲させてくださったのだか。彼女、たぶんオーナーさんの一因だと思うんですが、売らんかな、というよりも、グラッパ・ラブ的な感じが強くて、押しつけがましくなく、でも、どうぞ、うちの自慢のグラッパを味わって、ファンになってください、という様子が、とても好感度高かったです。 それに、大手だけあって、コスパがいい!
しかし、最初の蒸留所だから、さすがに何本も買うのは、とためらって、最終的にはこの2本を購入。
右がネッビオーロのビアンコ、左は新作ということで、モスカートとブラケットをミックスしたビアンコ。新作は、お値段が倍以上しましたが、とってもおいしかったので、外せませんでした。 ついでに、お土産用のミニ・ボトルも。
普通のボトルに比べると、お値段高めのミニ・ボトル。おそらく団体さんだと、これしか買わない人もいるんだろうな、と思います。 ここのスタンダード・ラベル、レトロなオシャレ感があって、結構好き。
気付いたら、たっぷり1時間費やしていました。予期せぬ長居となりましたが、その価値は大。また、いつか訪ねたい蒸留所の一つとなりました。 我々が長居している間にも、次々とお客さんが来て、試飲するでもなく、購入していく人多数。業界(レストランとか)っぽい人たちもいましたね~。ワインなども、1本3ユーロ程度から販売していましたから、地元の人たちも、普通に買いに来る生産者さんなんだと思います。 すっかり満ち足りて、そして、一軒目にして、ちょっとほろ酔い気味になって、移動です。
次は、ゲンメからノヴァラを左手に見て南下して、カザーレ・モンフェッラートCasale Monferratoの郊外です。
マーニョベルタ蒸留所Distilleria Magnoberta SAS Via Asti 6 15033 Casale Monferrato (AL)
街道に面した事務所棟は、愛想も何もない建物で、え?と思いますが、敷地内に入ると、びっくりします。
裏手には広い庭が広がり、紅葉真っ盛りで、ここでも紅葉狩り。 そして、古い工場棟。
建物に入ったところ、父子が出てきて、なになに~?という感じで、対応してくれました。先のフランコリとは全く違う家族経営で、フリの客が来ることはあまりなさそうな感じ。でも、お父さん(スーツ着て、いわゆるちょい悪系イタリアおやじってとこでしょうか。伊達おやじです)、息子に、おい、ジャケット着て来いよ、と命じて、息子をガイドにして、工場の見学をさせてくれました。
この時期、蒸留所を訪ねて楽しいのは、まさに、仕込みをしている時だからなんですよね。生産者さんたちは超忙しいので、申し訳ないのですが、だからと言って、対応してくれないことはまずないのが、いいですねぇ。
そういえば、唯一、にべもなく断られたのが、超有名蒸留所シボーナSibona。あそこはタカビで、その上リゼルヴぁはいまいちで…。ま、ここで語ることじゃないですが(でも、昨年購入したアルネイス・ビアンコは、おいしかったです)。
醗酵しているブドウの香りがあたりに満ちていて、お酒に弱い人だったら、それだけで酔ってしまいそうな感じです。
年季が入った工場の様子、今まさに稼働中で、蒸気が吹き上がったりして、とってもインパクトがありました。
素敵なレンガの窯。
もっと小規模な家族経営の蒸留所はたくさんありますので、ここの施設な結構な規模だと思いました。メーカーとしての歴史も、かなり古いようです。
蒸留時の温度管理をしているテクニカル・ルームにも入れてくれて、熱心に説明してくださいました。
いろいろ面白かったのに、ちゃんとノートしておかないから、すでにほとんど忘れてしまって…。もったいないことです。 覚えているのは、蒸留する高い煙突のような機器があるのですが、それが33の層に分かれていて、それぞれで蒸留しながらここで抽出するというようなお話。
これがその筒状機器。
蒸留所によって、層の数が違うのかどうかは知りません。このあたり、もっとじっくりと聞きたいところなんだけど。聞いてもどうしようのないんだけど、なんか興味あります。同じブドウ種でも、味も香りも変わるのは、もちろん生産者さんの腕や嗜好によるものでしょうけれど、機器によっても絶対変わるはずだと思うからなんですけれどね。 まぁ、聞いた端から忘れちゃうから、どうしようもないですね。次回行こうは、もっときちんとメモを取るようにします。
