日本からの友人と、イタリア王道(?)旅の巻、その2
ミラノ記念墓地Cimitero Monumentale続きです。
とにかく、でかさにびっくりするとともに、それぞれの墓の個性が面白くて、みんな妙に競っちゃったのかなぁ、と不思議な気持ちになるお墓の連続。
がんばっちゃっている人たち。身体を不思議な形にしていたり、無理無理状態の姿勢でいる人、実に多数。ご苦労様です。
癒し系。
左は、墓碑を見ると、お母さんがとても若くしてなくなったご家族のようでした。それにしても、このかわいらしいお嬢さんたちに対して、お母様の写真(墓石に張ってあったのですが)、眉毛のつながったいかつい女性で、びっくりしたりして。
右の男の子も、やっぱり早くに親を亡くした、という図なのでしょう。見えないけれど、天使が慰めてくれているんだね。
すっごいインパクトあったのが、この最後の晩餐図。
これ、カンパリ家。あの食前酒にいただく赤いカンパリのカンパリだと思うんですけれど、食つながりなのか、最後の晩餐。
こうやって写真で見るとなんてことはないと思われるでしょうが、この一人ひとりは、実際よりも若干大きめの縮尺の実物サイズなので、かなりの迫力です。細部までしっかりと作られている、おそらくブロンズ製。重厚さもすごいんですよ。ロケーションも、並木道の突き当たりで、遠近法もばっちり、的な。
墓にここまでやるか?という意味では、小さな教会をかたどったようなお墓の数々にもびっくりしました。
ピサのドゥオモ、意識してる?みたいな、建物だったり、サンタンブロージョの浅浮き彫りのレプリカをはめ込んだりね。かわいらしかったり、中も立派だったり。ロマネスク風は、結構人気だったです。ミニ・ロマネスク・レプリカ、かわいくて、ちょっとうっとりしました。
どれひとつ取っても面白いです。どれが一番か、というと難しいのですが、トップに来るお気に入り、そのひとつはこれ。
生前、パン屋さんだったことが明らか過ぎるほどに明らかな、製パン組合のトップも勤めたらしい人のお墓。
そして、もうひとつは、イタリアのアーティスト、フォンタナさんの作品。
フォンタナさんは、キャンバスを切り裂いた作品で有名で、作品を見れば、これ知ってる、と思う方が多いと思うのですが、このようなテラコッタの作品も作られていたのですね。
やっぱり、造形も色彩も新しくて、知らなくても目を引かれる作品でした。こういう墓を作った家族は、すごいな、と感心しました。この一帯だけ、かなり近代芸術、当時としたら完全な現代アートですから。
今更ガイドを見ていると、ポモドーロさんの作品を見逃していたことが分かりましたので、また訪ねてみたいと思います。
昨日よりいきなりアレルギー勃発。今日は、くしゃみ、鼻水、辛いので、早々に寝ることにします。せっかくのイースター四連休、アレルギーで終わるのだとしたら辛いな~。
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- 2014/04/19(土) 05:10:11|
- 旅歩き
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| コメント:4
ガヴィさんには、すごくびっくりですよね。
素敵な天使やマリア様などもいらっしゃいますけれど、どっちかというと意匠を競っている感がすごくて。
面白いですけど、どうよ、って感じもあります。
確かにお金はすごくかかっています。管理もどうなっているんだろう、と思ったりします。観光地だから、永代供養料も有名度にリンクしてたりして?
- 2014/04/19(土) 22:16:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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イタリア語の先生にCimiteroを覗いたら面白いよというか凄いと思うって言われましたが、ホントビックリですね
ここまで凝る!?というか天使も色々でパン屋さんは思わず見て笑ってしまいました(失礼:笑)
機会があったらちらっと見に行ってみたくなりました
- 2014/04/21(月) 02:43:00 |
- URL |
- regina #79D/WHSg
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在住20数年で初めて行ったわたしが言うのもどうよ、ではありますが、お暇があれば、お勧めです。イータリーのあるガリバルディからも近いので…。ちなみに、明るくて開放的で、まるで公園のような場所なので、一人でも大丈夫ですよ。
- 2014/04/21(月) 18:56:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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