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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

地味な色彩にあふれた美しい町

フリウリの中世その6

多分6年ぶりになるチヴィダーレ・デル・フリウリCividale del Friuli訪問です。




ここは、ロンゴバルド時代から栄えた町で、中世初期の遺構がたくさんあります。以前訪ねたときは、本格的にロマネスクにはまって間もない時期で、何を見なければいけないのかもよくわかっていない状態だったこと、ロマネスクや中世に特別の興味がない同行者と一緒だったことなどから、全部見る、というわけには行かず、当時から既に再訪を期していた町。

中世はともかくとしても、美しい町です。
旧市街を取り巻くように流れるナティソーネ川は、とても深く岩を削って流れていて、そこにかかる橋は、悪魔の橋と呼ばれています。
真ん中から下を覗き込むと、高さにびっくりします。バンジー・ジャンプができそうな…。高所恐怖症の人は、本気で怖いだろうなという高さです。

そして、旧市街に広がる美しい広場。




地味なんですけどね、でも中世の面影があちこちにありながら、新しく作られた町並みも美しくしていて、なんかこのフリウリ全体、町を大切にしているなぁ、と言う感じなんです。
この広場、取り囲む建物の窓に注目してしまいました。











建物の色も様々なら、ブラインドの色や形も様々で、楽しいです。日中撮影したので、どこもぴょこんと一部をあけているのも愛嬌があって。

旧市街を彷徨うように歩くと、いきなりタイムスリップしたかのような、中世らしい石の街角にも出会えます。




そんな重厚な中に、いきなりこういうファンシーなお店があったり。




かわいらしい雑貨などを売るお店も充実していました。
そしてこの町は、食い倒れの町でもあります。レストランがびっくりするくらいたくさんあって、この地域一帯は、ワインの産地でもあります。
実は一箇所だけ、町から近い「ワイン醸造銀座」みたいな場所に出かけたのですが、アメリカで超有名なレストラン経営者、ジョー・バスティアニキ(テレビの「マスター・シェフ」で、えらそうに批評する嫌なオヤジです。イタリア語下手だし!)のワイン醸造所があったのにはびっくりしました。そこだけ、小ぶりなナパ・バレーのようでした。って、ナパ・バレー行ったことないですけどね。
食については、まとめて後で紹介したいと思います。

今回は、町でゆっくりと過ごす時間をとったので、見なければいけないものはもらさず、それもじっくりと時間をかけて見ることができて、大満足です。ホテルの人もレストランの人も、観光局の人もワイン関係の協会事務所の人も、なんだか皆さん本当に親切。観光地であることは間違いないんだけど、イタリア人向け、というよりも外人向け(特にドイツ人)というスタンスから、外人に優しい町のような気がしました。

中世、じっくりと紹介します。

いつものロマネスクは、以下でどうぞ。
ロマネスクのおと

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  1. 2013/11/22(金) 03:34:46|
  2. フリウリの中世
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

こういう窓って一部が更に広くようになっているんですね。雨戸の代わりにもなりそうだし、台風対策の日本にも良さそうですね。凄く頑丈そう。
  1. 2013/11/21(木) 22:46:00 |
  2. URL |
  3. たかし #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

ここのはどれも木製で、とっても素敵でした。確かに頑丈そう。
こういうブラインド、ほしいんですよ。夏、日をさえぎりつつ風は通す、優れものなんです。でも、わたしに買えるのはせいぜい安物のプラスティック製だろうな~。
  1. 2013/11/23(土) 19:52:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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