ほぼ説明が終わった頃、おやじが自転車に乗ってやってきて、一緒に事務所棟に戻りました。近いのに自転車。どこまでも人を食った感じのフレンドリーなおやじです。
いろいろバタバタとしていて、試飲がちゃんとさせてあげられないんだけど、これだけでも飲んでく?と、当面、最も自慢らしい一種を、飲ませてくれました。
バリックもしているし、飲み口もいいし、お値段を聞いたら、コスパもいいので、この1本、お買い上げ~。 ここの商品のお値段レベルを知らないので、本当のところはわからないのですが、お値段を口にするおやじが、ちょっと遠慮がちだったので、もしかするとここの商品の中では、結構高い金額だったのかもしれません。そういうところ、謙虚さが見える人は好き!
とにかく相当忙しそうだったのに、それも、ちょうどお昼時の13時直前にお邪魔したので、とてもきちんと対応してくれて、嬉しい家族経営でした。
続きます。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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2016/11/18(金) 07:35:03 |
グラッパ
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秋のグラッパ合宿、ピエモンテ1
この秋もまた、グラッパ合宿、参加してきました。秋は、ピエモンテです。 この合宿は、企画から宿の手配まで、同行の友人たちがやってくれるので、私は、集合場所まで車で行けばいいだけ。合流した後は、彼らの計画に従って、のんびりと車窓を楽しんでいればいい、という至福ののんびりドライブとなります。
ただ難点は、人任せだと、どこに行っているのか、ルートすらわからない、ということ。そのために、前回の合宿から、久しぶりに絵日記を作ることにしました。
グラッパにはまりだした当初より、ボトルのラベルをはがさずに、スケッチして残す、ということをやっていて、その同じノートに、日記も入れることにしたんですけれど、訪ねた蒸留所がすぐにわかって、大変なお役立ち。紙ベースのものって、結局手近に置いておけば、デジタルより便利だったりはしますよね、いまだに。
ラベルの絵は、2013年から始まって、今、ちょうど40本分、たまりました。自分の描いたつたない絵でも、描いておくことによってイメージが定着するし、感想も入れとくと、好きだったもの、特に苦手だったものなんかは、味の感覚もうっすらと覚えていたりします。いろいろ忘れっぽいので、とても有効です。
というわけで、今回のルートはトップに置いた絵日記のようになっています。ノヴァラNovaraの近くで合流して、まずはロンバルディアにも近い地域から始めて、そしていつものアルバ方向まで。
回った蒸留所は、初めての場所と、おなじみの場所と合わせて、都合8カ所で、14本のグラッパとブランデーを購入しました。 家では、すでに簡単には飲みきれない量のボトルがあるので、なるべく買わないように、と誓って出かける今日この頃ですが、試飲しておいしいと、どうしても買いたくなっちゃうもので…。我が家は狭くて、物置もない家なので、保存場所を確保するのが大変なので、もう本当にこれからは気を付けないと、という状況になっています。 これまでは、グラッパ棚に何とか収まっていたのですが、いよいよ無理になって、部屋の片隅に、箱に入れて保存するしかなくなってしまったので…。 どんどん消費するぞ、と思っても、グラッパは、ワインのようにがぶがぶは飲めませんしね。まさに、嬉しい悲鳴ってやつ。
ところで今回、いつもより1週間遅い週末だったせいか、あちこちで素晴らしい紅葉に出会い、合宿と同時に、素敵な紅葉狩りもできて、さらなる満足感を得ることができました。 というわけで、まずは、紅葉狩りの写真をアップしてみました。
