2015.07.スペインの旅、ナヴァラNavarra編、その8
オリーテを拠点として、その周辺部にある、知る人ぞ知るマイナーなロマネスクをいくつか回りました。マイナーすぎて、情報が少ない。そして、道がわかりにくい…。というわけで、ナビを使いながらも、かなり苦労した地域でした。
朝一で出かけたのは、サン・マルティン・デ・ウンクスSan Martin de Unx(発音が正しいのかどうか、不明ですが)。 そこそこの町でしたが、うまい具合に路肩に駐車場所を見つけ、通りすがりのおばさんに、教会を尋ねると、そこ、とすぐ後ろを指さされました。
サンタ・マリア・デル・ポプロ教会Iglesia de Santa Maria (Nuestra Senora) del Populo。 残念!これは、見るからに目的の教会ではありませんでした。いや、もっと古いやつで~、と言うと、「それなら、村の一番の高台にあるわよ。あそこには、ロマネスクの素晴らしいクリプタがあるんだけど、でも閉まっているはず。そこの市庁舎で尋ねるといいわよ」と、親切に教えてくれました。
市庁舎は、この教会のはす向かいみたいな場所にあるのですが、扉は閉まっています。「大丈夫、そっちの扉から入ったらいいわよ、二階に事務所があるわよ」と、おばさん、どこまでも親切。ありがたいです、こういう人。 では、と入り込むと、さらにありがたいことに、トイレがありましたので、こっそりお借りしてから、二階に向かいます。 入り口には、受付は10時からとあり、この時点では、まだ10時になっていなかったのですが、見ないふりをして声をかけました。 でも、カギはここにないようで、事務のおじさん、わざわざ席を立って、こっちこっち、と建物を出て、市庁舎の掲示板に記された電話番号を示し、ここに連絡しろ、と。
最近は、人間がどんどん図々しくなってきて、反比例してスペイン語力は衰える一方なのに、平然と電話をしてしまう私ですが、2年前は、まだ日本人的な遠慮もあり、とても電話ではわかるわけがないし、とこの時点で、教会に入る可能性は捨てました。 今思うと、もったいなさすぎる潔さです。
また、先ほどの教会に戻り、示された方向に向かいます。
目的は、サン・マルティン・デ・トゥールズ教会Iglesia de San Martin de Tours。 結構な坂道が続きます。それにしても、いい感じの田舎町。
本当に、村の天辺。 でも、建物全般は、後代の手が思いっきり入っています。もしかして、クリプタしか見どころがないのか、だとしたら、見ないで済ますのはきついな、と思いながら、坂道をえっちらおっちら。
扉口にたどり着いた途端、そういう迷いが吹っ飛びました。
こういうの、たまりませんよね。 扉口が、ナルテックスみたいになっていて、雨風が避けられる構造物により、保存状態も良好なのかも。その構造物も、扉部分も、多くは再建や後代のものですけれどね、それにしても、装飾、なかなかです。
シンプルな石の重なりだけのアーキボルトも好きですが、こういう幾何学系の帯が重なる装飾は、しびれますね~。
こういう組紐系の装飾は、コツを知れば、結構サクサク描けてしまうみたいなんですが(先日、テレビの中世系美術紹介の番組で、こうやると意外と簡単に描ける、というコツをやっていたんです。点を取ってね、それをうまくつなげると、あら不思議、組紐が、ってやつだったんだけど、テレビを見ながらやっていたのに、途中でわからなくなりました、笑)、一見して、複雑さにお手上げって感じです。真似できません。
柱頭のフィギュア系彫り物も、細かいです。
これは、教会が捧げられているサン・マルティンみたいですね。
カタルーニャのムーラという村のサン・マルティ教会で学びました。
でも、これはわかんないな~。
人物がこん棒のようなものを持ち、左手では、しっぽのあるフィギュアを捕まえているので、悪魔退治の図なのかなぁ。
右手の方には、鳥のようなフィギュアが。謎です。
後陣の方には、おなじみの軒持ち送りが並んでいます。
どの教会でも、一つとして同じものがないんだから、すごいですよね。モチーフは似通っているけれど、石工さんそれぞれが個性的で。
好みは、やっぱりこういう、ちょっと見る人を小ばかにしているようなタイプかな。
扉口に、オープンは、土・日・祝日のみ、とありましたので、おそらく電話しても無理、と改めて、クリプタはあきらめて、このまま、教会を後にしました。実は、帰り、空港へと向かう道の途中で、立ち寄るという選択肢があったのですが、残念ながら道を間違えて、立ち寄るどころではなかったんです。寄れれば、時間的にもちょうどよくて、完璧だったんですが、まぁ、あちこちに少しずつ見残しを置いとくと、将来的な楽しみにもなるので、これで良し。
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2017/03/29(水) 06:25:47 |
ナヴァッラ・ロマネスク
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2015.07.スペインの旅、ナヴァラNavarra編、その7
この旅の三泊目、オリーテという懐かしい町にしました。
