イタリア王道観光旅行3
いや~、コロッセオはやっぱりでかい!
そして、観光客の数が半端じゃない!
ローマに付いてからここにたどり着くまで、ついつい中世寄り道などしていたために、意外と人がいないな、と思っていたら、やっぱりいるところにはいるわけで。
ここで、威力を発揮したのが、テルミニで到着早々に購入したローマ・パスです。
4年前に比べると、ずいぶんとお値段が上がっていたし、今回はせいぜい二日のことなので迷いましたが、各種入場料を考えて購入して、結局、お値段的には元が取れなかったのですが、少なくともコロッセオの行列を素通りして入場できた時間の元は取れた気がします。だって、それはすごい行列で、みんな我慢強いなぁ、と観光客の執念に脱帽って言うような状況だったんですよ。あの状態で列に付いたら、少なくとも2時間は待ったのでは、という長さでした。
というわけで、すいすいと入場。
そういえば、ここも中に入るのは十数年ぶりでしょうか。
おお、このでかさは、半端ない。円形競技場はヨーロッパ各地でありますが、やはりローマの迫力にかなう場所はありません。とにかくでかい。そして残骸状態の遺構ではありますが、その残り方がなんだかかっこいい。
通路部分では、各種展示があり、当時の落書きのような彫り物のある石版が興味深かったです。稚拙で、かわいらしくて、石工の下っ端が練習に彫ってみたのかな、みたいな。
ここでまた寄り道。
コロッセオからは、お隣に広がるフォロ・ロマーノの一部を眺めることができますが、その端っこに、現代アートがドカンと置かれているのが見えたんです。
これは、どうみてもわたしの好きなパラディーノさんの作品です。
暑い時間帯だし、フォロ・ロマーノは夕方、または外から見るだけで済ましてもいいのか、とちらりと考えたりもしたのですが、俄然、絶対近くから見なければ!とそそくさとコロッセオを後にしました。
それにしても、中国人の多さにびっくりです。団体がすごい。いまやアジアからの観光客の中で、日本人は少数派で、かつての日本人の地位が、韓国人を経て、中国人となっています。
というわけで、暑いけれども、フォロ・ローマノに向かいましたが、途中、やっぱり中世に引きずられて、サンティ・コズマ・エ・ダミアーノの礼拝堂をちょろりとのぞきます。
相変わらず、昨日出来立て、状態の鮮やかに光り輝くモザイク。オペラグラスで細部を観察しつつ、姉に小声で説明しながら眺めていると、なんだか一人で見ているよりも、冷静にいろいろなものが見えて来る気がしたのが、われながら面白かったです。単に、四年前の記憶が相当失われているっていうことだったんですけどね。
全般が残っていたら、さらに素晴らしいインパクトのあるモザイクだったでしょうねぇ。薀蓄にご興味があれば、下記サイト、「ロマネスクのおと」ローマ編をご参照くださるよう、お願いします。
そしてフォロ・ロマーノ。
こちらは、前回入りたかったのに、行列にびっくりして、すぐきびすを返した場所。今回は全然行列なしで、気が抜けました。やはり暑いときには入りたくないよね。入場したのは4時くらい。その後訪問者が増えたようですが、出るときにも行列はありませんでした。
暑くても、やっぱり面白いです。
想像力が欠如していますから、石がごろごろしている場所に、壮大な神殿があった様子を想像するのは難しいのですが、再現図や説明を見ると、本当にすごいものがあったんだし、ローマは今も昔も大都市なのに、それでもこうやってごろごろ状態で保存していることがすごいなぁ、といろんな意味で感心するばかりです。だって日本の大都市にこんなものがあったとして、さて、二千年からの記憶、こうやって保存できたと思います?
あっちっち、といいながら歩いていると、屋根のある小さな建物がありました。中をのぞくと、土盛りが。
シーザー、カエサルのお墓とされた場所、とあったようなのですが、ほんと?
めちゃくちゃしょぼい土盛りに、干からびた花が置かれているだけの割には、建物がしっかりしているのがアンバランスでそれらしく、不思議でした。屋根があるだけですっと涼しいので、狭い場所に、数人ひしめいたりして、おかしかったです。
そして、ここ。前回修行中に行き逃したロモロの神殿です。
フォロに入る前に立ち寄ったサンティ・コスマ・エ・ダミアーノ教会から、この教会を見下ろせるようになっています。というのも、サンティ・コスマが建てられたころは、地面がすごく上がってしまっていたせいなんですね。
円形の神殿で、今は一部の壁に、相当傷んだフレスコ画が残るくらいで、外壁だけが遺構というような状態ですが、見上げると、ガラス壁越しにサンティ・コスマが見える構造は、とても不思議な感じです。古代と中世がつながっているんです。
他の町であれば、ここが、現在の地上部分に残っている教会のクリプタになるという位置づけと思いますから、こういう構造で残っているのは大変珍しく面白いです。古代から連綿と続く時間が見えるような。
王道旅といいながら、修行旅とのオーバーラップを無理やり作り出すようなわたくし。歴史の街だからこそですし、そういう複眼的な散歩は、より面白いよね、と勝手に理屈をつけて。その上、現代アートにもそこここで出会い、時間軸を行ったりきたり。いやはや。
続きます。
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- 2013/08/21(水) 05:33:40|
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コロッセオはちょっと怖い感じがする。
中国人が多くなってきていますか!
中国人お金持ち多いものね。
4回行ったことのある、ボスニアヘルチェゴビナのメジュゴリエは
まりあさまの巡礼地なんですが
韓国人の団体にはよく合うのですが中国人はみかけません
イタリア人が一番多いんですけれど
(イタリアぱわ~でたいへんなのよ)
イタリア人、韓国人はカトリックのひとが多いけれど
中国は、弾圧をうけているし
日本のカトリック人口は0.03パーセントです。
(いや~~!少数派のガビィ)
- 2013/08/22(木) 11:53:00 |
- URL |
- ガビィ #79D/WHSg
- [ 編集 ]
イタリアはカトリック天国ですもんね。ボスニア…。バルカン半島は、中世を訪ねて、行ってみたい場所のひとつです。でもイタリア人が多いのね、当然とはいえ。うるさそうだなぁ。
日本は、プロテスタントの方が多いのでしょうね。米国から入っているから?
- 2013/08/22(木) 19:17:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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