fc2ブログ

イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

多分、この人とは話が合わない。

ベネチア・ビエンナーレ・アルテ2017 その7

さて、カメの歩みながら、やっとテーマ館である、セントラル・パヴィリオンCentral Pavilionにたどり着きました。




入り口には、堂々と、今回のテーマである芸術万歳Viva Arte Vivaの説明が記されています。
今回の総合キュレーターは、フランスはパリのポンピドゥーセンターのチーフ・キュレーターである、クリスティン・マセル(Christine Macel)さん。1966年生まれということですから、あれほどの美術館でチーフであるにしては、お若い方ですよね。

私は、ただのミーハーな現代美術ファンなので、とても、キュレーターに関する知識は限りなくゼロに近く、キュレーターよりもアーティストや作品を見るだけの人だったのですけれど、ただ、ビエンナーレのような大規模な展覧会を見ているうちに、キュレーターの手腕や、その傾向や思想が、いかに展覧会の内容を左右するか、ということが、なんとなく感じられるようになってきました。

そういえば、建築ビエンナーレに行くようになったのも、元はと言えば、妹島和世さんが総合キュレーターに就任したことで興味を持ったのが、きっかけで、おそらくそのころから、なんとなく、気にするようになってきたのだと思います。

このジャルディーニ会場は、各国パヴィリオンの集積となっており、それぞれのパヴィリオンは、各国にキュレーターにゆだねられていますので、総合キュレーターの傾向や思想は、このテーマ館で発揮されることとなります。

そもそも、この、陳腐とも言えるような「芸術万歳」というテーマからして、さぁ、なにをみせてくれるんかい?という気持ちもあったので、楽しみに入場しました。




え?ええ~っ?




なんか、せっかくの広いスペースがラボのような設えで、なんだかわけがわからない作業が進行中っていうか。ちまちま、ちまちましてる。

前回は、確かいきなり舞台で「資本論」が朗読されていて、唖然としたスペースですが、これは、さらに驚きました。ネガティブな方の驚きです。だって、ぜんっぜん面白くない…。これなら、思想的にまったく共感できなかった前回の方が、まだ、少しは発見があった…。




この建物、大きい上に、結構入り組んでいるんですが、長年の訪問で熟知している私としては、一応、全部を回り切ったと思います。もちろん、何かあるに違いない、という期待をもって回ったわけですが、本当に、面白くなかった…。

かろうじて足が止まったのが、この変な被り物をした人が、淡々と日常生活を続けるビデオ。




そして、結構大きなスクリーンで上映されていた、ウサギと犬のハーフのような動物が夢を見るビデオ。




これは、途中に日本的なイメージがあったりして、ちょっときれいで、10分弱の全編を見ました。

キュレーターの言葉として、「”芸術万歳”は、アーティストとともにあり、アーティストの、そして、アーティストのためのビエンナーレである。テーマは、9つの要素からなり、セントラル・パヴィリオンでは、そのうちの二つである、アーティストと書籍のパヴィリオン、そして、喜びと不安のパヴィリオンのふたつの展示。それ以外の7つは、アルセナーレで展開される、Common、Earth、Traditions、Shamans、Dionysian(ディオニュソス)、Colors、Time and Infinity(日本語に置き換えにくい単語ばかりなので、英語のまま、失礼)となっている、云々」とありました。
ふーん。
これはね、「だからなに?」と言いたくなる言葉の羅列だな。
少なくとも、このセントラル・パヴィリオンの展示は、私にとっては、近来まれにみるつまらなさで、おそらく写真の数も、記録的に少ないです。アーティストの名前や作品名を撮影しておこうという気持ちに、一度としてならないというのは、これは深刻。

そういえば、ポンピドゥーセンターって、外観がすごく現代だから、できた当時はずいぶんと印象的で、ワクワクしたものですが、数年前に、何十年ぶりで訪ねて、展示の基本、つまり常設収蔵品が、現代でなく近代どまりなんだなと気付いたんですよね。近代までは、何が何でもパリっていうのがあったと思うけれど、現代は、英国やスペインや、そしてイタリアの方が、箱も作品も充実しているのかもしれない、とそれから思うようになったんですが、このテーマ館を見て、なんかやっぱりそうなんじゃないの~?という気が、ちょっとしました。

ジャルディーニ最後は、セントラル・パヴィリオンから出口に続く道に並ぶ各国パヴィリオンを、一通りのぞきながら進みました。

オランダ館は、会場内にシネマが設営されていて、ビデオ上映しているのみで、割愛。
お隣のベルギー館。




Belgium Pavilion by Dirk Braeckman

すっきりとした会場に、地味な作品が淡々と並べられた展示は、内容は置いといても、テンション下がったテーマ館の後だけに、逆に、ほっとしました。つまらない作品を積み上げるよりは、こういう正統的な展覧会、いいじゃん、みたいな。
これって、見る順番によっては、受ける感覚に差が出るなぁ。

スペイン館も、ビデオが中心だったけど、展示に、若干の工夫が見られたかも。




Spain Pavilion
Ciudad de Bolsillo (Pocket city) by Jordi Colomer

Jordiって、今話題のカタルーニャに多い名前ではなかったか?もしカタランだったら、スペイン館の代表って、どうだろう、特に今?その辺の方が気になる。笑。




こんな、さりげないインスタレーション、いやそれほどのもんじゃなくて、ヴィンテージっぽい椅子が並んでいるだけで、どっちかというとサローネ的なんだけど、こういうの、結構ツボ。

スイス館は、前回かなり面白いことやっていたように記憶しているけれど、今回は、特筆すべきものもなし。




Switzerland Pavilion
Women of Venice by Teresa Hubbard, Alexander Birchler, Carol Bove

ベネズエラ館もしかり。




Venezuela Pavilion
Formas Escapandose del Marco by Juan Alberto Calzadilla Alvarez

ジャルディーニ会場の最後に訪ねたロシア館。




Russia Pavilion
Theatrum Orbis by Grisha Bruskin, Recycle Group, Sasha Pirogova

これは、疲れた身体にムチ打ち状態でしたが、頑張って見た甲斐があった!