城壁に囲まれた城下町ですが、平地にあるので、遠くから、その全容が認められる、ちょっと不思議な町。城壁に囲まれた狭い町なので、車は中に入れず、城壁外に駐車するしかないというのが、ちょっと不便ですが、その分、旧市街はどこも雰囲気があります。
そんなことは、すっかり忘れていて、ホテルに着くなり、駐車場近くにないじゃん!広告に偽りありじゃん!と文句を言ったオレ。最低です。 お城にも、併設のゴシックバリバリの教会にも興味なかったんで、ま、そんなもんです。でも、昔ここに泊まった時は、お城もちゃんと見学した記憶があります。
改めて、昔のホームページを確認したら、確かに。サイト、貼り付けてみますね。
当時はさらりと流したロマネスクの教会が、一応目当て。それよりも何よりも、ロケーション的に、ホテルがある町が、ここしかなかった、というのが理由なんですけれどね。 とりあえず、朝、出かける前に、さらりと見学した教会、サン・ペドロIglesia de San Pedro。
お城ができて、町が栄えた時代が、ロマネスクよりは後のはずなので、この教会も、創建は12世紀ですが、栄えた時代に合わせて、改変が見られます。 でも、扉口だけは、ちょっと前の時代のものがちゃんとあって、嬉しいですよ。
中央部にあるアーチが、でも、ロマネスク最盛期だったら、単純な半円アーチだと思うので、やはり時代がちょっといってるみたいですね。やはり栄えた時に、お金もあるから、石工さんも雇えるっていうことでしょうしね。でも、かわいい。
激しい重なりのアーキボルトも、いい感じです。
詳細を見ると、確かに時代が下っている感じがわかります。アーキトレーブ、アップ。
なんか、表現の遊びが少なくて、主題中心の、真面目な彫りではないでしょうか。
そういうレアリズムの発露が、ちょっと感じられる気がしますけれど、どうでしょう。 なぜ、自分がロマネスクにひかれるのか、実感するっていうか。
この、あばらくっきりのケンタウロスも、なんか印象的よね、そういう意味で。全然かわいくないんだもん。
でも、この地域では、最もホテルが多い、というより、ここ以外でホテルを探すのは難しいような地域であり、そして、中世の雰囲気満点の町は、滞在にはいいと思います。コウノさんにも会えた!
最初、駐車場の件で、若干険悪になったホテルも、実は若いかわいい従業員が多くて、みんな感じいいんでした。夕食に進めてくれたレストランが、超お勧めでしたので、紹介しておきます。
実は、中世のお城が、パラドールになっています。
パラドールには、当然、立派なレストランがあるのですが、ホテルの人が勧めてくれたのは、バール・レストラン。 この、建物の左側に、こっそりある、小さなカフェなんです。
ホテルのカフェっていう雰囲気で、街中では絶対に出会えないタイプのお店。照明は明るいし、テーブルは広くて清潔。その上、静か。 これは、私にはありがたいスペースでした。いつも、夕食の時間は、その日の記録をまとめる必要があるので、暗い店やテーブルが狭い店は嫌なんですよね。それに、人の出入りが激しくて、ガチャガチャしている店も、ちょっと辛い。 カフェなので、シンプルな一皿プレートが充実。さすがにワインもおいしいし。
すっごくシンプルですが、これにおいしいリオハの赤ワインなみなみを二杯で12ユーロ。
結局二泊した二泊とも、ここで食べちゃいました。ゆったりできて、お勧めです。 もちろん、パラドールのロビーなんかも、利用できちゃうしね。
美しい町に滞在する良さは、夕食後のお散歩が楽しいということもありますね。
ヨーロッパの町は、白熱灯的なオレンジの明かりが多いので、夜の風景は、暖色系で、暖かく輝きます。このときは、雨が降ったりしたので、石畳が一層美しいです。 苦手なゴシックだって、こんなに美しい。
10時半過ぎているのに、うっすらと明るい空の色。一番好きな、昼と夜の境の色です。
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2017/03/27(月) 05:25:05 |
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2015.07.スペインの旅、ナヴァラNavarra編、その6
いつもと何一つ変わることはないですが、この一日も盛りだくさん。そして、宿泊の町までは、まだ結構な距離がある中、すでに18時半過ぎ。でも、進んでしまえば、もう戻れないと思い、サンゲサ近くの通り道でもある町だけには、立ち寄ることにしました。
こういう町角って、なんか惹かれます。アイバールAibarという小さな町。 そこの町の入り口に佇む小さな教会。
サンタ・マリア教会Iglesia de Santa Maria。12世紀創建。 美しく整備された公園のような敷地の片隅にあります。 とにかく、町の入り口なのですぐに目につき、停まった次第で、これがなかったら、たぶん立ち寄らなかったかな。
こんなたたずまいですから、よもや入れるとは思わなかったのですが、扉を押すと、当たり前のように開いたので、びっくり。
構造的には、なんてことのない、一身廊、トンネル・ヴォルト。しかし、この小さな教会なのに、立派すぎるような黄金の祭壇があります。大事にされてきた教会ということなのでしょう。