そういえば、合宿に前後する時期は、お天気が不安定で、合宿前の週末は大雨、合宿後の週末も大雨、という状況の中、この合宿の週末だけは、このような晴天に恵まれました。この数年、晴れ女を自負しておりますが、同行者にも晴れ女がいたため、威力がすごかったんですね、きっと。会社の同僚にも、「あんたがどこかに行くときだけは、いつも晴れてるよね?」とうらやましがられました。
ブドウ畑の続く丘、突然現れるお城。山の多いピエモンテも、このブドウ産地のあたりの起伏ななだらかですから、実に美しい眺めが続きます。 美しい風景、おいしい食事、素朴な生産者さんたち。毎度のことですが、グラッパ合宿、実り多いです。
次回から、蒸留所巡り始めます。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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2016/11/17(木) 06:49:33 |
グラッパ
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カスティーリャ・エ・レオン、その45(ソリア県最終回)
セゴビア県に入る前に、もう一つ気になる事前メモがあり、そこに向かうことにしました。 それが、レハス・デ・サン・エステバンRejas de San Estebanです。
サン・マルティン教会Iglesia de San Martin。 メモに、11世紀とあったので、どうしても気になって。というのも、この前に訪ねた、やはり11世紀創建のベルソーサがとてもよかったからなんですけれど。
幹線道路から外れて、ちょっと北に向かうのですが、周囲に何もない田舎道。ひたすら平地の乾いた道を、ほぼまっすぐに進んでいくと、いきなり村に入るのですが、村の入り口は、大きなだだっ広い広場となっていて、ここでも、西部劇的というのか、ヒューッという通り抜ける風の音が聞こえるようなスケール感のある村です。 そういうたたずまいを撮影していないし、たとえ撮影しても、私の腕では、あの雰囲気を伝えることはできないと思うのですが、なんというのか、まるで、舞台の書割的な。イタリアではなかなか出会えない雰囲気だと思います。
その右手前方に、迷うことなく見えるのが、目的の教会というわけです。
すぐ目についたポルティカーダに、小躍り気分で近づきました。このあたりでは、ポルティカーダがよく残っていると、もうその様子だけで、条件反射的に嬉しくなります。だって、はるばる訪ねた甲斐が約束されているようなものだから。
小さいポルティカーダだけど、どこから見ても美しいです。
平地に建てられているから、あえてそうしたのか、と思われる階段でのアプローチも、教会を立派に見せるためなんでしょうか。または、結界的な意図があるのかも。いずれにしても効果的。 そして、柱頭は、朽ちているけれど、面白いんです。
細かいところはわからないですが、騎馬の人。もしかして、サン・マルティンその人でしょうか。
ダリの描くところのゾウ的にプロポーションの狂った、足の長い動物。 おなじみのモチーフのライオンも、どうも、足長さんスタイルです。
一転して、こちらは、鉄板だか網だかで焼かれちゃっている殉教者の姿っぽいですねぇ。
サン・マルティン、そういう殉教したんだろうか。
結構低い位置に、大サイズであるので、見るのも楽しいです。保存状態が良ければ、かなり楽しい柱頭たちです。
副柱頭も装飾的で美しいです。
ポルティカーダの後ろにある扉口。
洗いすぎちゃったのか、再建なのか、よくわからなかったんですが、アーキボルトは装飾的幾何学モチーフが並んでおり、柱頭は何もありません。ただ、入り口の敷石の減り具合は、本物ですねぇ。こういうのって、うっとりしちゃいます。 扉のスタイルは典型的なスペインロマネスクで、上部に軒持ち送りの彫刻が並んでいます。
ケンタウロスがいました。みんな地味でシンプルな彫り物ですが、どれも愛らしくって好みでした。上部はお団子横並びですが、よく見ると、十字の切れ込みが入っていて、ただお団子じゃないんですね。これは、肉眼ではとても気付かないところ。
そうそう、ケンタウロスは、柱頭にもいました。