きもかわいい、というのかな。そういう作品が、展開されています。
これ、よく見ると、こんな小さいフィギュアが、延々と並んでる。




こういうの、昔韓国のアーティストがやってなかったっけ?方向性は違うけれど、フィギュア、延々というのが共通する。

お隣の部屋では、壁に映像が映し出される仕組みですが、印象的です。美しくも、喜ばしくもないんだけど。




で、最後の部屋に、いろんな石膏作品が並んでいて、ジオラマ的な面白さがあります。




どれも、不気味だったり、思想があふれている様子だったり、ネガティブなオーラを発散しているように思うのだけど、怖いもの見たさで、細部まで観察しちゃうような作品ばかり。




テロリスト乳児人形。




不気味な作品も、これだけの数が一堂に会すると、それなりに祝祭の雰囲気があって、その矛盾もいいですねぇ。

もう一つの部屋には、他の方の作品が並んでいたのですが、なんとなくロマネスク・テイストで、親しみがわきました。




でも、作品としての面白さは、テロリスト乳児に、かなわないです。




これで、ジャルディーニ会場は、終了です。

おなじみのロマネスクは、こちらへどうぞ。
ロマネスクのおと

ブログ・ランキングに参加してます。よろしかったら、ポチッとお願いします。


にほんブログ村 美術ブログへ(文字をクリック)
ブログ村美術ブログ


にほんブログ村 海外生活ブログへ(文字をクリック)

最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
インスタグラム
  1. 2017/10/12(木) 06:00:20|
  2. ヴェネチア・ビエンナーレ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

キュレーターって、すごいわ~

ベネチア・ビエンナーレ・アルテ2017 その6

時々とっても面白いベネチア館。




Luxus
Venezia pavilion

ベネチアの、伝統工芸を中心にした展示で、ビエンナーレというよりも、ミラノのサローネの展示のようではありました。
ガラス・モザイクの色見本みたいなものとか。




その中でも、いかにもベネチアらしい黄金のバリエーションとか。




皮革なめしとか、モチーフのアッセンブリーの技術を見せつける素敵なヴィンテージ婦人靴とか。




この靴は、靴フェチにはたまらないかわいさでした~!

ガラスだったり、陶器だったり、金属加工やレースとか、ベネチアの職人技の粋を尽くしたテーブルセッティングも、素敵な演出の展示でした。




そして、お隣のルーマニア館は、結構アートの源泉というような絵画展示中心で、普通ならつまらない~と流してしまうところですが、内容が、愛らしくて、これはこれであり、というものでした。




Romania Pavilion
Apparitions by Gete Bratescu

センスなんですよね、キュレーターとアーティストのコラボによる。




自宅に飾って違和感がないような小さな作品の連続だけど、全体にバランスが良いと、全体の中のディテールとして、ビエンナーレでもありの作品になるっていうか。




キュレーターの力は大きいなぁ。作品を殺しもするけど、それ以上に生かしもしますね。

いつも素敵なギリシャ館の外観。




Greece Pavilion
Laboratory of dilemma by George Drivas




決して広くない会場が、黒を基調にした二段構えの迷路のように仕組まれていて、その、構造にはおお、と思わされるのですが、「だから、何?」というところからは逸脱していないというか。そういう作品でした。




United States of America Pavilion
Tomorrow is another day by Mark Bradford

明日は明日って、風と共に去りぬ、ですかね。うーむ。
傾向として、英国館と似ている部分があるように感じましたが、インパクトは数百倍小さくて、面白さはもっと少なかったです。




ビエンナーレは、普通の展覧会を複数集めたようなもので、当然、普通の現代美術の展覧会の何倍もの見学者が来ます。プロも素人も、遠足的に来ている人も、あらゆるタイプの見学者がいて、その幅は、普通の展覧会よりも、ずっとずっと幅広いと同時に、現代美術素人比率が高いと想像します。
そういうベースで、見学者は正直で、前評判の影響はあるとはいえ、やはり、面白い展示に、人は集まります。そして、実際に面白いと、多くの見学者が滞留するので、その展示は、常に混雑していることになります。

面白いというのは、見た目のインパクトのみならず、何かが起きるかもしれない、というワクワク感や、思わず考えさせられたりして佇んでしまう、ということもあり、いろいろ。でも、多くに受ける展示では、人が滞留するのは間違いないですね。

アメリカ館、スカスカ。
玄人受け、なのかもしれないけどね、私は素人のミーハーですからね。




Nordic Paviilon (Finland, Norway, Sweden)
Mirrored by Siri Aurdal, Nina Canell, Charlotte Johannesson, Jumana Manna, Pasi “Sleeping” Myllymaki, Mika Taanila

ここは、スペースに余裕がある上に、通り抜けできたりするロケーションもあって、常にスカスカ館がありますが、ちょっとね、この展示は、立ち止まりにくいよって感じでした。私はもちろん、スーッと入って、スーッと出てきただけ。失礼。

スポンサーサイト。
今回はスウォッチでした。




Swatch
Colourfall Garden by Ian Davenport
watch = Wide Acres of Time by Ian Davenport




ただ、ストライプに彩色された壁ではあるのですが、こんな単純な作品が、意外とインパクトあって、楽しかったりしますね。
時計は、ビエンナーレ協賛バージョンで、ブックショップで絶賛(かどうかは不明ながら)販売中でした。
テーマは、単純にカラフルかと思ったら、カラーフォール、色の滝でした。ダジャレ!

