フランクフルト、弾丸ツアー3
フランクフルトが目的地(と言っても、本当の目的地は、フランクフルトのサッカー場)だったので、一応フランクフルトの町も、そぞろ歩きました。っていうか、かなり歩きました。同行者が飲まない人なので、どこぞでのんびりアペリティフ、っていうアイディアもなく、なんだか夕食まで、ひたすら歩いてしまったのでした。
宿泊した郊外の、ホテルの窓から見えた旧市街。
フランクフルトの町って、ほとんど新しいんですね。商業都市だし、想像はしていたけれど。でも、ドイツの町って、フランクフルトくらいに、誰でも知っているような町でも、だからこそ大都市だと思い込んじゃっている町でも、実はとてもこじんまりとしているっていうケースが多いですね。中心部はほとんど歩ける範囲に収まっているので、住みやすい町かもしれないと思いました。
タクシー乗り場に並んでいるタクシーは、さすがドイツ!軒並み大型のベンツ。それもクリーム色なんですねぇ。
そういうところも含めて、なんか、わずかの差でダサさが同居しているみたいな、そういう感じ。人びとのファッションとか、ショーウィンドーとか、なんかすべて、ちょっとそういうテイストなんです。
それで、現代的なのか、田舎っぽいのかよくわからないイメージになってしまうんですよねぇ、なんか。
現代的なガラス張りの高層ビルの前に、かなり古そうなガラス張りのベンツのビル。この古いビルの雰囲気、レトロな感じがとっても好きなんだけど、なんかバランスがダサいって言うか…。しつこいですね。
ま、そんな旧市街なんですが、ほんの一角、昔のドイツが残っています。
いきなり目に入ってきたから、びっくりでした。木組みの家の一並び(左側にちらりと見えるのは、ゴシックのカテドラル)。この広場だけ。この並びの向かいは、市庁舎で、こちらも時代のかかった建物です。
実は、フランクフルトの町は、第二次世界大戦で、古い町並みのほとんどは壊されてしまったらしいのです。この一角だって、わずかに残っていた木組みの建物を、執念で再建したという話らしいです。ドイツ人、そういうのも好きだよね。
だから、よく見ると、かなり新しい作りになっています。
こういう木組みの家のオリジナルは、やはり中世なのでしょうね。建物のあちこちに木彫りとか石彫りの飾りがあって、こういうのってロマネスク時代から引き継がれていたんだろうなぁ、と思われるようなものがたくさん。興味深かったです。
夕食後も、夜景を楽しみながら、延々歩く。どっちかと言うと、ビールでも飲んだくれたかったのですが、皆さん飲まないもので…。
ライトアップで、何か面白い眺めになっていた古い建物の屋根。
マイン川。
この川があるから、フランクフルトの正式名称って、フランクフルト・アム・マインなんですね。初めて知ったわ~。
それにしても、町が暗いんで驚きました。
ミラノでも、町外れの我が家の家のあたりはこんなもんでしょうが、ドゥオモのあたりは、かなり照明があると思います。ここでは、週末だし、人出もすごいのに、全体が暗い。目の悪い人とか老眼で暗闇がきつい人には、多分怖いくらいだと思います。みんな目がいいんでしょうか。暗闇に慣れているんでしょうか。
話はまったく変わりますが、フランクフルトで特筆すべきは、おいしかったラーメンかも。
いたって普通の定食屋さんみたいな和食店で、経営も中国人がやっている、ミラノでもおなじみのタイプのお店だったんですが、安いし、おいしい。香港人のお姉さんは、英語もばっちりだし。このくらいのレベルのラーメンが、ミラノでも食べられるようになるといいなぁ。8ユーロ程度でした。
ついでに、帰りに泊まっただけの村。確かフライブルグから近い田舎です。
典型的なドイツの田舎町ですね~。とても美しい家並み。周囲は、ワイン畑で、緑もきれいでした。あと100キロほど南下すると、スイスとの国境バーゼル、という位置ですから、ドイツとしてはかなり南部となり、ワインも作れるということなのでしょう。
ガストホーフに泊まり、そこで夕食をいただきましたが、取れたての季節のきのこ、ピンフェルリが、とってもおいしかったです。
ステーキを覆う大量のきのこ。そして、大量のポンフリ(ポテトフライ)。盛りすぎだろうよ。ポンフリは、ほとんど食べられませんでした。グラスの赤ワインを頼んだのですが、大きなグラスになみなみと注いでくれたのも、驚きでした。基本的に、人びとの摂取量が違うらしい。
あ~、つくづく弾丸でした。でも、イタリアとは違うお食事もできて、週末旅行としては、それなりに面白かったかも。週末だけで、地上移動を1500キロって、初めての経験だし。
ということで、この項おしまい。
そろそろ本格的にロマネスク再開します。
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- 2014/08/20(水) 06:29:08|
- 旅歩き
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| コメント:4
メルヘンな街並み~(≧∇≦)!私、ベルギーやドイツの街並みが大好きなんで、興奮して拝読しました。
田舎町も素敵!
祖父は満州鉄道の研究員でしたので、戦前は洋行(古い言い方ですが)してドイツにはよく行っていたようです。
16ミリカメラや写真を随分沢山持っていました。ドイツはベルリンの写真が沢山ありましたが、当時のドイツを訪れた祖父の気持ちは想像を超えます。
当時から食事が提供される量に目を白黒させていたのかも。
日本式ラーメンがイギリスでものすごい人気だそうです。西洋人にも美味しいんですね(≧∇≦)。
一応健康食らしいです~( ̄▽ ̄)ウフフ。
健康食か~( ̄▽ ̄)。
- 2014/08/19(火) 23:30:00 |
- URL |
- はなさん #79D/WHSg
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ドイツに行かれたのですね!
ほんとうにきのこがおいしいとか
私のドイツ在住の友人が昨日きのこがりにいったと言っていました。
いいねえ。
- 2014/08/20(水) 08:46:00 |
- URL |
- ガビィ #79D/WHSg
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洋吉ちゃんは、好きなものがたくさんあって、いいよね。引き出しがたくさんあるから、きっとおしゃべりしても楽しい人だろうなぁ、と思います。
戦前のベルリンなんて、きっと当時の日本人にとっては、文字通りに夢みたいな町だったのではないかと思いますねぇ。お食事にしたって、今なら違和感ないけど、当時は、日本ではいわゆる和食しかなかったんだろうし、基本的に。当時の写真やフィルムは見られたんですか?楽しそうだなぁ。
洋行かぁ。舶来とかね、そういう時代だったんですよね。
- 2014/08/20(水) 20:35:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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ガヴィさん
きのこはイタリアでも旬で、先週末、山に行った友人が、ポルチーノ5キロ獲ったといってましたね。こちらではきのこって、今でも、基本的に自分で取りに行くもので、お店ではあまり売ってないの。せいぜい二、三種類。あれだけ多種をお店で気軽に買える日本は、きのこ大国。
というわけで、外食の楽しみの一つです。
- 2014/08/20(水) 20:38:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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