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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

カレンダー推し(ブリネ18 その1)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その95(ベリー、シェール)

この日、もう少しだけ時間的余裕があったので、最後に欲を出して訪ねたのがこちら。

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ブリネBrinayのサン・テニャン教会Eglise Saint-Aignanです。
鍵は手配しないといけないとなっていたようなんですが、直接訪ねたところ、ちゃんと開いていました。確か、住宅街に埋もれたようなロケーションで、こんなところ?と驚いた記憶があります。

見た目も地味だし、大きな期待もせずに入場したら、さらに驚くんですよ、ここは。

と言いながら、正面の扉を入ると、こんなこもり感のある通路で、え?

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奥の方に見える様子にドキドキが高まりますが、せっかく興味深い絵図があったので、まずはじらさせてください、笑。

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11世紀、小さな礼拝堂①だったのが、12世紀にロマネスク様式の教会構造②となって、鐘楼③や前室④は近代の付け足しで、現在の姿⑤という変遷。
おそらく村も小さくて、ミニ礼拝堂で用が足りたのが、中世に村人が増えて、信者席が足りないやろ、ということになったんでしょうねぇ。

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後ろ側だけど、どうなっているのか不明。一番後ろの、ちっちゃすぎな気がするけど、いわゆる後陣部分には窓があるから、やっぱりこれなのかな。

早くフレスコ画を見せろ~と怒られそうなので、入場します。

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写真は加工していないし、それなりの色褪せがあるので、現場でのイメージとはずいぶん違うのですけれど、どよめきましたよ。一人でどよめくっていうのも変なんだけど、どよめいちゃうのよね、一人でも、笑。そういうレベルのフレスコ画です。

一押しが、まさにこの写真にある勝利のアーチの内輪のフレスコ画みたいで、解説も沢山ありましたので、そこから行ってみたいと思います。ちなみに、現地では、日本語の翻訳資料まで置いてあり、びっくりです。現場の説明版がある上に、紙資料まで、とても親切な教会でしたよ。

この内輪は、地域の月々の農作業を描いたカレンダーとなっています。
前回のアルイで、もしやこれはカレンダーでは、と思ったのは、おそらく正しくて、あちらの教会も同じようなテーマのフレスコ画なのだと思います。

では、分かる範囲で見ていきたいと思います。
後陣に向かって右側の根元から、一年が始まります。以下は、現地にあったフランス語解説を翻訳したものです。せっかくの日本語解説は、ちょっと端折り過ぎていて、面白くなかったので、残念ながら…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(翻訳始め)

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一月=座っている人物は左腕の下にパンを抱え、右手に大きなナイフを持っています(上、下の絵)。
二月=ほとんどのカレンダーと同様に、登場人物は暖炉の近くで体を温めます(上、上の絵)。
三月=後述

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四月=春の到来を告げる月の王様です。フランスのカレンダーの 4 分の 3 は、4月は平和な風景で表されます。十代の若者が枝か花を手に持って歩いている。自然の再生のしるしである花と枝は、ここでされているように、異教芸術のように大地と豊穣を表す1本または2本の木に置き換えられることがあります(上、下の絵)。
五月=乗馬の月。宗教的なカレンダーではあまり見られないが、中世装飾写本のほとんどすべてのカレンダーでは、鷹狩をテーマとする。ブリナイでは、騎手は馬に放牧するだけです(上、真ん中の絵)。
六月=干し草作りの場面(上、上の絵)。

穀物栽培
中世の農民にとって、より多くの穀物を生産することは大きな関心事でした。パンが食料の基礎であり続けたため、特に 13 世紀には人口が大幅に増加しました。この需要の増加を反映して、フランスのほぼすべてのサイクルには、穀物栽培に必要な仕事が少なくとも 2 つ含まれています。
Brinay では、以下2 つの場面がそれに向けられています。

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七月=鎌での収穫(上の絵)。
八月=殻竿で脱穀(薄くて分かりにくいので省略)。

ブドウの栽培
どのサイクルでも少なくとも 1 か月はブドウ栽培のために確保されます。 ここでは、2つのシーンが向けられています。

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三月=ブドウの木に与えられる最初の方法は、剪定の直後です。この作業は鍬を使って行われます(上の絵)。
九月=ブドウをバットに移します(下の絵)。

