日本からの友人と、イタリア王道(?)旅の巻、最終回
ずいぶんと長々記録してしまった王道旅。最後は、ローマのご飯など。
昨年の夏、姉と旅した際は、いわゆるお盆のような時期だし、レストランもろくな店は開いてないだろう、と事前に調べることもなく行き当たりばったりで食べた結果、ひどい店にも出会ってしまったし、全体のレベルが低くて反省。
そういう話をしたら、ローマの友人に怒られてしまったので、今回は、事前に彼女に連絡をしたところ、それなら是非ご一緒しましょう!ということで、連れて行かれたのが、トラステヴェレ。
ローマっ子がご飯、といえば、やはりトラステヴェレなのですね。昨年は、わざわざバスなどに乗って移動するのも面倒、と思っていたのですが、実はテルミニからはバス一本で行けてしまうし、そんなに遠くないんですね。
早めに着いて、サンタ・マリア・イン・トラステヴェレで、素敵なコンサートに出会ったのは以前の記事の通りですが、とにかくすごい人ごみにびっくり。どの通りにもテーブルが並べられ、気の早い観光客は、既に夕食中。
友人が選んだのは、普段もよく行くピッツェリア。何でも生地が特別に軽くて、おいしいんだといいます。そして、人気店なのに予約を取らないので、遅くとも7時半には行かないと、入るのに時間がかかるのだ、と。だから、絶対にアポには遅れないように!と何度も言われました。
しかし…。ほぼ時間通りに会ったのですが、なんとローマっ子の二人が道に迷うという、喜劇な展開…。やっとたどり着いたものの、店内は既に満員。
かなり冷え込む夕べだったので、外はちょっと、ということで、結局30分以上は待ったのではないでしょうか。おしゃべりが楽しく、全然気になりませんでしたけれど。
やっと入れたのは、オーブンの隣の席で、暑いのではないかと心配しましたが、何とか大丈夫でした。ピッツァは、満足の大きさで、確かに生地が軽い。そして、具が、みんな手作りのナチュラルな味付けで、これも軽くて、おいしかったです。
グラスも食器も、とっても庶民的で、お値段も超庶民的。
ピッツァ一枚でおなかいっぱい以上のボリュームでしたが、皆さん、ぺろりと食べてしまうのがすごい。わたしは、どうしても途中で、切るのも食べるのも飽きてしまって、どんなにおいしくても一枚はいただけないんです。
なんとなく、〆に、何か食べようか、ということになり、頼んだのがこれ。
ピッツァのデザートにまたピッツァ、こういうの、ミラノでもあるのかしら。少なくともわたしは気付いたこともなく。
イタリア人が大好きなヌテッラがぎっしりつまっているカルツォーネ(ピッツァ生地の包み焼き)。ヌテッラは、ヘーゼルナッツのチョコレートクリームで、多くのイタリア人は、子供の頃からこのチョコレートペーストとともに育っているので、ある種ソウルフード。それにしても甘くて、わたしは一口二口でギブアップ。友人の一人は、わたしの残した分まで食べたそうにしていました。よかったら、と勧めたら、「いやいや、だめだから、これ以上は…」といいながら、やっぱり視線が…。本当に好きなんだな~。
翌晩もトラステヴェレ、友人が勧めてくれた他の店に。
そして、やっぱり思いっきり迷って、店にたどり着くのに半時間ほどうろうろしたような。
イル・チャークIl Ciak(映画の”カチンコ”)という店。場所柄、もちろん観光客もたくさん来る庶民的なお店ですが、店員さんは感じよく、お安いし、なんといってもおいしかったです。
中でも、ブカティーニのアマトリチャーナには感心しました。
ブカティーニって、穴の開いているスパゲッティというか、マカロニの長いやつっていうか、そういうパスタなんですが、どうやって料理したらいいのか分かったこともなく、大体スパゲッティかマカロニでいいのに、何でこんな形態のパスタがあるんだろう、と思っていたんですよねぇ。ここのブカティーニは、実においしくて、ああ、こうやって食べるとおいしいんだ、と生まれて初めて、ブカティーニの意味が分かった…。別にブカティーニなくても、生活に困らないんですけど、でも、なんか感動的でした。
ついでに、ホテルも記録しておこう。
わたしの水準では、かなりいいホテル。レプッブリカ広場近くのホテル・クイリナーレHotel Quirinale。
ファサードも、中庭も、ロビーも、かなりゴージャス感の漂うホテル。友人がここを選んだのは、実はこのホテル、裏側でオペラ座とつながっているんです。
確かに便利なので、劇場関係者の多くは、ここに宿泊するのかもしれません。
でも、お値段とお部屋とのバランスは、かなり悪い。誰にでも目に留まる場所は豪華ですが、お部屋はかなり古い状態で、その古さがアンティークのよさとなっておらず、ただ、「古い」。清潔にはしているものの、お値段を考えるとがっかりします。
それに、サービスもいまひとつ。レセプションは、ただ機械的に働く人たちばかり。日本語が堪能な男性がいましたが、仕事だから仕方なくしゃべってるんだよ、と言わんばかり。ベネチアで素晴らしいホテルに泊まった後だけに、情熱のないホテルマンたちに、正直うんざりしました。
場所的に、そして大きさ的に、黙っていても団体客がどんどん入るんでしょうし、ここはオペラ関係者もいそうだし、がんばらなくてもいいんでしょうけれど、ビジネスとしては、これではいつかだめになると思いましたね~。
昨年、斜向かいのホテルに泊まり、お値段はかなり安かったものの、内装はずっとよかったし、レセプションもこんなにやる気のない人たちじゃなくて、ホテルは昨年の勝ち。
ま、それはともかく。
海外旅行初めての友人が、楽しく過ごせて、そして何事も大事が起こらずにつつがなく旅が終わったことが一番。わたしも、ところどころで、見たいものを見れたので、楽しかったし。
最後に、美しいローマをちょっとだけ。
ローマもまた、フォトジェニックな町です。何度見ていても、やはり撮影したくなってしまう場所がたくさん。
一方で、こういうのも、ちょっとローマっぽいかな。
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- 2014/05/20(火) 04:07:47|
- 旅歩き
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| コメント:2
山下さん
実は最近、食べ目的の旅を続けざまにしたので、そのうちアップしますね。勿論庶民系。お楽しみに~!
- 2014/05/21(水) 21:46:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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