実は、Vezzolanoのあと、そのまま国道で、ミラノに向かおうとしていました。教会を訪ね歩いているうちに、結構北の方まで来たので、来た道とは違う高速に乗ってもいいし、たまたまであった国道で、Casale Monferratoまで、のんびりドライブを楽しみつつ、高速代を節約するのもいいなぁ、と思いながら、走っておりました。
田舎の国道は、結構きれいだったりするし、休日だと渋滞もないし、高速よりも圧倒的に景色が美しいことも多いので、また、高速代を節約できるので、特に急ぎでない場合、わりと国道ドライブはやってます。オルトレポに向かう道とか、ピアチェンツァやボローニャの先までずっと続くエミリア街道なんかはお得意。そういう道は、ネズミ捕りも結構あるので、80キロくらいしか出せませんが、緑も多く、かなり気持ちよい道です。
と、話がそれました。そんなドライブをしていたら、モンティーリオの表示が。あ、ここ、さっき通り過ぎちゃったところだけど、どうしようかな、と思いつつ、ついハンドルをその方向に切りました。せっかくだし(もったいない病)。
そして、もっと遠いかと思っていたら、意外とすいすいと近くて、あっという間に町にたどりついたのでした(ここも、すばらしく美しい風景が続きました)。
というより、通り過ぎそうになって、いや、これ、町だろう、と、折りよく駐車場が目に付いたので、あわててストップ。ちょうど反対側から入ってきた車があったので、墓地はどこでしょうかね、と今回何度使ったか分からない質問を繰り返しました(そして相手の反応は、いつもとても冷静で、ここでも、あの道を行ってどうの、とフツーに冷静に、指示してくれました)。
そこからは車で2分。町外れの高台に墓地はありました。ロマネスクのサン・ロレンツォ教会は、ここにあるはず。
(これじゃ、とてもロマネスクと思えないですよね。でもすばらしいロケーションです。)
メインの道の先に、建物がありますが、どうみてもロマネスクとは縁もゆかりもなさそうな建物なので、無視して、墓地に侵入。かなり立派な墓地です。しかし、ぎっしりと立て込んでいて、こんなところに教会の建つ余地があるのか?と歩いていくと、あ、後姿が。あらま、さっき無視した建物の後ろじゃん!ちっ!と思いつつ、階段を登って、後陣にたどりつきました。
例によって、レンガと礫のツートンカラーで、かわいらしい外壁です。ちょっとわくわくしつつ、ファサードに回り、ロマネスクとは全く信じられないのっぺらぼうのファサードを無視して、教会に入ります。
うっそ~!
息をのみました。ここにも、まさにわたし好みのロマネスクがあった~!
この石積みの感じ、柔らかい外光、そして、太い柱と、すばらしい彫刻の施された柱頭。来てよかった~!そして、あいててくれてありがとう!期待していなかっただけに、今回一番の収穫だったかもしれません。
数々の不思議な柱頭。意味などは、サイトでまとめるときに譲るとして、それにしても楽しくないでしょうか。
組紐模様はともかくとして、ときどき、オリエンタルな雰囲気を持つ装飾ってありますね。この上の、唐草模様的なリボンに、人物のフィギュアが絡んでいる図からは、わたしにはパヴィアのサン・ミケーレにある、金太郎のようなかわいらしいフィギュアのあるレリーフが思い出されたのですが、キーワードは、オリエンタルなんです。装飾文様を学ぶと、こういう文様的なものの起源とかが気になったり、分かったりするんでしょうね。とよく思うのですが、まだ関連書籍も持ってないですし、これもこれからの課題と思います。
いろいろと見るたびに、新しい発見があったり、気付くことがあったり、他との関連を考えてみたり、行動から入るアプローチもなかなかよいですね。って言うか、お勉強が苦手なわたしにはそれしか出来ないって言うところがありますし、せっかく、日帰りで多くを訪ねられる場所に住まっている利点を利用しない手はありませんし。
あ、自分の理解度を深めるためにも、やっぱりサイトにまとめたいですね。がんばろお。
さて、今回のアスティはこれで終了。次回は、もうちょっとマイナーなところと、Chivassoの近くにある修道院(S Fede)を狙っています。
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- 2009/05/20(水) 04:31:42|
- ピエモンテ・ロマネスク
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| コメント:3
pieve di san lorenzo montiglio。
これは思ったより良い柱頭でしたね。
次の狙い目はカバニョーロ(Cavagnolo)だからトリノ近郊のロマネスクを攻める予定ですね。
- 2009/05/20(水) 03:58:00 |
- URL |
- クリス #79D/WHSg
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こんにちは。去年の11月にここへまいりました。
FSのバスを利用しましたのでかなり時間のロスを強いられましたが、鍵を借りられて自由に観られます。
教会の扉に鍵を預けている場所が日本語で明記されていて、感動しました。
①市役所0141994008②Wine Bar del Pozzo;0141994024(火休み 教会へ行く通り道にあり)③Al Gamberod'Oro;011994091 ピザ屋(月休み)と日本語で書かれていました。総括した質問は以下までと3356915703とありました。バスで行かれる方はちょっと途方に暮れそうな場所で降ろされるので(といっても大したことはありませんでしたが)Astiはグーグルで検索すると画像が詳細にでるので予めルートを予習していくことをお勧めします。
ご参考までに。。。
- 2012/02/07(火) 01:48:00 |
- URL |
- wan*204 #79D/WHSg
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wan*204さん
バスでも行かれるんですね。
日本語で、鍵保管の場所が明記されているなんで、驚きです。どなたか地域にお住まいの方がやっているのかしら。もしかして私の知人だったりして。
古い記事にコメントいただいたおかげで、久しぶりに懐かしい対面の連続です。サイトにまとめた場所については、私なりに勉強するので、ある程度は記憶にも残るのですが、やはり時間が経つと薄れているもんだ、と実感。このアスティ地域には、まだ未訪の場所がいくつかあるので、またそのうち訪ねて、ご紹介しますね。
- 2012/02/07(火) 22:07:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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