確か、このソリア県、最初の方の記事に、この地域では、実にたくさんのケンタウロスに出会ったというようなことを書いたと思いますが、本当に、ケンタウロス、たくさんいましたね。 いつか、ケンタウロスならケンタウロス、二股人魚ならそれだけをリストアップしたページを作りたいというのが、一つの夢。モチーフだけでくくって、、あらゆる地域、あらゆる石工さんの作品を横並びして、時代を追ってみたりとか、地域性を考えたりとか、そういうところまでできたら…。多くの地域で共通するモチーフは複数ありますから、絶対に楽しいと思うんです。 でも、1週間程度の旅の写真をまとめるだけでこれだけ手間取っている現在、夢に過ぎません~!老後の楽しみ、と思っています…。
残念ながら、本堂はクローズで、入れませんでしたが、十分満足です。 ぐるりと、外観を一回りして、大切なものを見落としていないか確認しましたが、ポルティカーダのある面以外は、新しくなっていて、面白みはありませんでした。
ポルティカーダの面の軒持ち送りは、要確認。こちらも朽ちていますけれど、面白みが感じられます。
石色とか、見た目とか、凝灰岩系かな、と思うんですが、凝灰岩って、結構固いはず。でも、朽ちちゃうんですねぇ。 ここも、縁は十字入りお団子横並びですね。石工さんの何か、こだわりが感じられます。 お団子、大きさや形がまちまちで。見習い石工さんの仕事でしょうかねぇ。
例によって、人っ子一人いない村。 というより、私が到着したときは、道端で、老人と子供たちの姿が見えたのですが、教会見学を終えた時には、もう誰も。まさにお昼時だったと思います。 唯一、ちょっとだけかまってくれたのは、この子。
空腹の極致でしたが、朝ごはんでぱちってきたバナナと水で、何とか紛らわして、出発。 何か求めたくても、店もないんだから、仕方ないです。修行と呼びたくなるのは、こういうことでもあります。
さて、この地味な教会をもって、カスティーリャ・エ・レオンのソリア地区は終了です。いつか、サイト「ロマネスクのおと」にまとめるつもりでいますが、さて、いつになることやら。 この旅は、引き続きセゴビア県に移動して続くのですが、ちょっと小休止して、ロマネスク以外のことに寄り道するつもりです。 また、イタリアつれづれのくせに、スペインばかりでは何なので、久しぶりにイタリアについてもアップしようかと思ってもいますので、セゴビア県は、ちょっと先になりそうです。よろしく!
2016/11/16(水) 07:39:33 |
カスティーリャ・エ・レオン
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カスティーリャ・エ・レオン、その44
サン・エステバン・デ・ゴルマスSan Esteban de Gormaz、サン・ミゲル教会Iglesia de San Miguel続きです。
こちらの教会は、ヌエストラ・セニョーラよりも、住宅地の中にあって、より庶民のよりどころ的なロケーションです。ポルティカーダのある南側、要は正面ですけれど、それも、住宅地の小路に向かっているんです。素敵なアプローチです。
しかし、この修復工事の激しさは、すごいものがありました。 全然近寄れないし、建物全体を激しくいじっている感じ。ただ、前回書いたように、全体には終わりが近い様子で、後は、マイナー部分の仕上げ、みたいな感じで、実際、いかにもお役所のお偉方風の人が数人、視察に来ていたようでした。
お役所風と思ったのは、愛想笑いの一つもなかったからですけれども、とにかく感じの悪いおばさん二名でした。炎天下に、どう見たって観光客の東洋人が、どう考えたって遠方から来て、遠慮がちに写真とか取ってるんだし、せめて愛想笑いくらいしてもいいだろう?と思うのは、いわゆる逆切れでしょうか? そう思ってしまったのは、何度か迷惑そうな顔で、こっちを見たからなんですけどね。昔のイタリアやスペインだったら、必ず声をかけてくれて、場合に寄ったら、ちょっとこっち来て、近くから見ていきなさいよ、なんて感じになったであろう、というような状況だったので…。20年くらい前を知っている人なら、そう思いますよね? 文化遺産であると同時に、観光資源でもあるわけだから、こうやって遠方から観光客が来るというのは、喜ばしい話だと思うし、まぁ、一人じゃどうしようもないけどもさ!