地味だけどかわいいチェッカーの柱頭的な構造物。
フィギュア系の彫り物もあったんですが、実は、お祈りされている方がいたので、入り口付近から動けず、望遠で撮影するしかなかったんです。
内陣にも近寄れず、残念でしたが、でも、生きている教会の空気というのは好きです。祈る人がいることで、さらにそういう空気が充満して、神聖なものとなるように思います。
邪魔をしないように、そおっと扉を閉めて、外に出て深呼吸。
本当にシンプルだけど、こういうの好き。 アーキボルトも側柱も無装飾で納得できるけど、でもタンパンには、何かあったんじゃないかなぁ、と想像します。サンタ・マリアだし、聖母子だったかもしれないですねぇ。
扉の上。建物全体、ぐるりと軒持ち送り、並んでいます。建物に比すと、サイズは小さめかな。
朽ちた感じが好き。古くてダメになってしまっている教会を再生したけど、こういう雨風にさらされてきた部分は、どうしようもないこともありますね。でも、摩耗したチェッカー帯などは、かえって味があったりします。
こういう観光地的じゃない小さな教会、親しみを感じてしまいます。町の風景の中にしっくりと溶け込んでいるサイズと色と、そういうのがいいな、と。
建物一体型の鐘楼に、コウノさん(コウトノリ)の巣が見えますが、巣も、小型(笑)!
実は、この町での第一のお目当ては、サン・ペドロ教会Iglesia de San Pedroだったのですが、この時点で疲れ切っており、どうしても探す元気が出ませんでした。 上の写真で、教会前に駐車した左のフィアット500が私のレンタカーですが、これ以上一歩も歩きたくなくて、このまま車上の人となり、このまま宿泊地へと一直線しました。ちょっと残念ですが、体力には、やはり限界があります~。
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2017/03/26(日) 18:17:29 |
ナヴァッラ・ロマネスク
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2015.07.スペインの旅、ナヴァラNavarra編、その5
アラゴンを後にして、ナヴァラに向かう道で、いきなり道端に、「12世紀の教会」という表示を目にしました。向かって左側だったので、にわかに同行できるわけもなく、とりあえずそのまま走行しつつ、「なんだろう、ノーチェックだけど、こういうのは目についた以上、見とくべきだろうなぁ」、と思い、結構進んでから出会ったロータリーであと帰りしました。
ヴァドルエンゴのサン・アドリアン教会Iglesia de San Adrian Vadoluengo。
これは驚きでした。幹線道路沿いの一般の家なんです。車で入っていくと、広大なスペースの向こうに家があり、庭では小さな子供が二、三人、昔懐かしい家庭用のプールで遊んでいました。 どう見ても完全に普通の家、プライベートな空間です。でも、表示があったのは確かなので、降りて、子供を遊ばせている女性に尋ねると、にこにこしながら、「教会、あるんですよ」と、指さされたのが、上の写真。
見学してもいいのか尋ねると、もちろんですよ、と。 ご一緒くださり、まずは、中に。
シンプルだけど、まさに、創建当時のシンプルさって感じです。田舎の礼拝堂そのもの。 石積みの感じが、ワクワクもので、興奮しました。なんせ、11世紀らしいんですよ。
とても小さな一身廊、トンネル・ヴォルトですが、とにかくこの保存状態は、素晴らしい。柱頭だって、こんなにちゃんと。
案内してくださった方の話によると、先祖がこのあたりの土地をごそっと買ったときに、この教会ももれなくあったと。一応、歴史的建造物ということで、勝手に何かすることはできなかった分、60/70年代に、国からの予算がついて、修復ができたということです。お住まいにしている建物も、1300年代の、巡礼宿の建物だということでした。 子供の姿も含め、ちょっとプライバシーだと思い、教会のディテール以外の撮影は、控えてしまったので、実はちょっと残念。 でも、これほど親切にされちゃうと、自然とリスペクトが生まれるものですね~。撮影禁止の場所でも、何とか撮影できないか、ときりきりするのに、ここでは、見学させていただけることがありがたく、また、信じられないほどの親切な対応がありがたく、心底素直に、見学すべきものだけをありがたく見学する、という超謙虚な気持ちでした。
扉口と塔。
相当しっかりした修復がされたようですが、もともとの装飾がシンプルなだけに、嫌味になっていません。
市松チェッカーとお団子。大好きなアイテムが、美しい状態で見られるのは、嬉しいものです。柱頭の、プリミティブな植物モチーフも、好み。なので、アップ。
ロンゴバルト的というか、スペインですから、ゴート的というべきなのか、こういう中世初期の装飾は、いいですね~。11世紀創建というのも、大いにうなずけます。
柱頭チェッカーはたまらんな。これはありそうで、めったにお目にかかれないですね。
一通り、いろいろのお話もうかがって、では、後は外観を勝手に見させてもらいます、ということで、外側をぐるりと。 あった!