さて、いよいよテーマ館。




まとめてアップしたいので、次回に。

おなじみのロマネスクは、こちらへどうぞ。
ロマネスクのおと

ブログ・ランキングに参加してます。よろしかったら、ポチッとお願いします。


にほんブログ村 美術ブログへ(文字をクリック)
ブログ村美術ブログ


にほんブログ村 海外生活ブログへ(文字をクリック)

最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
インスタグラム
  1. 2017/10/10(火) 06:11:58|
  2. ヴェネチア・ビエンナーレ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

トラック逆立ちとか、非実用的キャンピングカーとか、常識破り系大好き

ベネチア・ビエンナーレ・アルテ2017 その5

なんとなく、自分なりの順路みたいのがあって、それに従って進みますが、建物が立派なオーストラリア館は、今一つ。




Australia Pavilion
My Horizon by Tracey Moffatt

立派なパンフレットも用意されていましたが、そして紙質が良くて何かに使えそうだと思ったので、持ち帰りましたが、いや、こういうのはつまらないね。説明を読めば、ふーん、と思うことがあるのかもしれませんが、私は、そういうタイプの作品はあまり好みませんので、入って、のぞいて、そのまま出てきました。失礼。

すぐお隣のウルグアイ館もしかり。




Uruguay Pavilion
La legge dell'imbuto by Mario Sagradini

英語タイトルが見当たらないんですが、直訳すると「漏斗の規則」とでも言った意味になるようです。囲いのようになった白木の構造物が、スペースの真ん中に置かれています。子供の歩いているところが縁のようで、囲いの中はオープンスペースで、小さな入り口があります。今、検索して説明をざっと流し読みしたところ、全盛期にウルグアイで使用されていた家畜の囲いを模したものらしいです。それで、ウルグアイの歴史だったり思想だったり、なんかそんなものを表現しようとした作品なんだろうけど、面白くないので、だめ!
ウルグアイだって、アーティストはたくさんいると思うけれど、この人のこの作品を選んだキュレーターを疑ってしまうなぁ。なぜ、ベネチアまで、わざわざこれを持ってくるのか?

さあ、やっと会場内を流れる運河までやってきました。




実は、このときすでに15時近くです。
早朝、7時過ぎに家を出ていますから、朝ごはんからは9時間近くもたっており、また、かなりの距離を徒歩移動していますから、ずいぶん前から激しく腹ペコ。
ビエンナーレの会場内には、あちこちに、レストランやバールが点在しています。しかし、どこも大混雑で、すごい行列ができていたので、時間がもったいなく、ここまで手持ちの水だけでしのいでいました。この運河の向こうにあるバールは、空いていることが多いので、かなり期待して橋を渡ったのですが、ここも、すごい行列…。一体どうなっているんだろう。こっち側のバールが込むなんて、どんぴしゃ昼時でもない限り、見たことない…。

仕方なく、見学続行です。

運河の向こう側のスペースのど真ん中にあるブラジル館。




Brazil Pavilion
Cinthia Marcelle

そういう時に、すごく魅力的な展示に出会えば、疲れも吹っ飛ぶのですが、こういう展示だと、ますますテンション下がる。
地下構造物のある道路、地下鉄とか地下駐車場があるときに、通風孔として使われるようなすきすき構造の床材に、石がはまり込んでいて、っていうのが基本で、それに加えて、ゴムホースがとぐろを巻いていたり、旗竿が無数に立っていたり。なんとなく、いわんとしているものがわかるようなわからないような。
でも、全然面白くないでしょう。却下。何から却下かわかりませんが、却下。

いい加減にしてくれよ、という状態でたどり着いたのが、オーストリア館。




Austria Pavilion
Infinity and Beyond by Brigitte Kowanz
Performative One Minute Sculptures by Erwin Wurm

これは、パッと見た目だけで、テンション上がる!単純だから!
トラックが逆立ちですよ。

二人のアーティストがフューチャーされていて、このトラックの方は、Erwin Wurmさんの方。階段がついているのが見えるでしょうか。これ、荷台の方に入れるようになってるんです。パヴィリオンに着いたときは、「係員ランチのためクローズ」という張り紙があったので、先にパヴィリオンを見てから、見学しました。




その時は、シャッターが降りてた。
それにしても、係員がランチって。それも手書きの張り紙。イベントでそういうのって、日本だとありえないよねぇ。これも一応世界レベルのイベントなんだけど、さすがだな~、イタリア。訪問者がいようがいまいが、労働者のランチは優先する。笑。労働組合強いしね。

行列があったけれど、一回5人ずつということだったので、迷わず並んでみました。入って出てくるまで、しばらくかかるので、これは興味湧くじゃないですか。

で、いざ入ってみたら、階段があるだけ。要は、荷台の天辺、というのも変だけど、上に登れるだけ。




アドリア海を見晴るかすビュー・ポイント的なことが書いてあったと思うけど、そこまで高くないから!せいぜい、すぐ横にある運河がよく見えるくらい。
あとは、真下でワクワクしている行列を見下ろせるくらい。




これだけですよ~!と言いたくなる代物ですが、でも、体験型って、体験しないと始まらないからね。それにしても、壮大な無駄っていうのか、こういうばかばかしい作品、大好き。

このアーティストの作品、パヴィリオン内にもあるんだけど、これまた、まさに無駄を体現した作品で、えかった~!