ま、それはともかく、こちらも立派なポルティカーダです。
上部の壁は、漆喰に石を埋め込んでいて、砂色の外観は、まるでマグレブの国のイスラム建築のようにも見えますね。建築的に影響があるのかしら。これほどの建物で、上部だけが漆喰というのも、珍しい気がします。
規模は、ヌエストラ・セニョーラに比べると、ずいぶんと小さくて、全体がロマネスク時代のものとなっていますね。
創建は古く、そのために建築様式が、一部、石ではなかったのかな。 なんだか、風化も相まって、モロッコやチュニジアで出会いそうな雰囲気がありますよね。
ここも、立派な柱頭がありますが、傷みが激しいです。
モチーフもよくわからなくなってしまっていますね。 実は、現場にいる時は、修復の最終仕上げとして、この柱頭にも手を付けて、勝手に創作してしまうのでは?という風に考えたりもしたんですが、今、ヌエストラ・セニョーラ教会の写真と合わせてみると、あちらの修復も、建物で終わっていますから、ここも、柱頭に手を付けるというようなことは、しないでしょうね。 ちょっと安心しました。
ところで、上の写真で、柱頭の後ろに、本堂の南壁がちょっと見えていますが、やはり、漆喰に石埋め込み壁のようですね。下の写真でも、確認できます。
チェッカー帯も含めて、全体にプリミティブな感じですね。
扉にも、柱頭があるようですが、やはりプリミティブなフィギュアのようでした。
軒持ち送りにも、ずらりと彫刻が並んでいて、やはり面白そうなモチーフなんですが、とにかく痛みは激しく、ここもやはり修復が遅きに逸した感がありあり。
ほら、ずらりと並んでいますが、ほとんど溶けちゃっている状態です。なんでここまで放置しちゃったかなぁ。お役所のお偉いさん達よ、おい。どーしてくれるんだよ~、という気分。
でも、どうしたら、こんなにも溶けちゃう?見た目通りに、砂だったりするの?
後ろに回ってみた。工事中のため、ぐるりと遠回りしないといけません。で、この後陣あたりから、ぐっと坂道になって、村が終わって山が始める、みたいなロケーション。
こっち側の方が、溶けが少ないです。窓の部分は、なんとか装飾が装飾として生き延びてる。
柱頭に彫られているデザイン的なねじりんぼう、面白いです。他でも見たような気がする。
しかし、これだけディテールが朽ちているところで、天井とか床をピカピカにしちゃうのって、違和感あるかも。
多分、ヌエストラ・セニョーラ教会での違和感って、そういうものもあると思います。 塔なんかもさ、上の方、作っちゃってるでしょ、どうやら。
スペインの修復のやり方って、実はあまり感心しないんだよね。フレスコ画をすぐにはがして美術館ピースにしたがるのも納得できないし。修復全般やりすぎのきらいがあるっていうか。
修復が終わるころ、また訪ねてみたいです。その時は、中に入れるように、週末に。 いつ終わるのかなぁ。たまにグーグルのストリートビューで、チェックしてみようと思います。
2016/11/14(月) 03:40:06 |
カスティーリャ・エ・レオン
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カスティーリャ・エ・レオン、その43
今月は、すっごく調子よくほぼ毎日アップが続いていたのですが、やはり慣れないことは長続きしないもんで、またお休みが重なってしまいました~。
前回、半端に切っちゃった、サン・エステバン・デ・ゴルマスSan Esteban de Gormaz、ヌエストラ・セニョーラ・デル・リヴェロIglesia de Nuestra Senora del Rivero、またはサンタ・マリア・デル・リヴェロIglesia de Santa Maria del Rivero教会、続きです。
扉口もなかなかよいんです。
石の材質が、この前に訪ねたベルソーサの教会に似ているようです。この地域で産出する石なのでしょうね。装飾も、似ているように思います。
ヒトや動物のフィギュアは、残念ながら、傷みがかなり激しくて、修復したのだろうけれど、これで精いっぱい、という状態が、痛々しい。
雰囲気はあるんですが、相当わかりにくいですよね。
バラエティに富んだモチーフだと思うんですが…。 ここで、保存状態もよく、魅力的だったのは、副柱頭とアーキボルトに並んでいた植物をデザイン化した装飾的な彫り物です。
単純化した線が素晴らしいです!