いますよねぇ、どこにでも、軒持ち送り! 一見愛想のない後陣ですけれど。
いろいろと隠れています。
地味だけどね、結構しっかり、いろんなモチーフがありました。
予期せぬ出会いだけに、嬉しかった~。個人所有で、アクセスできない場所はごまんとある中で、こうやって、歓待してくれる人たちもいるんだ、というのが、まず何と言っても嬉しいことでしたね~。
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2017/03/25(土) 08:10:45 |
ナヴァッラ・ロマネスク
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2015.07.スペインの旅、ナヴァラNavarra編、その4
サンゲサSanguesaのサンタ・マリア・ラ・レアル教会Iglesia de Santa Maria la Real、続きです。この教会は、どちらかと言えば、外側の方が重要。
雨のおかげでいつになく、中にいる時間も長かったのですが、外に出てしばらくすると、雨も小やみになってきました。
かすかに青空ものぞいてきて、美しい後陣が生えます。 ここでも、スペインお得意の軒持ち送りが気になりますね。
まだ、雨が降っている最中に撮っているので、雨が邪魔ですが、こんこんキツネ風、というか、これは、そのまんま、キツネにしか見えないフィギュア。
足をガジガジしている大型の鳥とか、顔がありえない横向きになっちゃっている聖人風とか。
聖人風などは、新しい時代のものではないかと思われるのですが、それにしても、妙にすっきりして見やすい彫り物たち。 結構でかいし。
で、メインの扉、南壁の方にありますが、そちらにまわります。
ここは、町の真ん中を突っ切るメイン道路に向かっているので、おそらく排気ガスなどで汚れやすいことでしょうね。左の方から、町に入って来て、本当にすぐの場所だったはず。昔訪ねた時は、単純にトイレ休憩をしたくて、この近辺で駐車して、たまたま目についたインフォメーションに立ち寄り、そしてその目の前にあったから、というだけの理由で、この教会を見学したんだった。そうだった。すべてたまたまで、後日、とっても重要な教会だったと知ったんでした。
というわけで、道路の反対側にインフォメーション・センターやら、お店などが並んでいます。道路の幅分しか余裕がないから、こういう斜めの角度じゃないと、全体を捉えることができません。
そういえば、ここのインフォメーションは、愛想がなかったなぁ。ついでに言えば、この教会の受付も、かなり冷たい人だった…。
さて、この扉周りですが、これはすごいです。他の場所の装飾が淡々としているのに比して、ここはまさにてんこ盛り!
タンパン。あんまりすごいんで、いつもよりちょっと大きめの写真にしています。クリックすると、ちょっと大きくなると思います。
最後の審判ですかね。 キリストの足元のアーチと人物がすごい。アーチがゆがんだりしているものの、それぞれの模様が緻密ですごいです。つい最近、ゴム版画で、装飾的アーチの彫に挑戦したばかりだけに、この職人技には、なんか感嘆してしまいます。 その上、お顔がきれい~。
カギを持っているからわかりやすいピエトロさんもいますね。こんな顔~。 どの細部を見ても、楽しいです。
キリストの左手にいるこの一団。
審判の順番待ちですかね?まるで目指しですよねぇ。場所に合わせて、無理無理彫りこんでいるのが、すっごくロマネスク的で好きです~!
計りもすごいし、この悪魔くんたちが~!
タンパンの上の方の、三角のスペース。
職人さんたちが、それぞれ得意な彫り物を勝手に彫って、勝手に並べた、みたいな、ギャラリーの壁状態になってるの。 右側の方も、同じ状態。明らかに複数の手が入っています。
で、アーキボルトのところが、また面白いものてんこ盛り!
彫りも彫ったり!という感じ。人屋動物のフィギュアと、市松帯とか、ブドウつるとか、当時の典型的な装飾帯模様もビチビチに彫りこまれているし。 エクソシストのリーガンも真っ青な、頭だけ180度むしろ向きフィギュア、数珠つながらり!
