イタリア王道観光旅行10
博物館のあとは、ひたすら王道旅にいそしみました。 バチカン、サン・ピエトロ寺院。
やっぱり壮大。行列も壮大でびっくり。今は、飛行機に乗るときのように、荷物も身体もチェックされちゃうんですね。 過去に唯一行列して入ったことがあり、そのときは、何でこんなに厳しいんだろう、と不思議に思いながら入場したところ、なんとジョバンニ・パオロ御大がミサを執り行っていたんですよねぇ。つまり、そういう時以外は、サン・ピエトロに入るのに、行列なんてしたことがなかったので、すごくびっくりしてしまいました。とはいえ、これくらいの行列でジョバンニ・パオロのミサに与れたってとってもラッキーだったかも、とミーハーなわたしはちょっと感動しちゃいました。 今回の行列は炎天下で、そのときよりずっと時間がかかったし、中に入ってもフランチェスコさんがいるわけでもないし。
ミケのピエタ。
これを見ると、初めてヨーロッパに来た旅をかすかに思い出します。今を去ること、…、いったい何年前になるんだか、初々しいわたくしだった…。
ここに来たら、やっぱりこれ。
ミケのデザインしたという衣装に身を包むイケメン精鋭のスイス衛兵。 ルネサンスの時代から今に至るまで、このハデハデ衣装。「見せ衛兵」ですから、やはり美しさが選出の基準なんでしょうねぇ。美しい人たちだから、きっと見られることには慣れているんでしょうけれども、それにしてものべつ幕なしシャッターを切られ続ける職業というのは、その割りに芸能人っていうわけでもないわけだし、大変なことです。もしかしたら勘違いして、または当初からそのつもりで、そういう道に行く人もいるのかもしれない、なんて思ったりもしますが。 とは言いながら、交代の後は、すっごく地味なしょぼい扉から引き上げていく姿が、なんとなく華やかさの中の地道な生活ぶりを見せ付けるようで、ふーん、と思いました。
さて、日中最も暑い時間ですが、バチカンからぶらぶらと旧市街を散策しつつ、ローマの心臓部へ。
コロナート通り。ここは、久しぶりの再会、という道でした。そういえば昔、この界隈の骨董品店で、ガラス細工のはまった素敵に古いアンティークの指輪を買ってもらったことがあります。探せば、どっかにあるんだろうなぁ。買ってくれた人は、どこで何をしているのか、今も元気でいるのか。 簡単に変わらない町並みって、思い出を喚起する空気を持っていますね。
ナヴォーナ広場。
そういえば、ベルニーニに興味を持って、いろんな本を読んだことがあります。わたしも、ルネサンスやバロック時代、人並みにはアクセスしているんですよ。 そして、パンテオン。
ここはいつだって多くの人がおりますが、それにしても今回の混みようは半端なかった! 一度、大雨の降っている日に入ってみたいと思いますが、そういえば、パンテオンに来るときは、不思議なくらいいつも快晴で、丸天井の真ん中からは吸い込まれそうな青空しか見えたことがないです。 ラファエロの墓所にご挨拶。
で、そろそろ、と思っていませんか。 あたりです。やっぱり見つけちゃうんですよねぇ。
いきなり頭上に中世の鐘楼が! びっくりしました。ここは前回の中世をめぐる旅でも、まったくノーチェックだったです。 サン・シルベストロ・イン・カピーテ教会Chiesa di San Silvestro in Capite。 761年に法皇パオロ1世が創建した教会。12世紀に、洗礼者ヨハネの頭部がレリックとして奉られて以来、イン・カピーテ(おそらくカピーテがラテン語で頭という意味)という部分が付け足されたようです。それにしても洗礼者ヨハネの頭部って、サロメが切ったやつ?絶対ガセですよねぇ。 ファサードは完全なバロック、内部も特に見るものはなかったのですが、小さな中庭の壁中に、古い碑文や彫刻の名残がたくさん飾られていて、雰囲気のあるスペースになっていました。
やっぱり〆は中世になってしまいました。 次回からトスカーナに移ります。
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2013/09/04(水) 05:14:41 |
旅歩き
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