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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ライオンの競演

ルシヨン・ロマネスクその32

修道院のガイド・ツアーで、思った以上にじっくりと見学ができたもので、予想外に時間がたってしまいました。そのままホテルに戻っても、よさそうな時間ではありましたが、結構距離もあるし、前日に立ち寄れなかった場所に寄ってみようと目指したのは、Brouillaブロウワルとかブルールとか発音するんでしょうかね。こうなるとお手上げですわ。サン・ジェニとかブールーなど、狭い地域にロマネスクが密集している場所にあります。

事前に調べたとき、住所まで分かったので(教会通り135番)、とてもスムーズに村に到着したものの、あまりに小さい村で、村に入ったらすぐ教会があり、すぐに村が終わって畑が広がるというロケーション。そのために車を停める手ごろな場所がなくて、同じ道を、何度も行ったり来たり、つまり村を出たり入ったりを繰り返す羽目となりました。




村だと、教会の周りに置き放題だったりするものですが、ここは、教会も含めて全体が新しくなってしまっている再開発村ってたたずまいで、地面もとってもきれいに舗装されているのです。そして、教会周辺は車が入れないし、村の人びとが駐車している脇道の入り口はポール(村の人は、多分コマンドで地下に引っ込められる)で遮断されていて、入り込めない。びっくりでした。
結局畑の方に向かう道の路肩に停めて、教会に戻りました。

サント・マリー教会Eglise de Sainte Marie。スタイルは、往時の面影をとどめているようですが、実際にはかなり新しいマテリアルに代わっているような感じです。




そういう村で、良くぞここだけは残したものだ、と感心するのが、南側にある扉。たたずまいからは、オリジナルも、扉はここにしかなかったのでしょうから、それでちゃんと装飾が施されているのでしょう。側壁にある扉としては、プロポーション的には、大きすぎるような扉ですよね。




地味ですね。この部分は大理石っぽい石で、これも全部新しくされている感じです。部分的には磨いているだけなのかしら。
でも、柱頭に発見しましたよ。カベスタニー。
左。





ダニエルさんかしら、と思わないでもないのですが、摩滅も激しくて、確信なし。
そして、右側。





面白いのは、どちらも、ライオンと人のフィギュアというモチーフが同じなんですが、ライオンのスタイルが異なり、そして左側は柱頭が全方向から見られるタイプと同じ様な構図になっているのに対して、右側のは、二面しか見られないことを認識した構造になっています。この場におけるあり方としては、右の勝ち、って思いました。いや、勝ち負けではないんですが。
でも、手が違うようにも見えますし、地元の石工さんが、それぞれ担当して出来を競ったなんてことがあったかもしれないとか想像するのも面白いです。

アーキボルト部分は、新しそうなすべすべの石の間に、古いものが置かれている感じになっています。




別の場所にあったものを転用した可能性もあります。上の方の角っこには、こんなフィギュア。




本堂はクローズだし、ここしか見るものがないから、見落としなく見ることができます。別に見落としてもいいのですけれども。

見学、あっという間に終了。
そして一日が終了。この日は5ヶ所しか訪ねられなかったとはいえ、かなりの距離を移動したので上々の結果でした。

おなじみのロマネスクは、以下でどうぞ。
ロマネスクのおと

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  1. 2014/07/11(金) 05:30:56|
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