このあたりに比べると、一番上の方に並ぶアーチのあたりは、すっきりとしてるんだけど。
でも、その上にはまた、ちょっととぼけたモチーフの軒持ち送りが並んでいるので、またほのぼのと楽しめちゃう。
相当きれいですよね。最近の修復から、あまり間がなさそうなので、ラッキーだったかも。修復直後って、真っ白にしすぎて味がないけれど、ここのは、とにかく作品がびっしりで味ありまくりなので、真っ白にされたことによる魅力の喪失はないみたい。 昔来た時には、なんだかこの面白さは、ここまでわかってなかったように思います。 「われ思う、ゆえに我あり」。認識しなければ、ないも同然。そういうことが、年を取るにつれて、実感としてわかる機会が増えた気がします。
再訪できて、本当によかった教会の一つとなりました。
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2017/03/22(水) 06:38:28 |
ナヴァッラ・ロマネスク
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2015.07.スペインの旅、ナヴァラNavarra編、その3
レイレの後、旅は、すでに記事にしたアラゴンの田舎に続きますが、その後ナヴァラに戻り、向かった先はサンゲサSanguesaです。 アラゴンでちらついていた雨が、激しくなりつつなる頃、到着しました。 町に入ってすぐある教会に最も近い、小さな公共の駐車場に、駐車の場所を見つけたのは、幸いでした。 ここも再訪でしたが、実は、覚えているのは、町に入ってすぐに教会があって、観光局がある、というそういうことだけでしたね~。
で、駐車してすぐ、まずは観光局に飛び込んだのですが、ほとんどその途端に、バケツをひっくり返したような雨になりました。 あまりのひどさに、しばらく観光局にとどまりましたが、いつまでもそうしていても仕方ないので、目の前にある、目的の教会へ。 サンタ・マリア・ラ・レアル教会Iglesia de Santa Maria la Real。
本当に、目の前。ファサード前にいる人は、やはり、雨宿りの人です。写真ではわかりませんが、ざあざあ降りです。 ここは、現役教会ですが、入場料をとります。 以前訪ねた時も、すでにそうだったから驚きませんが、でも、驚いたのは、入った途端に、ショウみたいのが始まったこと。
照明が落ちて、ナレーションが始まり(もちろんスペイン語です)、ディテールに照明が当たり、そこだけ明るく浮かび上がるみたいな、そういうやつ。 勘弁してよ~、という気分ではありましたが、どうせ外は土砂降りだから、焦っても仕方ないシチュエーションで、よかったです。そうじゃなかったら、時間のロスに、本気で怒っていたかも!笑!
この教会、外が重要で、内部は実はほとんど期待してなかったのですが、雨宿りで時間があったので、ショーの後、細部を結構じっくりと見ることとなりました。
スペインにありがちな、こういう黄金のレタブロにごまかされて、こりゃだめだ、なんて思ってちゃいけません。
ほら、彫り物。 そして、構造だって、市松帯やら、アーチ。
思っていたより、よほどたくさんの中世の遺構があるんです。逆にショウなんてやらずに、ただ、照明を明るくして、ディテールをよく見えるようにしてくれる方が、絶対にまし。
ね、絶対に、興味深いですよね、よく見えると。
柱頭も、繊細に細かいタイプから、トスカーナのフィギュアを髣髴とさせる、不思議なフィギュアのタイプまで、様々並んでいるので、面白いんです。
撮影の記録から、内部にいたのは、20分程度と思われますが、特段すごいものがあるわけではないことを思えば、私にしたら、相当長い滞在。雨のおかげですね。
まだ、雨脚は結構強かったのですが、後のことも考えると、とどまっているわけにもいかず、思い切って、外に出ました。
ちょっと辛い状態。 縦線、雨ですからね~、まだ相当強く降っていました。
というわけで、続きます。
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2017/03/21(火) 06:47:29 |
ナヴァッラ・ロマネスク
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2015.07.スペインの旅、ナヴァラNavarra編、その2
レイレのサン・サルヴァドール修道院Monasterio de San Salvador de Leyre、続きです。
ファサードの変な彫り物に感心してから、本堂に入ります。
こんなだったんだ~。記憶なし。 一見、つまらないんですが、まぁ、長い時間、現役であり続けている以上、改変は仕方ないですよね。
でも、こういう構造見ると、ちゃんと往時のまま。
なじみの感じ。この細い側廊のトンネル・ヴォルト、かなり好き。 そして、ディテールだって。
すごくプリミティブな感じの柱頭。教会の歴史を目の当たりにするような彫り物です。
チャペルへの入り口。 全体、表面的には構造が新しくなっていても、古い教会には、必ずと言っていいほど、古い構造が残っているものですね。
よくぞ、残してくれました!と拍手したくなるくらいです。だって、そういうものを見たくて、旅しているわけですからね~。
本堂も、思った以上に堪能して、ファサード、扉口に挨拶して、そして、懐かしいクリプタに向かいます。ここを訪れる多くの中世ファンの、真の目的。
後陣側にある受付に戻ります。
シンプルな後陣ですが、よく見ると、軒持ち送り、あるんじゃないか?