うっかりして、全体を撮影してなかったんですが、作品のベースは、キャンピングカー。実用の塊のようなものじゃないですか、キャンピングカーって。それなのに、実用とかけ離れた目的を持ったものが、ぎっしりなんです。
例えば、なぜか腹に据え付けられたこの水色の椅子。
通常腰かける場所に、使用方法が記されているのですが、それがいかにもヘタウマのサインペン手書きで、本来腰かける場所に、頭を持たせかけて、こういう姿勢をとるって。




格言みたいなフレーズも、ププって思わせます。

ベッドはこんな位置にあるから、足を外に出さないと寝られない。




これは、私も試しました。天文学プロジェクト、と記されています。




椅子の上の屋根に穴が開いていて、椅子の上に立つと、そこから頭を突き出せるのです。

これは、洗面台ですよねぇ。見事にピッタリはまり込んで、この女性、幸せそうでした。




このお兄ちゃんはすごかったな。この二つの椅子に身体を横たえるって、相当腹筋プルプルの姿勢のはず。




いやはや、これはもう実に楽しい作品でした。体験している人もそれを見ている人も、みんながばかばかしい楽しさや幸せを共有しているみたいな雰囲気もあって、和気あいあい?大好きです。

おかげで、もう一人のアーティストの作品は、ふーん、で終了。完全に食われちゃって、ちょっと寂しいかも。

再びテンションが上がった後は、また低調なパヴィリオンが続きます。




Serbia Pavilion
Enclavia – Painting, Consequence of this kind of life by Vladislav Scepanovic, Milana Dragicevic, Dragan Zdravkovic

絵画とか、ポスターとかの展示。今、こういう二次元アートだけでは、ビエンナーレのようなイベントでは、訴える力が弱い。

Egypt Pavilion
The Mountain by Moataz Mohamed




エジプト館で印象的だったのは、この入り口だけだった。確かビデオ作品ではなかったかな。一瞬覗き込んで、すぐ出ました。

長くなってきたので、ここらで切ります。続きます。

おなじみのロマネスクは、こちらへどうぞ。
ロマネスクのおと

ブログ・ランキングに参加してます。よろしかったら、ポチッとお願いします。


にほんブログ村 美術ブログへ(文字をクリック)
ブログ村美術ブログ


にほんブログ村 海外生活ブログへ(文字をクリック)

最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
インスタグラム
  1. 2017/10/09(月) 01:43:18|
  2. ヴェネチア・ビエンナーレ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

このインパクトは、すごい!超お勧め二館

ベネチア・ビエンナーレ・アルテ2017 その4

一時の冷え込みが終わったら、なんだか春みたいな陽気に戻っているミラノ。昨夜は、夜中に蚊に起こされてしまいました!

さて、盛り上がりに欠けるフランス館の後は、外観からして気合の入っている様子のイギリス館です。




Great Britain Pavilion
folly by Phyllida Barlow




地味なこじんまり展示が立て続けだったので、これは、インパクトありました!私は単純だから、こんなのが好き!

イギリス館は、会場内が、結構小さなスペースに区切られていて、今では、現代アートの展示にはあまり適していないんですよね。
ビエンナーレは、今回57回目の開催、ということは、単純計算しても114年の歴史があります。114年前の現代アートって、なんだったろうか?2017年に比べれば、巨大なオープンスペースを必要とするアートは、そうそうなかったのではないか。
この会場を見ると、なんとなくロンドンのテート旧館を髣髴としてしまうのです。
あ、考えたことがなかったけれども、現代アートの美術館であるテート新館がテートを名乗るのは、テート旧館が、当時の現代アートの箱だったのかな?おお…!
考えたこともなかったけど、そんな気がしてきた!

と、話がそれましたが、そういうちまちました会場内に、もう、みっちり、という様子で、巨大な張りぼて作品が置かれています。




張りぼてと行っても、安っぽくて見るからに張りぼて、という代物ではありません。ただ、本物の岩やコンクリートではありえないので、張りぼてなんだよねぇ、と納得する出来栄え。重量感、すごいです。




人物が写ってないと、大きさすらわからないですよね。それに、私の写真では、質感や重量感は、絶対に伝わらないと思い、残念です。




サランラップの筒が真ん中に突っ込まれた巨大糸巻き型。笑。これすら、糸巻きは、人の背丈以上あります。筒は、材質も段ボールだし、完全にサランラップ廃品利用。
ああ、楽しい。

さて、解説によりますと、Follyという英語、「狂喜」という意味が思い浮かびますが、建築用語では純粋に「装飾的」という意味もあるそうなんです。今、三省堂の辞書を引いたところ、「巨費を投じた無用の建物」という訳がついていました。

なるほど~!まんま、このスペースを表しているかも。無用の長物的なこういう作品こそ、なんか私のツボにはまる。余計な蘊蓄がないのもいいなぁ。
これはお勧めです。




そして、イギリス館のお隣で、演出的に超目立っていて、うずうずしながら見に行ったのが、カナダ館。




Canada Pavilion
A way out of mirror by Geoffrey Farmer

今回は、イギリス館のバルコニーからアクセスできるようになっていたので、裏側からのアクセス。これは、正解でした。
この裏口から、噴水が見える。そして、裏側なのに、さり気に小さい付属作品が並んでいます。