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豚の飼育
ほとんどのカレンダーには 1 か月または 2 か月を通して表示されます。サン・タンドレからサン・レミまで(10月1日から11月30日まで)行われたどんぐり採取は、常にこれらの2か月のうちのいずれかを象徴しています(10月はブリネーで、11月はベリー公国の非常に豊かな時間でした)。
豚の屠殺も豊富に表現されています。このシーンは 11 月から 12 月にかけて共有されます (ブリネでは 11 月)。12 世紀から 13 世紀にかけて、ほとんどの地域で、ブリナイのように、この動物は斧の背で叩きのめされました。
豚を犠牲にすることは大きな喜びとして経験されます。それは一年の仕事の終わりを意味し、冬休みとクリスマスのお祝いを告げます。とりわけ、塩による肉の保存、その肉と血液のコールドミート、ソーセージ、またはブラッドソーセージへの変換により、農家は食料の備蓄を増やすことができます。

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12月。手作りのお祝いの食事のシーンとテーブル上のテーブルクロスで表現されています。

中世のカレンダー
中世を通じて、フレスコ画や祈りの本では、月ごとの労働のテーマが繰り返されます。この非常に古いテーマの起源は古代にまで遡ります。 最初に知られている暦は紀元前 2 世紀 (ヘレニズム時代のギリシャ) に遡ります。
西洋のカレンダーでは、孤立した人物が物体を提示したり、農作業を行ったりします。カロリング朝時代 (9 世紀から 10 世紀) には、カレンダーが写本を飾りました。11 世紀以降、特に 12 世紀と 13 世紀には、彫刻されたカレンダーがヨーロッパで大部分を占めています (ブールジュのサン テュルサンSatint Ursin ポータルは、フランス最古の彫刻されたカレンダーです)。
教会の壁画もテーマを取り上げています。フランスでは、ペイントされたカレンダーのほとんどは勝利のアーチ内輪にあります。ブリネーでは、12 世紀の完全に保存されたフレスコ画を備えた唯一のペイントされたカレンダーが提供されています。教会の装飾のためのカレンダーの黄金期は 14 世紀に終わります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(翻訳終わり)

ということで、大変親切な解説でした。
イタリアだと、カレンダーは、中部地方に多く見られるという地域性を持っているのですが、それはおそらく農作業が生活の中心であることがベースなんでしょうね。フランスは、中世の昔から、全土農業大国であったということになるのかな。
同時に、以下の異教徒の関連性についての解説も興味深いです。

「これらのさまざまなイメージを通して、カレンダーは、教会が異教のテーマを躊躇なく捉え、それを記念碑的装飾および彩色装飾という性質両方を併せ持つ装飾に変換し、西洋中世の装飾に、導入したことを裏付けています。
また、道具や日常の行為(19 世紀までほとんど進化しなかった)を通じて、中世の農業のまさに基礎である作業を視覚化することもできます。何よりも、これらは私たちを中世の農民の日常生活に連れて行ってくれます。これは、ほとんどのドキュメンタリー情報源が私たちに提供していない特権です。」

ちなみに、ブルージュのSatint Ursin、笑っちゃいました。
行ったことは確実だけど、そして、教会のイメージは鮮明なんだけど、さて、いつ行ったんだっけ、と2015年まで遡って写真をチェックしちゃいました。なんのことはない、今回の旅じゃんか~!と気付いたのは、散々過去写真を見た後でした。
イメージ鮮明なのも当然でしたね。

ブールジュの記事、結構詳しく書いてありましたので、良かったらご参照くださいね。下の青地をクリックすると、飛べます。
ブールジュの教会のカレンダー

カレンダー、これだけちゃんと残っているケースは少ないということもあるようで、かなり推し入っていたのですが、こうやって写真で見ると、やはり退色激しいし、え、これ?って感じだよねぇ。
次回は、もっと鮮明で、とても愛らしいフレスコ画たちです。

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  2. サントル・ロマネスク 18-36-37-41-45
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見逃しリベンジ(アルイ18)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その94(ベリー、シェール)