つけ柱も、アーチもない後陣ですが、全体のボリュームにしては小さな軒持ち送り彫り物が並んでいます。 それも、かわいい!
いいなぁ、と思いながら、気を取り直し、クリプタへ!
これですね~! なつかしい!ここは、かなり記憶に鮮明です。当時、さほど多くのロマネスクを見ていませんでしたが、ここのクリプタの特殊性は、あんまり印象的で、忘れようとしても忘れられないもの。
巨大柱頭が、非常に低い位置に置かれているんですよね。
その、シンプルな彫り物装飾も印象的です。
当時から比べると、かなり多くのいろいろな場所を訪ねて、たくさんのロマネスクを見てきてもなお、このクリプタの特別さは、格別です。
それにしても、なんか、圧迫感があり、閉所恐怖症の人には耐えられない空間ではないかと思いました。 入り口も、こんな、小人の家の入り口のような小ささ。
どうでも、背をこごめてはいるような高さなんですよ。
このクリプタ、ガイドによれば、早くも1300年代には、教会と切り離されて、修道院の食料倉庫などとして使われていたそうです。きっとそのおかげで、誰も何とも思わずに、あるものをそのまま残してきた、というようなことで、きれいに残っているのかもしれません。ある意味、ラッキーな使われ方をしてきたクリプタ。 それにしても、なぜ、こんなに低い位置に柱頭を置いたのか。石が重かったんかなぁ。不思議ですよね。
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2017/03/19(日) 07:35:30 |
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2015.07.スペインの旅、ナヴァラNavarra編、その1 アラゴンから、ナヴァラに移ります。この旅では、何年も前に訪ねた場所を、なぞるように、ナヴァラを走りました。2005年の夏のことだったようなので、記憶は希薄です。当時は、ロマネスクを意識し始めたころで、ロマネスクのためというよりは、純粋に旅をしていた時期だったし。
ナヴァラ一発目は、懐かしのレイレ修道院です。
2005年の旅の頃は、まだ、ネットで宿の手配をするとか、そんなことはやっておらず、いつも行き当たりばったりで決めていました。旅の行程も、かなりいい加減。ここに来たのも、ザビエルのお城で出会った宗教関係者の方に、中世教会に興味があるなら、是非行きなさいよ、と勧められ、その言葉に従って、素直にやってきたのです。つまり、まったく知らない場所でした。 というか、当時は、ロマネスクについても、ほとんど知識もなかったんで、どこに行けば何があるのか、ということすら調べずに旅をしていました。毎晩宿で、紙のガイドブックと地図を片手に、翌日の予定を決めるって感じで。
というわけで、10年ちょっとぶりの訪問となりました。 第一印象は、やはり相当整備が進んだな、って感じでした。
立派な駐車場や、修道院を取り巻く敷地の公園化。当時の姿をはっきりと覚えているわけではありませんが、間違いなく、きれいになっています。
ここは、修道院の僧坊を利用したホテルになっており、当時は、行き当たりばったりだったにも関わらず、泊まることができました。でも部屋は僧坊のまんまに近くて、設備はちゃちだし、部屋は狭いし、ちょっと期待外れだったのを覚えています。 もしかすると、今はもっと素敵なホテルになっているのかもしれませんね。
受付で尋ねると、教会のカギを渡してくれ、各人が勝手にアクセスするシステムでした。これは結構珍しい。なんかちょっと嬉しかったりして。
レイレのサン・サルヴァドール修道院Monasterio de San Salvador de Leyre。 まずはファサードの彫り物を見なければ。
現場では、「やっぱり傷んでるなぁ」と思ったのですが、改めて写真で見ると、やはり2005年当時よりはきれいになっているように思います。
ちなみに、相当稚拙なサイトで、写真も小さいですが、当時の記録は、こちらとなります。
イタリアのおと これは、やっぱりなかなかすごいですねぇ。 タンパンをクローズアップ。
中央にサルバドール、つまり救世主、その脇に、聖母、聖ペドロ、聖ヨハネ、そして二人の福音書家。 さらさらと書いているのはなぜかと言えば、現地で日本語のパンフレットをいただいてきたからです! このタンパン、現地では全く分からなかった点で、写真を見て目が釘付けになったのが、ここ!
