Fondazione Bagatti Valeschi続きです。
もうひとつ、とっても面白い展示がありました。
これ。
人の背丈くらいあるライトなんですけれど、小学生の頃、図工の時間に、細い木材を使って、塔を作ったことを思い出すような、なんだか素人っぽいというのか、そしてまた、これがライトである必然性は何なんだろうとか、たくさんの「?」が浮かんでしまう作品ですけれど、実はこれ、アニメと連動しているんです。近くに置いてあるビデオで、5分弱の短い実写アニメが繰り返し流されています。
主人公がこいつ。
そういえばこいつ、ちょっとエイリアン的なスタイルをしています。アニメの中では自由勝手に手足(?)を伸ばして、跳躍するわ走るわしゃがむわ、サーチライトを照らしまくるわ、暗闇の中飛び回ります。いやはや、一体どっちがメインの作品なのだか。
そしてお隣にはやっぱりアニメ連動の展示。
1メートル四方くらいのワンルームの部屋の中に、不気味な顔をした男性フィギュアがいるのですが、これ、アニメの一場面。つまり、ここを舞台にアニメを撮影しているのです。こちらは音付きでストーリーがあって、とっても面白かった。
サローネの方向性って、余りに広すぎます。
このほかにも、いかにもサローネの展示です、という正統派インテリア風の作品もありましたけれど、もうきりがないので、この辺で。最後に、もう一度これ。
自動拍手器械。ショップで販売していて、しばし購入を真剣に考えたもの。ま、なかなかね。不景気ですしね。
この後は、メトロで一駅お隣にある、ペルマネンテ美術館で開催中の、レクサス・デザイン・アメージング2013へ。
レクサスというくらいだから、トヨタがスポンサーなんでしょうが、新しい世代のデザインを表彰する世界的なコンペティションなんだそうです。
今回の優勝作品が、多分これ。
Akihisa Hirataさんというかなり若手のデザイナーさんの作品です。この人、今回のフオリ・サローネでは、複数のメーカーとコラボしていたと思います。日本人デザイナーさん、この世界では実に多くの方が活躍していらっしゃって、まったく関係のないわたしでも、鼻が高くなります。
そして、昨年ベネチア建築ビエンナーレで発表された、東北震災の支援活動としてのみんなの家も手がけたToyo Itoさんが、おそらく審査員長。
すっごいでかいスペースに、ダンボールみたいな材質で張り巡らされた三次元迷路、とでも言ったらいいのでしょうかね。かなりの暗闇なので、あちこちに懐中電灯をもった係員がいて、誘導もしてくれますが、見た目よりは、全然面白くなかったです…。
スペース・デザイン、というものがなんだか、わかったようなわからないような。でもこういう感じだったら、前回の建築ビエンナーレにあった三次元迷路のような作品の方が百倍も面白かったし、特に若手が作っているという新鮮味も感じませんでした、正直。
こんなのよりは、ちょっとした小品ですけれど、ネーミングも面白いこのライトの方が、好きだったり。
その名も「稲穂」。まるで風に揺れているかのように、結構大きくゆらゆらとするんです。これは長い廊下でもあったら、是非ほしいライトだな~。
ま、全体として、たいしたことないな、レクサス、って感じ。えらそうですが。
今回は、余り広範囲を歩かなかったし、かなり限定的なアクセスですが、やっぱり面白いです。年々デザイナーの露出度が変わっていくのも面白い。すごく売れている時期とか、売り出しの時期とか、もうこんなことやらない時期とか、いろいろあるんだろうなぁ、と思います。忙しいといいながら、来年もまた歩いちゃうに違いない。
ご興味のある方には、また来年もお楽しみに。
ロマネスクの方には、またフランス再開します。
一方で、明日からの四連休は、マルケにドライブ旅行に行ってきます。お天気が心配だし、今回は修行旅ではないので、どれだけ回れるかわかりませんが、ここだけは、という場所だけは、是非押さえてきたいと思っています。そしてまた、おいしいマルケ料理にも期待しています。お楽しみに。
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- 2013/04/25(木) 04:18:39|
- ミラノ・フオリサローネ
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初めまして。ランダム・ブログからお邪魔させて頂きます。
突然で失礼ですが、私の描いた四コマ漫画「フツーの田中クン」を
是非見に来て下さい。きっとストレス解消になると思います。
よろしくお願い致します。
- 2013/04/24(水) 22:05:00 |
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- ちょろくん #79D/WHSg
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