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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

いきなりカベスタニーのダニエル?

ラングドック・ロマネスクその1

「写真をアップするのは、ちょっと先になりそう」、とプロローグしたのが、昨年7月後半…。ちょっとどころか、軽く半年以上たってしまいました。われながらあきれますが、満を持して(物は言いよう…)、いよいよ、旅の振り返りスタートします。




上の赤く記された場所が、この旅で訪ねた、ラングドック・ルシヨン地域です。
このときの旅は、トゥールーズから入り、スペインとの国境地域であるルシヨンに向かったので、まずは道なりにラングドック・ロマネスクを歩きます。旅の全体像は、こういう感じです。




左上が、出発点となるトゥールーズ。そこから、カルカッソンヌを通り過ぎる道を、ミディ運河とも交差しながらうろうろして、そのあたりで二泊。その後、ペルピニャンを通り過ぎた先の、ルシヨン地域に三泊というスケジュールでした。
例によって、格安の飛行機で入ったので、もともと時間がかなり半端な上に、なんと出発が30分以上遅れました。初日を無駄にしないために、空港からあまり遠くない場所を最初の目的地としていたのですが、それすら危ないような感じになってしまいましたが、まぁ何とか。
その、ラングドック第一弾が、サン・パプール修道院Abbaye de Saint Papoul。




街道をちょっとそれた、それでも道なりに成り立っている小さな村で、寺町ということなんでしょうね。村の部分は、とっても小さい。でもこぎれいで、穏やかな空気が流れて、陳腐な表現ではありますが、ちょっと時間が止まったような、そんな場所です。

最初、分からなくて修道院を通り過ぎ、そのまま村を出てしまいそうになりました。修道院の前は駐車し放題の大きな広場になっていて、なぜこんな空間を見逃すのか、自分の運転技量というか、注意力の低さというか、今更ではありますが、あきれました。




今回のレンタカーは、プジョーの小さいモデルでしたが、とっても運転しやすかったです。やはり、欧州車に慣れているようで、日本車やアメ車より、全然楽。運転がうまい人には、そんな違い、屁でもないんでしょうが…。

さて、こちらの修道院は、博物館になっていて、有料(4ユーロ)で入場します(ちなみに、開館は毎日10時~18時半)。受付の人は、当然フランス語オンリーで、ああ、またフランス語とフランス人の苦労が始まるのだな、と思いも新たに、いざ。
まずは、博物館として、説明書きや柱頭が展示されている部屋を通ります。




とっても地味。ロマネスクにはまる前だったら、こういう場所は全部すっ飛ばしていますね。
今でも、現場主義として、気持ちははやりますが、何か重大なものを見落とすと困るし、戻るときには通れない道だったりしたら、すごく後悔するので、「もったいない病」的に、急ぎ足ながらも、いちいちちゃんと見て行きます。




これは、わたしが好きなライオンの穴のダニエルさんでは。それも、どうやら今回の目的のひとつカベスタニーですか。
ほとんど勉強不足なので、そして気がはやるあまりのわたしの悪い癖で、せっかく簡単なパンフレットとかもらっているのに、その場ではまず見ない…。これがオリジナルなのか、この修道院にあるもののレプリカなのか、分からないけれど、多分ここにあるのだな、気をつけないと、と思いながら、先に進みます。

そして出たのが、キオストロ。




14世紀のもののようです。確かに柱も全体の造作が新しい。でも、ゴシック風の柱頭の中に、ちょっと古い感じのものも見えました。残念ながら、傷みが激しい。




のっけから、博物館化しているとは言え、なんかレベル高いんじゃないの?やっぱりおフランス?
というわけで、飛行機が遅れたのは残念ながら、とりあえず、幸先よく発進です。記憶をよみがえらせるためにも、じっくり行きますね。

おなじみのロマネスクは、以下でどうぞ。
ロマネスクのおと

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  1. 2014/02/26(水) 05:44:39|
  2. ラングドック・ルシヨン
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

corsaさん、カベスタニーの石工さんの仕事も好きだし…ルシヨン楽しみです。
昨年の私の旅からもう一年経ってしまいましたが、corsaさんに倣ってまとめておかないいと忘却の彼方になってしまいそう。自己の努力不足なのに日々の忙しさの所為にしちゃいけないです。今日のupはそんな気持ちを起こさせました。ありがとうございます。
  1. 2014/02/26(水) 01:07:00 |
  2. URL |
  3. otebox #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

oteboxさん
そうなんですよ、ほんと、早めに一度反芻しとかないと、確実に忘れます。部分的に、もう思い出せない部分が出てくるんですよねぇ。どうして、ここ、撮影しなかったんだっけ、とか。どうでもいいことはすごくよく覚えていたりしますが…。一人で修行する利点は、思いっきり修行できることと、あと、同時的に、メモを細かく書いとく時間があること。ご飯食べながら、とか、ホテルの部屋とか、その場とか。メモに、簡単にイラストなんかも描いておくと、それだけでもぜんぜん違いますよね。
ま、それでも忘れるわけで、このブログがなかったら、大変なことになってます。
  1. 2014/02/26(水) 22:13:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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