フリウリの中世その10
チヴィダーレ、続きます。
ドゥオモの脇にある堂々とした建物が、国立考古学博物館Museo Archeologico Nazionale。
ドゥオモ博物館とテンピエット、そしてこの博物館の共通チケットが9ユーロとお得感ありましたので購入。正直、どっちでもよかったのですが、せっかくなので、行ってみました。
そしたら、さすがロンゴバルド、世界遺産の町だけあって、やはり持っていますね。行ってよかったです。
中世の、様々な浮き彫りが並んでいる部屋。さりげない展示ですが、説明もなかなか丁寧で、じっくりとみていると、結構時間がかかりますが、それだけの価値のあるもの満載です。
まぁ、考古学系は、興味がないと、ふーん、で通り過ぎちゃうようなものばかりですけどね。今のわたしだと、たとえばローマものは、もう見飽きたな、程度でさらりと流しちゃいます。
なんか、どれも意匠が斬新で、面白いのです。置かれた場所も様々な彫り物たち。出自が分からないものもたくさんあるようでしたが、いずれもチヴィダーレで見つかったものには間違いありません。
12/13世紀頃の、ビザンチン時代のものも多数あるようです。ビザンチンは、まだまだ、勉強しないといけないんですよねぇ。
小さい作品も、いろいろ取り混ぜて一気に見ると、訴えてくるものがあり、現地に置いてあるときとは違った何かを醸し出したりね。実際、宝石ちりばめた象牙っぽい彫り物など、もともと、一般に公開していたものでもないだろうし、こういうものを拝めるのは、博物館ならではです。そして、じっくりと見学できる時間のあるときならでは。
ロンゴバルドの細工物小品にも、素晴らしいものがありました。ロンゴバルドの装飾系の小物の細工は素晴らしいのですが、レベルの高いものは、なかなかお目にかかれませんよ。これらは、本当に小さい小さいもので、とても地味なペンダント・ヘッドとか、よくあるベルトのバックル系の、装飾的な作品です。
黄金のコインのモチーフも、いつもびっくりするくらいかわいらしいんですよねぇ。こんなものを延々と並べられても、と思われそうですが、好きなんだからしょうがないですねぇ。
というわけで、多分一般的にはとっても地味な展示内容ですが、中世部分は、かなり気に入りました。博物館共通券が、迷惑なこともありますが、ここではお値段もリーズナブルだし、時間に余裕のある方には、是非お勧めしたいものです。
今回、これまでになく地味な内容ですねぇ。
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- 2013/11/28(木) 06:19:03|
- フリウリの中世
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| コメント:6
どれもすばらしいです。延々と並べてください。下の方の馬に乗った男のバックル(?)、金の十字架、 コインも面白いです。。
- 2013/11/28(木) 01:27:00 |
- URL |
- yk #79D/WHSg
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ykさん
延々と並べちゃいました~、笑。
こんなもんでも、好きだとうれしいもんですよねぇ。馬のはかわいいですよね。鶏に見えますけど。ロンゴバルドの感覚って、やっぱり素敵です。
- 2013/11/28(木) 20:11:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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ここでは金の十字架が気にいったらしくて、その写真を何枚も撮ってました。8年前のことですが懐かしい!ロンゴバルド、なぜか魅かれますね~。
- 2013/11/30(土) 04:55:00 |
- URL |
- Teruteru #79D/WHSg
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クリスさん
やっぱりちゃんと訪ねますよねぇ、普通は。わたし、何で行こうとも思わなかったのかなぁ、以前は。
- 2013/12/01(日) 23:09:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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Aliceさん
こんにちは~、8年前に訪ねられたのですね。わたしが初めて訪ねたよりもさらに前に行かれているのですねぇ、すごい。
ロンゴバルトは、いいですよ、本当に。不明なことが多いという事実もまた、なんかよいのかもしれません。
- 2013/12/01(日) 23:11:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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