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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

オウムとトリッパ?

イタリア王道観光旅行15
みんなの大好きな、ご飯シリーズその1。
いよいよローマのリベンジ、トスカーナのご飯です。
まずはシエナの昼ごはん。




前菜盛り合わせ。トスカーナの前菜の典型で、ブルスケッタとハム類。見た目も超素朴、味も素朴ですけれど、これがおいしいんですよね。生ハムは、スペインのハモン・セラーノのような厚切りでした。パルマの生ハムは絶対に超薄切りで、そのとろける舌触りがおいしいんですけれど、こういう、いかにもハムっていう味を前面に出す厚切りも、また味わい深い~!

そして、シエナで絶対に食べようと思っていたピチ。




ピチは、手打ちの太麺で、シエナ特産です。手前がトマトで奥がカチョカヴァッロ(熟成チーズ)のソース。住んでいた当時、このレストラン、ピチがおいしいっていうんで結構有名だったと記憶しているのですが、残念ながら、いまひとつでした。もっと腰がほしかった。

お店は、カンポ広場にあるプッブリコ宮の裏、市場の場所です。
Antica Trattoria Papei
Piazza Mercato 6, Siena

ウェイターさんの一人が、アメデオ君という若者で、片言の日本語を話します。




奥さんが日本人なんだそうです。レストランは超満員だったのですが、日本人客にはシンパシーを感じるのか、リピーターになってほしいからか、とってもよくケアしてくれました。

シエナでイタリア語を学んでいるとき、かなり最初の頃に覚えた言葉のひとつに「パッパガッロ」があります。オウムという意味なんですけれど、いっつも同じようなことを言ってはなんぱする男性のことをさす言葉です。シエナは大学町でもあるので、パッパガッロだらけだした。あとくされのないなんぱがほとんどですから、それはそれで面白かったですが。
アメデオ君と話していて、そういうパッパガッロを懐かしく思い出してしまいました。
パッパガッロの成果か(なんて言っちゃ悪いかもしれませんが)、彼は日本人妻をゲットして、お子さんもいて、幸せそうでしたけれど、なんとなく習慣的にパッパガッロしちゃう感じかも。
当時は、日本語をしゃべるパッパガッロなんて皆無だったけれど、今はアニメや漫画にはまるイタリア人も多いので、日本語でなんぱする人もいるんだろうな~、というところに時代を感じました。

大して食べないのに、食後酒をばんばん持ってきたのには驚き。まずヴィンサントとお供の固いクッキー。そしてリモンチェッロ。




好きなだけ飲んでよ~、と瓶ごと置いていくので、つい何杯も飲んじゃったです。サービスと言っときながら、これ、お会計でつけるんでしょ~?と言ったら、そんなことしませんよ~、と、本当にサービスでした。これじゃ次も機会があったら行こうと思っちゃいますよね。えらいウェイターさんだ~。でもピチ、もっとおいしくないとな。

今度はルッカのランチ。




Buca di San Antonio
Via della Cervia 1/3, Lucca

サン・ミケーレからちょっと裏に入った場所で、前回散々町を歩き倒したわたしには、簡単にたどり着けました。銅のなべ釜が天井から吊り下げられているとってもお洒落な内装で、テーブル・セッティングもちょっとした高級感が漂う、かなり由緒正しいお店のようですが、ウェイターさんたちもシェフもとっても気さくで、お値段もお財布にやさしいのです。




ルッカ地元の赤ワインは、「きつつき」という名前の一品。とっても飲みやすいおいしい赤でした。
たくさんは食べられないので、セコンドだけ。
姉はトリッパの煮込み。わたしは肉のきのこソース。





さすが飲兵衛の姉は、内臓系が大好きなそうで、トリッパを見つけて大喜び。このあたりでは、よく食べるそうです。わたしは、ほとんど食わず嫌いで、めったに食べませんが、ちょっといただいたら、とても上品で洗練された一皿で、言われなければトリッパとは気付きません。お肉もおいしかったし、ボリュームもたっぷり。
最後に、デザートを一皿だけ。




味は洗練されていますけれど、イタリア風にどっさり。一人じゃとても食べきれない量でした。こういう田舎っぽい感じ、大好きです。お値段も合わせて、ここは自信を持ってお勧めできるお店だと思います。

いつものロマネスクは、以下でどうぞ。
ロマネスクのおと

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  1. 2013/09/12(木) 05:43:01|
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