サン・ブノワ・シュル・ロワールSaint-Benoit-sur-Loireのフルーリー修道院Abbaye-de-Fleury、半端な感じで終わっていたんだけど、なんせ一か月近くさぼってしまったので、続きをやるのは厳しいです。せっかく翻訳しながら読んだ解説本の面白いお話を、あまり開陳できないのは残念ですが、まとめる気力がありません。また、今更気付く私もどうかと思いますが、実は、柱頭を写真入りで解説する本の、ちゃんと購入していたのに…。是非再訪して、改めて色々なことを確認してみたいものだと思います。

ということで、先に進むことにします。

12月早々から色々ありまして、ちょっと大げさですが、人生つんだな、くらいに感じさせられる日々で、ブログどころではなくて、こんな長いおさぼりとなってしまいました。下の方にリンクしている日々のブログの方で、そんな顛末を書いてあるので、見なくてもよいけど、そういうことです。

さぼっている合間にも、ちょっとだけ、予期せぬロマネスクとの出会いなどもあったりして、心底慰められたりとかもしていました。え、こんなところにこんなものが、という出会い、少なくともそういうひと時は、いやなことも忘れて、夢中になって見入ったりしてさ、推しって有難いものだと、しみじみ思いました。

ということで、今回は、ベリー地方に戻って、こちらとなります。

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アルイAllouisのサン・ジェルマン教会Eglise Saint-Germainです

ここは、旅の冒頭の方で立ち寄ったのですが、その時は開いておらず、見学できませんでした。事前情報では、毎日8時から18時まで開いているとあったのですが、8時15分に到着した時、思いっきり施錠されていました。すぐそばに市役所がありますが、そちらも開店休業状態、というか、明らかに無人で、開いていないのに、窓が大開になっているという田舎独特の不用心さで、びっくりでした。
最初の方の記事に言及したかどうか覚えておりませんが、その市役所の裏には、実に清潔で立派なトイレがあり、市役所が無人なのに使用可で、そこは大変ありがたい市役所ですので、お立ち寄りの際は、活用されることをお勧めしたいと思います、ちゃっかりと。

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この教会、ベリー地方ではおなじみ、12世紀のフレスコ画のために有名ですから、入場できないなら、訪ねる価値のない教会の一つとなります。

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ただ、壁画の保存状態はあまりよくなくて、うっすら状態ですし、外側同様、内部も全体白くぬりぬり系なので、趣きは薄いし、期待以上ではなかった、というのが、正直な感想ですかね。
ここは、現地の解説もないし、今のところ気力が非常に低いところにあるので、サクサクと紹介させてくださいね。

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聖母子ですかね。
色の雰囲気も良いし、うっすらではあるけれど、人物についても、ちょっとビザンチン入っているような様子があって、おそらく好きなタイプの絵なので、もうちょっと保存状態が良ければ、大興奮間違いなしのやつだと思います。

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受胎告知っぽく見えてしまうんですが、どうでしょうかね。マリアっぽいフィギュアの後ろの方に、人が見えるので、違うかな。

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これは、横たわっている人が、光背からしてキリストっぽいので、降架の後かなぁ。乏しい知識と想像力での推測は厳しいな。

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この辺りは、聖書に出てくる逸話とか、聖人のエピソードとか、そういったものではないかと思うのだけど、皆目見当がつきませんわ。
十二か月の農作業のやつとかだったりもするのかな。

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勝利のアーチのところには、神の子羊ちゃんと、天使がいるという典型的な図像みたいですね。

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そして、地味な柱頭も、一応注目エレメント。

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こういうのも、漆喰ぬりぬりしないで、石のままだったら、もうちょっと味わいがあると思うんだけどもねぇ、個人的には。でも、フランスは、白塗りが好きだよね。

この、素朴な洗礼盤も、フレスコ画と同じような時代のものらしいです。

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フレスコ画も、すごくレベルの高い絵師の作品っぽさはなくて、素人臭がする感じもあるし、この洗礼盤なども、地元石工さんっぽいよね。そういう教会なのかな。

