ラツィオ北部のロマネスク その24
トゥスカニア6
サン・ピエトロ教会Basilica di San Pietro続きです。
いよいよ、入場。
おお!
なんという驚き。感動。
事前に、結構いいかも、と思っていながら、まず外観でおお!と思いすぎちゃったりして、中に入ってがっかり、っていうパターン、結構あるんですが、ここ、トゥスカニアでは、サンタ・マリアもそうでしたけれど、裏切りがないです。本当に、おお!なんです。
ずいずいと突き進み、いきなりクリプタにも入場!
これがまた期待通り。
ただこのときは、直前にアクアペンデンテを見てしまっていたので、本来あるべきよりは、若干薄い感動だったです。ハイ。ここだけいきなりきていたら、これはもうかなりいっちゃう感じのすごさでした。円柱の森、ですよね。すごい~。
柱頭はかなり地味なんですが、細かいヴォルトと円柱の連続が、圧倒的に迫力です。
一部フレスコ画が残っていますが、どうやら後代のもの。
ということで、余りこだわらずに、本堂に戻ります。内陣部分。
ここも、フレスコ画はちょっと新しいものです。でも、いかにも新しそうなチボリオは、実はオリジナルは古そうで、実際いかにも、の碑文が見られるのですが、細部は失われてしまって、漆喰べたべた状態で、ちょっと寂しい姿です。
チボリオ前の床面は、びっしりとコズマーティ。
立ち入り禁止は、寂しいですね。コズマーティは、踏まれてなんぼ、っていうか、なんかある程度踏まれて踏まれて、その古びた様子が美しいっていうか、勝手な言い分ですけれど、床面のモザイクは、正直、余り囲ってほしくないのです。特に、それほど繊細でないコズマーティについては、踏める状態にしてほしいなぁ。すっごく勝手ですけれど。
内陣と本堂を分ける部分の障壁には、わたしの大好きなロンゴバルド・ビスケット文様が多数ありました。
やっぱりかわいい。どこで見ても、どこにあってもロンゴバルド・ビスケットは好き。
この分割部分には、ちょっと面白いものがあったのですが、撮影禁止の中でこっそり撮ったため、かなりピンボケ。
アーチのトップの下部が、不自然に、ぎざぎざになっているんです。これは、確か現地にいた売店の人に理由を聞いたりした記憶があるんですが、すっかり忘却の彼方。なぜかメモも残っておらず…。どっかで調べたら理由が分かるでしょうかね。
全体にとてもよい教会で、強力にお勧めできます。
ただし、ここの売店では何も買わない方がいいです。他で買えないと困るから、と思って購入した本、町より1.5ユーロも高く売っていました。がっかりしますよ、こういうの。でも、売店のおばさんは、それなりに親切に、いろいろ教えてくれたので、ガイド代、と納得しましたけど。
この教会の向かいがエトルリアの遺跡になっているせいか、教会の前には、現地の土で作った焼き物のお土産屋さんがあって、かわいらしいエトルリア・モチーフの飾り物をいくつか買いました。
いかにもアーチスト崩れ、みたいなお兄さんが売っているのも、なんか妙に面白くて、意外と高かったのに…。でもね、左側のは、ゆらゆらと前後に揺れるのがかわいいし、右側のは、一応ものを入れたりできるようになっているもので…、って何の理由にもならないですが、とにかくかわいかったんです。馬と、そして、女のシンボルにもなっていたというヒョウ。なぜヒョウが女性のシンボルなのかは知りません…。
ということで、トゥスカニアおしまいです。
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- 2013/09/28(土) 05:26:47|
- ラツィオ・ロマネスク
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