ラツィオ北部のロマネスク その17
モンテフィアスコーネMontefiasconeサン・フラヴィアーノ教会Chiesa di San Flaviano。
久しぶりに、ブログ・タイトルに忠実に、イタリアに戻ります。やっぱり、このブログでは、イタリア・ロマネスクを語らないとね。
間がひどく開いてしまって、自分自身、既に忘却の彼方状態の、ラツィオ北部の旅(2013年イースター)です。
前回のアクアペンデンテの次に立ち寄ったのが、モンテイファスコーネです。
実は、アクアペンデンテなどよりも、圧倒的に出発地点のヴィテルボに近いのですが、わたしにとって、ぜひとも訪れたい教会の重要度やオープン時間の都合で、戻り道で立ち寄ることになりました。つまり、アクアペンデンテに向かう道で、一度モンテフィアスコーネは通っているのですが、それらしい教会には出会いませんでしたし、町が結構大きかったので、見つからないかもしれないという不安がありました。ただ、ここの教会は、自分的には、どうしても見たかったわけではないので、見つからなければそれはそれ、と思っていたんですが、どうやら、教会の方から呼ばれちゃった感じ。
というのも、戻り道は、なぜか行きとは違う道で、いきなり道沿いに発見しちゃったんですよねぇ。それも、折から降りだした大雨の中。
こんな壮大なファサードが、道からかなり上がったところにどかん!とあります。
幹線道から、いきなり右折したのはいいけれど、びっくりするくらいの急坂で、一瞬頭が真っ白。駐車を間違えると、発進が大変(何度も言及してしまいますが、坂道発進できません)ですからね。でも雨のおかげなのか、変に冷静で、きゅっと横向きに停車して、事なきを得ました。
とにかくすごい雨で、車を降りるのをためらうほどでした。
こんな感じ。傘を差していても、ほとんど意味のない状態です。
カメラが雨にぬれると撮影がだめなので、一瞬傘をちょっとずらして撮影しようとするんですが、ほとんど無理。構図を考える余裕なし。修行旅で、これほどの雨に遭遇したのは始めてかも。それでも、この旅の期間は、イタリア全国で、ずっとじめじめ雨模様だったので、ひどいのがほとんど一瞬だったことを思えば、ずいぶんと恵まれていたと思うんですけれどもね。それにしてもモンテフィアスコーネは、とにかく雨しか印象にないといってもいいくらい。
教会右側は行き止まりの坂道で、左側は、松林みたいになっていて、巡礼の道の看板がありました。
滝のように雨が流れ落ちている急坂を上って(修行旅だから、この大雨でも、とりあえずアクセス可能な後陣は行かなければならないわけで)、教会の後ろまで。ここは車道ですが、おそらくわたしがアクアペンデンテから南下してきた道とは違う、歩く巡礼路もあるのでしょう。
後姿は、ひどくつまらないことになっていました。
でも、坂道にひるまず、ここまで上ってくれば、平らな駐車場があったということでした。慌てちゃだめですね。
雨のおかげで、軒送りの獣らが面白そうだけど、ほとんど観察できなかったし、撮影もできなかったのですが、幸い、内部の装飾も楽しくて、寄り道できてよかったと思いました。
すっごく眠いので、内部装飾は次回。
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- 2013/08/09(金) 06:16:03|
- ラツィオ・ロマネスク
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