古ぼけた用水桶などと思ってはいけない。いや、ビエンナーレに用水桶があるとは思いませんね。
さびた鉄管のあちこちに小さな穴が開いているようで、間歇的に水が噴き出す、とても地味な噴水装備。あまり誰にも注目されない場所で、けなげに、シューっとかやってます。

扉脇に立てかけられた廃材も。




何気に通り過ぎようとしたら危ない。間歇的に水が飛んできます。水の粒々が見えるでしょうか。かなりワクワクしますよね!
表に回ります。




思い切ったな、カナダ館。
骨組みだけ残して、建物取っ払って、激しい噴水です。すごい勢いで噴出して、建物スペースすべてを水浸し。
無造作に置かれた廃材たちも、扉脇に建てられていた廃材同様、小さい噴水で、シューってやってます。池の意味がない噴水。

A way out of the mirror、鏡から飛び出た道?ちょっと詩的な。
解説というより、作家の言葉が並んでいたんだけど、アレン・ギンズバーグ、ジョン・ケージ、ガートルード・スタイン…。なんだか懐かしい名前が次々と。かつての青春的な?いや、いっときますけど、私は同時代に生きてるわけじゃないけど、ある時期にはまる世界ですよね?今は違うかも、だけど。
なんかそういうトリップ的なインスピレーションらしいのです。
ちょっと、時間がなくて、これ以上は、今無理。
興味がある方は、どうぞ検索してください(超無責任)。
でも、本当に面白かったよ、これ。




壁に隠れて、ほとんど注目されていなかった、ブロンズ像。本人?




この、右側にある時計型は、ティンゲリーさんだったか、ニキ・ド・サンフィルの旦那の人の作品を髣髴とさせる面白さだった。思想があるんだろうけど、とにかく面白くてかわいいから、余計な思想が気にならない。




会場のすぐ外にも、地味な噴水があったよ。
なんかいい。全体が成功してる。

おなじみのロマネスクは、こちらへどうぞ。
ロマネスクのおと

ブログ・ランキングに参加してます。よろしかったら、ポチッとお願いします。


にほんブログ村 美術ブログへ(文字をクリック)
ブログ村美術ブログ


にほんブログ村 海外生活ブログへ(文字をクリック)

最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
インスタグラム
  1. 2017/10/08(日) 18:08:08|
  2. ヴェネチア・ビエンナーレ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

アップサイドダウンと言っても、両面目玉焼きじゃなくて。

ベネチア・ビエンナーレ・アルテ2017 その3




やっと、ジャルディーニ会場に到着です。

前回記したように、ちょっとダサい最新チケット売り場を経て入場したわけですが、唖然としたのは、パンフレットがなかったこと!
いつもは売るほど積まれているパンフレット、なんと一部もない。係員に聞くと、「あ、ないね」と、あっさり…。それで、おしまいでした。
会場内は熟知しているので、会場の地図とかは興味ないのですが、パンフレットには、会場外のパヴィリオン情報やサテライト企画の記載があるし、今回のキュレーターによるテーマ説明文などがあって、やはり入手したいものなので、がっかりだし、情けなく思いました。
会場内では、いつもより多くの人がいるように感じたし、とにかく観光客全般、年々増えているのは確かなので、想定外にはけちゃったのかしら、と諦めましたが、やっぱりそんなことはなく、翌日訪ねたアルセナーレ会場では、山積みでした。
おそらく、定期的に出す係員がさぼっているとかそういう理由だったと思います。こういうところはやっぱりイタリアです…。どう考えても情けない…。

さて、何はともあれ、まずは日本館を目指しました。




おお、行列ができています。
でも、この行列は、パヴィリオンに入る行列ではなくて、パヴィリオン内にある仕掛けに参加するための行列。まずはちゃんとパヴィリオンの見学にゴー!




Turned Upside Down, It's a Forest by Takahiro Iwasaki
Japan Pavilion
(Curator Meruro Washida)

そうそう、こういうのだった。事前にどこかで記事を読みました。アップサイドダウン、ひっくり返してもおんなじ。




まずは、見た目のインパクトがあります。ヴィジュアルの面白さ。そして、日本の伝統建築の繊細さを感じます。あえて白木、というのもいいですね。
そして、細部を見て、あれ?と思います。




破損している…。ここで、はっと気づくわけです。

具体的な意図というのは、今、いただいてきたフライヤーの文を見て、なるほど、と思っているのですが、現場でほとんど説明なしに見るだけでも、明確に伝わる意図がありました。特に、震災を経ている今の日本人には、すぐにカタストロフィ的な損壊であることがピンと来てしまいますね。

作家の岩崎さんは、戦争を知らない世代(1975年生)ですが、広島出身。原爆を境にして、軍の町から平和の象徴となった広島の、180度転換にインスパイアされた作品であるということ。うんうん。

上の模型は、厳島神社が、2014年の台風で損壊した姿をうつしたもの。上部は見えないのですが、損壊前の完璧な姿になっているのでしょう。




タイプの異なる作品がいくつか展示されていますが、これは、ベネチアで購入したアンティークの机に、各種書籍がランダムに並べられているのですが、いくつかの本から、極小クレーンが飛び出ているのがわかるでしょうか。




これは、しおりから作ったという想定のクレーン。ランダムに積まれた本は、建築途上の建物を表していると。それも、書籍は、耐震技術やエネルギー関連の内容のものが選択されているんだそうです。うーん、それは気付かなかったな。そりゃ、意味なく並べるなんてことはないはずだよね。現場では、どうしてもビジュアルにひかれて、形を追ってしまうので、やっぱり解説読まないと、そこまでは、なかなか踏み込めないですね~。