これだけシンプルなものを、結構きっちり彫ったフィギュアものの上に置く感覚が、なんというか珍しい感じ。それに、本当にこれはかわいいです。最近、消しゴムハンコにはまっていますが、これは格好のモチーフ。早速取り入れちゃいます。
この教会、残念ながら、週末しかオープンしないようでした。内部はどうでもよかったのですが、実は、後陣をしっかりと見たかったんです。改めて、建物構造を見ていただくとわかるんですが、ここ、後代の新しい建物に囲まれちゃって、外側からは、オリジナルの後陣、一部しか見えなくなっているんです。
どうも、中に入ると、一部は見えるようになっているようなんですけれど、外からだと、図の右下の一部しか見えません。
傷み激しいですが、雰囲気のある後陣。 町の他の場所から、望遠で迫ってみましたが…。
もう一つの教会の裏側が、ちょっと高台になっていたので、そこからです。さらにズームアップ。
私の20倍ズームでは、これが限界。一応見える軒送り、面白そうでした。ただ、構造的には、やはり建物に隠されちゃっているようなので、中に入ってもだめそうな様子ではありますね。いや、看板の説明によれば、確かにほんの数年前まで、建物に隠されていたのを、今は、図で4とある祭具室から、見られるようにしているそうです。ぐやじい。
なんか、オリジナリティの高いモチーフだと感じます。技術はさほどじゃなくても、想像力にあふれた石工さんだったのではないかと。私が、最も好みとするところです。
さて、嘆いていても仕方ないので、同じ町にあるもう一つの教会に移動します。 さほど大きな町ではないですが、それでも、アップダウンがある土地なんですね。ちょっとした高台になっているヌエストラ・セニョーラ・デル・リヴェロ教会Iglesia de Nuestra Senora del Riveroから、塔が見えます。
サン・ミゲル教会Iglesia de San Miguel。 先ほどの、後陣の写真は、このサン・ミゲル側から撮影したものですが、全体だと、以下のような感じになります。
手前がサン・ミゲルで、遠景にあるのがヌエストラ・セニョーラ・デ・リヴェラとなります。 しかし、こちらはもっとショックでした。
思いっきり、修復工事中でした! それも、おそらく佳境な様子だったので、もっとショック。たぶん、わずかで終了、というような状態ではなかったでしょうか、少なくとも外観は。ヌエストラ・セニョーラ状態で、内部はもっと時間がかかるにしても。
ここも、ポルティカーダのある、素敵なたたずまいの教会です。
続きます。
2016/11/14(月) 02:06:36 |
カスティーリャ・エ・レオン
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カスティーリャ・エ・レオン、その42
おしゃべり母子と出会った村から、教えてもらった礼拝所を探して、結局ずいぶんとうろうろしてしまったようで、今、写真で確認すると、たった10キロ程度の村に移動するのに、結果的には1時間も費やしてしまいました。 それでも目的の礼拝所は見つからず、最終的に、もともと次に向かうつもりにしていた村を目指したわけですが、そんな事情の上に、ギラギラの炎天ですから、かなり消耗して、たどり着いたのが、サン・エステバン・デ・ゴルマスSan Esteban de Gormazです。
疲労もひどいし、このままでは倒れてしまう、今日は、ちゃんとランチを取ろう、と思い、ながら村に入りました。地図上では、ここらではちょっと大きめだし、もしかすると、「町」カテゴリーに入るかも、という期待が持てたのですが、もうまったく、何も見当たらない…。
