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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

安藤忠雄さんって…。

ベネチア、建築ビエンナーレ2014、その6

だらだらとビエンナーレ見学続けます。ちなみに、わたしの訪問からは、既に1ヶ月ほどたってしまいましたが、ビエンナーレは、まだまだ絶賛開催中ですよ。

さて、アルセナーレをゆっくりと見て、いよいよジャルディーニ会場です。




第一印象、空いてる~。
会場入ってすぐ、先に日本館のあるこの通りがこんなにがらがらなんて、びっくりでした。正直、ちょっと寂しい。
そういえば、展示場所のあちこちに置かれるマスコットも、今回はないな~。あれって、もうないものだったですかね。過去には、亀とか、壊れた自転車とか、なんか変なフィギュアが置かれているもんでしたけど。で、結構好きだったんですけど。
その代わり、ということもないのでしょうが、目に付いたのが、これ。




スポンサー、ロレックスの置時計。
かなりたくさん置かれていたんですが、結構盗難されそうな物件…。被害はなかったのでしょうか。それとも、ロレックスと言っても、置時計では、魅力がないのでしょうかね。

最初の方に触れましたが、今回、ビエンナーレ全体についての基本テーマに加えて、各国パヴィリオンに対して、「近代化の吸収absorbing modernity 1914-2014」というお題が与えられました。1914年、世界大戦勃発の年から現在までの100年を近代と捉えて、その間の各国の建築の歩みを捉えるといったようなコンセプト。多分…。

最近、美術でも建築でも、斬新で面白いロシア館。





ふーん…。事前に誰かの記事で読んだときは、また面白そうなことを、と思ったのですが、なんだか期待はずれでした。館内を見本市会場に模して、架空の企業のブースが林立、あちこちで商談が展開されるといった感じなんですが、なんか。なんか。

途中はすっ飛ばして、日本館へ直行。
いつも使っていない地上階で、ビデオが流されていました。





おなじみ、安藤忠雄さんが、しゃべっていました、確か日本語。今の日本人建築家の中で、海外では最も有名な人かも知れないですね。大学にいってないとか、荒唐無稽な人生には感心するし、あちこちで実際に多くの建築を実現している事実は、すごい人だと思いますが、個人的にはあまり…。
なぜ、「あまり…」と感じるのかは考えたことなかったのですが、会場の展示に彼の作品の写真があり、こういうところが、わたしにそう感じさせるのか、と思いました。




住吉の長屋。
これで一躍、コンクリート打ちっぱなし=安藤忠雄となった作品では。さらに、トイレに行くのに、屋根のない中庭を通る必要があり、雨の日は傘が必要とか、住人に住みにくさを与えてしまうような、とんでもない発想が盛り込まれた家ということも、有名だったと思います。
そういうことは知っていたわけですが、上の写真を見て、びっくりしたんですよねぇ。すっごく古い地域、それも隣家と軒を接して建てられた家だったんです。
奥も手前も、レトロな和風建築だけど、町並み一切無視で、灰色の打ちっぱなし、ドカン!
なんか、わがままー。

そういえば、東京の実家の近くにも、安藤設計の劇場があるんですが、同じ。周囲の環境無視、あくまで打ちっぱなし。ここが、多分、わたしの中での「なんかなー」です。納得。

安藤さんはともかくとして、日本館全体は、雑然とした事務所風の展示で、そのディテールが面白かったのです。




昔の地図や、青焼き(って言いましたよね~、コピーが普及する前、昔大学とかで使っていたもの。若い人、知らないか?)の器械とか青焼きでとった設計図。建築家の人の、旅ノートとか、トレンディな雑誌とかが、所狭しと、そして雑然と並べられています。





こういう展示について、自分がはまるつぼ、というのが正確にはわからないのですが、この展示は好きだった~!

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  1. 2014/09/27(土) 20:07:02|
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