そういう意味で、これも、危うく忘れるところ。




パヴィリオンのGIAPPONEのEに、無造作に置かれた派手な靴下。なんと靴下からも、下向きににょっきりと、三重の塔が生えていました。

四枚目の写真に写っている穴。これを利用して、建物下のピロティ―から、穴の下にもぐりこんで、下から展示を眺める仕掛けが施されているのですが、その行列(最初に見た行列)に並んでいる最中に、幸い、気付いた次第。




日本やベネチアで集めたシーツやタオルが周りに積まれた穴。下の行列の人の頭が、ここから出てきます。体験型は、可能な限りトライする私のことですから、行列に耐えて、頭を出したのですが、ワクワクする眺めを期待したほどの面白さはなかったです。

友人が、上で写真を撮る!と待機していたのですが、結構高い位置なんで、私程度の慎重だと、背伸びしてやっと目が外に出る程度で、彼女には、見分けがつかなかったそうです。




すぐお隣の韓国館。
Republic of Corea、Counterbalance: The Stone and the Mountain by Cody Choi, Lee Wan

入り口を飾るすっげー派手なネオンも、Venetian Rhapsodyというチョイさんの作品。うーん。ちょっとダサいかも。
テーマは、どうやって韓国という国の歴史を表すか?という問いに対する答えで「石と山」ってことだってあるんだけどさ。




こっちは、リーさんの作品でProper Time。
時計一つ一つに、一つの名前と生年月日、職業と出身地(多国籍)が描かれていて、それぞれ、動く速度やリズムが異なっているというもの。時計一つが一人。落語の「死神」にあるろうそく的な?とか、直球で考えましたが、どうなんだろ。
全体として、あまりピンときませんでした。




日本館の向かい側にあるチェコスロバキア、いや、今は、チェコとスロバキアに分かれてしまっていますが、展示会場としては、いまだに仲良くチェコスロバキア館として、合同です。




Swan Song: Now by Jana Zelibska

これだけなんだけど、これは、かわいかった~!白鳥が、スワロフスキーのクリスタルをびっしり張ったようなキラキラで、水の映像にゆらゆらして、もうなんかずっといたいよ、みたいな素敵な空間。
でもね、奥の方に、なんか一所懸命表現している女性の映像が映っていて、白鳥はそっち向いてるんだよね~。そこに、Nowの意図があるのかな。意味として、本来の、白鳥が死ぬ間際に歌うとされている歌って意味だとすると?




いつも立派な構えのフランス館。




でも、まったく面白くなかった~。フランス館って、面白い時がわずかある以外は、なんか手抜きを感じることが多い。あの国は、近代で止まってるんじゃないか、とまで思う今日この頃。

複数の音楽スタジオがあるだけ。




立派なフライヤーがあって、一応もらったものの、面白くないし、工作にも使えない新聞紙レベルの紙だし、持ち帰りもせず捨ててきちゃったので、何もわからないんだけど、総合パンフレットで見ると、タイトルはStudio Venezia。まんまじゃん。

そういえば、今回の総合キュレーターは、ポンピドゥーセンターの女性館長ではなかったか。それでこれか。もちろん、各国パヴィリオンには、それぞれのキュレーターがいるわけですが、せっかく総合キュレーターが同国人だというのに、盛り上げる気はなさそうな。

でも、今回、音楽というか楽器テーマ、結構目についたのは、なぜだろう?

ちなみに、この界隈にあり、今回大賞受賞のドイツ館は、パフォーミングアートのため、一日一回、午前中に数時間オープンしているだけなので、今回は見ることができませんでした。かなりドロドロした暗い作品のようだったので、もともと興味はないですが、それにしても、一日二時間しかアクセスできないというのも、どうよって感じ。

なかなか先に進めないな~。
でも、わずかでも資料を見ながら振り返るのは、結構楽しい。

おなじみのロマネスクは、こちらへどうぞ。
ロマネスクのおと

ブログ・ランキングに参加してます。よろしかったら、ポチッとお願いします。


にほんブログ村 美術ブログへ(文字をクリック)
ブログ村美術ブログ


にほんブログ村 海外生活ブログへ(文字をクリック)

最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
インスタグラム
  1. 2017/10/05(木) 06:04:30|
  2. ヴェネチア・ビエンナーレ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

いつになったら、会場にたどり着けるのか。

ベネチア・ビエンナーレ・アルテ2017 その2

サンタ・ルチア駅で友人と落ち合い、久しぶりの再会に、とめどなくおしゃべりをしながら、ゆっくりゆっくり、ホテル経由で、ジャルディーニ会場までウォーキングです。

サン・マルコを通過してすぐ、いつも立ち寄る最初のスポットがここ。




サテライト会場である、Palazzo delle Prigioni(囚人の建物という名前なので、ドゥカーレ宮殿の裏でもあることだし、もともとはそういうビルなのかもね)ですが、いつも台湾なので、台湾パヴィリオンと捉えてもいいのかな。

以前にも書いていると思いますが、年を追うごとに、参加国も増えてきて、もはやジャルディーニには、入りきらない国が、本島のあちらこちらのスペースで、パヴィリオンを展開しています。台湾は、かなり以前から、サンマルコに違いこのスペースの二回を本拠地にしていますね。そして、徒歩で会場にアクセスする場合、必ず通過する場所なので、たいてい一発目に見学しているように思います。




Doing Time-Tehching Hsieh(アーティスト名)