仕方なく、村の入り口からほど近い駐車場に停車して、若干うんざりした気分で、すぐ近くの教会を目指しました。 なんか毎度同じようなパターンで申し訳ないですが、こういうことになっちゃうんですよね、修行旅。いつも、かなりへとへとで目的地にたどり着き、美しい教会の姿に出会った喜びでシャキッと持ち直す、と。
さて、この村、規模はたいしたものではないのに、実はたいした教会が二つあります。 最初に訪ねたのが、ヌエストラ・セニョーラ・デル・リヴェロIglesia de Nuestra Senora del Rivero、またはサンタ・マリア・デル・リヴェロIglesia de Santa Maria del Rivero教会です。
びっくりしました。すっごくきれいに整備されていて。 あとからわかったのですが、どうやらかなり最近、修復作業が終わったばかり、という状態のようです。それも、内部にあるフレスコ画の修復は、いまだ続行中なようなことが、近くに建てられた工事の看板に記載されていました。
この地域一帯の多くの教会の修復が、計画及び実行されているようですが、おそらく、EUからお金が出ているんでしょうね。ありがたいことではありますが、それにしても、すごいなぁ、ソリア県。そういうお金を引っ張ってくる、有力な政治家がいるのかなぁ。
2007年から2010年にかけて、修復された教会一覧。これだけあります。もちろん修復の規模はいろいろなんでしょうけれど。
さて、話をこの教会に戻します。
ちょっとした高台の、かなり狭い場所に、ぎちぎちに建っており、また、周囲は、急な下りになっている上に離れて全体を眺める場所がなくて、全体像を撮影するのは至難の教会です。
まずは、なんと言っても、ポルティカーダです。
上の写真で、奥の方の部分が、ロマネスク当時の建造ポルティカーダで、手前は、後代のものとなります。 図面で見ると、以下、灰色の部分がロマネスクの建造物。
新しい部分は、きっちりすっきりした建築ですが、やはり、古い部分のたたずまい、いいですね。
内側からはもっと素敵。
高台にあるだけに、周囲を見下ろす様子も、とても美しい。まさに借景ですよね。近代建築的な無粋な屋根が見えるのと、教会の天井と床が新しくなっちゃっているのが残念ですが。それにしても、広々としたポルティカーダです。もともとこんなに広かったのかな、とちょっと疑問。でも、脇の開口部もオリジナルっぽいので、やはりこれだけ広かったということですかね。教会の規模にすると、広すぎる感があるんです。
柱頭、それぞれフィギュアが大きめにドカンと彫られていて、背が低いだけに迫力があり、また肉眼で近くから見ることができる柱頭は、いつも楽しいものです。
朽ちちゃってますが、二股人魚。尾っぽを、よっこいしょ、と持ち上げて、ほら、早く撮影してよ、重いんだから、とか言っている感じがして、微笑ましいです。
これは、騎乗の人でしょうか。副柱頭のお花浅浮彫も、好物系。
これは、どうかな。見方によってはダニエルさんか?とも思わないでもないんですが、ライオンが両側にいないから、ただのライオンに襲われちゃってる人かな。
とにかく、傷みは相当激しいです。ここまで待たずに、修復してくれていたら、と思わずにはいられませんでした。で、今さら修復するなら、ここまで周囲全体を整備しちゃわなくてもいいんじゃないか、とも思ったり。
眠くなっちゃったんで、分割ですみませんが、残りは次回。
2016/11/10(木) 07:34:18 |
カスティーリャ・エ・レオン
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