ラツィオ北部のロマネスク その18 モンテフィアスコーネMontefiasconeサン・フラヴィアーノ教会Chiesa di San Flaviano続きです。 ここ、通過しちゃってもよいかな、と思っていたわりには、内部、結構見るべきものがあり、それがまた、好みだったので、大いに得した気分になりました。大雨だったので、建物内部に入れただけで、かなりほっとしたのも確かですが、それはともかくとしても、なんか落ち着く雰囲気のある本堂だったんです。
いきなり、こんなかわいらしいフィギュアつきの聖水盤がお出迎え。
聖水盤は、古い柱頭が転用されていたり、こういう風にさりげなく当時のフィギュアが残っていたり、あれば必ずチェックする習慣ですけれど、必ずしも嬉しくなるものがあるわけでもない中で、ここは、まったく期待してないところにこういうものがある楽しさ、っていうのがある教会です。ちょっと回りくどい説明だけど。
この聖水盤で、これは絶対になにかある!と期待満々で見学。やっぱり!の連続!柱頭、とってもかわいいんです。 この、ライオン、というより狛犬三連発はどうですか。
ここまであちこち回るなら、もうちょっと図像学とか学問的な方向に行けよ!等、誰からも突っ込まれなくても自分でも思うんですが、自分的にはどこまで行ってもミーハーで、こういうのが純粋に面白い、に、とどまっちゃうんですよねぇ。 狛犬が人をいじめてるんだから、ダニエルさんの獣中心版、単純に、異教徒は獣に食べられちゃいますよって事かな。 狛犬の口から手が出ているのは、どういうことでしょう。これ、珍しい図像な気がしますけれど。っていうか、他で見た記憶なし。 いずれにしても、びっくりぎょろめの狛犬がかわいいでしょう。お尻尾もくねくねで、印象的だし(ライオン尻尾、先っぽやつで状態は、好きなアイテムですねぇ)。
一方で、植物の中に人物フィギュア、というパターンもまた、かわいらしくて。
天使というよりプット。でも片足あげーのダンス状態、みたいなところが超かわいくないですか。顔も、変にとっちゃんぼうやのような年齢不詳で、妖精みたいな感じ。
全体のたたずまい、建築学的な面白さは余りないのに、意外と発見です。
今回何冊か購入した、教会ごとのガイドブックになっているシリーズ新書でも、ちゃんとこの教会はありましたので、オリジナルの位置づけは、おそらく現在の位置づけよりは意味のあるものだったのではないかと思います。この面白い柱頭を見ちゃうとね。
ところで、モンテイファスコーネといえば、エスト・エスト・エスト(白ワイン銘柄)、と直結する酒飲みさんが結構いるかも(わたしのその口ですけれど)。この教会に、その元となった石碑があるというように、事前学習でメモっといたのですが、余りの雨に、すっかりそのチェックを忘れてしまいました。酒飲みとしては、失格。ってこともないですね。酒飲みは、石碑なんて興味ないですもんね。エスト・エスト・エストは、わたしの感覚では、軽い白で、水のように飲めちゃうみたいなタイプだったし、夏にはぴったりなのかも。って言うか、それなら水飲んどけ、ってタイプだったかも。 どうでもいいとはいえ、やっぱり石碑はチェックしときたかったですね。ここは、二度訪ねる機会はなさそうだし。残念。
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2013/08/10(土) 06:03:09 |
ラツィオ・ロマネスク
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モンテフィアスコーネ
懐かしいです。確かパノラマもきれいですよね~嗚呼、イタリアに行きたいなあ、。
2013/08/09(金) 23:01:00 |
URL |
たかし #79D/WHSg
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たかしさん
モンテフィアスコーネなど、地味な場所を訪ねられたことがあるのですね。わたしは町を一切見なかったのですが、よいところなのでしょうか。
いつか是非再訪してくださいね。
2013/08/17(土) 21:41:00 |
URL |
corsa #79D/WHSg
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