踏んづけてますよ~!救世主もマリアも聖人も、みんな、なんか悪魔くん的な動物を踏んづけてるんです!これって、ちょっと他に思い当たらない図像なんですが、仏教寺院の、鬼を踏んづけている何とか童子みたいな…。
アーキボルトの彫り物も、各径で異なり、それぞれが細かくてすごいです。
チューロスみたいな装飾的帯もかわいいし、フィギュアは、もう、やばい感じのもの満載です。
体育すわりの子もいる~!
人のフィギュアはツルツルしていますけれど、手の表現とか、やけに骨っぽくでかくてしっかりしていて、同じように、動物の足が、骨っぽいの。これは、ルシヨンあたりで目にする動物フィギュアを髣髴としますが、如何でしょうか。ちょっとカベスタニー的な。
この、植物の芽が横並びになっているのも、面白いです。
それぞれ立体的に、浮いているんですよね、地の建築から。
この、アーキボルトを利用した造形も好き!
どう、このオリジナリティ!
とにかく無秩序な感じで、ずらずらと。こんなに楽しい彫り物満載って、なかなかないですね。
これ、きりないですね。 ふつーのモチーフの楽師さんたちも、なんか変だもん。クスリ。
数あるフィギュアの中で、私のお気に入りはこの子。
ジャングルブック、モーグル。って、勝手に。かわいい。 というわけで、本日はファサードでおしまいです。改めて、すごさを感じます。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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2017/03/15(水) 06:58:50 |
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2015.07.スペインの旅、アラゴン編、その24
ウンカスティリョUncastillo、続きです。 サンタ・マリア教会で、かなり満足したものの、暑さの疲れが出てきました。なんか、もういいか、という気持ちになり、サンタ・マリアのあたりで、うろうろと悩んでいました。 最初に書いたように、この町には、主なロマネスク起源の主な教会が、のっけに出会った遺構だけのものを含めて五つあるとわかっています。 そして、町には地図があったので、おおよその場所も、わかりました。
かなり迷った挙句ですが、「ここを再訪することはない確率の方が高いだろう」という判断で、疲弊した身体にムチ打って、サン・マルティン教会を訪ねることにしました。 上の地図でいうと、左下の方にごちゃごちゃしているところが、サンタ・マリア教会で、右上の方にツーリスト・インフォメーションのIがあるところが、目的地となります。 すぐ近くと思われるでしょうが、この村、全体がアップダウンしているので、登り路になるのです。ランチをしたレストラン方向に戻ることになるので、結構なのぼり道だとわかっているだけに、躊躇したんですよね。
とはいえ、二度と来られないだろう、という現実は、やはり重くて、身も心も修行気分満載で、重い足を引きずり、いざ。
サン・マルティン教会Iglesia de San Martin。
結果としては、頑張った甲斐がありました。 建物の全体は、再建や修復が目立つものの、しかし、往時のままの彫り物が、随所に見られます。事前メモでは、「廃墟」とあったので、もしかすると放置されていたものが、近年修復されて、よみがえりつつあるのかもしれません。一部工事現場的な状況でしたから、おそらく、現在進行形で。 だとしたら、数年前だったら、近寄ることもできなかった可能性大で、ちょっとはラッキーだったのかも。
グリーンマンではなく、グリーンアニマル?すっごくかわいい。
後陣の窓装飾。ちょっとお掃除しすぎ感もありますが、彫り物がきれいに残っているのはうれしいですね。
おなじみの軒持ち送りの面々。こなき爺系、多数。
ここは、これから掃除されるのかもしれません。 撮影数の少なさに、自分の疲れが見える気がします。
それでも、ユーモラスな彫り物の数々のおかげでちょっと元気になったので、その勢いのまま、地図でいえば、水色の小川を渡って、左側の地域にまで進出。
サン・フェリセス教会Iglesia de San Felices。 こちらは、もう修復終了、って感じです。
ここの目的は扉口のタンパン装飾です。
洗いすぎで陰影がなくて、日差しが強い時間は、きつい。 確信はないのですが、サン・フェリセスという聖人に関係するエピソードなのでは?右側に倒れているのが、もしかして拷問を受けた聖人で、天から駆けつけてきている天使も見えます。推測ですが。
扉に向いた彫り物も、狛犬系で、かなりしっかりしたもの。
巨大な獅子の頭部にかじりついているフィギュアは、長髪っぽくて、もしかしてサムソン?とか思えなくもないですが、さてね。イケメンだし、衣装のひだひだや、ライオンのたてがみの彫は、すごく細かいですね。オリエント風味もあり。 遺構のサン・ロレンツォ教会と同じ手かしら。
向かい側も同じモチーフです。
それにしても、これって、教会に入る人たちに、背を向けているんですね。そこにも意味がある?珍しいモチーフです。
