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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

だめなときは、本当にだめ…

アストゥリアス・ロマネスク14

本日の予定は、オヴィエドから北東方面、Villaviciosa周辺です。
スペインの朝は遅いので、目的の教会に、程よい時間に到着する必要があり、旅程を立てるのが本当に難しい。必要以上に早起きする必要がないので、必然的に朝はのんびりできるのですが、どうしても午後、押せ押せになります。




左側にあるオヴィエドから、写真のちょうど中心にあるポーラ・デ・シエロPola de Siero辺りを経由して、先にあるヴィラヴィシオーザに向かう予定でしたが、時間の調整もあるので、オヴィエドとPola de Sieroの間にある小さな村に立ち寄りながら、先へ進むこととしました。
まず目指したのは、地図上では、オヴィエドから程近い場所にあるコリョートColloto。幹線沿いの町だし、なんとなく分かるのではないか、と思っていましたが、甘かった~!気が付いたら町に入っているのですが、中心部への行き方も、旧市街があるのかどうかも分からない有様。
そのまま進んでいくと、あっという間に町を出てしまいます。何度も戻り、わき道に入るも、ただ住宅が並んでいるだけの通りが続き、勘も働きません。
仕方なく、路肩に駐車して、バールの人に尋ねてみることにしました。
古い中世の教会があるはずなんだけど、と言っても、バールの人も首をひねるばかり。パパなら分かるかも!と年配の男性まで連れてきてくれたのですが、状況は変わらず。ここは、新しい人工的な町だし、そんな古いものはないよ、あるとしたら、この先をどうしてこうして、と。
とりあえず、言われた道を進んでみました。

実は、目的の教会、サンテウラリアIglesia de S.Eulaliaは、住所も確認していたのですが、ナビが「到着」とする場所は、まったく何もない場所なんです。

教えられた方面で、なんとなくナビにも導かれた辺りに降りてみると、芝生のひろばる美しい公園になっていました。そして、あちこちで目にしていたこの辺り特有の、古い高床式の倉庫が、芝生の真ん中に建っています。




どっかから移築したのでしょうか。遺跡公園みたいな趣で、なかなか素敵な眺めでした。でも、教会がありそうな場所は見当たらず。困って、申し訳ないと思ったのですが、ジョギングしていた女性を呼び止めて、改めて教会について尋ねてみました。
しばらく考えて、あ、あそこのことかしら、とすぐ近くの教会を教えてくれました。
やっぱり、あるじゃん~、とルンルンしながら、示された場所に行ってみたら…。




え?こ、これ…。
いや、びっくりでした。ビルの地上階が教会になっています。もしかして、中に何かあるのかしら、と本堂ものぞきましたが、もちろんまったく新しい建物。はぁぁ。掲げてある名前も違うし、まったく違うものでした。コリョートであることは間違いなかったんですけれど。
町のずいぶん手前、幹線沿いに、見た目はバロック以降っぽい、それでも、このビルの教会よりはよほど歴史のありそうな教会がひとつあったので、まさかあれじゃないだろうと無視してしまったのですが、このビルを見た後では、あれの可能性が高いな、と思いました。でも、気持ち的に疲れてしまった上に、時間を使ってしまったし、また引き返すエネルギーなし。先に進むことにしました。

しかし、だめなときは何をやっても、どこへ行ってもだめなんですよね、この世界。
このあと、やはり道沿いにあるはずの、アルゲレスArguellesのサン・マルティン教会Iglesia de S.Martin、そしてアラミルAramilのサンテステバン・デ・ロス・カバリェロスIgtlesia de S.Esteban de los Caballerosを探しながら走ったのですが、いずれも片鱗もかすることができず、すごすごとあきらめました。
アラミルの方は、幸い、帰り道に無理やりたどり着けましたが…。

とにかく、最初のちゃんとした目的地であるヴァルデディオスValdediosに11時に到着する必要があったので、あまりゆっくりと探している時間もなく、仕方なかったのですが、立て続けに3つも、それも朝っぱらからふられると、気持ちが萎えます。

それにしても、この日はこのあとも道に迷うこと多数。この辺りは、とにかく同じ名前の町村が、小さい地域に何個もあるせいで、ナビが役立たず、全体に苦労する土地と思います。
上記、わたしがまったく見つけられなかった教会に、行かれた方がいたら、是非どういう場所にあるものか、教えていただきたいものです。

おなじみのロマネスクは、こちらへどうぞ。
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  1. 2014/09/30(火) 04:50:33|
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