One Year Performance 1981-1982

一発目なので、テンション上げるには、なかなかよい内容でした。濃すぎもせず、適度な面白さもあり。
発音できない台湾人のアーティストが、若かりし頃、アメリカで実施したパフォーマンスの記録なのですが、すっごく地味で、すっごく粘着質で、こういうのって、今はないよなっていう内容が、逆に新鮮な感じ。
上の写真は、工場労働者風の作業着を着た本人が、タイムカードの器械の横に立っている同じ構図で撮影した写真を、毎日、タイムカードの記録とともにずらりと並べたもの。




髪型がちょっとずつ変わったり、でも、表情は、常につまらなそうな眠そうな、やる気のなさそうな同じ様子で、とにかくずらり。うへぇ。

もひとつは、ニューヨークの町を、一年にわたり、リュック一つで路上生活した記録。




マンハッタンの地図には、毎日どこでどうやって過ごしたかが、赤字で記されています。ここで何時に起きた、とか、ここで朝ごはんを食べた、とか。




こういうのは、嫌いじゃない。この人とは、友達になれないと思うけどさ。

さらりと、いい感じにあったまってきたな、というところで、ちょっと前、日本から来た友人と泊まったロンドラ・パレスの入り口に、変なもの発見。




金のボンボンと銀のボンボン。
こういうばかばかしいアートが、町角にさり気に置かれているのが、この時期のベネチアの楽しいところ。こういうくすぐりが、以前はもっとたくさんあったんだけど、コンセプト変わって、最近はちょっと少ないような。

さらに会場に向かっていくと、ちょっと小路に入ったところにあるスペースを発見。




Istituto Provinciale, Santa Maria della Pieta'
Castello 3701

ここは、今回、ジンバブエ、モンゴル、アンドラ、モーリシャスのパヴィリオンとして、使われていました。
モーリシャスは割愛して、モンゴル。




Lost in Tngri-Mongolia Pavilion

ライフルがフラミンゴと合体したキメラがずらり。なんだろう。一見印象的で面白そうなんですが、意外と、なんだかな~、と感じてしまう展示でした。




Republic of Zimbabwe – Deconstructing Boundaries, Exploring idea of belonging

まずは、巨大な絵画作品が3枚ほどドカンと。展示としては、潔さがありますけれども、地味すぎるかなぁ。
Dana Whabiraというアーティストの、Circle of Uncertaintyという一連の作品。高さ2メートルとかある白い紙に、ひたすらグネグネとしたペン画で、「不確かな円」が描かれた作品ですが、近づいてみると、怖いです。




うわ~、これまた粘着質系で、この人とも、友達にはなれないと思いました。笑。

一方、同じジンバブエでも、こっちのは、ちょっと微笑んじゃう作品。




Sylvester Mubayiという方のSnail Crossing Riverという作品。
人型フィギュアを乗せたカタツムリの行列。




「きもかわいい」とでもいうのかな。
大きな庭を持っていたら、ちょっと並べてみたいかも、と思う作品でした。
なんとなく、テーマにはそっているのかな、と思いつつ。

さらに会場に近づくと、手前にある公園に、何か裸に近い女性の姿が。




絶対パフォーマンスだと思って、興奮気味に近づくと、信じられないくらいリアルな人形でした。
水着姿の女性ばかりなんですが、手先足先まで、リアルさが半端ない。身体についている水滴も、本物としか見えない精巧さです。




Carole A. Feueumanという人の作品で、レジンに色付けしたもの。いわゆる現代の蝋人形というところなのかな。
しかし、これは、庭にほしくない作品だな~。

そのお隣のオープン・スペースは、セイシェルのパヴィリオンになっていました。




Republic of Seychelles – Slowly, Quietly by Leon Radegonde

セイシェルのシンボルとされているゾウガメがたくさん、並んでいます。
どれもが異なるテーマの彩色、モチーフが施されていて、いろんな意味付けがされているようでした。かつて世界中を巡回したカウ・パレードにインスパイアされているのかな。ゾウガメも、なかなかよいアイテムかもね。

この公園には、セイシェル以外の作品も並んでいて、これなんかは、もともとある遊具かと思ったら、やっぱりセイシェルの、テーマに沿った展示でした。




Aldabra by Danny Sopha
アルダブラって、セイシェルにあるサンゴ礁諸島で、カメがたくさん生息している素敵な場所なんだそうです。その島々をモチーフにした作品で、木と金属で、まるで遊具にしか見えないんですけどね。実際、座ったりすると、ちょっといい感じ。

説明版には、いろいろ、どこでも一応説明があるんですけれど、現場で鑑賞するときは、ほとんど読みません、私。
今、撮影したものを読んで、ふーん、と思ったりもしますけれど、現代ものは、何が見えるか、何が感じられるか、という感覚を最優先したいタイプ。
これは、楽しくて、手触りもよくて、好きでした。だから、きっとアルダブラっていう土地も、好きだろうなぁ、と思います。

それにしても、セイシェルって、独立した共和国だったんですね。大変恥ずかしく、失礼なことながら、認識してなかったです。

セイシェル関係ない作品を二つばかし。




King Kong Rhino by Shih Li-Jen(台湾)

880x220x458cmという巨大なサイボーグ的なさい?
キラキラしていてかっこいい!ちょっと間違うと、ぺらぺらした安っぽい材質感になりそうなのに、これは、かっこいい。

そして、お隣にあった、これ、かなり好みでした。




Tobi Mohring(DEU)とあるだけで、作品名も何もなし。そもそもDEUってどこの国?ドイツだったら、Germanyと記されるだろうし~。
廃品活用的な作品を作るアーティストは結構いるので、識別が難しかったりしますが、この作品は、ツボ。




