ま、まさか!
ロッシおよびロッシ・ファンにとっては、悪夢のようなレースでした!
弘法も筆のあやまり、サルも木から落ちる…。全く、こんなことってあるんですね。
トライアルでは、あまり調子が出ず、へ、この前までは、ウェットの方が調子いいようなこと言ってなかったっけ?って感じでしたが、とりあえず四番手。ストーナーが前にいるのは気になりますが、とりあえずのストッパーになりえるダニもいることだし、ロッシの場合、どうせスタートに難ありなので、PPでもあまり意味ないし、かえって楽しいレース展開になるかも!と思っていました。なんといっても、今日勝って、次のムジェッロで100勝祝い!と誰もが思っているわけで。
しかし、半端な天候が災いしました。
皆レイン・タイヤなので、途中でマシンを換えるのは必至。調子も上がってきたところで、なんとロッシがいきなり一番でピット・レーンに。おお、やる気が見えます!
で、戻ったところで、なんといきなり転倒…!
ありえないですよねぇ。弘法も…って、つい繰り返したくなります。これだけの経験と才能をもってしても、こういうことが起こるのですねぇ。勿論あきらめるロッシではないですから、必死にバイクを立て直して、復帰。しかしこの時点で、もうロレンツォが逃げに入ってます。あああ。
バイクが一部破損のため、またピットへ戻りバイクの交換。はぁあ。
その上、ルール違反。なんとピットからレースに戻るまでの徐行部分で、徐行走行用の何かを入れ忘れたとか…。弘法も(しつこい)…。やはり相当あせったのでしょうねぇ。見ていて辛かったな。
それにしてもストーナーも全く調子でず、不思議なレース展開でした。いつも必ず画面を独占するライダーがさっぱり写らない、みたいな。
調子に乗っているロレンツォをこのまま勝たしてはいかん!誰かとめろ~!と思っていましたが、まさかダニがここまでやるとはね!いつもなら、これロッシがやってることですよ。四番手から、3位につけて悠々と走っていたドヴィに、最後数周でぐんぐんと追いつき、結局最終周で追い越して。すごいドラマでした。ダニがこんなドラマ、できるとは、思ってもみませんでした。あれがドヴィじゃなくて、ロッシだったら、多分出来なかったはず。何か心理的なものがあるような。それに、ロレンツォへの意地は絶対にありましたね。
今日の殊勲賞は、そういうわけで3位のダニにあげたいところですが、忘れちゃならないのがメランドリ!
すばらしいですね、表彰台ゲット!何レースぶりですか?よかったねぇ、マルコ!カワサキが、レース参加をやめなくて、本当によかったよ!Ducatiで嫌な思いばかりした後、彼の行き場がなかったら、かわいそう過ぎたし。
今日はでかけなければならず、ロッシがゴールしたと同時に、家を飛び出したんですが、メランドリのヒーロー・インタビューは見たかったな~。ロッシの話もちょっと聞いてみたい気もしたし。
最近は、すっかりシンパシーを感じているロレンツォですが、でもいい気にならせてはいけません。ダニ、今しばらく、こんな調子で、ガッツリがんばってほしい。
ある意味、ムジェッロがかなり楽しみになってきました。メランドリ復活の勢いをこのままに、得意のムジェッロ、またがんばってほしいですね。そしてロッシは、何とか意地を見せてほしい!
Author:Notaromanica
ミラノ在住で、ロマネスクが大好きで、主にイタリア、フランス、スペインを回っています。