イタリア王道観光旅行4
フォロ・ロマーノの散策続きます。
途中に、飲める水の泉があり、みんな空になったペット・ボトルに水を入れていました。街中の水道水のほとんどが、ローマでは飲める水なんですよね、それも結構冷たい。これは暑いとき、本当に助かります。日本から来ていると、そんなところの水は絶対飲めない、とか飲んではいけないと思っているかもしれませんが、おなかの弱いわたしでも、全然大丈夫。
やっと、コロッセオから見えた、女神の神殿跡です。
ここからは、逆にコロッセオの美しい姿が一望です。この青い空、とってもローマ、とってもイタリア。
ローマに来る度に、どうしたって「永遠の都」という陳腐なフレーズが浮かんでしまうのですが、こんな巨大建造物、それも二千年も昔のものが都市の中心にどっかりとしているというのは、やはりありえないわけで、永遠の都とはよく言ったものだ、と感心してしまいます。
そして、それに向かい合わせに置かれているのが、現代も現代の美術作品、というのが、これまた永遠の都たるゆえんというのか。
これは、ミンモ・パラディーノMimmo Paladinoさんというイタリアの現代美術家の2005年の作品。テラコッタと鉄でできているようです。6枚の丸い盾のようなものの表面に、6枚それぞれ、銃、数字、靴、傘、壷、杖、帽子が、思い思いに散らばっているというものです。この方の作品は、いつもインパクトがあってとても好きなんです。
古代を通り抜けて現代にアクセスして、そしてまた古代に戻ります。ヴェネレの神殿。
かつての後陣部分が一部残っていて、そこにやはり現代作品が置かれていますね。この人の作品もよくあちこちであるように思います。
ここは、前回の古い神殿のように、やはり後代にも使い回しされている部分があって、古代の中に、中世の美しい鐘楼が、見られます。
かなり手直しされてはいるものの、紛れもなく、典型的な中世ローマ・スタイルの塔です。ところどころにはめ込まれた色皿は、かつてはアラブ世界から運ばれた彩色模様も美しい陶器のお皿が埋め込まれていた場所に、後から入れられたものと思いますが、鮮やかな一色使いが、かえって印象的でかわいらしいものとなっています。
それにしても、この神殿の大きさにはびっくりしました。後陣を正面にして、その両脇、かなり離れた場所に、太い柱が今でも何本か並んでいるのですが、それが神殿全体の姿だったようなんですよね。
まるで、古代ローマの人が、巨人族ででもあったような縮尺。すべてが。
力を見せ付けるとかそういうもんでしょうけど、なんだか、どんだけ自己顕示欲強かったんだ、とかも考えちゃいます。
ローマはローマで終わっていて、今のイタリア人とはほとんどつながりがないと思っていますけれど、そういう部分だけ細く何かつながっちゃっているかも。自己中、みたいな。
ねぇ。アウグストゥスさんよ。
なぜカエサルでなくアウグストゥスさんかといえば、ここに並んでいる彫像で、最もイケメンだったから。これじゃ女もなびくわ~。
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- 2013/08/22(木) 05:14:01|
- 旅歩き
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| コメント:4
コロッセオの近くに、ずらりと銅像が並んでいますが、とりあえず見た中では、彼が一番イケメンだったです。カエサルってちょっと癖のある顔してますよね。本当はどうだったかは分かりませんけれど。権力者はそうしたいように作りますもんね、当然。
- 2013/08/22(木) 19:19:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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いつもいつも、素晴らし建造物の写真を拝見できありがたいと思います。
本当に凄い!
私は、ヨーロッパに行った事が無いのでいつしか行ってみたいと思っています。
- 2013/08/23(金) 23:36:00 |
- URL |
- Takumi #79D/WHSg
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takumiさん
ヨーロッパ、是非来てみてください。きっと面白い風景だと思いますよ。
読み逃げしちゃったんですが、シェア・ハウスの記事、面白かったです。
- 2013/08/24(土) 22:00:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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