アップにすると、ちょっと怖いか~。でも、車関係のベアリングとかそういうものを使っているみたいですよね。小さい子の身体には、ISEKIというロゴが。トラクターかなんかのメーカーだったか?日本のものであるのは、間違いないですね。

ひや~!
なかなか会場にたどり着けませんね。会場前に、こんなに見てなんだな~、と今更感心しています。どれも、割と面白かったし、ここは充実しました。

次回、いよいよジャルディーニ会場です。

おなじみのロマネスクは、こちらへどうぞ。
ロマネスクのおと

ブログ・ランキングに参加してます。よろしかったら、ポチッとお願いします。


にほんブログ村 美術ブログへ(文字をクリック)
ブログ村美術ブログ


にほんブログ村 海外生活ブログへ(文字をクリック)

最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
インスタグラム
  1. 2017/10/04(水) 06:25:36|
  2. ヴェネチア・ビエンナーレ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

今年は一泊二日で気合です

ベネチア・ビエンナーレ・アルテ2017 その1

9月は、最近にしてはずいぶんと頑張って、かなり記事をアップできたと思うのですが、月末が近づくとともに尻つぼみになってしまいました。諸事情から、仕事が忙しくて、帰宅すると気力がなくなるのと、あとは、週末にお出かけしていたせいなんです。

お出かけのおかげで、もともと寄り道しているのに、ここでまた道草案件が出てきてしまいました。毎年恒例のベネチアはビエンナーレ詣での週末だったんです。




今回は、珍しくベネチアに一泊して、現代アートにのんびりどっぷりつかる!という企画を友人とたてまして、もう夏休み前からホテルの予約も済ませ、早割の電車のチケットを購入して、という、気合の入った週末を過ごしてきました。




数日前まで、この週末は雨の予報でしたが、晴れ女の私が行くわけですから、勿論快晴!でも、ミラノは、今にも雨が落ちそうな曇りだったようなので、まさに晴れ女の面目躍如!
といっても、日曜日の朝、ホテルを出る前と、見学がほぼ終了したころに、傘なしでも大丈夫なくらいのぱらつきはありましたけれどもね。

それにしても、観光都市の混雑は、年々ひどくなる一方。




ベネチアなどは、その最たる都市の一つだと思います。とにかく、どこまでも人、人、人。唯一閑散としていたのは、今回初めて上陸した、アルセナーレ・ノルドの会場でした。アルセナーレの奥の方も、比較的、人は少なかったかな。




入り口から、この最奥部までは、普通に歩いても、おそらく30分はかかるような距離なので、見学しながらだと、軽く2時間くらいもかかってしまうので、さもありなん、ですが、人が少ないというだけで、人混みが苦手な私は、ほっとして、気持ちが安らぎます。

どんなに人が多くても、実は、ちょっと脇道にそれると、しーんとしたスポットに出会うことができるのは、相変わらず。




ここは、大混雑の通りから、ちょっと覗き込んだ小路ですが、サンマルコ広場にも近い、大繁華街の一角なんです。でも、何もない裏道だから、人がいない。こういう落差が、ベネチアの街歩きの楽しさかもね。

さて、目的はビエンナーレ。




一泊二日なので、いつもの日帰り急ぎ足ではなく、二会場をじっくりと見学したうえに、会場外の各国パビリオンや、サテライト企画をやっている美術館なども行けるかも、と思っていたのですが、結局は、二会場の見学コンプリートと、会場外をわずかに見ることができただけ。
最近は、年々会場が拡大しているので、実はコンプリートするだけで、大変になっていて、日帰りの場合、会場内でも端折る場所が出てきていたんです。今回、初上陸したアルセナーレ・ノルドも、船で移動しないといけないため、これまでは時間的制約から、端折ってきたんです。

会場の拡張も、年々オンゴーイングで進展しているとすれば、サービスも、発展している部分があります。
昨年、アルセナーレ会場のチケット売り場が、路上の掘立小屋から、ちゃんとした建物内に作られているので、おお、と思いましたが、今回は、ジャルディーニ会場のチケット売り場に大きな変化がありました。




一見すると、いつも通りの掘立小屋なのですが、各ブースに行列がありません。なんと、入り口で番号札を取り、各ブースの上にある電光掲示番での呼び出しを待つ仕組みができていたのです。要するに、強制フォーク並びで、不公平感は消えたし、おそらく、スピードアップにつながるシステムだと思います。

土曜日に到着したとき、なんと200番ほども待たなければいけなかったのですが、6~7ブースが開いていたこともあり、思ったよりは待たずに済みました。
が!この電光掲示板の電光が、薄い!それも、方向が微妙にずれていて、一カ所からでは、よく見えないのです。
今回は友人と二人だったので、半分ずつ担当して、事なきを得ましたが、一人だったら、番号確認がかなり大変だったと思います。今後の改良を期待したいと思います。




今回のテーマは、Viva Arte Viva、芸術万歳とでもいった、なんだか能天気な、ちょっとずれてんじゃないの?と言いたくなるようなもの。
内容は、どうかというと。

まだ開催期間が2か月弱もあるので、行こうと思っている方の一助になるかもしれないし、やっぱり、道草することにしようと思います。ロマネスクは、ちょっとお休み。よろしくね~。

おなじみのロマネスクは、こちらへどうぞ。
ロマネスクのおと

ブログ・ランキングに参加してます。よろしかったら、ポチッとお願いします。


にほんブログ村 美術ブログへ(文字をクリック)
ブログ村美術ブログ


にほんブログ村 海外生活ブログへ(文字をクリック)

最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
インスタグラム
  1. 2017/10/03(火) 05:47:15|
  2. ヴェネチア・ビエンナーレ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
前のページ