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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

サンタンデールで、切れちゃいました。

アストゥリアス・ロマネスク1

お待たせして申し訳ありません。やっと、本業のロマネスク再開です。

といいながら、まずは修行の厳しさ(?)のお話からです。

今回の旅では、数年ぶりに、欧州での格安航空の雄のひとつ、ライアン・エアを使いました。ライアン・エアのミラノ本拠地は、ミラノとは言いながら、実はベルガモの空港(オーリオ・アル・セリオ)。で、「心理的に遠い=面倒」、となっていました。同時に、安さに引かれて使った過去、あまりの田舎空港ぶりに、疲れるなぁ、という印象が強くて、この数年、意識的に避けておりました。
しかし、まずここでびっくり。
ミラノから空港へのアクセスは、マルペンサ行きに劣らない豊富なバス便がある上、数社競合の賜物か、マルペンサ行きの半額!そして、空港は、すっかり美しく機能的になっていて、WiFiもばっちり!いやはや。
しかし、飛行機は遅れ気味でした。
そして、到着したサンタンデール空港は、びっくりするくらい小さな、まさに田舎空港…。

今回、レンタカーも、ちょっとお安い会社を利用してみました。
というのも、いろいろ検索していて、これまでよく使っていたハーツがかなり割高なことに気付いたんですよね。今回利用したレンタカーは、ハーツの3分の2くらいのお値段かな。
でも、窓口に行って、大後悔しました。

カウンターに人がいない…!
どのブースでも、複数の人がいて、どんどん人がはけていくのに、誰よりも早くカウンターに着いたわたしに対応してくれる人がいない。虚しかったです…。
相当の時間を待ち、やっと人が戻ってきて、手続きをしたものの、待ってくださいね、ということで、後からのろのろ来る人たちがどんどんといなくなっていく間、ひたすら待たされて、結局1時間近く、カウンター近くで待つ羽目になりました。
田舎空港のせいか、WiFiもまったく機能しない。
到着の時間が夕方なので、もともと観光的には時間はぎりぎりだったのに、飛行機も若干遅れたため、今出なければ、もう今日はホテルに向かう以外何もできない、という状況になってきたため、バカンスというのに切れました、わたし。

いい加減にしろ、と。予定があるのに、既に、どんどん時間がずれ込んで、今日の予定が消化できなくなっているんだ、と。そもそも16時に予約しているのに、既に17時過ぎているだろう、と。

窓口のお姉ちゃんは、たどたどしい英語で、分かっているけれど、あなたの予約した小型車は、まだ準備段階で云々。とは言え、最後は切れているわたしに押されて、彼女もがんばってくれました。
それでも、それからさらに20分ほどは待ちましたかねぇ。やっと来た車は、変に派手な黄色のコルサで、アワアワしているので、ほとんど何一つ確認する暇さえなく出発しましたが、結局安いってこういうことなんだなぁ、とうなだれました。貧乏が悪い…、みたいな。
でも、お姉ちゃんは、最後までとっても感じがよくて好感持てたし、車もよかったし、終わりよければすべてよし、ですねぇ。この会社へのイメージは、意外とポジティブ。

小雨降る中、いよいよ出発。
当初は、サンタンデールから150キロほど走って、いきなりアストゥリアスのヴァルディオスを目指していたのですが、もう教会の開いている時間には間に合わないので、急遽予定変更、空港から程近いサンティジャーナ・デル・マルに立ち寄ってみることにしました。
サンティジャーナは、旅の終わりに泊まることにしている町だったので、何もここで行くことはなかったんですが、なんせ、修行旅初日、どこも何も見ずにホテル、というのは、気持ち的に許せなかったんです。




いや、びっくりでした。
サンティジャーナは、ずいぶんと昔に訪ねたことがある町なんです。もちろん当時から観光地ではあったはずですが、どうも当時の面影が見出せず。夕方だったせいか、観光客の数も半端ありません。
当時は、村の中を放牧帰りの牛の群れがのんびりと歩いていたし、これほどのお土産屋さんはなかったし、そもそも、だだっ広い(有料)駐車場に呆然(便利ですが)。

大急ぎで、観光客をかき分けるようにして、まだ開いているはずの教会に直行。




旧市街のたたずまいは変わっていないはずですが、おそらくより観光地化が進んでいるでしょうし、村の周辺のホテルを初めとする施設も、異常に増えている気がします。かつては草原だったような場所に、ホテルがごまんと立ち並んでいる、みたいな。




それでも、やっぱり、村のたたずまいは美しいのです。でもやっぱり、かつて訪ねたときの風景が思い出せず、首をひねりながら歩いていて、目に付いたのが、いかにもスペインらしい、これ。




お屋敷のファサードに掲げられている、石彫りの紋章。当時はスケッチもよくしていて、紋章も描いた記憶があり、それは、このサンティジャーナだったかどうか…。




頭のどこかで、さわさわと記憶回路が大騒ぎしているような気が、ちょっとしました。

教会については、後日、カンタブリアの項で、レポートしたいと思います。

この村には、旅の最後に戻ってくるので、大急ぎで回廊だけ見学して、先に進むこととしました。この日の宿泊は、ここから約150キロほどのオヴィエド。
小雨の中、改めて高速に乗りましたが、右手に海を眺める高速は、大工事中で、一般道を迂回させられたり、のろのろの渋滞にはまったり、結構なロング・ドライブとなってしまいました。
結果的には、トラブルなくレンタカーをもらえたとしても、おそらく当初予定していたヴァルデディオス見学は無理だったので、まずサンティジャーナに寄り道、というのは、大変優れたアイディアだった、ということとなりました。
空港で切れて損した。
っていうか、無理な計画は立てるなよ、という教訓となりました。

というわけで、次回より、本格的にアストゥリアスの中世めぐり、開始します。

おなじみのロマネスクは、こちらへどうぞ。
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  1. 2014/08/23(土) 06:44:46|
  2. アストゥリアス中世
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