いずれにしても、行きがけに入れず、がっかりしたので、帰りに見ることが出来たのはナイスでした。

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プラトンから微積分まで(サン・ブノワ・シュル・ロワール45 その3)

2019年8月夏休み、フランス中部の旅、その93(ロワール)

サン・ブノワ・シュル・ロワールSaint-Benoit-sur-Loireのフルーリー修道院Abbaye-de-Fleury、続きです。

間があいてしまいましたが、さぼっていたわけではなくて、現地で購入した本を読んでいたんです。読むったって、フランス語ですから、いちいち自動翻訳通して、日本語にして…、とかなり面倒な上に、おそらく結構読みにくい文章だし、内容が「教会の歴史とシンボル」という、美術とは直接関係ないっていうか、いや、関係なくはないけど、装飾的アイテムだけを見ていくなら、知らなくてもいいかな、という内容で、正直言って、日本語にしてもさっぱり分からなかった…涙。
でも、シンボルとか図像学とか、分からないなりに興味を惹かれてしまうタイプなんで、読んでいけば分かってくるんじゃないか、という期待のもとに、100ページ超の本を、斜め読みしたんですが、最後までたどり着いても、さっぱり。基礎知識のないことが決定的に裏目に出ているんだと思います。
別に、専門の勉強をしかるべき場所で学んだわけでもないので、当たり前っちゃ当たり前ではあるのですが、でも、長く現場巡りをして、色々見たり聞いたり読んだりしても、蓄積が限りなく薄い事実を思い知らされて、絶望、いや、それは大げさですが、かなり情けない気持ちです。

そもそも、導入部がこんな文章ですから、そりゃ、あなたとは相容れないわ、ということですよね、笑。

「この大聖堂は、芸術が宗教と一体となっていた時代に建てられました。プラトンの学派では、美しさは真の、善の、一の輝きとして認識されます。大聖堂は本来、美的な目的のものではありません。その美しさは、真実、善性、それを超えた統一性を反映しています。」

プラトンですよ、いきなり。でかく出て来ますよね、笑。これは私が求めているものではないだろう、とビンビンに伝わってくる文章ですよね。ではなぜ読み進めてしまったというと…。

「聖ベネディクトは『修道士規則』の中で、”礼拝堂で、その目的に反することは何も行われない、あるいはそこに置かれない”と、かなり象徴的な意味を持つ教訓を記しています。礼拝堂は、一般または個人の祈りのためにあり、それ以外の何物でもありません。その特定の目的は、その装飾だけでなく建築にもインスピレーションを与えます。」
「したがって、このロマネスク様式の教会では、キリスト教の信仰を祝うのは図像だけではなく、計画、特性、構造、および建物のすべての要素にもよるのです。その意味を理解するには、当時の考え方や憶測に疑問を持ち、その神聖な科学(聖書、教父たち)と人間の科学、トリヴィウム(文法、修辞法、弁証法)とクアドリドリヴィウム(数学)、幾何学、天文学、音楽)。これらは、十字の計画、東への向き、高さの象徴、円(空、永遠)と正方形(宇宙、創造された地球)の象徴など、教会建築のいくつかの一般的な法則を理解するのに役立ちます。」

といったことが書かれており、その後、数字の話が始まり、延々と数字と建築の関係が語られていくのです。蘊蓄みたいなことが好きなタイプにはドツボです。

前々回、教会の歴史に触れた際、ちょっとは書くべきだったのですが、やはり美術に特化しようとして、あえて端折った人物がおります。その際言及したガウズリンGauzlinさんの前の時代に、この教会にかかわった人物、Abbonさん(987年-1004年)という方。この方が理論派というか、要は学者であり修道院長だった、という方で、算術、天文学、暦学に優れていた方で、私が読んだ本を書かれた方は、このアボンさんの数学理論が、如何に教会建築に反映しているか、ということを延々と書かれているようなんです(読んだはずだけど、薄紙が挟まっているような程度の理解しかできていないのです)。

数字の解説から、ある数字の二乗がどうだとかこうだとか…。そして、その数字のもとはキリスト教の暗示が含まれているとか…。数字が反映された、柱やアーチの数であるとか…。

