ショウヴィニーChauvigny、サン・ピエール参事会教会Collegiate Saint-Pierreその1
ここでは、ちょっとした冒険、というより、わたしにとっては無謀なドライブをしてしまいました。そもそも時間が時間だったので(17時過ぎ)、サン・サヴァンの後は、ホテルに直行するつもりにしていたのですが、ショウヴィニーはどうせ通過する場所にあったので、ついがんばってしまうつもりになってしまったのが、間違いではあったような。
一日中駆けずり回った疲れで身体は重いし、暑い中のことでもあったので、疲れで判断力もかなり鈍っていたはず。
まず、ナビの指示に従って、街道を進み、ショウヴィニー新市街に入りました。ガイドブックで得た情報では、おそらく旧市街は高台にあるはず。よくわからないので、とりあえず目に付いた駐車場に入りました。でも、どこに行ったらいいのか皆目わかりません。
で、車を取りに来た買い物帰り風のオヤジに尋ねたところ、サン・ピエールなら、上の方だから、車で行った方がよい、と言い、親切に道も教えてくれます。確か、ミシュランにも、上の方が返って駐車もしやすい、と書いてあったので、それなら、と再び車上に戻りました。
でも、判断力のある普段のわたしだったら、車は坂道のない安全な平地に置いて、間違いなく、徒歩で旧市街にアクセスする道を探したはずなんですよねぇ。このあたりが、心身ともに疲れていたなぁ、と思います。
改めてナビを立ち上げて、オヤジに教わった方向を気にしながら指示に従うと、徐々に坂道が始まり、ある点から一気に、細くて、それも一方通行じゃなくて、ここで停まったら絶対に発進できない!と言う急坂に入ってしまったのでした!
ど、ど、ど、どおする?と言ったところで、後戻りもできない状態ですから、登るしかありません。前を走る車がのろのろ停まりそうになると、だめ!停まっちゃだめ!坂道は登る人が優先権あるんだから!と一人叫びながら、汗だくになって…。
これ以上、行ったらマジ危険だ、と思わされた小路の手前に、駐車場のPマークがあったので、すかさず右折。やれ嬉や、そこは平地に整備されている小さな駐車場で、何とか一台停めるスペースがあったとさ。冷や汗がどーっと出て、しばらく車の中でぜえぜえしておりましたよ。
本当に、まったくわかってなかったんですが、ショウヴィニーの旧市外は、丘の天辺にぽっちりある、とても狭いスペースで、教会も含めて、10分もあれば全部歩けるような場所だったんですね。そんなところに駐車しやすいなんて書くガイドブックもどうよ、と思いましたが、確かに下から徒歩で来るには、結構な道のりだったかもしれません。でも、こんな状態なら、旧市街への車の進入は停止して、イタリアの田舎によくあるように、エレベーターやエスカレーターでアクセスできるようにしてくれた方が、ありがたいし、環境にもいいんだけどな~。
旧市街の愛らしい広場。
夏の日差しには木陰。もう17時過ぎですけれど、夏の太陽は真昼間状態で容赦なし。木陰でくつろいでいる人たちを横目に、わたしの修行はまだ続く。
これだけ狭いと、ほぼ完全に観光地化している様子で、いるのはいかにも観光客風のみ。下の町との落差がかなり激しい。その割には、観光客が少ないのは、時間が遅かったからかな。それは逆に助かった点。
こんな高いです。
風が気持ちいいなぁ、と下界を眺めていて、走っているときは余り感じなかったけれど、その緑の豊かさに、ちょっと驚きました。そして、これにも…。
え?あの緑の向こうに見えるあのフォルムは、もしかして原発?
ぽいですよねぇ?白煙が出ているから、違うのかな。フランスは原発国ですから、不思議ではないのでしょうけれど、原発のないイタリアにはない風景なので、違和感があります。フランス人は、原発に対して、多分何も思うことがないのでしょうねぇ。教育されちゃってますからね。これがそうかどうかは別にしても、当たり前の風景なんでしょう、きっと。嫌だなぁ。
と言うことで、ショウヴィニーの面白教会は次回。
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- 2013/05/28(火) 05:20:25|
- ポワトー・シャランテ・ロマネスク
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