ルシヨン・ロマネスクその5
エルンElne、聖エウラリア・エ・ジュリア聖堂Cathedal de St Eulalia et St Julia続きです。
ここの回廊、ちょっと親切で、各面が何世紀のものかがちゃんと表示されています。西側北側は、13世紀。
ちまちましていて、みんなふくろうみたいな顔しています。ロバなのかな、と思いつつ、リャマにしか見えない動物もいます。
アダムとイブらしい。いまひとつかわいらしさや面白さには欠けますな。とは言え、親しみは持ちやすく、見ていても面白い。
東側は、14世紀。
おお~、マギですね。いいんですけれど、ゴシックのこのきらきら装飾が入ってくると、途端に、なんかだめ、と思ってしまうのは、もう習い性で仕方のないことですね。
それにしても、回廊の四面それぞれで時代を辿れるというのも、面白い趣向です。いや、趣向と思って作られたわけではないわけで、結果的にそうなったとしたのだとしても。
回廊には、古い石棺が置かれてもいました。
考えたら、石棺を詳細に見て、いいとか悪いとか言っているというのも時間がたったからこそできる所業。
それにしても、いいですね、これ。初期キリスト教時代です。
外に出ます。後陣、外側。
もっとずっとゴシックになっているかと思いきや、意外とロマネスク・テイストそのまま。このあたりの細部の装飾が、意外とよかったです。
ロマネスクだったら、わたしの好きな市松かな。
教会内部は、いくつかロマネスク名残っぽい柱頭には出会えたものの、建築的には面白くなかったのですが、すごく気に入ったのがこちらの作品群。
明かりの傘中心に、どなたか現代作家の作品が使われていたんですよね。わたしの好きな素材で、ちょっとアルテ・ポーヴェラっぽい感じが、たまらなく好きでした。
ほしい、と切実に思うような作品。でも別に、展示されているわけではなく、普通に教会の備品だったみたいなのが不思議でした。モダンすぎる。こういうところは、さすがフランスって感じかしらん。現代アートが生活に溶け込んでるっていう感じ。
実はエルンで一番印象的だったのは、このランプたちかも。
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- 2014/03/31(月) 06:18:37|
- ラングドック・ルシヨン
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