アストゥリアス・ロマネスク20
アマンディで、お祭りの雰囲気に触れてつい長居をしてしまい、次の目的地への到着時間は、予定より遅れ気味。目的の教会の、午前中のオープン時間は13時まで、ということでかなり急ぎ足となりました。 教会は比較的すぐに見つかったのですが、その周辺に駐車できそうもなく、虚しく前を通り過ぎ、ちょっと街中をぐるぐるする羽目になり、やっと駐車した時点で、既に13時を過ぎてしまいました。 あきらめて、早めのランチにしてしまおうか、とも思いつつ、確認だけでも、と教会に戻ったところ、なんと開いていました~! ヴィラヴィシオサVillaviciosaのサンタ・マリア・デ・オリーヴァ教会Iglesia de la Santa Maria de Olivaです。
入り口に、この教会は、毎日、朝9時から夜9時まで開いています、とありました。夏の期間だけのはずですが、それにしてもありがたかった~! それでも、あちこちでだまされてきているわたしとしては、信用できないので、まずは、現在の入り口となっている南側の扉から、そそくさと内部拝観です。
おお、地味。っていうか、修復も激しくて、これは見るものなさそう…、という印象。でもディテールを探っていくと。
不自然な唇と、合わせた前足の先っちょが愛らしいライオンの柱頭があったり。
何でこんなことになっちゃったんだろう、という不思議な配置の柱が並んでいたり。
新しそうなんだけど、妙に味わいのある祭壇があったり。というわけで、意外に楽しめる教会でした。全体の雰囲気は、やっぱりないですけど。 落ち着いた気持ちで、南側の入り口に戻り、その周囲の装飾を見学しました。
すっきりとした半円アーチ。石の色も明るくて、清潔感がある、シンプルで美しい入り口ですねぇ。装飾は、柱頭の彫り物。 右側。
下膨れのお顔がかわいいです。狩?右側の動物は獅子がいのししを襲っているんです。漁夫の利、的な?
左側。
単純な植物モチーフかと思うと、こちらにもまあるい顔が見えます。
なんか、とても不思議で面白い絵になっています。なんだろう?葉っぱの陰に二人の顔があって、葉っぱの下には手が見えているようで。顔の感じは、アマンディとも共通しますよね。全体のバランスとか、植物を複雑に意味深に描いていることから、なんか特別な石工さんがいたのかしら、思えます。 上下にあしらわれている幾何学的な、植物的なモチーフの帯も、気に入りました。わずかな装飾だけど、すごい。気の合う石工さんです。
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2014/10/22(水) 04:27:44 |
アストゥリアス中世
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お早うございます。
森の聖人?
グリーン・マンですかね?
グリーン・マンはキリスト教の聖人ではない様ですよね?
2014/10/21(火) 22:51:00 |
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古代遺跡めぐり<山下亭> #79D/WHSg
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おおcorsaさん、私の目となり足となってレポート(ちょうど見えた範囲の、見たい部分のクローズアップ)していただいたようで感謝感激、いつもありがとうございます。
2014/10/21(火) 23:58:00 |
URL |
otebox #79D/WHSg
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山下さん
グリーンマンは、キリスト教には関係なさそうですね。ロンドンで買った、グリーンマンのフィギュアに関する本がありますが、そういえば、ちゃんと読んでないで、どこにやってしまったことか。そういうことばかりで、どうしようもないです。
それにしても、グリーンマンという名称は、あまりに直接的でファンタジーもなくて、好きになれないんですが、誰が命名したんですかねぇ。
2014/10/27(月) 22:58:00 |
URL |
corsa #79D/WHSg
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oteboxさん
ちゃんと目となり足となっているでしょうか。あとから写真と見ると、なぜ?と自分でもがっかりすることも多いので。
ここがもっと見たい!というご希望があれば、ご連絡くださいね。
2014/10/27(月) 23:00:00 |
URL |
corsa #79D/WHSg
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