昨年末に出かけたカタルーニャの、ロマネスク関連の写真の整理が、やっと終わりました( www.geocities.co.jp/notaromanica )。デジカメの時代になってからというもの、そしてメモリー・カードの容量が増えてからというもの、とりあえず何でも撮っておこう、ってやってしまうので、写真の数がすごくて、整理が大変になる一方です。数はあっても、これ、という写真は、驚くほど少ないのですよね。やはり一枚ごとに現像代やプリント代がかかっていたアナログ・カメラ時代の方が、被写体をよくみていたように思います。
さて、この旅では、カタルーニャの中の、猫の額ほど小さい土地をうろうろとしてきたのですが、全くここら辺のロマネスクのかわいらしさといったら!私が好むのは、こじんまりとしていて、できればロンバルディア帯程度の素朴な装飾や、ヘタウマ系の石彫り彫刻、特に変な動物とかのフィギュアがある教会なので、ここはぴったりの土地です。
残念なことに、この辺の人は、ちょっと冷たい。ご飯はおいしいし、物価は私の住まうミラノに比べれば各段に安いし、手ごろなホテルがあるし、交通の便もなかなかよいし、といいことづくしなのに、人々が冷たい、という落とし穴が。まぁ、うるさいほどに親切な人がたくさんいる(というか、たんにうるさいだけ、という場合が多いが)イタリアに住んでいるので、たまにはこういうクールな対応というのも悪くはないですが。日本人のイメージとして、ラテン人は明るい、ってありますが、スペイン人は明るくないです。南の人でも、暗い。というか、明るいラテン人って、イタリア人だけじゃないのか、と思います。
(添付写真は、ポルケラスのサンタ・マリア教会入り口装飾。)
Author:Notaromanica
ミラノ在住で、ロマネスクが大好きで、主にイタリア、フランス、スペインを回っています。