これだけたくさんの教会を訪ねて、本当に多くを見てきているにもかかわらず、12とか象徴的な数字が見えてもピンと来ない程度の私のおつむと知識では、とても、簡易にまとめて説明するなどできないので、詳細を書くことはしないのですが、ただ、なんとなく聞いたことはあるけど、まとめて考えたことはない数字の話、それも非常にプリミティブなレベルのやつね、そこは、注意が喚起された気もして、やはり、修行的な辛さを感じつつも、読んだことは無駄ではなかろうという気持ちではあります。

例えば、7という数字。「聖書の中では完成や完全を意味する。3は神の世界、4は自然を意味しているので、それを合わせた完成が7.7日目に、神は天地創造の仕事を完成し、第七の日を祝福し聖別され1週間が七日となった。とか、8「新しいスタートを意味する。洪水によって人類を滅ぼした神は、ノアを含む8人だけを助け、新しい人類を始めた。主は、8日目の朝に復活され、その日こそが新しい時代の始まりとなった。」

上は一般的な解説だけど、本では、こういったことが、延々とね、かなり複雑化して説明されていくんです。アボンさんが、複雑にしてるんだと思うんだけどね、笑。いや、建築に反映しているはず、ということで、若干そこまで?こじつけちゃうの?と感じるほどね、解説していきます。

例えばね、「大聖堂の身廊の大きな翼廊の丸天井は、交差のドームから完全数 28 の構造を再現しています (翼廊: 1 つのドーム + 2 つの支柱 + 4 つの小後陣 = 7; 身廊: 7;側廊: 7x2)。」みたいな感じ。
シンボル化された数が使われるというのはあるあるだし、実際あるんだろうけども、ここまで?ってのはある。でもアボンさんって、当時で微積分の本を物したりするガチ数学者だったらしいし、そういう点ではガチ実践したことはあり得るよね。
それにしても、当時って、知識人=宗教関係者だったわけで、信者である庶民と教会内部の人々の落差がすごいな。

というわけで、得たばかりの知識をひけらかすのは、笑、この程度にして、いつものようにレベルの低い美術探訪を始めたいと思います。情けないのう。

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内部なんですが、ここでさらに情けないのが、例によって順不同に撮影しまくっているため、何がどこにあったかも不明なら、適切な本を購入してないので、柱頭の内容も不明、とな…。

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とにかく、あらゆる場所に、それこそ立派な浮彫が施された柱頭がありますので、目移り必至。
こんなんだありますよ、敵に、並べてみましょう。たまには、そんなんもよし!

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後陣にあったらしい。ブドウ畑の人物。あ、ツルだけど、ブドウではなさそうですね。

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エリザベス訪問も、同じような場所にあったような。他のバージョンもあったような。
時代を超えて配置されているとか本にもあったので、おそらく異なる時代、もちろん異なる石工さんの作品が、割と混ざった状態で置かれているような様子もあります。もちろん、一定のテーマのもの、例えばサン・ブノワのエピソードなどは、まとめて置かれていたりするようですが、撮影した中には、ほとんど見当たらず。
ここは、後々ちゃんと整理したい方々は、本当にきちんとシステマティックに撮影しないと、ごっちゃごちゃになりますので、浮かれずに冷静に見学することをお勧めします、笑。

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手がかなり違いますよね。これは、ちょっとプリミティブというのか、全然方向性が違います。
違う、という点で驚いたのは、こちらのタイプ。

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これ、トスカーナにいくつかある大好きなパターンの浮彫とテイストが似てます。渦巻きモチーフもそうだし、ちょっとびっくり。
再建だったりするのかな。それにもしても、どっから来たと言ったら、やっぱりトスカーナ…。

ちなみに、下は、Montepisano地域のVicopisanoの教会にある浮彫。

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人物フィギュア的には、とても似ているなって思います。渦巻きモチーフを使ったちょいとプリミティブな様子の柱頭浮彫は、Stiaあたりにありますが、味があるんですよねぇ。
それにしても、このサン・ブノワの人たち、不思議になります。

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ろくな写真を撮っていませんね、あきれるわ。


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  1. 2023/12/03(日) 12:31:45|
  2. サントル・ロマネスク 18-36-37-41-45
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