私が、炎天下、汗だくになって撮影しているのを、地元の子供二人、おそらくきょうだいでしょうけれど、塀に腰かけて、ずっと見ていました。
何やってるんだろうな、とかこそこそと話しているのは聞こえていたのですが、とても相手をする元気がなく…。子供たちも、積極的に絡んでくることもなかったので、残念ながら、交流なしでした。でも、後ろ姿でも、子供たち、私のことをずっと意識していましたね。そりゃそうだ。怪しい東洋人だもんね。
あと一つ、サン・ファン教会Iglesia de San Juanは、地図の、左下をさらに進んだところで、丘の上になります。
遠くに後陣が見えましたが、これはさすがに無理。遠目にも、かなり再建入っているし、もういい、とあきらめました。 それでも、自分的には本当に頑張ったな、とかなり達成感に満ち溢れました。
いつも、修行修行とちゃらちゃらと言ってますが、夏のスペインの場合は、暑さが本気で厳しいケースも多くて、真剣に修行モードにならざるを得ないことが多いです。このときは、涼しいレストランでランチを取ることができたので、体力も持ったのだと思うのですが、この後、ランチを取ろうにも店すらない、という土地にも巡り合え、結構過酷な日々でしたよ。
この後、ナヴァラ州に移動します。
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2017/03/14(火) 06:13:58 |
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2015.07.スペインの旅、アラゴン編、その23
ウンカスティリョUncastillo、サンタ・マリア教会Iglesia de Santa Maria続きです。
撮影した写真を見て、気付いたのですが、この教会では、細部があんまりすごかったので、全体の写真をほとんど撮影していませんでした。確かに、教会の姿そのものは、あまり面白みがないですよね。というか、妙にシンプルなスタイルで、一軒、教会にすら見えないような建築です。 でも、扉以外にも、好物があちこちにあるんだから、侮れません。
スペイン・ロマネスク定番の軒持ち送りには、たくさんの面白いフィギュアが並んでいます。アクロバティックな逆さ宙返り。
こちらは、ほとんど狛犬状態のライオン。
たてがみのこういう表現って、オリエントから東西に流れたのかしらん。時代が違っているとしても、おんなじだから面白いですよね。
この辺りには、ペアのフィギュアが並んでいるんですが、それが戦いなのか、またはやばいシーンなのか、よくわからず。
でも、これを見ると、お話し的な寓話的ななにか?と思われます。
これ、なんかいいですよね。保存状態もすごいし、モチーフとしては珍しい。衣装がまた、東洋的というのか。いつごろのものなのか、ちゃんと調べたい。
楽師の爺さん。 これを見ると、すごく修復及びお掃除が施されているのがわかります。これだけ燕の巣に囲まれてしまうと、保存も大変だろうな。 とんがった靴が、すっごく好物。何か言わんとしている表情もいいですね。単に自己陶酔しているのかなぁ。
いくつかある窓の装飾も、好きです。シンプルだけど、やっぱり好みの帯があるからかな。
こちらは、柱頭もよいですよ。
ズームすると、この角っこの人物が、イケメン王子風。
この粒粒はブドウに見えるんですけれど、確かにつる草もあるし。でもイケメンさんのスタイルは、農民ではなく、貴族または王族風。全然わかんないな~。
最後に、正面、いわゆるファサードに回り込みました。
この前を通ったら、あ、私には関係ない、と通り過ぎちゃいそうなスタイルです。後ろからアクセスして大正解でした。 でもここにも、一つだけ、注目ポイントあります。
サンタ・マリア教会のマリア、ここにいらっしゃった! 左はマギですかね。 形からして、オリジナルの教会では、ファサード扉のタンパンに置かれていたものではないかと思います。ファサードを改築するにあたっても、これだけは壊せない、ということになったのでしょうが、これだけのタンパンがあったとすると、側柱やらなにやら、他の装飾はどうだったのでしょう。
いや、でも、南壁の扉が、メイン風だとすると、こちらには、もともと何もなかった可能性もありますね。うーん。昼時に訪ねたために、観光局も閉まっているし、資料を何もゲットできなかったのが、悔やまれます。
それにしても、細かい仕事です。ウンカスティリョ、ハイレベルな石工さんが、活躍したのですね。 しかし、ジェズ、なんか育ちすぎ感も?聖母子のジェズって、もっとこう赤子っぽいサイズじゃないですか?これでは、イタリアではよく目にしますが、幼稚園生くらいになっても乳母車に乗せられている子供状態…。ちょっと、うっとうしい…。
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2017/03/12(日) 19:22:05 |
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